【試合詳細】1・3 全日本プロレス後楽園ホール大会 【世界タッグ】斉藤ジュン&斉藤レイvs関本大介&鈴木秀樹 芦野祥太郎vs安齊勇馬
『ニューイヤーウォーズ2025』
日程:2025年1月3日(金)
開始:11:30
会場:後楽園ホール
観衆:1339人
▼新春ジュニアスペシャル10人タッグマッチ 30分1本勝負
ライジングHAYATO/青柳亮生/○MUSASHI/田村男児/長尾一大心
15分19秒 横十字固め
●"ミスター斉藤"土井成樹(フリー)/吉岡世起(フリー)/佐藤光留(パンクラスMISSION)/宮本裕向(666)/立花誠吾(フリー)
▼ELPIDA vs 北斗軍 タッグマッチ 30分1本勝負
[ELPIDA]本田竜輝/○綾部蓮
11分16秒 デスルーレット→片エビ固め
[北斗軍]ハートリー・ジャクソン(フリー)/●ジャック・ケネディ(柳ケ瀬)
▼シングルマッチ 30分1本勝負
[バカの時代]○青柳優馬
13分21秒 逆さ押さえ込み
[バカの時代]●阿部史典(格闘探偵団)
▼ゼンニチ本隊 vs 北斗軍 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○宮原健斗/デイビーボーイ・スミスJr.(フリー)/井上凌
11分59秒 シャットダウンスープレックスホールド
[北斗軍]●大森北斗/羆嵐(フリー)/サイラス(フリー)
▼ゼンニチ本隊 vs ELPIDA シングルマッチ 30分1本勝負
●芦野祥太郎
15分9秒 ギムレット→片エビ固め
[ELPIDA]○安齊勇馬
▼世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/SAITO BROTHERS】斉藤ジュン/○斉藤レイ
18分58秒 BBQボム→エビ固め
【挑戦者組/バカの時代】関本大介(大日本)/●鈴木秀樹
※第99代王者組が7度目の防衛に成功
SAITO BROTHERSがジャンボ鶴田&谷津嘉章が持つ世界タッグ最多連続防衛記録タイに!安齊勇馬が三冠挑戦表明!MUSASHIが土井成樹に勝利し世界ジュニア挑戦決定!
第1試合
長尾と土井の対面でゴング。ロックアップでの力比べに押し勝った長尾がグラウンドに持ち込んで腕の取り合いに。土井がヘッドロックからショルダータックルも、長尾はドロップキックで反撃。両者タッチ。
男児と光留の対面。タックルを切った光留がエルボーを見舞うと、男児もエルボーで反撃。足を止めてのチョップ合戦となり、光留がソバットから「全然痛くありま……」と言いかけたところで男児が蹴りを止めてボディスラム。カバーに入ろうとしたところを光留が下から足に絡みついてアキレス腱固め。決まり切る前に男児がロープブレイク。両者タッチ。
HAYATOと吉岡の対面。リストロックの応酬からHAYATOが強烈なチョップスマッシュ。さらにアームドラッグからロープに飛んでバックエルボー。場外に逃れた吉岡に場外飛びを狙うフェイントから宙返りしてリング中央でポーズ。これに苛ついた土井らが総出でカットに入り、全員入り乱れての場外戦へ。
リングに戻ると青コーナー側が全員でHAYATOにトレイン攻撃。イケメンな吉岡が「イケメンが憎い!」と顔へのフットスタンプを見舞って立花にタッチ。
立花はマンハッタンドロップからヤンキー座りで「あァ~ん?」とガンを付けてから顔面へビッグブート。「もう1回全員で行こう!」とトレイン攻撃を呼びかけるが、誰も立花にはついてこない。仕方なく1人でやろうとするとHAYATOがショットガン・ドロップキックで反撃。亮生にタッチ。
亮生は立花に串刺しバックエルボーからブーメラン式アームドラッグ、ドロップキックと連撃。さらにハウザーインパクトを狙うが、立花が振り払ってSTO。裕向にタッチ。
裕向は亮生にローキック連打、ソバット、張り手、ニールキックと連撃。さらにハンドスプリングエルボーを放つも、亮生がキャッチし、お返しのハンドスプリング式オーバーヘッドキック。MUSASHIにタッチ。
MUSASHIが裕向に逆水平チョップ連打からソバット、延髄斬りと発射。これをかわした裕向だったが、MUSASHIが低空ドロップキックで崩してからフットスタンプ、ドロップキックと決めていく。MUSASHIが延髄斬りからロープに飛ぶが、裕向が豹馬殺しで迎撃。土井にタッチ。
土井はMUSASHIにDOI555を狙うが、MUSASHIが暴れて脱出。ロープに飛ぶが、盟友・吉岡がエプロンからジャンピング・ハイキックを見舞ってカット。さらに光留が延髄斬りを見舞い、土井がスイングネックブリーカーからサマーソルト・ドロップ。
