【試合詳細】3・31 ONE両国国技館大会 【ライト級】エドゥアルド・フォラヤンvs青木真也 【ストロー級】ション・ジンナンvsアンジェラ・リー 【ミドル級】アウンラ・ンサンvs長谷川賢 【バンタム級】ケビン・ベリンゴンvsビビアーノ・フェルナンデス

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『ONE:A NEW ERA-新時代-』
日程:2019年3月31日(日)
開始:15:30
会場:両国国技館
観衆:11098人・超満員札止め

▼ライト級 5分3R
○ユン・チャンミン(韓国)
1R 4分16秒 TKO
●バラ・シェティ(インド)

▼ムエタイ バンタム級 3分3R
○パニコス・ユサフ(キプロス)
判定
●モハメド・ビン・マフムード(マレーシア)

▼フェザー級 5分3R
●アンソニー・アンゲレン(オランダ)
1R 4分12秒 KO
○ゲイリー・トノン(アメリカ)

▼女子アトム級 5分3R
○V.V Mei(日本)
3R 3分18秒 腕ひしぎ十字固め
●クセニヤ・ラチコヴァ(ロシア)

▼キック フライ級 3分3R
●秋元皓貴(日本)
判定
○ヨゼフ・ラシリ(イタリア)

▼ムエタイ ライト級 3分3R
○ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
判定
●ハキム・ハメッシュ(フランス)

▼ONEフライ級ワールドGP準々決勝 5分3R
○カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
判定
●リース・マクラーレン(オーストラリア)

▼ONEフライ級ワールドGP準々決勝 5分3R
○ダニー・キンガッド(フィリピン)
判定
●仙三(日本)

▼ONEスーパーシリーズ 3分3R
●アンディ・サワー(オランダ)
2R 51秒 KO
○ヨドサンクライ・IWE・フェアテックス(タイ)

▼ONEライト級ワールドGP準々決勝 5分3R
●エディ・アルバレス(米国)
1R 4分5秒 KO
○ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
※ティモフィがライト級WGP準決勝に進出

▼ONEフライ級ワールドGP準々決勝 5分3R
●若松佑弥(日本)
2R 2分40秒 TKO
○デメトリアス・ジョンソン(アメリカ)
※デメトリアスがフライ級WGP準決勝に進出

▼ONE世界バンタム級チャンピオンシップ 5分5R
【王者】●ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
3R 1分23秒 反則(後頭部への肘打ち連打)
【挑戦者】○ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
※ビビアーノがバンタム級新王者へ

▼ONEミドル級チャンピオンシップ 5分5R
【王者】○アウンラ・ンサン(ミャンマー)
2R 4分41秒 KO
【挑戦者】●長谷川賢(日本)
※アウンラがミドル級王座防衛

▼ONE女子ストロー級チャンピオンシップ 5分5R
【王者】○ション・ジンナン(中国)
5R 1分37秒 TKO
【挑戦者】●アンジェラ・リー(シンガポール)
※ションがストロー級王座防衛

▼ONEライト級チャンピオンシップ 5分5R
【王者】●エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
1R 2分34秒 肩固め→レフェリーストップ
【挑戦者】○青木真也(日本)
※青木がライト級新王者へ

『ONE』初の日本大会メインで青木真也がライト級新王者へ!ビビアーノが反則勝利で新王者へ!エディ・アルバレス、アンディ・サワーがKO負け

第1試合

 ユンがローで牽制していくが、バラが前に出るとローブローに。

 再開し、ユンがワンツーで前に出ていくがバラが下がってボディブロー。さらに前蹴りで前に出ようとするが、ユンを左右のフックが襲う。バラは一度下がってボディへのヒットアンドアウェイを狙うが、ステップで距離をとっていくユンが左ジャブで牽制。バラはなかなか前に出れず、ユンの右ストレートがかする。
 バラの大ぶり右フックに距離をとったバラが前蹴りでケージに追い詰めようとするが、リングを回って自分の距離を保つバラにユンはワンツーで前に出る。これにタックルを合わせてテイクダウンを奪おうとするバラを逆に倒したユンがマウントで肘を落としていくが、バラは亀になるもマウントに戻す。そのまま鉄槌を落としていき、バラは亀になるがユンはチョークで締めてバラがタップアウト。

