岩本煌史が世界ジュニア王座を防衛し2019年白星発進!「出る杭は打たれるけど、出過ぎたら打たれない」

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 2日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2019 NEW YEAR WARS【開幕戦】』にて、岩本煌史vs岡田佑介の世界ジュニアヘビー級選手権試合が行われた。

 岩本は、2012年に名古屋のスポルティーバでデビューし、全日本プロレスへの定期参戦を経て2017年に移籍。ジュニア戦線の最前線で闘い続け、今年11月には“外敵”近藤修司を撃破して2度目の世界ジュニア戴冠を果たしている。
 対する岡田は、2017年1月にデビューし、全日本プロレスへの愛を前面に出した我武者羅なファイトを展開。全日本プロレスの“裏切り者”である佐藤恵一との抗争でファンの心を掴み、昨年には敬愛する青木篤志の所属ユニット・Evolutionに加入するなどその存在感を増してきた。

 岡田は、11月に岩本が世界ジュニアを奪還した直後に挑戦を表明したが、岩本は「お前には品がないし実績もない」とこれを一蹴。その後、査定マッチとして岩本と岡田は前哨戦とも呼べる闘いを繰り返してきたが、先月の後楽園ホール大会の6人タッグマッチで岡田が岩本をインターセプト(スイングDDT)で場外KO。これを屈辱と受け止めた岩本は「この借りはキッチリ返してもう一度下っ端からやり直してもらうように制裁を加える」と岡田の挑戦を認めていた。

 セミファイナルで行われたこの試合は、序盤から場外乱闘となり、これを制した岩本がネックブリーカーやマジックスクリューでじっくりと岡田の首を集中攻撃。対する岡田もエルボー連射やドロップキック連打で気合を見せ、おぶさりながらの胴締めスリーパー、ラリアット、フィッシャーマンズ・スープレックスホールドと畳み掛ける。
 しかし、岩本は岡田のラリアットをキャッチして高速ドラゴンスープレックス、トドメの孤高の芸術で3カウント。実力の差を見せつけて王座防衛を果たした。

 試合後、岩本は岡田を「まだまだ伸びしろがある」と評価しつつ、「このベルトを獲ってきた人、これを争って戦ってきた人、その想い、魂が宿ってるから。まだまだ先人の人たちからしたら俺はまだ青いって言われるかも知れない。どんどん先人を追い抜いていく。追い抜いて誰も手を付けられないようにしてやる。出る杭は打たれるけど、出過ぎたら打たれないから」と世界ジュニア王者としての覚悟を口にする。
 そして、開催が迫ったジュニアリーグに王者として参戦することに触れ、「チャンピオンのまま優勝してさらにベルトの価値、全日本ジュニアの価値、そして岩本煌史の価値をさらに上げていこうと思います」と真剣な面持ちで語った。
 対する岡田は、ノーコメントで会場を後にした。

 全日本プロレスでは、昨年11月には大森北斗が、この日には青柳優馬の実弟である青柳亮生、田村男児がデビューしており、3人とも目標は世界ジュニアであると語っている。
 2年前の正月に入団した岩本は全日本プロレス愛を口にすることも増え、これからは王者として若手選手たちの壁となっていくこととなる。今月9日にデビュー3周年を迎える岡田も下の世代に手本を見せる“先輩”としての活躍が期待される。
 所属選手も増え、活性化していく全日本ジュニアの今後に注目したい。

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