故・青木篤志さんの遺志を継ぐ元パンクラス王者が全日本プロレスへの本格参戦を熱望!

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 30日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2019 DYNAMITE SERIES【最終戦】』が行われ、故・青木篤志さんの盟友である佐藤光留と和田拓也が青木さんの遺志を継ぐタッグチーム“変態アブソリュート”を結成した。

 青木さんは2005年にNOAHでデビューし、2013年に全日本プロレスに入団後は全日本のジュニアヘビー級の中核選手となり、世界ジュニア王座の獲得や光留とのタッグチーム“変態自衛隊”でタッグ戦線でも活躍。今年5月に岩本煌史を撃破し4度目の世界ジュニア王座戴冠を果たしたが、今月3日夜にバイク事故で急死し帰らぬ人となった。

 この日、光留は元ウェルター級キング・オブ・パンクラシストの和田拓也と“変態アブソリュート”を結成して登場。
 和田は青木さんと中学の同級生であり、以降も親友として交友関係は継続。2015年に和田がハードヒットでプロレスデビュー戦を行った際には青木さんがその相手を務めている。和田は今月8日にハードヒットに参戦し青木さんが得意としたアサルトポイント(足抱え式変形バックドロップ)からのスリーパーホールドで試合を決め、涙ながらに青木さんへの想いを叫んでいた。

 この日の第5試合では、佐藤光留&和田拓也vs岩本煌史&大森北斗のタッグマッチが行われ、山本喧一の総合格闘技ジム出身の北斗が和田にレスリング戦を挑んでいくが、和田が圧倒的な技量の差で北斗を手玉に取り、ノーザンライト・スープレックス・ホールドやジャンピング・パイルドライバーを決めて見せるなどプロレスへの対応もバッチリ。続く光留も多彩な蹴り技から腕十字を極めていき北斗が捕まる展開に。
 岩本のアシストもあり奮起した北斗は鬼気迫る表情でのエルボー連打で光留をダウン状態に追い込み、あわやという場面を作り出すが、和田がビクトル式ヒザ十字からのアキレス腱固めで岩本の動きを封じている間に光留が腕ひしぎ逆十字固めで北斗からタップを奪った。

 試合後、光留は和田との出会いを振り返り「初めて会ったのは17年くらい前で、初めて口をきいたのはそこから約13年後。これも青木さんがくれた縁だからね。青木さんと和田さんが同級生だったから、青木さんに『なんとかならないですかね』って言ったら(和田さんが)プロレスしてくれて。見たろ?ポテンシャル!うかうかしてられないんじゃないの?他の人も。青木さんがいなくなったからって、悲しい顔をしてりゃあ、思い出すフリしてりゃあ、なんとかなると思ってるやつもいるんじゃないか?そうはさせないぞ。俺たちの中には、プロレスの中には、青木篤志がいるんだ」と2人で青木さんの遺志を継いでいく覚悟を語る。
 和田は「俺はタッグリーグ出ないけど、正直出たかったなって。もっと他のやつがしっかりしないと。俺にこんな事言われてるようじゃダメだよ。全日本の奴らも変態の究極に負けてちゃダメだよ」と全日本ジュニアに苦言を呈し、「これが始まりだよ」と全日本プロレスへの継続参戦をほのめかした。

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