新日本12.19後楽園大会 本隊vs.CHAOSのスペシャルイリミネーションマッチで邪道が復帰
Road to TOKYO DOME
日時:2014年12月19日(金)
開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1974人(超満員)
▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
●田中翔
10分03秒 逆片エビ固め
○小松洋平
▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
●獣神サンダー・ライガー/タイガーマスク
9分30秒 ギターラ・デ・アンヘル→片エビ固め
タイチ/○エル・デスペラード
▼第3試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
天山広吉/小島聡/●本間朋晃
9分33秒 バックドロップホールド
○永田裕志/中西学/BUSHI
▼第4試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
矢野通/○桜庭和志/YOSHI-HASHI
10分39秒 サクラバロック
鈴木みのる/飯塚高史/●TAKAみちのく
▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○後藤洋央紀/柴田勝頼
13分52秒 昇天・改→片エビ固め
内藤哲也/●キャプテン・ニュージャパン
▼第6試合 Road to TOKYO DOME スペシャルイリミネーションマッチ 〜邪道復帰戦〜 時間無制限
棚橋弘至/飯伏幸太/真壁刀義/●田口隆祐/KUSHIDA
0-1
オカダ・カズチカ/○中邑真輔/石井智宏/邪道/外道
①△真壁(16分43秒 両者オーバーザトップロープ)石井△
②○田口(18分42秒 アンクルホールド)邪道●
③○KUSHIDA(20分09秒 ジャパニーズローリングクラッチホールド)外道●
④●KUSHIDA(21分30秒 レッドインク)オカダ○
⑤△棚橋(25分00秒 両者オーバーザトップロープ)オカダ△
⑥●飯伏(26分35秒 オーバーザトップロープ)中邑○
⑦●田口(29分29秒 ボマイェ→片エビ固め)中邑○
※中邑の一人残りでCHAOSの勝利
1.4に向けてイリミネーションマッチでIWGPヘビー、IC、NEVERの前哨戦!
桜庭が蹴りで鈴木をKO!デスペラードがライガーを切り刻む暴挙!
2014年を締めくくる大会ということで、オープニングVTRでは攻めて攻めて攻めまくった2014年の新日本プロレスのダイジェスト映像が流れる。「2015年、新日本プロレスは更なる高見を目指して、今年以上に攻めまくる!」のナレーションで締め。
第1試合
小松が田中を突き飛ばし、ゴング前から火花が散るヤングライオン対決。まずはお互いにグラウンドでガブろうとするが譲らない。腕を取って捻り上げた小松だが、田中もハンマーロックで切り返す。ならばとヘッドロックに捕らえた小松だが、田中はヘッドシザースで脱出。
ロックアップからロープに押し込んだ田中がチョップを叩き込むと、小松もチョップを返す。田中はハンマーを落としていくとエルボーからヘッドロック。ロープに振った小松だが、ショルダータックルでなぎ倒した田中は逆エビ固め。
すぐにロープに逃れた小松は走り込んできた田中にカウンターエルボー。チンロックに捉えた小松はアブドミナルストレッチに移行。さらにボディシザースで田中を悶絶させるが、田中はどうにかロープに脱出。なおもエルボーやストンピングで田中の腰を攻撃していった小松は、串刺しランニングエルボーからハーフハッチスープレックス。
そこから逆エビ固めに捉えるが、腕立てした田中はロープに逃れる。小松は串刺し攻撃を狙って走るが、田中はカウンターエルボー。小松もロープに飛んだ田中を追走してエルボーを叩き込むが、カウンターのドロップキックを叩き込んだ田中はフライング・フォアアームから串刺しジャンピングエルボーから俵返しを狙う。