第2試合

 パニコスがミドルからロー、さらにハイと散らしていき、モハマドはその足をキャッチするが一度そのままパニコスが倒す。これは一度ブレイク。

 パニコスがプレッシャーを掛けて右のキックを散らしていきケージに追い込む。モハマドはクリンチして膝を打ち込むが、これはブレイク。

 モハマドのミドルをパニコスが受けきりミドルを打ち込んでいくが、モハマドはキャッチ。これは一度ブレイク。
 パニコスはロー連打から左フックも、モハマドがワンツーからクリンチして倒そうとするがこれはブレイク。

 パニコスはモハマドのミドルをキャッチし引き倒すがブレイク。
 モハマドはワンツーからラッシュを仕掛けようとするがパニコスがクリンチ。
 ブレイクとなるとミドルの打ち合いからモハマドが前に出てクリンチもブレイク。

 モハマドがローからワンツーも、パニコスはクリンチして倒すがブレイク。
 モハマドが前に出るとパニコスがクリンチするが、1R終了間際に膝蹴りがローブローに。そのまま1R終了。

 
 2R、ローの打ち合いからモハマドがパンチのラッシュでケージに押し込むがブレイク。
 パニコスのミドルをキャッチしてケージに押し込んだムハマドが左右のストレートも、パニコスがかいくぐりクリンチからブレイク。
 クリンチからもつれてケージに突っ込み、これでドクターチェックに。

 再開し、ミドルの打ち合いからパニコスがローも打ち終わりにモハマドがラッシュを仕掛けケージに押し込むがブレイク。
 モハマドがワンツーからクリンチしてフック連打。ケージ際の撃ち合いになるがブレイク。

 パニコスがワンツーミドル。さらにローからケージに押し込むがブレイク。
 パニコスのミドルから膝。クリンチ状態になり、モハマドの膝がローブローになっらということでイエローカードが出される。
 ここで2R終了。

 3R、ローの打ち合いからクリンチへ。そのまま倒れるがブレイク。
 もつれあいながら倒れるがすぐにブレイクしスタンドへ。
 パニコスが突進しケージに押し込むがブレイク。
 パニコスが前に出てくるが、モハマドがパンチで牽制するもかまわずパニコスはクリンチしブレイク。
 モハマドがフックからローを打ち込むとパニコスは倒れるがレフェリーが立たせる。
 パニコスが突っ込むがモハマドは前蹴り。更にローもパニコスは前に出てワンツーアッパーからクリンチ。これもブレイク。

 クリンチしての膝の展開が続き、そのまま3R終了

 判定でパニコスの勝利となった。

第3試合

 ゲイリーがプレッシャを開けて前に出ると、ローの打ち終わりにタックルでテイクダウンを奪う。鉄槌から再度飛び込んでマウント。アンソニーはケージ際まで張っていくが、ゲイリーは左右の鉄槌を落とし、逃れようとするアンソニーのバックをとり、ボディにパンチを落としていく。
 アンソニーはなんとか立ち上がるがゲイリーはすぐにテイクダウンを奪いマウントラッシュ。バックをとってマウント肘鉄。そのまま亀になったアンソニーを殴り続けレフェリーが試合を止めた。

第4試合

 クセニアがハイキックで牽制するが、Meiはリングを周り距離をはかるとローで牽制。だがクセニアがクリンチしケージに押し込むがMeiは逃れてリングを回る。
 Meiがジャブで前に出ようとするが、クセニアも腕を伸ばしこれをガード。Meiがジャブをかいくぐりタックルもクセニアは倒れずにケージを背にする。
 小内刈りでクセニアがMeiに膝をつかせるが、クセニアは一度距離を取る。

 Meiがタックルもクセニアは回転してケージに押し込む。クセニアは離れるが突っ込んできたMeiの足を刈ってテイクダウンを奪うが、ガードポジションのまま1R終了。

 Meiがジャブで前に出ていこうとしていくがクセニアもジャブで牽制して阻止。Meiがタックルで組み付き、ケージ際の攻防からテイクダウンを奪う。
 ガードポジションから鉄槌を落としていったMeiの腕をとったクセニアが腕ひしぎを狙うが、腕を抜いたMeiが鉄槌。そのまま展開なく2R終了。

 3R、Meiが突進しジャブの打ち合いからMeiがタックルもクセニアは切る。
 Meiがタックルをフェイントに右ストレート。お互いパンチが交差するが、クセニアはタックルを警戒しなかなか中に入らせない。だがMeiはかいくぐりタックルからテイクダウンを奪うと、サイドポジションから鉄槌。ハーフガードからマウントをとり腕ひしぎ。クセニアはこれでギブアップ。