土井は立花に共闘を要求。立花が「しっかり持っとけよ!」とビッグブートを放つが、これが案の定土井に誤爆。赤コーナー側が全員でなだれ込んできてHAYATOがトラースキック、男児がエルボー、亮生&長尾がダブルドロップキック、MUSASHIがファルコンアロー。これは吉岡がカット。
吉岡はMUSASHIにサイドキックからシザースキック。男児がフライングショルダーで吉岡をふっ飛ばし、裕向&光留がダブルブレーンバスターで男児を排除。長尾が裕向&光留をミサイルキックで場外までふっ飛ばし、HAYATOがプランチャ。そこへ立花がノータッチ・トペ・コンヒーロ、亮生がラ・ケブラーダ。さらにMUSASHIも飛ぼうとするが、ロープに飛んだところを場外から土井が足払い。
土井はMUSASHIへDOI555からロープに飛ぶが、MUSASHIがトラースキック。さらに二天一流を狙うが、土井が十字架固めで切り返し、カサドーラから入るV9クラッチを狙うが、MUSASHIが切り返して十字架固め。土井がキックアウトするもMUSASHIがロコモーション式でもう1度十字架固めに捕らえるとこれで3カウント。
世界ジュニア王者の土井から選手会副会長のMUSASHIが直接勝利し、至宝奪還に向けての狼煙を上げた。
MUSASHI「チャンピオン!世界ジュニアチャンピオン!ちょっと待って!ちょっと話聞いてくれよ。『話しかけんな?』話しかけてやるよ!まずは復帰おめでとうございます。そしてそして大事なのはここから。チャンピオンから直接3つ獲っちゃったよ?これ、なに言いたいか分かるでしょ?」
土井「ぜんぜんわからんな」
MUSASHI「勘が鈍いチャンピオンだな。単刀直入に言うよ。その世界ジュニアのベルト、挑戦表明するから受けてくれよ。去年も挑戦表明したけど、そのときはさ、なんか『所属じゃない人間とはやらない』とかあーだこーだ言ってたけど、御存知の通り俺、所属だし、ちゃんと聞いといてよ?俺ね、全日本プロレスの選手会副会長だ!おい土井成樹!副会長、スゲーだろ!そして今日、直接3つ取ったんだよ。所属・選手会副会長・直接勝利。こんだけ揃ってりゃ断る理由ねーだろ。どうなんだよ?」
土井「べらべらべらべら喋りやがって!俺も単刀直入に言ったる!お前の挑戦やったら受けるわけ無いやろ!(※大ブーイングが起きる)なんでやねん!おかしいやろ!副会長なったくらいで挑戦出来んのか?副会長ってそんなスゲーのか?……でもな、俺も欠場した身や。あんまえらそーなこと言われへん。入団2年目で副会長、お前まあまあスゴいやんけ。タイトルマッチ、世界ジュニア挑戦、俺からのご祝儀や!挑戦させたるわ!それでええやろ!お前から3つ取られた。それは事実や。だからこの場はお前がキッチリ締めて帰れ」
MUSASHIが胸いっぱいの思いを語ろうとしたところで土井の入場曲がかかり、またも大事なところで喋れずにMUSASHIは去っていった。
<試合後コメント>
"ミスター斉藤"土井成樹
「ようやくチャレンジャーが現れたな!長いこと待たせたな。まあ俺が欠場してたってのもあるけど、前も言うたけど、ちょっとな、俺の防衛ロード計画が狂ったんや。だからもう一周。 MUSASHI、あいつ所属選手なったんやろ?もう一周して、二桁防衛いったろやないけ。おい、でもな、リング上で副会長になったご祝儀で、挑戦さしたるって言ったけど、おい、与えたんわ、ご祝儀は!挑戦権だけや。こいつはやらんからな」
立花誠吾
「おいなんだお前あれ。お前チームじゃないのかお前。お前、ミスター斉藤?土井成樹?佐藤光留宮本裕向、吉岡世起、全員バカだった本物のバカだった。バカの時代とかじゃなくて、本物のバカ。
お前、俺がせっかくよ、昨日お前ユニット入ってやるとか言ってやったのにお前誰も勧誘してこないで、むしろお前邪魔者みてえな扱い方しやがってこの野郎。後悔するぞお前!今日はブチギレだよお前俺」
MUSASHI&吉岡世起
吉岡「選手会、副会長様だ!副会長様だ!」
MUSASHI「(吉岡は)秘書だからね」
吉岡「スリーカウントとって、ベルト挑戦」
MUSASHI「ちょっと待ってその前に色々言いたいことがある」
吉岡「何?」
MUSASHI「俺の顔面蹴ったし、俺がなんかロープに走ったらなんか見えないところで背中ボーンってやったよね?え?やったよ!」
吉岡「ちょっと頭打って」
MUSASHI「頭打ったの?いややったんだよ。あとで映像見てみて。全日本プロレスTV見てみて。しっかり映ってるから。あなたの悪行が」
