東京ドームにローカルプロレス団体が大集合!栃木代表のイーグルプロレスが全国制覇し「地元のファンに恩返しが出来た」と涙!
15日、東京都・東京ドームにて『プロレス戦国時代 群雄割拠其の四 ~ふるさと祭り東京 日本のまつり・故郷の味~』が行われた。
プロレスリングFREEDOMSの佐々木貴がプロデューサーとなり、日本各地の様々なローカルプロレス団体を集結させるべく旗揚げされた『群雄割拠』。
その第4回大会は、日本全国のお祭りや舞踏、グルメなどが東京ドームに集結するイベント『ふるさと祭り東京 日本のまつり・故郷の味』の中で行われた。
今回は、プロレスリングFREEDOMS(神奈川県)、プロレスプロモーション道南リング(北海道)、プロレスリングDEWA(山形県)、イーグルプロレス(栃木県)、チームでら(愛知県)、道頓堀プロレス(大阪府)、なにわ☆凡女ビーナス(大阪府)、レアルルチャリブレ(福岡県)、琉球ドラゴンプロレスリング(沖縄県) と、8団体+1ユニットが参戦した。
試合開始1時間前にはもうリング周囲に人だかりが出来ており、リング周囲の外野席にも観客が詰めかけた。バックスクリーンではリング上の模様が場内に中継されており、この日の“メインイベント”として注目が集まる中で大会がスタート。
各地域の団体から集結した選手たちは地元ファンの想いを背負って闘い、ときには激しく、ときには笑いを交えてぶつかり合っていく。
メインイベントでは、“天下統一旗”を巡っての戦いが行われた。
群雄割拠では、2017年12月大会で日本一のご当地団体の証である“天下統一旗”を巡って国獲り合戦トーナメントを実施。これを制した琉球ドラゴンプロレスリングが天下を統一し、昨年8月には道頓堀プロレスの挑戦を退けて天下統一旗を防衛。直後にイーグルプロレスが挑戦を表明し、琉球ドラゴン側も受けて立つ覚悟を見せていた。
メインイベントで行われたこの試合は、群雄割拠で他団体戦無敗の琉球ドラゴンが優勢に試合を進め、イーグルの新星・19歳の香取貴大が捕まってしまう展開に。ウルトラ・ソーキがその巨体を生かしたパワーファイトを展開すれば、シークヮーサーは身軽さを活かした空中殺法で一気呵成に攻め立てていく。
しかし、イーグルの二冠王・近藤博之が意地の反撃で逆転の狼煙を上げ、イーグル代表の吉田和則がトランポリンを用いた空中殺法で琉球勢をまとめてなぎ倒す。
最後は、吉田がイーグルアロー(=コーナー上のトランポリンを踏み台にしてのミサイルキック)を発射し、シークヮーサーから3カウントを奪った。
見事天下統一旗を奪取した吉田は、「やっと!やっと!やっとね!念願の天下統一幟旗、栃木に持って帰ることが出来ます!ホントに嬉しいです!イーグルプロレス、栃木で今年27年目を迎えますけど、ホント潰れるんじゃねぇかって、そういうときがたくさんありました。そのときにいつも、いつも支えてくれたのが地元の有志たちでした。これでちょっと恩返しができたと思います!本当に嬉しいです!」と感涙。
近藤も「俺も30過ぎてイーグルに入ったけど、一生懸命頑張ってれば、こんなにいいこと!こんなに素敵なことがあるんだなって改めて思いましたよ!」と喜びを顕に。
そして、最年少の香取は喜びを口にしつつ「この旗をずっと何回も、2回、3回、防衛していくことを目的としてこれからも群雄割拠、出続けるんで応援よろしくお願いします!」と兜の緒を締めた。
敗れた琉球ドラゴンのグルクンは、「僕としてはこの若い二人にこの大きなところで経験積ませられたのが非常に大きかったので、まあ僕の中では若干チャラです!」と語る。しかし、ソーキは「あの旗は、今後琉球ドラゴンを盛り上げていくのにどーーしても必要な旗なんですよ!『東京ドームで試合できたね、よかったね』で終わらせたくないんだよこっちは!もう一回、あの旗を取ってやる!」と吼え、シークヮーサーも「また這い上がってあの旗を琉球ドラゴンに、俺が取り返します」と次なる戦いに向け闘志を燃やした。
全国から強者たちが集うプロレスの祭典・群雄割拠。
プロデューサーを務めるプロレスリングFREEDOMSの佐々木貴は、「脚光を浴びる機会の少ない地方の選手たちを知ってもらうために東京の大会場で試合をする場を提供したい」と語り、そのために地道な活動を続けた結果、今回ついに東京ドームにたどり着いた。来年も東京ドームで群雄割拠を開催することも仄めかしており、躍進は止まらない。
全国のプロレスラーとそのファンの理想を形にし、地方から東京へ、東京から地方へとプロレスの輪を広げている群雄割拠の今後に期待したい。