Mei「山口っていう声が響きました。最後まで勝ちに行かないといけないなと思いました。いつも女子の選手は関節が柔くて腕十字で決まるかは怖かったがこれしかチャンスがないと思い、皆さんの応援が力になった」

<試合後コメント>
V.V Mei
――身長差のある相手。作戦は?
「相手のフックとかに気をつけないといけないということ。距離の違うジャブを使い分けたり、上下を打ち分けてうまく移動しながら、身長差が不利にならないように動くという指示を受けていました。それから、思い切って中に入って打ち込むということを、このところずっとやってきたので、身長差があっても(パンチが)届きました。練習が生きてよかたです」

――最後は腕十字でした。
「3Rで絶対にフィニッシュしたいと思っていたので、リスクはあるけど取りに行きました。回転して逃げられる対策や、腕の向きをコントロールする練習が生きたので、リスクがあっても取りにいける自信になりました」

――山口コールが力になったと話していました。
「1つは、SNSでみんなが『応援するから頑張って』とツイートしてくれたりして嬉しかったです。絶対に勝たないとという気持ちになりました。それから、いつも試合は姉が見に来てくれるんですけど、今回、初めて父と弟が来てくれました。家族が全員来てくれたのはプロになって12年になりますけど初めてで、それも嬉しかったです。友達も見ていると。これまで、日本ではV.V.Meiという名前でやっていたんですけど、ONEでは山口芽生という本名なので、試合の時に『山口!』という声援をかけてもらえてことが、恥ずかしいけど嬉しかったです。そういう時に、海外で試合をして日本に戻ってきて、凱旋するというのは本当に叶ったらいいなと思っていましたが、それができてよかったです」

――両国国技館という会場はいかがでしたか。
「格闘技を長くやっていると、大きい会場に行くことは多々あるので、慣れてしまって、特別な場所と感じなくなっていたのですが、でも、今回盛り上がりがすごくて、国技館で自分が試合をするのは初めてで、ケージへ入って前を見たとき、初めて『すごい試合をさせてもらっている』と感じて嬉しかったです。今回、出ている選手全員の気持ちがまとまっていたのもよかったです。外国人なんですけど、みんな一致団結しているというか。それは、日本の歴史ある場所で試合をするということもあったでしょうし、日本は格闘技の発祥の地だし、格闘技が好きだという、そういう気持ちをみんなが持っている感じで、いい雰囲気がずっとありました」

――日本人選手の先陣として、という発言がありました。
「はい。日本人選手のトップバッターでもありますし、判定まで行きたくないと思っていました。(自分は)アンジェラ・リーとか有名な選手が相手だと盛り上がる試合ができるんですけど、今回は強いけど名前はあまりないロシアの選手でした。そういう時、これまでは判定になりがちだったので、今回は1本取って力の差を見せないといけないと思っていました。それが実行できたのは自信になりました」

――また日本でも大会が開かれますが、今後については?
「ぜひアトム級のベルトに挑戦したいです。それには、今日1本で勝てたのが大きかったと思います。ONEがこんなに大きくなって、ここで実現していること、ここまで大きなイベントに成長したということを、日本の人も感じていると思います。さらに上を目指して、2回目の大きな大会で勝ちたい。そこまで持って行きたいと思います」

第5試合

 ヨゼフが右ジャブで攻めていくが秋元はローで牽制。ヨゼフが飛び込んでラッシュを仕掛けるが、秋元はケージを背にしてガードしブレイク。
 ヨゼフの右ストレートがかすり、左ハイキックから前に出ていくがクリンチでブレイク。
 ヨゼフはミドルから前に出ようとするが秋元はロー。ヨゼフが左右のストレートを振り回していくと、秋元はこれでダウン。

 再開し、ヨゼフは飛び膝蹴りからパンチのラッシュ。クリントして膝もブレイク。

 ヨゼフは前蹴りからクリンチして膝。これはブレイク。

 ヨゼフが肘とパンチを織り交ぜ前に前に出ていく、パンチのラッシュでケージに押し込み飛び膝。秋元はガードしていき1R終了。

 2R、ヨゼフが前蹴りで牽制しながらパンチのラッシュ。秋元はストレートで押し返して左右のミドル。ヨゼフはクリンチもブレイク。
 ヨゼフはクリンチから左右の膝。一度離れて飛び膝からパンチも、秋元はガードしてミドル。前に出ていくがヨゼフはクリンチして膝からパンチをラッシュ。
 お互いパンチを出していくが倒しきれず、秋元のハイキックが当たる場面はあるがそのまま2R終了。