吉岡「でも、今日敵同士だから。だって、味方に居てくんないんだもん。なんか、だって、む、むーちゃん勝った時、俺間違えてガッツポーズしちゃったもん。俺ガッツポーズしてて、裕向さんに違うよって言われたもん」
MUSASHI「でもそれはやっぱ俺が勝って嬉しかったからでしょう?」
吉岡「そう」
MUSASHI「あぁじゃあもう俺のことを殴った蹴ったは帳消しだ」
吉岡「OK!」
MUSASHI「喜びをわかちあってくれたならもういいや。よし、じゃあせーちゃんの話はこんぐらいにしといて、チャンピオンから3つとったんだからね。今年は、MUSASHI、行くよ!しょっぱなから。行くよ。あの、世界ジュニアのベルトね、全日本プロレスに俺が取り戻すよ。MUSASHIにね、期待しといてください」
青柳亮生
「あけましておめでとうございます。いや~全日本プロレスジュニア、盛り上がってますね。楽しいですね。でも、リング上だけじゃ終わらせない。これを、どう広げていくか。青柳亮生は考えて、全日本プロレスジュニアが一番面白いと言われるように、今年、2025年かけて見せていきますので楽しみにしていてください」
長尾一大心
「今日のタッグマッチ、僕が勝ったわけではないかもしれない。でも、今日の勝利を素直に喜びたいと思います。ありがとうございました」
第2試合
綾部とジャクソンの対面でゴング。ロックアップでの力比べはジャクソンが圧勝。離れ際にリズミカルに胸を叩いてクリーンブレイク。再びロックアップ。今度は綾部が押し込み、離れ際に頬を優しく撫でる挑発。再び組み合って腰投げの応酬からクリーンブレイク。両者タッチ。
本田とケネディの対面。ショルダータックルのぶつかり合いからエルボー合戦を展開。ケネディがぶち倒してボディスラム、エルボードロップで追撃。ケネディがロープに飛ぶが、本田がショルダータックルでなぎ倒し、顔面をロープに押し込みながら「1!2!3!4!」と観衆とともに大合唱。綾部にタッチ。
綾部&本田がケネディにダブルショルダータックル。綾部がコーナーに押し込んでエルボー連打。ケネディもエルボーで反撃するが、綾部がボディスラム。本田にタッチ。
本田がケネディをコーナーに振って串刺しラリアット、スリーパーホールド。ブレイクしたケネディがエルボー合戦を仕掛けていき、真っ向からの打ち合いに。本田が串刺しラリアットを狙うが、ビッグブートで止めたケネディがフライングショルダー。ジャクソンにタッチ。
ジャクソンは本田に串刺しスプラッシュを連打し、ショートレンジ・ラリアットでなぎ倒してからセントーン。さらにデスバレーボムを狙うが、本田が着地。ジャクソンのラリアットをかわしてスピアーを突き刺す。綾部にタッチ。
綾部はジャクソンにエルボー連打からロープに飛んでランニング・ネックブリーカー・ドロップ。さらに串刺しビッグブートからドラゴン・スープレックスを狙うが、ジャクソンが振り払って延髄斬り。ケネディにタッチ。
ケネディが綾部に串刺しスプラッシュからブロックバスター。ジャクソンのラリアットからケネディのボディプレスが決まるも、本田がカット。綾部&本田が2人でケネディにトレイン攻撃を見舞い、本田のスピアーから綾部のショットガン・ドロップキックが決まる。綾部がデス・ルーレットを狙うが、ケネディが振り払ってラリアット。ケネディが反動を付けずにぶっこ抜いてのブレーンバスターで叩きつけるが、綾部も高い高いドロップキックで反撃。最後は綾部がデス・ルーレットで叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
ハートリー・ジャクソン&ジャック・ケネディ
ジャクソン「俺達はまだまだ成長する。より強く大きくなっていく。俺達は唯一の最強のチームになる」
ケネディ「俺達のチームは止まらない。ずっとずっと。諦めない」
綾部蓮&本田竜輝
綾部「1月3日、2025年2発目、デスルーレット炸裂。まあ去年は、9月に王道トーナメント本田と戦ってね、優勝したものの、その三冠戦はベルトを取れず。この2人で出た最強タックも準決勝敗退という。結局、最終的に結果は、その後は残せていない。今年は、周りにいる全員、全員ぶちのめして、必ず、シングル、タッグでも頂きをとる。それだけだ」
本田「まあね!さっき言った通り、俺は王道トーナメントは去年準優勝。そして最強タックは準決勝敗退だった俺たちだが、まあ!エルピーダの安齊とHAYATOが、な、アジア持ってんだ。俺たちもこうやって、綾部本田でタッグ組んでんだよ!狙うものあるだろ。そう、世界タックだ。俺らはいつでも狙ってるぞ。そして2025年!全員ぶち倒してやるよ」
綾部「そういうことだ」
第3試合