どうにか逃れた小松は走り込むが、田中はスパインバスターで叩き付けていくと逆エビ固めへ。必死にロープまで手を伸ばした小松に対し、田中は走り込むが小松はカウンターのジャンピングエルボー。しつこくカバーするが、田中はキックアウト。お互いにマットにヒザをついたままエルボーを打ち合うと、そこから立ち上がった田中がオクラホマスタンピートで叩き付ける。
カウント2で返した小松は下からエビ固めで丸め込むと、続けて首固め。カウント2で返した田中が走り込むとエルボーで迎撃した小松だが、田中はストレッチマフラーの体勢から強引に持ち上げる。これを回転エビ固めで切り返した小松は、キックアウトした田中が走り込んできたところにスライディング。そのまま田中の足をキャッチしての逆片エビ固めに捉えていきギブアップを奪った。
<試合後コメント>
小松洋平
「久しぶりに、後楽園で試合して、この感じ、すごく大好き。プロレスラーやっててよかったなって思う。僕と田中の将来、新日本プロレスを引っ張っていく僕と田中、今日僕のほうが一枚上手、一枚上手だったんじゃないかと。僕らで、新日本引っ張っていく、それはもう近い将来間違いないから、攻めてくからもっとアグレッシブに。新日本プロレス内でもっともっと秀でていきますんで。後は明日、デスペラード、あいつは許さないから。あいつに勝って今年勝利で終わるよ」
第2試合
エアボーカルしながらのタイチとエアギターでセッションするデスペラード。続いてライガー&タイガーが入場してくると、いつの間にか姿を消していたデスペラードが花道から現れ、背後からライガー組を急襲。
そのまま場外乱闘で試合が始まると、タイチはタイガーをホールの壁に叩き付け、デスペラードは鉄柵の外でライガーをイスで痛めつける。ライガーをリングに上げたデスペラードはコーナーに乗せていくとマスクに手をかける。
ここでタイチを排除したタイガーが入ってきてデスペラードにハイキック。逆にマスクに手をかけたタイガーだが、背後からタイチが襲いかかり、タイガーをコーナーに乗せてマスクに手をかける。デスペラードもライガーのマスクを半分ほど剥がしていくが、必死にマスクを掴んで死守するライガー。
なおも2人がかりでライガーを踏みつけるタイチとデスペラードは、「アックスボンバー!」と叫びながらのトレイン攻撃から急所にヒザを落とす。2度目のトレイン攻撃をかわしたライガーはケブラドーラ・コンヒーロを返してタイガーにタッチ。
デスペラードを場外に追いやったタイガーはタイチにタイガードライバー。飛び付き十字架固めはカウント2でデスペラードがカット。ならばとダイビング・ヘッドバットを投下するが、これをかわしたタイチはズボンを取るとタイガーにトラースキック。タイガーもどうにかライガーにタッチするが、デスペラードが飛び込んできてライガーを引き裂いていく。
怒ったライガーは掌底で吹っ飛ばすと、投げ捨てパワーボム。怒りの獣神と化したライガーは串刺し掌底を叩き込むと、止めようとするレフェリーを一喝してストンピング。さらにコーナーにデスペラードを乗せていくが、デスペラードは急所攻撃。
さらにレフェリーを序ウッ外に引きずり出したタイチもタイガーに急所蹴り。NWAジュニアのベルトを本部席から強奪したデスペラードはベルトでライガーを一撃すると、ギターラ・デ・アンヘル(=旋回式カナディアンパイルドライバー)で叩き付けて3カウントを奪った。
さらにギターの裏に貼り付けてあったハサミを持ち出したデスペラードはライガーのコスチュームを切り裂くと、マスクや髪の毛まで切り捨て、グッタリするライガーを踏みつける。タイガーはタイチに捕まりライガーを救出出来ない。あまりに凄惨なシーンに場内も静まりかえる。
そしてNWAジュニアのベルトを手にしたデスペラードが「オイ、おっさん! いつになったら俺とベルトかけてくれるんだよ? いつも『ベルトかけろ!』って言ってのに、返ってくる言葉は『マスクかけてやってやるよ!』って、俺いらないんだよ。このかっこいベルトが欲しいんだよ。いつになるのか分からないけど、会社が組んでくれるまで毎試合、お前はこんなふうになるぞ」と言い放つ。頭からタオルを被ったライガーを肩に担いで引き上げていくタイガーが「こんなの試合じゃないじゃねぇかよ!」と吐き捨てた。