 3R、ヨゼフがミドルからワンツー。更に前蹴りも秋元はガードしていく。秋元のミドルをキャッチしたヨゼフがワンツーミドル。クリンチの場面が多くなり、秋元がミドルから前蹴りを顔面に叩き込んでケージ際に押し込むもヨゼフはクリンチしてブレイク。
 そのまま決めてなく3R終了。

 判定でヨゼフの勝利となった。

第6試合

 ロッタンが左右のジャブから左右のローで牽制。ハキムは左右のストレートも、ロッタンは首相撲から倒していく。
 ロッタンは左右のフックからストレートを連打し前蹴り。ハキムはガードして的確にパンチを打ち込んでいく。ロッタンのミドル連打にハキムがワンツーを合わせていき、さらにミドルをキャッチして倒すがこれはブレイク。

 ロッタンは前に出るがハキムがガードし、そのまま1R終了。

 2R、ロッタンのミドルにハキムがワンツーをあわせ、ロッタンが前蹴りも軽いローブロー。すぐに試合再開し、お互いパンチのラッシュからロッタンが飛び膝もハキムはキャッチし倒して鉄槌を狙うがこれはブレイク。

 クリンチして膝の打ち合いからハキムのミドルをキャッチしたロッタンが引き倒す。

 ハキムが左右のボディブローからロッタンが首相撲で倒そうとするがブレイク。
 ハキムがパンチを散らしていくが、ロッタンはガードし首相撲で倒す。お互いガードを固めながらパンチを出していくが決め手なく2R終了。


 3R、ハキムがパンチで前に出るがロッタンが首相撲で倒す。再度首相撲でロッタンが倒し、ハキムがラッシュを仕掛けると倒す場面が続く。
 お互いパンチからクリンチしブレイクが続き、そのまま3R終了。

 判定でロッタンが勝利した。

第7試合

 カイラットがワンツーで前に出てリースは下がり距離を取る。そのままタックルを狙うが、カイラットは倒れずに左右のフックを打ちこみ、リースのミドルもキャッチし前に出てクリンチから膝。
 距離をとったカイラットにリースはミドルキックを打ち込み、カイラットがフックで前に出るとリースは体勢を低くくしてのバックステップ。
 リースがソバットもカイラットが避けてクリンチに。一度離れて距離を見合うと、再度ソバットの打ち終わりにカイラットがパンチを合わせてリースはたたらを踏む。カイラットは前に出てラッシュを仕掛けると、リースは下がっていき飛び膝蹴りもカイラットはショルダースルーからサイドポジション。リースはガードポジションに戻し、そのまま1R終了。

 2R、リースがタックルもカイラットはケージを背に耐える。一度離れて、リースのフックをさばいて顔面に左フック。さらに前に出るがリースはクリンチして回転し離れる。
 リースはタックルもカイラットはさばき、前に出ようとするリースにカイラットはフックを打ち込み阻止。
 リースはタックルを再度狙うがカイラットはこれを切る。リースはワンツーからローも、カイラットはプレッシャーを掛けて前に出てリースのミドルもキャッチしケージに押し込み膝。ここで2R終了。

 3R、カイラットがミドルから左右のフック連打。リースは下がっていき、カイラットはかまわず前に出てケージに押し込む。膝からミドルを打ち込んでいくが、逃れたリースへカイラットは前に出ていく。リースはタックルで足を掴んで倒そうとするが、カイラットは倒れず。お互い手を出し続けるがそのまま3R終了。

判定でカイラットの勝利となった。

第8試合

 仙三がリングを周り様子を見ると、ダニーは仙三のストレートに前蹴りをあわせ、ダニーはローで倒しラッシュを仕掛けようとするが仙三は下がり距離を取る。ダニーはタックルで倒していくが、仙三はケージを背に耐えるが、ダニーは再度倒すとバックを取りスリーパー。仙三は一度は逃れるもダニーはバックを取り直し殴りながらスリーパーを狙うが、仙三は回転してガードポジションから鉄槌を打ち込む。ダニーは逃れて足に組み付いていき、そのまま回転してサイドポジションになるが仙三は亀になる。そのまま立ち上がるがダニーはフロントチョークで捉えるが、仙三はこれを抜けて殴り合い。ダニーの顔面を捉えるがダニーはそのまま体勢を低くしてタックルで倒す。亀になった仙三がそのまま立ち上がり突っ込んでいこうとするがここで1R終了。

