東京ドーム大会のメインイベントで勝利した栃木県代表・イーグルプロレスが天下を統一!「台風19号の被害と戦うファンのために絶対に勝ちたかった」
14日、東京都・東京ドームにて『プロレス戦国時代 群雄割拠其の五~ふるさと祭り東京 日本のまつり・故郷の味~』が行われ、栃木県代表のイーグルプロレスが天下統一幟旗を防衛した。
プロレスリングFREEDOMSの佐々木貴がプロデューサーとなり、日本各地の様々なローカルプロレス団体を集結させるべく旗揚げされた『群雄割拠』。
その第5回大会は、昨年の第4回大会に引き続き日本全国のお祭りや舞踏、グルメなどが東京ドームに集結するイベント『ふるさと祭り東京 日本のまつり・故郷の味』の中で行われた。
今回は、プロレスリングFREEDOMS(神奈川県)、プロレスプロモーション道南リング(北海道)、プロレスリングDEWA(山形県)、新潟プロレス(新潟県)、イーグルプロレス(栃木県)、チームでら(愛知県)、愛媛プロレス(愛媛県)、ダブプロレス(広島県)、レアルルチャリブレ(福岡県)、琉球ドラゴンプロレスリング(沖縄県) と、9県+1道から各地のご当地団体が参戦した。
群雄割拠では、日本一のご当地団体の証である“天下統一幟旗”が存在し、6人タッグマッチでの争奪戦が行われている。
昨年の群雄割拠では、栃木県代表のイーグルプロレスが初代覇者である琉球ドラゴンプロレスリングを破って天下を統一。今大会では第1回目の群雄割拠から参戦している広島県代表のダブプロレスを迎え撃った。
【イーグルプロレス】吉田和則&近藤博之&香取貴大vs【ダブプロレス】グンソ&近野剣心&木下亨平で行われたこの試合は、場外戦などを交えた独特のファイトスタイルを持つダブ勢の奇襲に始まり、トリッキーなグンソ、鋭い蹴りを持つ剣心、スープレックスに定評ある木下とそれぞれ持ち味を生かしたファイトで圧倒。
香取が木下を相手に打撃戦で粘りを見せる中、吉田が得意のトランポリンを使った空中殺法の準備を整え、イーグルアロー(コーナー上にセットしたトランポリンで跳ねての高高度ミサイルキック)で木下を射抜くと、近藤がE.X.B(イーグル・エクストリーム・ボム)で突き刺して3カウント。見事天下統一幟旗を守りきった。
試合を終えた吉田は「栃木県は台風19号で3つの川が氾濫し、今もものすごい被害の中で栃木県民はみんな頑張っています。ウチのお客さんの家も結構流されました。その人達に俺たちが元気を与えるためにもどうしても俺たちがこの旗を栃木に持って帰りたかった!田舎には田舎のプロレスのいいところがあります!これからもそのプライド、ポリシーだけは持って俺たちの栃木に帰りますんで、みなさんこれから是非栃木へイーグルプロレスを応援に来てください!」と万感の想いを込めて叫んだ。
プロデューサーを務めるプロレスリングFREEDOMSの佐々木貴は、「脚光を浴びる機会の少ない地方の選手たちを知ってもらうために東京の大会場で試合をする場を提供したい」と語り、後楽園ホールで始まったこの大会は東京ドームという最高のステージにたどり着いた。
そして「今回は、FREEDOMSを入れて10団体。47都道府県から呼ぼうと思ったらまだまだ1/5にしか達してない。『群雄割拠に出たい』『俺らを見てくれ』『俺らを呼べ』『俺らを知らねーのか佐々木貴!』と、そういう団体があれば名乗りを上げてください!その代わり!東京ドームで戦う自信がある団体でお願いします。趣味で遊び半分でプロレスやってて、ただ人目のあるところでプロレスしたいという程度だったらお断りしますけど、地元や街、そして応援して下さる方々の気持ちも背負って戦っている団体は是非名乗りを上げてください!」と新たな参戦団体を募った。
全国のプロレスラーとそのファンの理想を形にし、地方から東京へ、東京から地方へとプロレスの輪を広げている群雄割拠の今後の発展に期待したい。