<試合後コメント>
タイチ&デスペラード
デスペラード「ちゃんとトリートメントしてるか? びっくりしたよ。あんな髪質が悪いとは思わなかったよ。犬の毛みたいだ。(ライガーのコスチュームの一部をタイチから渡され)うわ、くさい! すっぱいよ」
タイチ「恥ずかしいか? お前が長い間隠し続けていた乳首とパンツ。いつまでもこいつを無視し続けるともっと恥ずかしい目にあわせるぞ。お前がされて一番恥ずかしいこと、わかってるんだぞ。あえてそれをしてやっていない優しさ」
デスペラード「どうなるかわかってるだろう? 自分がよくわかってるんだろう?」
タイチ「お前らは何のことかわからないだろうけど。こいつの優しさに感謝しろ」
デスペラード「次だ。次に『ベルト懸けてやろう』と言わなかったら、もうその最後の恥ずかしいことをやってやるからな。よく覚悟しておけ」
タイチ「ライガー最終章」
デスペラード「いつ終わるんだろうねぇ。最終章はもう始まってるんだろう? いつ終わったっていいじゃない?」
タイチ「これにて閉幕。こいつが最後の相手だ」
デスペラード「俺、明日シングルマッチ。相手は小松だぞ。力あり余ってるんだよ。……あいつらは第2試合だったっけ? 遊びに行こうかなぁ」
第3試合
BUSHIと本間を加えた第三世代対決。天山と中西が先発で出てきて、ショルダータックルでのぶつかり合いからエルボー、チョップ合戦を展開。互角の展開だったが、天山がノータッチヘッドバットからモンゴリアンチョップをお見舞いすると、小島が入ってきてテンコジで中西を攻撃。小島のスリングショット式エルボードロップと天山のヘッドバットを同時投下。
そこに永田が入ってくると、テンコジはテンコジカッターを狙ったが、うまく防御した永田はフロントキックで叩き込む。続いて本間がBUSHIに逆水平チョップからランニングコケシを投下するが、かわしたBUSHIは顔面への低空ドロップキック。
中西が入ってきてダブルタックルで本間を吹っ飛ばすが、本間も中西にチョップ合戦を挑む。だが、中西はクロス式の地獄突き。本間も立ち上がって額をくっつけて睨み付けるが、逆水平チョップでなぎ倒した中西はブレーンバスターの体勢に。だが、これは本間が逆に投げてみせる。
タッチを受けた小島はマシンガンチョップをお見舞いすると、「よーし」から行っちゃうぞエルボーを投下。中西もロープに振ろうとする小島にショートレンジラリアットを返すと、「ホー」から足を踏みならしラリアットでなぎ倒す。
アルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げていくが、エルボーで逃れた小島。野人ハンマーで殴り倒した中西はBUSHIにタッチ。逆さ上がりキックからミサイルキックを発射したBUSHIは場外に出た小島に向かってトペを発射すると、リングに戻してコーナーからダイブ。だが、小島がかわす体勢に入っていたため、自爆しないように着地しようとしたBUSHIだったが、不自然な形で着地してしまう。その間に小島は天山にタッチ。
永田が飛び込んできてミドルキックを叩き込むが、天山もマウンテンボムを返して本間にタッチ。逆水平チョップから串刺しジャンピングエルボー、フェースクラッシャーと決めた本間はランニング・コケシを落とす。そこからテンコジと共にトレイン攻撃。
本間はファイヤーサンダーを狙ったが、うまく逃れた永田は張り手から走り込む。しかし魚雷式コケシで迎撃した本間はコケシ(=頭を斜めにして前のめりに落下するダイビング・ヘッドバット)を投下。かわして自爆させた永田はタイナー(=串刺しニー)からバックドロップの体勢に。これをカットしたテンコジだが、中西がテンコジにスピアをお見舞い。
その間に永田は大☆中西ジャーマン(=ロープの反動を使った投げ捨てジャーマン)で投げていくが、すぐに立ち上がった本間。ならばとサンダーデスドライバーで叩き付けた永田。そこに中西が入ってきてEAST GOLD(=永田の延髄斬り+中西のブレーンチョップ)を決めると、永田がダメ押しのバックドロップ・ホールドで投げて3カウント。