ロックアップでの力比べからリストの取り合い。阿部がテイクダウンを奪うも優馬がヘッドシザースで切り返し、クリーンブレイク。
両者じりじりと距離を詰めながら手4つ。阿部がアームドラッグからヘッドシザース。クラッチを解こうとする優馬の手にグーパンチを見舞っていくが、優馬が足に噛みついて脱出。阿部がロープに押し込んで強烈な張り手を見舞い、優馬のドロップキックをスカしてサッカーボールキック。
阿部はアームブリーカーを連発してハンマーロック。阿部がレフェリーの目を盗んで小刻みにグーパンチを見舞っていき、優馬が場外に放り出そうとするとアイル・ビー・バック式伊良部パンチを狙う。優馬がスライディング・キックで阿部を場外に蹴落として阻止すると、激しい場外戦へと発展。
場外戦を優位に終えた優馬がリングに戻してダイビング・エルボードロップからドリル・ア・ホール・パイルドライバー。さらにロープに振り、阿部の低空ドロップキックをジャンプでかわし、さらに延髄斬りもかわしてからアイル・ビー・バックを見せて挑発。さらに顔面を蹴ろうとするが、阿部がキャッチしてドラゴンスクリュー。
阿部は回転浄土宗からサッカーボールキック。優馬も真似して回転浄土宗をやろうとするが、モタモタしている間に阿部がかわして再び回転浄土宗からのサッカーボールキック。阿部はしつこい体固めでスタミナを削る。優馬が不慣れなアイル・ビー・バック式伊良部パンチを狙うが、阿部がビンタでカウンターし、足4の字固め。優馬がひっくり返して阿部の足にダメージを与えていくと、2人同時にロープを掴む。
優馬は串刺しジャンピング・エルボーからブレーンバスター。さらにロックスター・バスターを狙うが、阿部が振り払ってアイル・ビー・バック式伊良部パンチ。さらに投げようとするが、優馬が逆にロックスター・バスター。阿部も即座に起き上がって伊良部パンチを叩き込み、ダブルダウン。
両者ふらふらと起き上がり、阿部が「お前にだけは負けたくねーんだよ!」ととグーパンチ。優馬も「負けちまえーッ!お前の負けだァーッ!」とエルボー。阿部も張り手からロープに飛ぶが、優馬が十字ロープワークで翻弄してコブラツイスト。阿部が切り返して澤宗紀直伝お卍固め。優馬がぶっこ抜いてバスターしようとすると、阿部が回転エビ固めからジャックナイフ。さらに後方回転エビ固めを狙うが、優馬がキックアウト。その反動を使って阿部がアイル・ビー・バック式ハムロール。優馬が首固めのように切り返し、レッグロールクラッチ。阿部がキックアウトした反動を使ってアイル・ビー・バック式伊良部パンチを放つが、これをキャッチした優馬が逆さ押さえ込みで3カウントを奪った。
<試合後コメント>
青柳優馬&阿部史典
阿部「ちょっとどうですか。新年一発目の脳内勝負では負けました。ちょっと、あれで勝ったと思った」
優馬「俺が勝った」
阿部「俺の脳みそ2025年始めは上回ってた。いや、ちょっと刺激になりました。いやよかった」
優馬「でも危なかった。勝てないかと思った」
阿部「いやいやいや」
優馬「ヒヤッとした」
(北斗軍が乱入」
北斗「おいおいおいおい」
阿部「いい雰囲気!」
優馬「ちょっとなんだよ」
北斗「どこがいい雰囲気なんだお前ら!」
阿部「ちょっといい雰囲気」
北斗「こっちは最悪だよお前、2025年も1発目からてめえきたねえことでお前ベルト取りやがってお前」
優馬「うるせー」
北斗「リマッチだリマッチ」
阿部「何だお前」
羆嵐「リマッチしてくれー!」
北斗「してくれよー」
優馬「リマッチって言ってもよ、ここ今2人しかいねえから、光留さん呼んでくるからちょっと待ってて」
北斗「呼んでこいよさっさと」
阿部「(優馬が呼びに行ってしまい)一人にすんなよ2対1で」
優馬「光留さん呼んできた光留さん」
北斗「(カレーを食べている光留を見て)お前何食ってんだよ!」
阿部「いい匂いする」
優馬「こいつらがリマッチしてくれと」
光留「(カレーを口に含んでいて何を言ってるのか聞き取れない)」
北斗「うるせー何言ってんのかわかんねーんだよ!」
優馬「聞け。俺ら3人いるよ。お前ら2人しかいないじゃないか」
阿部「どういうこと?」
北斗「サイラスはよ、お前今日最後に一旦帰国するんだよ。でもな!大丈夫だ。北斗軍の情報網にはな、かなり、モンスターな奴がいるんだよ」
光留「お前友達いないって聞いたぞ」
北斗「友達はいねーけど、お前いるんだよお前モンスターが」
光留「業界の信用度も低いって聞いたぞ」
北斗「お前高いよ(苦笑)かなり高いよ」
阿部「絶対高くないよ」
羆嵐「絶対低い」
北斗「お前が言うな。てめーのせいだお前。いいか?覚悟しとけよ。どこでやる?幕張か?