 2R、仙三が突っ込むがダニーがパンチで撃ち落とし、ソバットを打ち込むが仙三は逃れる。ダニーの左右のボディブローがヒットし、お互い距離を取りヒットアンドアウェイに。
 仙三の右ストレートが顔面を捉え前に出ようとするが、ダニーはソバットで牽制し自分の距離へ。
 ダニーはタックルでテイクダウンを奪うが、仙三は回転して逃れていきスタンドへ。
 仙三はラッシュを仕掛けるがダニーは逃れる。
 ダニーはバックを取ってケージに押し込み膝連打。仙三が逃れ2R終了。

 3R、ローでお互い牽制から仙三が左右のフックでケージに押し込むがダニーもローで牽制し距離を取る。
 仙三が突っ込むもダニーのジャブで一瞬仙三が膝をつくが、すぐに立ち上がり打ち合いへ。ダニーがタックルから金網に押し込むが、仙三はこれを抜けてバックを取るがダニーはこれを落として膝。
 スタンドになり、仙三のストレートを避けていったダニーがアームロックも、仙三は抜けてスタンドへ。
 前に出ようとした仙三の足にダニーがローを合わせていくが、仙三はクリンチして耐える。
 がむしゃらに殴り合うと、仙三がバックを取りチョーク。だがここで3R終了。

 判定でダニーの勝利となった。

<試合後コメント>
仙三
「試合前から、気持ちで闘うしかないと思っていました。足りない部分があったと思います」

――急遽のオファーでしたが、スタミナは作れたのでしょうか。
「スタミナも、全部足りませんでした。練習量も全部たりませんでした。しれでも気持ちで勝つんだと思って(オファーを)受けました。今回は今回、負けは負けです」

――大仙三コールは聞こえましたか?
「聞こえました。気持ちは前に出ていましたけど、体力がもちませんでした」

――ローで相打ちになるようなところは作戦だった?
「ずっと気持ちで前に出るしかないと思っていました。何かで勝とうというのはなかったです。自分が前に出て相手の気持ちを折って勝とうと思っていました。チョークは得意な方なので、間合いが合ったら行こうと思いました。でも、今日は打撃で倒そうと思っていました」

――チョークは手応えがありましたか?
「もう少し時間があって形を作れたら。チョークは得意なので狙っていましたが、ダメでした」

――切り返す場面も多々見られましたが。
「逃げるのは得意なので、こられても大丈夫です。取らせても逃げればいいと思っていました」

――急遽のオファーということもありますが、試合自体が久しぶりでした。
「この試合が決まってから必死でした。少しの時間でも自分を取り戻そうとしていました。試合まで2週間あったので、その2週間、自分を取り戻そうと追い込んで行きましたが、今回は力不足でした。でももっとやれると思います。次は、もっとちゃんと取り戻して、応援してくれている人にいい試合を見せたいです」

――次の日本大会も決まっていますが、今後は?
「出られるなら、次の日本大会も出たいです。日本のファンの人に見せたいです。出られたら出たいです」

――国技館という会場はいかがでしたか。
「よかったです。今回は自分との勝負だと思っていました。結果は負けましたけど、とにかく自分との勝負だと思っていました。悔しいですけど、次はもっと強くなって帰ってきます」

第9試合

 ヨドサンクライがハイキックで牽制。サワーも前蹴りで牽制していくが、ヨドサンクライの左ボディが聞きサワーは膝を付きダウン。

 再開し、サワーはローから距離を取り回っていくが、ヨドサンクライはミドルから前蹴り。サワーはハイキックで牽制打ち終わりにふらつく。
 ヨドサンクライはストレートからミドル。サワーのキックの打ち終わりに細かくパンチを合わせていき、サワーはクリンチしブレイク。
 ミドルの相打ちはサワーに軽くローブロー。再開し、ヨドサンクライがラッシュを仕掛けて金網を背負わせると、サワーはハイキックもヨドサンクライは構わずラッシュ。サワーはタックルもヨドサンクライはフロントネックのまま倒れてブレイク。