コーナーからダイブした際に首を負傷したと思われるBUSHIに三澤トレーナーと林リングドクターが駆け寄り、首をコルセットで固定。そのまま担架に乗せられて退場したBUSHI。大事に至らなければいいのだが……
<試合後コメント>
永田裕志&中西学
――最後は上からドンと延髄斬りの合体技からの……
永田、中西「EAST GOLD!」
永田「もうそろそろ覚えてくださいよ(苦笑)」
(ここでタンカでBUSHIが運ばれてくる)
永田「BUSHI、大丈夫か?」
BUSHI(拳を力強く握って)「大丈夫です!」
永田「意識は?」
BUSHI「あります、あります!」
永田「アクシデントはこういう時に起きるよね。気合いを抜いているつもりはないんだけど、連戦の疲れがどこかにあるのかもしれない。でも最初はBUSHIも元気だったし、俺も無駄に元気だけはあり余っているから。それをこういう場でちょっとでも発散させないと、体全体が爆発しちゃう。それは中西さんも一緒。明日あとひとつ、年内。新日本の試合、しっかり納めて。来年、来年……」
中西「とにかく! とにかく自分のチャンスは自分で作って暴れていく! それを見ておいてくれ」
第4試合
矢野のテーマ曲を前奏にした『SPEED』で入場した矢野&YOSHI-HASHI&桜庭組。CHAOSがリングインしたところに奇襲攻撃を仕掛けていった鈴木軍は、そのまま場外乱闘へ。しかし矢野は飯塚を鉄柵に投げつける。
リング上ではYOSHI-HASHIがTAKAをコルバタで投げ飛ばす。さらにトップロープの上に乗せて逆さ吊りにすると、そこにドロップキック。だが、ロープに飛んだYOSHI-HASHIの背後から蹴りを入れた鈴木はぶら下がり式腕十字。
さらに飯塚が矢野を鉄柵の外に出して客席に投げつけるとイスで殴打。鈴木も桜庭を客席まで連れ出して、慣れていない嬢が乱闘で痛めつける。リング上ではTAKAがYOSHI-HASHIを踏みつける。戻ってきた鈴木も一緒にYOSHI-HASHIを踏みつけると、そこからサッカーボールキック。
YOSHI-HASHIの右ヒジのテーピングを剥ぎ取った鈴木は、そこから腕十字。矢野がカットに入るが、鈴木はYOSHI-HASHIに腕十字を決めたまま矢野の足を掴んでアキレス腱固めを決める。
なおもYOSHI-HASHIを捕まえた鈴木軍は、自軍のコーナー下で踏みつける。さらに飯塚がコブラクローで絞めていくと、鈴木がYOSHI-HASHIから剥ぎ取ったテーピングで首を絞める。それがレフェリーに見つけると、飯塚がタッチロープを使ってチョーク攻撃。飯塚のブレーンバスターを逃れたYOSHI-HASHIは、ヘッドハンター(=前方回転ネックブリーカー)を返して矢野にタッチ。
コーナーポストが外され、金具が剥き出しになったコーナーに飯塚を激突させた矢野は「ヤノ・トウ……」。だが、途中で飯塚が攻撃していきコーナーに叩き付ける。しかし矢野も突進してきた飯塚をコーナーに激突させると、アゴ髭を掴んでいく。
マンハッタンドロップの応酬からお互いにタッチして鈴木と桜庭がリングイン。張り手合戦になると、そこから桜庭がミドルキックを連打するが、ブロックした鈴木はスリーパーからゴッチ式パイルドライバーを狙う。これをキドクラッチで切り返した桜庭だが、鈴木は腕十字の体勢に。クラッチしてロープに逃れた桜庭だが、鈴木軍はトレイン攻撃をお見舞い。
さらにTAKAがランニングニーを叩き込むと、鈴木がスリーパーから左右の張り手。桜庭も左右の張り手を返すとハイキックで鈴木を蹴り倒し、さらにバックを取ったTAKAをサクラバロックで捻り上げてギブアップを奪った。鈴木のダメージは大きくデスペラードの肩を借りても場外で倒れ込んでしまうほど。
<試合後コメント>
鈴木みのる
(デスペラードに抱えられ、後頭部をおさえながら引き上げてくるが)
鈴木「……」
デスペラード「ボス!」
鈴木「……」
第5試合
WORLD TAG LEAGUE 2014で優勝して1.4東京ドームでのIWGPタッグ挑戦が決まった後藤&柴田。キャプテンが柴田を指名して試合開始。アマレス風の動きからキャプテンが片足タックルを狙うが、柴田もガブって潰していく。キャプテンが離れると柴田は後藤にタッチ。するとキャプテンも内藤にタッチ。