優馬「いつでもやってやるよ。お前らが大物を連れてくるってんだったらよ、どこでもやってやるよ」
北斗「でけー会場だぞお前。幕張だぞ幕張!覚悟しとけよ」
光留「モゴモゴモゴ」
阿部「光留さん何いってんだかわからないです」
光留「いつでもやモゴモゴモゴ」
北斗「お前しゃべんねーでカレー食っとけこの野郎!」
阿部「試合決まったってことですね光留さん」
光留「そうだね」
阿部「なんて言ってるかわからないから」
光留「カレー美味しいなと思って」
優馬「承諾したってことでいいですね?」
阿部「承諾したんだね?承諾の仕方も馬鹿ですね!なんでこんなところで」
光留「俺達はバカだから。そういうことなんだよ」
優馬「聞き取れた。バカじゃなくてバカ正直なんだと。はい。人間はやっぱりバカなんです。食べたい時に食べ、寝たい時に寝る。それが人間です。それすなわち人間はバカってことです」
阿部「めちゃくちゃバカじゃないですか」
第4試合
宮原と北斗の対面でゴング。ロックアップでの激しい押し込み合いに競り勝った北斗が離れ際に投げキッス。宮原が場外に放りだして追撃しようとするも、北斗は入れ違いにリングに戻って挑発。両者タッチ。
スミスと羆嵐の対面。ロックアップでの力比べは互角。手4つでの力比べはスミスが優勢となり、そのまま組み伏せてブルドッグ・ボムを狙うが、羆嵐がショルダースルー。スミスもすぐに起きてショルダータックルでなぎ倒し、両者タッチ。
井上とサイラスの対面。井上が果敢に手4つでの力比べを挑んでいき、サイラスが応じようとするとつま先を踏みつけてロープに飛ぶ。サイラスがショルダータックルでなぎ倒し、ロープに押し込みながら逆水平チョップからリング内を行進してからのワンハンド・ブレーンバスター。さらにリバース・スプラッシュ式セントーン。
井上はぐったりとして動けない状態も、北斗が連携攻撃を要求。井上をコーナーに上げ、北斗の雪崩式ブレーンバスターにサイラス&羆嵐がパワーボムを合わせる北斗軍スペシャル(※変形裏摩周)を狙うが、やっぱり北斗だけダブルパワーボムを食らう形に。井上がサイラス&羆嵐へミサイルキックを放つも、かわされて自爆。サイラスが井上に串刺しスプラッシュを狙うが、井上がブートで止めてダイビング・クロスボディを発射。これをキャッチしたサイラスがそのままスクラップバスター。カバーに入るも、サイラスがカウント2で自ら解いて羆嵐にタッチ。
羆嵐は「ヤングボーイ!」と嘲笑しながらロープ際で井上を踏みつけ、ロープへ振ってラリアットを狙う。これをかわした井上がレッグラリアートを見舞ってスミスにタッチ。
スミスは羆嵐にエルボー連打から羆嵐の巨体を軽々とボディスラム。さらにギロチンドロップからブルドッグ・ボムを狙うが、羆嵐が振り払ってアルゼンチン・バックブリーカーからのバックフリップ。北斗にタッチ。
北斗はコーナーに上ってスミスにミサイルキック。吹っ飛んだスミスが宮原にタッチ。
宮原と北斗が激しいエルボー合戦を展開。宮原が得意のフロントハイキック連携からマッスルポーズを決めるも、北斗軍の面々がなだれ込んできてカット。北斗軍全員で宮原にトレイン攻撃を見舞っていくが、スミスらがカット。北斗はコーナーに上ってナルシスト・プレスを発射も、宮原が回避したため自爆。足を止めてのエルボー合戦を経て北斗がレフェリーの気を逸してからローブローを発射も、宮原がキャッチ。宮原もレフェリーの気を逸してからローブロー。そこへ井上がハイキック、スミスがバックドロップ、宮原がシャットダウン・スープレックス・ホールドと連撃して3カウントが叩かれた。
<試合後コメント>
大森北斗&羆嵐&サイラス
北斗「新年早々おかしいだろお前。おい、玉が無くなっちまうよ。おい!お年玉ってやつかこれが!?ふざけんなよ。全部落としちまったじゃねーか!あいつらぜってぇゆるさねー。悪を滅ぼしてやる!」
サイラス「(ジャックが通訳)もうすぐ帰る!でもすぐ日本に戻る。チャンピオン・カーニバル、宮原の首、とる」