 サワーがワンツーも、ヨドサンクライはミドルを打ち込みここで1R終了。

 2R、ヨドサンクライのミドルが軽く入り、サワーはワンツーで前に出ようとするが足を滑らせ膝をつく。
 ヨドサンクライは軽くパンチを打ち込むと、サワーは下がろうとするが金網に背をつくも、これはスリップ判定。
 ヨドサンクライは前に出てラッシュ。これでサワーが金網にもたれかかり崩れ落ちてダウン。レフェリーが様子を見るがなかなか立ち上がらないサワーを見て試合をストップした。

<試合後コメント>
アンディ・サワー
「当然、満足はしていません。もっともっといい試合になるのを期待していました。タフな試合になると思っていましたが、何か試合の中に入れませんでした。相手がヘビーキックでなく、ボクシングで来たことが驚きでした。教訓として、良いことを学んだと思いたいです」

――日本のファンの声援は聞こえましたか?
「すごく大勢の人が応援してくれていました。今日は調子が良くて、体調もよかったので、いい試合ができると思っていました。でも、序盤でフックをもらったくらいから崩れてしまいました。それが、この結果に結びついたのか、よくわかりません」

――次の予定は?
「5月に試合をする予定でしたが、ドクターから60日は試合をしてはいけない、30日はスパーリングをしていけないと言われたので、次の予定はわかりません」

――レフェリーストップのタイミングについて
「私の旗色が良くなかったですし、2回もダウンしていたので仕方ないと思います。でも、立てないほどではありませんでした。5カウントくらいから聞こえていましたが、間に合いませんでした。9カウントくらいで立てたと思いますが、レフェリーを責めるつもりはありません。いいレフェリーだと思います」

――ケージはやりにくい?
「キックの経験などがあるので、特に問題はありませんでした。オクタゴンでやったこともあります。今日のように手技の相手がくると、(今日は)彼がよかったのかなと思います。どっちが有利とか不利とかいうのではなく、勝った方がうまく試合を運べたんだと思います。今日は東京で、長年応援して来てくれたファンの前での試合でした。20年近いキャリアは、日本で試合をして来たから(今の)自分があります。これからも応援してください。東京だけでなく、日本全国の皆さんにお礼が言いたいです」

第10試合

 ティモフィがハイキックで牽制しワンツーで前に出ていく。エディはティモフィのストレートでバックに倒れるが、ティモフィは追撃せずにスタンドへ。

 ティモフィはワンツーを連打し前に前に出ていくが、エディはパンチを伸ばして距離を取る。だがティモフィはワンツーで前に出てこれが顔面を捉えると、追撃しようとするがエディは下がり距離を取る。
 パンチの打ち合いになるとティモフィが打ち勝ち、エディは戦意喪失したように前かがみでガードを固め、そこをラッシュしレフェリーが試合を止めた。

第11試合

 若松とデメトリアスはお互いリングを周りヒットアンドアウェイを狙う。デメトリアスが組み付いていくが若松が体勢を切りかえてケージに押し込み、これは一度距離を取る。

 デメトリアスがハイキックも若松はガードし下がり、フックをフェイントにタックルも若松は膝をつくもこれを切っていくがデメトリアスは足に組み付く。デメトリアスはバックをとっていき膝を打ちこんで行くと、そのまま引き倒そうとするが若松が押し倒していく。これはスタンドになるが、若松が首相撲で投げ捨てハイキックもデメトリアスは下がって距離を取りスタンドへ。

 デメトリアスは前に出るが若松がケージに押し込むが一度これは離れる。

 お互い牽制し、デメトリアスがタックルで倒し、ガードポジションから膝蹴り連打。若松はケージを背に立ち上がり、ここで1R終了。

 2R、若松が前にでていきパンチが捉えるが、デメトリアスはタックルを狙うがこれを切る。だがデメトリアスは再度タックルで突っ込み倒すと、サイドポジションになるが若松はすぐに立ち上がる。デメトリアスはバックを取り離れず、そのままスリーパー。若松は回転して逃れるがデメトリアスはマウントへ。自らサイドポジションになると、そのまま腕をとろうとするが、立ち上がろうとした若松をデメトリアスがフロントチョークでとらえこれで若松はギブアップ。