ヘッドロックに捉えた内藤をロープに振った後藤は、内藤のショルダータックルを受け止めると、逆にショルダータックルでなぎ倒す。アームホイップから低空ドロップキックを叩き込んだ内藤はキャプテンにタッチ。
ダブルタックルで後藤を吹っ飛ばすと、キャプテンはナックル攻撃。しかしジャンピングショルダーをかわした後藤は柴田にタッチ。顔面を踏みつけた柴田はチンロックに捉えると、そこから首4の字固め。内藤がカットするが、柴田は足4の字固めへ。これも内藤がカットすると、柴田は立ち上がって内藤を睨み付ける。
内藤が張り手を見舞っていくと、柴田も張り手を返す。思わず尻餅をついた内藤を蹴り出した柴田は後藤にタッチ。サッカーボールキックからクルックヘッドシザースに捉えた後藤は、柴田とダブルのレッグスプリット。
さらに柴田がアンクルホールドに捉えると、キャプテンは悲鳴をあげて耐える。ならばとアキレス腱固めに捉えるが、キャプテンは何とかロープに脱出。そしてカウンターのジャンピングショルダーを返すと内藤にタッチ。ニークラッシャーからヒザへの低空ドロップキックを叩き込んだ内藤は、振り子式の串刺しドロップキックを狙う。
これをジャンプしてかわした柴田はフットスタンプを落とすと、エルボーの連打から串刺し低空ドロップキックを狙う。だが、追走した 哀悼は串刺しドロップキック。そこからエルボーと張り手の打ち合いになると、内藤は走り込んでのジャンピングエルボーアタック。しかし柴田もキチンシンクを返す。
タッチを受けた後藤は串刺し式村正(=ニールキック)からバックドロップ。カウント2で返した内藤は牛殺しを逃れると浴びせ蹴り。タッチを受けたキャプテンは串刺しランニングエルボーからクロスボディーを浴びせると、ダイビング・ヘッドバットを投下。これをかわした後藤は串刺しラリアット。
さらに柴田が串刺し低空ドロップキックを叩き込むと、後藤が牛殺し。カウント2で返したキャプテンは下から回転エビ固めで丸め込むと、さらにヒラボトムで叩き付ける。ここで柴田が飛び込んでくるが、キャプテンは地獄突き。そこに内藤がミサイルキックを発射するが、柴田がかわして内藤に誤爆!
さらに後藤がファイアーマンキャリーで内藤を担ぎ上げると、柴田に向かって投げつけるカタチでのgo2sleep。キャプテンを柴田が羽交い締めで捕まえると、そこに後藤がラリアット。そのままスリーパーで柴田がキャプテンを座らせると、後藤がPK。グッタリするキャプテンがどうにか起き上がろうとするが、柴田がそこにPKを叩き込むと、最後は後藤がダメ押しの昇天・改(=マットに叩きつける際にエルボードロップになる昇天)で叩き付けて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
後藤洋央紀
(柴田はノーコメントで先に控室へ)
――今日はお二人のコンビネーションを確認するという意味合いが強かったのではないかと思いましたが?
後藤「そうですね。こんなところではつまずいていられないし、俺らの目はもうベルトしか見えていないですよ。ここで彼らと試合を組まれる。いい東京ドームへのウォーミング・アップというか」
――ベルトを獲れば当然、全選手からの標的になるわけですが?
後藤「望むところですよ。それを待ってるんだから。俺の思惑通りに事は進んでいますよ。期待してください!」
第6試合
今年6月から腰部脊柱管狭窄症で欠場していた邪道の復帰戦。新コスチュームで外道と共に登場した邪道。するとサンタ帽にクリスマスカラーのオーマイ&ガーファンクルTシャツで登場した田口は、緑色ということもあってか邪道にTシャツをプレゼント。一度は着ようとした邪道だったが、怪訝そうな表情でやっぱり着るのを辞めた。
石井と真壁は激しい睨み合い。飯伏に続いて白いインターコンチのベルトを腰に巻いて入場した中邑。そしてオカダが入場すると、最後に棚橋が“ヨシタツヘアー”で登場。なお、この試合はオーバー・ザ・トップロープ(以下OTR)を採用した勝ち残り式のイリミネーションマッチ。