羆嵐「デイビーボーイ・スミス・ジュニア、次はもっとじっくり、シングルでやろうぜ」
宮原健斗&デイビーボーイ・スミス・ジュニア
宮原「さあ、2025年始まったぞ。会場の声を聞いたか?どうやら、ファンの皆さんは、宮原健人、待望論が、充満してるようだな。なぁ!見てる人もわかるだろ?宮原健斗待望論が充満してるぜ。さぁ2025年!パワーもらったからな。ベルト総取りに向かって、レッツゴーや」
スミス「2025年の昨日と今日、ここ後楽園ホールにデイビーボーイ・スミス・ジュニアが参戦した。 また戻ってくる予定だ。昨年のチャンピオンカーニバルは準決勝に進めなかったかもしれないが、今年は違う。我々が2025年のチャンピオンカーニバルの優勝者になるのを注目してほしい。日本のファンの皆さん、本当にありがとう。私は全日本が大好きだし、ベルトも大好きだ」
第5試合
ゴングが鳴ると、芦野が握手を要求。安齊もその手を握り返して応える。
アマレス出身者同士の激しいグラウンドレスリングが展開されていき、ヘッドロックの奪い合いから芦野がショルダータックル。安齊が追撃をドロップダウンやリープフロッグでかわしながらジャンピング・ニーを叩き込むと、芦野は場外に逃れて間を取ろうとする。安齊はエプロンからの断崖式ジャンピング・ニーで追撃し、場外戦へと発展する。
鉄柵攻撃で優位を取る安齊だったが、芦野は場外フロント・スープレックスで反撃。芦野は観客席になだれ込んでいってジャイアント・スイングで安齊の頭を壁へと叩きつける凶行に出る。さらに場外鉄柵を使ったニーロックから柵ごと蹴飛ばして安齊の足に甚大なダメージを与える。
芦野が安齊をリングに戻すと、安齊はふらふらとエルボーで反撃。芦野はローキックからロープを使ったニーロックで容赦なく足へ追撃。安齊がコーナーに上がろうとすると、足払いでリング内に落としてからアンクルホールド。ロープに逃れようとする安齊へニーロックも組み合わせたアンクルホールド。安齊の回避運動に合わせてSTFへと捕らえるが、安齊はなんとかロープへ。芦野がコーナーに振ろうとするも、安齊はスロイダーで反撃開始。
安齊は串刺しジャンピング・エルボーを見舞い、ダブルアーム・スープレックス。激しいエルボー合戦が展開されていく中、安齊は顔面から流血。それでも安齊はドロップキックを叩き込み、ジャンピング・ニーを発射。これをかわした芦野がアンクルホールド。これを振り払った安齊がジャーマン・スープレックスも、芦野がバックドロップ。安齊がバックドロップ。芦野も負けじとバックドロップ。安齊がすぐに起きて後頭部へのジャンピング・ニーを叩き込んでロープに飛ぶが、芦野がカウンターのラリアット。
芦野がパワーボムで叩きつけ、足のクラッチを解かずにそのままアンクルホールド。ぐったりとして抵抗できない安齊に体固めも、芦野はカウント2で自ら解除。レフェリーへチェックを要求する。
出血が止まらない安齊だったが、必死のジャーマン・スープレックスからジャンピング・ニー。続けてギムレットで叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
安齊勇馬
「正月、2連戦、どっちも勝利だ。芦野さん、バチバチやる、厳しくやる言ってるだけあって、めっちゃ面白いっすね。今日、めちゃくちゃ興奮しました。ただ、俺はもっともっと刺激的なことを知っちゃってるから、今年も俺は止まんないっすよ。ありがとうございました」
芦野祥太郎
「あいつは途中、死んだと思ってよ、気抜いたよ。クソ。完全に叩き潰してやったと思ったんだけど。まだ、あいつの目が、生きてんだったらやるよ。やってやるよ。明るく楽しいのもいいよ。ただな、プロレスのリングに戦いがなくなったら、意味ねえだろ。何言われてもいいよ。戦ってやる。全日本プロレスの戦いだよ」
第6試合