<試合後コメント>
若松祐弥
――今日の作戦は。
「作戦というのはなくて、本当に全部で攻撃して仕留めるということを考えていました。技術は絶対あっちの方が上なので。ある程度入って蹴ってくるので、それを警戒していたのと、狙っていた攻撃が当たったので、打撃も出ました。そういうのが全部通用したし、組まれたら終わりだと思っていたのに全然立てたし。歓声を聞きながら試合できて、最後は極められちゃいましたけど。僕が投げて上になったときも、お客さんの声がすごく聞こえていました」

――チョークが極まってしまったが。
「ロータスの八隅(幸平)さんの、ギロチンの逃れ方を練習していて、それをやろうとしたんですけど、それでも極められてしまいました。練習の成果を出す前にやられました」

――人生24年はこの日のためにあったと言っていました。
「はい。本当に、俺が主役だと思ってやって来ました。負けたのはめちゃくちゃ悔しいですけど、世界の感覚と分かり合えたし、それは俺しか体験していないことで、間違いなく自信になりました。パンチが当たった感覚で相手がひるんだことも覚えています。めちゃくちゃ悔しいです。でも、この手応えが肥やしになると思っています。今までの人生で一番興奮しました。夢の中にいるみたいで。ぶっちゃけ、いつもは試合前、あんなに気合いを入れたことないんですけど、今回は本当に死んでもいい覚悟でやって来ました。でも、まだ甘かったです」

――日本での借りは日本で返したいですか?
「はい。負けて言うのもなんですけど、(打撃は)僕の方が技術的にも威力も上だったと思います。寝技は、もっと差があると思っていましたが、組んで倒せたし、立ち上がれました。全然、そんなにできないわけじゃないなと思いました。今回は、右のアッパーと左フックも当たりました。総合の打撃は僕はトップだと思います。キックやボクシングはまた違いますけど、総合での打撃は僕がフライ級でトップだと思っています」

――今後は?
「これで全部崩れてしまったんですけど、終わって見たら、思ったよりスッキリしたし、極められたけど惨敗ではなかったと思っています。立ち直って、最強のMMAファイターになりたいです。今、その手応えがあります。特に打撃では、絶対に僕の方が強いと思います」

――今回、プレッシャーは感じていましたか?
「正直、めちゃくちゃ感じていました。でも、それも楽しんでやろうと思ったんですけど、本当はめちゃくちゃ怖かったです」

――試合後、がっかりした感じではなかったですよね。
「終わった直後はあり得ない! と自分に愕然としたけど、今は、やれるだけのことをやったし、それが出たので正解だったなと思います。負けましたけど。試合が決まって4ヶ月、メンタルからめちゃくちゃ鍛えましたけど、本当にやるんだろうかと夢の中にいるようでした。今日という日が本当に来るのかとも思いましたが、でも、僕にしかできない経験だったと思います」

第12試合

 ビビアーノがタックルからバックをとりパンチをラッシュ。ケビンは体勢を立て直し向かい合うとローで牽制。ケビンのソバットをいなしたビビア―ノが、右フックを打ち込むとケビンがふらつく。ビビアーノはラッシュを仕掛けるが、ケビンががむしゃらにストレートを打ちながら頭を下げていくがビビアーノは容赦なくラッシュ。ビビアーノはタックルでテイクダウンを奪い、ハーフガードからコツコツ殴っていき、マウントから亀になったケビンを殴っていくがここで1R終了。

 2R、ケビンがローで牽制していき、ビビアーノは慎重に距離を見る。ケビンのソバットをビビアーノがガードすると前に出ようとするが、ケビンはそれにフックを合わせてビビアーノが一瞬ひるむ。
 ビビアーノは大ぶりのフックで牽制していくが、ケビンは再度ソバットも浅い。お互いパンチが空を切っていくが、残り1分でビビアーノがタックルで倒すがケビンはクリンチして打たせず2R終了。

 3R、ビビアーノがタックルで倒すが、ケビンが肘を側頭部と後頭部に連打。これでビビアーノが頭を抑えてリングをのたうち試合がストップ。
 ケビンにはイエローカードが出され経過が見られたが、ビビアーノは復活せずケビンにレッドカード。ケビンの反則負けとなった。