オカダが棚橋の前に立ちはだかり睨み付けていくと、CHAOSはオカダを先発として出す。すると本隊も棚橋に先発を任せる。腕を取ったオカダだが、ヘッドロックに切り返した棚橋。これをヘッドロックで切り返したオカダはショルダータックルでなぎ倒すと、レインメーカー式OTRを狙う。どうにかロープを掴んで凌いだ棚橋。
するとオカダは中邑にタッチ。それを見て飯伏がタッチを要求し、棚橋も飯伏にタッチ。バックを取ろうとした飯伏の腕を掴んで決めてきた中邑だが、飯伏はすぐに脱出。蹴りを出した飯伏を低空タックルでテークダウンさせた中邑はガブった状態でコーナーに押し込んでいってニーリフト。
座り込んだ飯伏を踏みつけてバイブレーションするが、足を掴んで立ち上がった飯伏は押し倒してその場飛びムーンサルト。中邑がかわすと着地した飯伏。ここで中邑は石井にタッチ。すると飯伏も真壁にタッチ。ショルダータックルで真っ向からぶつかり合う両者。何度もぶつかり合った末、石井が打ち勝ったが、真壁は組み付いて殴りかかっていき、早くも喧嘩腰でやり合う。
KUSHIDAと外道がリングイン。サミングを見舞った外道だが、低空ドロップキックから側頭部へもう一発低空ドロップキックを叩き込んだKUSHIDA。しかし外道がうまくKUSHIDAをコーナーに上に寝かせると、中邑が走り込んできて串刺しニーリフト。
そこから場外戦になると、石井は真壁を記者席のテーブルに叩き付けてからイス攻撃。リング上では邪道がKUSHIDAをチンロックに捉えていく。そこからオカダがスリングショット式アトミコを投下。10分経過すると、外道が顔面を踏みつけてからのフィストドロップ。サーフボードストレッチに捕まったKUSHIDAはどうにか反転しようとするが、外道はそれを許さない。
さらに邪道が入ってきて合体攻撃を狙ったが、KUSHIDAはハンドスプリングエルボーで迎撃すると、足を掴む石井に延髄斬りを叩き込んで真壁にタッチ。串刺しラリアットの連打から馬乗りナックルを見舞った真壁はノーザンライト・スープレックス。エルボーから走り込んだ石井をパワースラムで投げた真壁だが、対角線を走った真壁を石井もパワースラムで叩き付ける。
逆水平チョップから串刺しラリアットを叩き込んだ石井だが、真壁のラリアットを相打ちに持ち込む。しかしラリアットで打ち勝った石井はパワーボムの体勢に。これをリバースで切り返した真壁はエルボー合戦へ。ワンツーエルボーから走り込んだ石井だが、かわした真壁は振り向き様にショートレンジラリアット。さらに豪快なパワーボムで叩き付けるが、CHAOSが一斉にカットに入る。
本隊が場外に追いやる間に石井をショートレンジラリアットで吹っ飛ばした真壁はコーナーに登るが、エプロンから中邑が足止め。追いかけていった石井が雪崩式ブレーンバスターを狙うが、真壁はコーナー上でショートレンジラリアット。石井も打ち返していくと、ヘッドバット。真壁がなおもショートレンジラリアットを狙ったが、石井が相打ちに持ち込むと、そのまま両者場外に転落してOTRで両者失格。
邪道のダイビング・フィストドロップを蹴りで迎撃した田口だが、邪道はなかなか倒れない。どうにか堪えたかに見せたが、次の瞬間前のめりにダウン。そこに田口が走り込むが、邪道はドロップ・デッド・トワイス(=エプロンにいる相手をリング内に入れる形でトップロープに両足をかけさせてのDDT)で切り返すとフロントキック。これをかわしてスクールボーイで丸め込んだ田口は、そこからアンクルホールド。
これで邪道はギブアップして失格。すかさず外道が飛び込んで来るが、田口はヒップアタックで迎撃。さらにKUSHIDAがスワンダイブで飛び込むが、かわした外道はマンハッタンドロップからDDTで叩き付けると、低空ドロップキックから外道クラッチを狙う。これを読んでいたKUSHIDAはオーバーヘッドキックから回転足折り固めで外道から3カウント。
追い込まれてきたCHAOSだが、オカダがKUSHIDAをフラップジャックで叩き付ける。さらに棚橋にヘビーレイン(=ファイアーマンキャリーからの変型エメラルド・フロウジョン)を決めるが、KUSHIDAが背後から回転足折り固め。カウント2で返したオカダに延髄斬りから走り込んだKUSHIDAだが、風車式で捕まえたオカダはツームストンパイルドライバーで叩き付けると、レッドインク(=変型キャメルクラッチ)に捉えてギブアップを奪った。