ジュンと秀樹の対面でゴング。ロックアップでの力比べからバックの取り合い、リストロックの応酬。クリーンブレイクの際にジュンが髪をかき上げようとすると秀樹がボディエルボー。ジュンもショルダータックルで倒してヒップトスを狙うが、秀樹が必死に抵抗。互いにロープへもつれ合ってブレイク。両者タッチ。
レイと関本の対面。関本はがっぷり4つで組み合って相撲勝負を挑むも、レイが上手投げ。ショルダータックルでぶつかり合うも両者互角。関本がドロップキックを見舞ってロープに飛ぶも、レイは倒れず耐えてショルダータックル。ジュンにタッチ。
ジュンはエルボードロップからロープに振るが、関本がロープに捕まって耐え、追撃してきたジュンをエプロンに落としてラリアット。場外へ転落したジュンを秀樹が場外戦でいたぶっていくが、レイが加勢。エプロンからの合体パイルドライバーで秀樹を脳天から場外マットへぶっ刺す。
レイと秀樹の対面。激しいストンピング&チョップを見舞ってジュンにタッチ。
ジュンは秀樹にショルダータックルからアイアンクローでいたぶり、レイにタッチ。
レイはロープ際で秀樹を踏みつけていき、ジュンもおぶさっておそらく300kgオーバーの踏みつけ攻撃。ジュンは「DOOM!」と叫んで滞空時間の長いブレーンバスター。さらにアイアンクローを狙うが、秀樹が延髄斬りを見舞って関本にタッチ。
関本がジュンをショルダータックルで倒し、レイにもアタック。レイがヘッドバッドで迎撃し、関本にブレーンバスターを狙うが、逆に関本がブレーンバスター。関本はジュンに串刺しタックルからシュミット式バックブリーカー、セントーン、ボディプレスと連撃。激しいチョップ合戦から関本がヘッドバッド。ロープに振るが、ジュンがスピアーを突き刺す。レイにタッチ。
レイが串刺しスプラッシュからボディプレス。さらにコーナーでマシンガンチョップから締めのダブルチョップ。続けて串刺しラリアットを狙うが、関本がブートで止めてミサイルキック。秀樹にタッチ。
秀樹はレイをスリーパーホールドで捕らえ、そのままネックブリーカー。さらにぶら下がり式首4の字固めで絞り上げ、関本とともに2人でエルボー連打。さらにダブルのバックドロップで叩きつけるが、ジュンがカット。秀樹&関本がジュンをロープに振るが、ジュンがダブルラリアットでまとめてなぎ倒す。
ジュン&レイが秀樹にトレイン攻撃を見舞っていき、ダブルのヒップトスから斉藤いぎなりスマッシュ。これは関本がカット。ジュン&レイはDOOMを狙うが、関本が必死のカット。秀樹がレイにドロップキックを見舞い、コーナー上にいたジュンへデッドリードライブ。関本がジュンにアルゼンチン・バックブリーカー、秀樹がレイに卍固めで捕らえる競演。いち早く脱出したジュンが関本をラリアットでなぎ倒し、レイを救出。
秀樹がジュンへボディエルボーを猛連打し、バックを取る。さらに関本が秀樹のバックを取って眉山。関本とレイがラリアット合戦を展開も、レイが関本へアイスバイン。秀樹がレイをドロップキックでふっ飛ばし、エルボー合戦を展開。
打ち勝ったレイが顔面に張り手を連打していくが、秀樹も顔面へグーパンチを連打。秀樹が引き起こそうとしたところをレイがすくい上げ、BBQボムで叩きつけて3カウントを奪った。
SAITO BROTHERSが7度目の防衛を果たし、ジャンボ鶴田&谷津嘉章組に並ぶ最多防衛記録を樹立した。
レイ「7度目の防衛だッ!FOOOOO!大丈夫かオイ。鈴木秀樹、効いたぜ。俺たちSAITO BROTHERSはこれでベルトを7回の防衛だ。歴代最多の記録と並んだぜッ!FOOOOO!去年の最強タッグ、この世界タッグのベルトを持ったまま全勝優勝したときも最高の気分だったが、今日また全日本プロレスの歴史に名を残せて最高の気分だぜ!まああんまりな、最高最高って言ったら誰かさんみたいになっちゃうからあんま言わないほうがいいかもしれねーが、最高の気分だ。そして、ジュン。俺はお前の持つその全日本プロレスの至宝・三冠ベルトに挑戦がしたい!」
ジュン「前にお前に言ったが、そう簡単に挑戦できると思うなよ。まずはシングルで結果を出してからだ」