第13試合

 アウンラがハイキックで牽制し、長谷川はガードしてミドル。アウンラがミドルから前に出ていきハイキックも長谷川は的確にガードしていくがアウンラもハイキックからワンツー。さらにワンツーを打ち込み長谷川がのけぞるが、ミドルをキャッチした長谷川が自分の距離へ戻す。
 アウンラが前に出ていくが長谷川は距離を一定に保ち、前に出ようとするがアウンラがパンチで動きをとらえて長谷川はスリップ。
 アウンラは金網に押し込むが長谷川が逃れて自分の距離へ。ここで1R終了。

 2R、長谷川がタックルもアウンラはこれを切る。アウンラがワンツーでプレッシャーを掛けていくが長谷川はガード一辺倒。アウンラがミドルから前に出てきた長谷川にアッパーやストレートを合わせていく。
 長谷川がジャブをコツコツ当てていき、ローに合わせてタックル。アウンラは倒れずバックを取るが、アウンラは金網を使い逃れる。

 前に出ようとした長谷川にアウンラがストレートをあわせ、そのまま後ろに倒れたところをアウンラがラッシュを仕掛けてレフェリーが試合を止めた。

第14試合

 前に出て激しいジャブの打ち合いから、ションが組み付くがリーが膝蹴り。ションは金網に押し込むがリーが体勢を変えてクリンチしての膝の打ち合い。これはリーが潰しながらテイクダウンを奪いサイドポジションからコツコツ殴り、ションは金網を蹴って回転すると足を絡めていくが、リーは一度離れると滑り込んでフロントチョーク。ションはそのまま立ち上がるがリーは膝を打ち込んでいく。逃れたションも膝蹴りを返し距離を取る。

 リーは投げようとするがションは耐え、ジャブのラッシュを仕掛けると下がっていくリーを挑発。リーはそれに乗らずに1R終了。

 2R、前に出てジャブの打ち合いからローの打ち合い。金網際で体勢を切り返しあうと、一度離れて距離を見合う。
 ションが前蹴りからワンツー。リーは打ち終わりに前に出てローからフックを打ち込み金網に押し込むと肘。だがションが切り替えして離れ際に左右のジャブ。
 お互いパンチとローの打ち合いも決め手なく2R終了。

 3R、ミドルの打ち合いから金前蹴りで網際で押し込みあい、リーが振り回しテイクダウンを奪うとションは回転して逃れるが、リーは足を掴んで殴り続けるションを倒しサイドポジションへ。リーはアームロックを狙うが、ションは立ち上がりこれを逃れると前蹴りで距離を取り左右の打ち下ろし式のフック。さらにソバットを決めるとラッシュを仕掛けにかかるが、リーはクリンチを狙うもションは大ぶりフックで掴ませない。そのままラッシュが顔面を捉えていくが、リーは倒れずミドルからフックを顔面に打ち込んでいく。
 リーが前に出るとションは背中を見せて下がって距離を取るが、リーが前に出ようとするとションがラッシュを仕掛けて金網に押し込む。リーはクリンチして膝の打ち合い。ここで3R終了。

 4R、リーがワンツーからタックルで倒しサイドポジションからコツコツ殴るが、リーは金網を蹴って逃れようとするが、リーがバックを取ってスリーパーから三角締め。更に腕ひしぎで伸ばされるがションは金網を蹴って逃れようとする。リーは三角絞めで絞め上げていくが、ションは耐えて4R終了。

 5R、ションがワンツーミドルで前に出てラッシュ。リーの動きが鈍くなり、フックも顔面を捉えてリーのタックルもミドルで切るとボディブロー。これで戦意を失ったリーにラッシュからミドルキック。さらにラッシュを仕掛け続けレフェリーが試合を止めた。

第15試合

 青木がハイキックもエドゥアルドは避けてローで牽制。青木もミドルで牽制すると、前に出ようとするがエドゥアルドはパンチで制する。
 エドゥアルドのフックが浅く入るが青木はひるまずミドル。前に出ようとするがエドゥアルドは再度フックでこれを制するが、青木はタックルで組み付きテイクダウンを奪う。
 そのまま肩固めで絞め上げレフェリーが試合を止めた。

青木「あのね、35歳になって、好きなことやって!家庭壊して一人ぼっちで格闘技やって
どうだお前ら羨ましいだろう!俺はな、こうやってな、明日もな、コツコツ生きてくんだよ!最後に一言な、みんな俺たちのファミリーになってるから、みんな頼むぞ!俺たちは、ファミリーだー!よし、ケツにGOって書いてあるけどな、みんな、明日もGOだ!」

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