肘のサポーターを外したオカダは棚橋に投げつける。リングインした棚橋と激しいエルボー合戦を展開したオカダは、棚橋の蹴り脚をキャッチして掟破りのドラゴンスクリュー。すると棚橋も掟破りのフラップジャックからグラウンド・ドラゴンスクリューを決めると、テキサス・クローバー・ホールドへ。
どうにかロープに逃れたオカダだが、棚橋はスリングブレイドを狙う。これをかわしてDDTで叩き付けたオカダはヘッドスライディング式エルボーアタックからツームストンパイルドライバーを狙うが、棚橋も必死に脱出。しかしオカダはカウンターのドロップキックからレインメーカーの体勢に。かわした棚橋はスリングブレイドを決めるとコーナーへ。オカダは下からドロップキック。
エプロンに落ちた棚橋はロープを掴んだまま両足でオカダの頭を挟み込むと、そのまま場外心中で両者失格に持ち込む。残ったのはCHAOSは中邑、本隊は飯伏と田口。中邑のリバースパワースラムを着地した飯伏はフランケンで投げてからその場でジャンプしてフットスタンプ。さらにドラゴンスープレックスと思わせておいて低空ジャーマンで投げた飯伏は、シットダウン・ラストライドを狙うが、中邑も脱出。
走り込んできた飯伏をニーリフトで迎撃してコーナーに登った中邑だが、飯伏はジャンピングキック。エプロンに落ちた中邑に飯伏が突っ込むが、ニーリフトで迎撃した中邑はロープ越しにリバースパワースラム! これで飯伏は場外に転落して失格。これで残ったのは中邑と田口のみ。田口は中邑をオデレータバスター(=フェースバスター式ファルコンアロー)で叩き付けると、中邑のお株を奪うように身体を震わせて滾りまくってから突進。
しかしカンフーキックで迎撃した中邑は、倒れた田口にニースタンプを打ち込んでから突進。田口もかわして延髄斬りを返すとヒップアタックへ。キャッチした中邑だが、田口はビクトル投げからアンクルホールドへ。ロープに逃れた中邑はジャンピングキック。田口もフロントキックを返すとどどんの体勢に。
これをカサドーラで切り返した中邑はカウント2で返した田口にスライディング式のボマイェ。これをもカウント2で返した田口だったが、中邑は距離を取ると立ち上がろうとした田口に渾身のボマイェを発射して3カウント。中邑の一人残りでCHAOSの勝利に終わった。
試合後、ベルトを持った棚橋とスーツケースを持ったオカダは睨み合い。オカダがレインメーカーポーズをすれば、棚橋もナルシスポーズで対抗。両者への声援が激しく交差。そしてリングに一人残った中邑はマイクを持つと「もう東京ドーム、すぐそこだぜ。もう待ちきれない。前哨戦とかもういいよ、そろそろヤバイ奴……滾らせろ飯伏ィ! アレ言いたいんだけど、どうしよっかな。アレ言いたいんだけど、どうしよっかな〜。答えはこうだ、イヤァオ!」と叫んで締めくくった。
<試合後コメント>
中邑真輔
中邑「もうひとつ終えれば……そう、東京ドーム。いろいろあるねぇ。ベストバウトだ? インターコンチメンタルのタイトルマッチだ? ハードル上がり過ぎだって(苦笑)。ま、関係ないですけどね。フー(と、大きなため息)。……どうだろう。想像つかないや、東京ドームの試合。」
――お客さんからの期待感はひしひしと感じられてるのではないかと思うのですが?
中邑「あぁ、そうっスねぇ。まぁお客さん……申し訳ないけど、ちょっとよく分からないな。でもねぇ、俺の期待感はMAXだから。イヤォです」
オカダ・カズチカ&邪道&外道
邪道「復帰戦、オカダと中邑に助けられたよ。いいプレゼントをもらった。ありがとう!」
オカダ「今日はあんなカタチで(棚橋と)一緒に落ちてしまいましたけど。明日は最後の前哨戦だ。明日はどれだけ楽しませてくれるのか。そこだけです。東京ドームは本当に俺が素晴らしい試合を見せて、チャンピオンになって、来年も新日本プロレスに(カネの雨を)降らせてやるからな。」
外道「安心しろ、棚橋! レインメーカーがよぉ、ちゃんとお前を引っ張り上げてくれる。その上でよぉ! ドン底に突き落としてやる、この野郎!」