レイ「まあ、そう来るだろうと思ってたぜ。前にそう言ってたからな。まあいい。だったらシングルでしっかりと結果を出して、そしてお前のその三冠のベルトに挑戦してやるぜ!お前それまでその大切なベルト、落とすんじゃねーぞ。じゃあまずはこの世界タッグだ!誰か俺たちSAITO BROTHERSとやりてー奴はいねーのか!」
顔面が包帯ぐるぐる巻きになった安齊が1人でリングに上る。
レイ「なんだ安齊?俺たちと世界タッグのベルトをかけてやりてーのか?でもお前1人じゃねーか。どうすんだ?」
安齊「世界タッグのベルト、かっけーな。このベルトは俺とHAYATOさんが必ずぶんどってやるから。ただ!今日はお前じゃないんだよ。……なあ、五冠王。その腰のベルトかけて俺とやろうぜ。今日は刺激的だったけど、もっともっと刺激味わわせてくれよ」
ジュン「安齊勇馬。お前が来ると思ったぜ。去年俺はお前に負けている。ならその挑戦、断る理由はどこにもないだろう?お前の挑戦、受けてやるよ。なんだったら、今すぐここでやったっていいんだぜ?……まずはその頭、治してからにしろ。DOOM!」
安齊が去っていくと、改めてジュンがマイクを取る。
ジュン「よーし、それじゃあ甘いものの時間だ!」
レイ「ダメだ!おい、ジュン!ちょっと待て。今日は甘いもの、ダメだ。ちょっと待て。お前1日に餅3kgくらい食ってたじゃないか、もう十分だろ」
ジュン「俺は年末にも食べなかったんだぞ。甘いものだ」
レイ「いいか、俺たち兄弟は歴史上最多の8回防衛まであと1勝に迫っている。俺たちがビールと甘いもので乾杯するのはそれを果たしてからでいいんじゃねーか?なあお客さん!そうだろジュン。どうだ?」
ジュン「NO~」
レイ「もう1度言うぞ。俺たちは最多防衛記録からあと1勝だ。それで勝って甘いものとビールで乾杯したらいいじゃねーか。なあお客さん!どうだ?」
ジュン「NO~。俺は今日食べようと思って用意してたんだぜ」
レイ「空気読んでくれ。あと1勝で歴代最多だから。あと1勝で歴代最多だから。な?」
ジュン「…………わかった」
レイ「よし偉いぞ!よく我慢した!じゃあこの世界タッグのベルト、まだ誰が挑戦してくるか分からねーが、しっかりとそいつらをぶっ倒して歴代最多の8勝目、してやるぜ!FOOOOO!じゃあ最後に立てる人は立ってくれ!新年一発目のDOOMだ!俺が最後に全日本!って言ったらみんな一緒にDOOM!て言ってくれ!準備はいいか!準備はいいか!行くぜ!2025年、今年も暴れまわってやるぜ!全日本!DOOM!」
<試合後コメント>
斉藤ジュン&斉藤レイ
レイ「いや、これで7度目の防衛だぜ」
ジュン「7度目の防衛だ」
レイ「いや、バカの時代、関本大介、鈴木秀樹、強敵だったなあ。ちょっと効いたぜ。だがな、あの鈴木秀樹が、新しくな、全日本プロレスに、うちに入ったから、お祝いにBBQを、プレゼントしてやったぜ。いや、強かった」
ジュン「何味のバーベキューだ?」
レイ「え?・・・」
ジュン「BBQか」
レイ「BBQだ。いや強敵だし、バカの時代だけど、全日本プロレスに、鈴木秀樹が入ったのは、まあ、いいことだ。そして安齊はな、なんとなく奴が来る気がしてたが、本当に来たな。この三冠のベルトに挑戦させろと。だが俺は、リングでも言ったな、去年あいつに負けている。お前もあいつに負けている。断る理由は、どこにもない。安齊勇馬、お前の力で、俺にぶつけてこい。必ず俺が防衛してやるぜ。DOOM」
レイ「よし!そしてこの世界タックのベルト、まだな、現時点では誰が挑戦してくるかは、わからねえが!もう1度、しっかりと。もう1度じゃねえ、何度でもだ。防衛して歴代最多の、記録を作ってやるぜ。楽しみにしてろよ。フゥー!よし、じゃあ今日、俺まだそんなに食べてないから。あの、ビール飲んで、お餅だな今日は」
ジュン「もうお餅ないよ」
レイ「お餅ない?(苦笑)」
ジュン「俺が全部食べた」
レイ「おい5キロくらいあったんだぞお餅。食いすぎだろお前」
※バカの時代はノーコメント