KUSHIDAが新日本プロレス退団前に棚橋弘至と最後のタッグ!直接対決を前に「プロレスラーとしてのすべて命を使い切る」と決意!
28 日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『Road to THE NEW BEGINNING』が行われ、KUSHIDAが棚橋弘至との最後のタッグで勝利を収めた。
KUSHIDAはTAJIRIに弟子入りし日本では2006年にハッスルでデビュー。その後数多の団体に参戦し、後に所属したSMASHから2011年に新日本プロレスに移籍。その後はIWGPジュニアヘビー級王座を6度も戴冠するなど新日本ジュニアの“顔”として最前線で戦ってきた。
そしてKUSHIDAは今月7日に新日本プロレスを退団することを発表。「世界で活躍したい」と語りWWE参戦が噂される中、この日は翌日の所属最終戦でシングルマッチを行う棚橋弘至とのタッグ戦に臨んだ。
棚橋弘至&KUSHIDAvsジェイ・ホワイト&外道というカードで行われたこの試合、IWGPヘビー級王座戦を控える棚橋とジェイが互いを意識してぶつかり合う中、KUSHIDAは各種バックブリーカー、アームブリーカーとテクニカルな攻撃でジェイを圧倒し、ハンドスプリングエルボーで2人まとめてなぎ倒して存在感を見せつける。
KUSHIDAがジェイ&外道の集中攻撃を受ける展開になるも、突撃してくるジェイをコンプリートショットでコーナーに叩きつけ、外道にはセルフ式タイムスプリッターズコンビネーションで一矢報いて棚橋にタッチ。
棚橋との必殺技を巡る攻防を裏投げで制したジェイは、イスを取り出して棚橋に殴りかかるが、KUSHIDAがスワンダイブ式ミサイルキックでこれをカットし、外道にはマサヒロ・タナカ、場外に逃れたジェイにはプランチャと棚橋をアシスト。最後は棚橋がハイフライフローで外道を沈めた。
試合後、KUSHIDAは「棚橋さん、最後のタッグ、ごっちゃんでした。プロレスラーの定義は人それぞれあると思いますけど、個人的な見解は、プロレスに人生かけてる人がプロレスラーっていうんだと思う。ラスト1試合になりました。最後、喜怒哀楽全部詰め込んで、自分が強くなってきたという身体に残る手応え、明日以降お守りとして戦っていきたいと思います」と試合の感想を語る。
そして、翌日に控えた棚橋とのシングルマッチについて「振り返ると8年前、ここ後楽園ホールに棚橋さんが僕を、『プロレスラーとして一人前にさせてくれる』と言って来てくれました。その時の恩、その時の感謝は忘れられません。棚橋さんが8年前何歳だったかって言ったら、35歳。今のKUSHIDAと同い年なんすよね。そこから8年間ずーっとその背中を、棚橋さんの側で、バスの隣で見てきました。ここから8年間、次に棚橋さんの歳になるまでどういうプロレスラーでいたいか、プロレスラーがプロレスラーであるために、KUSHIDAがプロレスラーとして命を授かったからには、プロレスラーとしてのすべて命を使い切りたい。そう思っています。明日はすべて出しきります」と決意を固めた。
対する棚橋は、「俺は、いつも見送る側だから、見送られる方の気持ちは正直わかりません。だから、何が理想的な送り出しなのかもわかりません。どうなるかな。型にはまったことは嫌いなんで、さわやかに送り出す……そんな気持ちさらさら無いと思うよ。だから明日は……ぶっ潰します!」と語り、会場を後にした。