【試合結果】10・28 両国KFC大会 沙紀vs高瀬みゆき 堀田祐美子vs安納サオリ 万喜なつみ&青野未来vs清水ひかり&さくらんボニータ

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『Beginning ACT33』
日程:2018年10月28日(日)
開始:17:30
会場:両国KFCホール
観衆:310人

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
○本間多恵/角田奈穂/飴宮さゆり
8分39秒 飛びつき腕十字固め
関口翔/有田ひめか/●谷もも​

▼入江彩乃デビュー戦 ​15分1本勝負
○茉莉
9分12秒 バックフリップ→片エビ固め
●入江彩乃​

▼シングルマッチ 10分1本勝負
△堀田祐美子
時間切れドロー
△安納サオリ

▼タッグマッチ 20分1本勝負
○万喜なつみ/青野未来
13分58秒 バックラッシュ
●清水ひかり/さくらんボニータ

▼初代アクトレスガールズ シングルチャンピオン決定トーナメント準決勝 30分1本勝負
○沙紀
13分49秒 カワイルドバスター→体固め
●高瀬みゆき

沙紀が初代アクトレスガールズトーナメント決勝に進出!ヒール安納へ堀田が魂のシングルマッチ!声優レスラー入江彩乃がデビュー!

第1試合


 以下省略。とさゆりが握手後背中を蹴りつけ急襲。コーナーに3人まとめて振ってトレイン攻撃から、奈穂がももにヘアーホイップ。ももがコーナーに振るも奈穂はコーナーに駆け上がりぶら下がり首四の字。これを離すと自軍コーナーに叩きつけてさゆりにタッチ。

 さゆりはボディスラムからフォールも2。
 さゆりは首投げから多恵が顔面に低空ドロップキック。奈穂がダブルニードロップを投下しさゆりがフォールも2。さゆりは奈穂にタッチ。

 奈穂はサミングからチョーク。注意されるとエルボー連発からロープに振るがももはドロップキックで迎撃しひめかにタッチ。

 ひめかはショルダータックル連発からフォールも2。
 ひめかはコーナーに振って串刺しボディスプラッシュからロープに飛ぶが、多恵が場外から足を引っ張り倒すとさゆりが背中にボディプレス。奈穂がロープに振ってかにばさみから多恵が低空ドロップキック。奈穂がダブルニードロップを投下しフォールも2。奈穂はさゆりにタッチ。

 さゆりはショルダータックル連発もひめかはすべて受けきりロープへ飛ぶ。多恵がエプロンから蹴りつけ、さゆりがラリアットでなぎ倒しフォールも2。
 さゆりはボディスラムを狙うが、耐えたひめかがボディスラム。さらにストンピング連打から翔にタッチ。

 翔は腰投げ連発からフォールも奈穂がカット。さゆりは多恵にタッチ。

 エルボー合戦から多恵がエルボー連打。翔もエルボー連打で返すが多恵が脇固め。翔はロープを掴みブレイク。
 多恵と奈穂がロープに振って、奈穂が突き飛ばし多恵がぶら下がり腕ひしぎ。これを離すとコーナに登りミサイルキック。吹っ飛んだ翔にももがタッチし多恵に走り込むとドロップキック連発からフォールも2。

 多恵は羽交い締めにするが、ももは耐えるとエルボー。多恵はこれを巻き込んで脇固めもひめかがカット。
 奈穂がひめかを羽交い締めにして多恵が走り込むが、エルボーが奈穂に誤爆。さゆりがひめかをショルダータックルで吹っ飛ばすが、翔が多恵にドロップキックからももが腰投げ連発。だが多恵が腕ひしぎで捕らえるが翔がカット。
 ひめかが多恵にショルダータックルから翔がミサイルキック。ひめかはボディスラムからももが蒼魔刀を叩き込んでフォールも奈穂がカット。
 ももはフランケンで丸め込むが2。ももが走り込むも多恵が引き込み腕ひしぎ。すぐにひめかがカット。
 ももがスクールボーイも2。
 ももはロープに飛ぶが多恵が引き込み腕ひしぎ。これでももがギブアップ。

第2試合


 バックの取り合いからリストの取り合い。彩乃がホイップして逃れようとするが、茉莉はヘッドシザースで絞る。抜けた彩乃が逆エビ固めも、返した茉莉が逆エビ固めを狙うが彩乃は丸め込むも2。
 彩乃はロープに飛ぶが茉莉はエルボーで迎撃し、ロープに飛ぶが彩乃はリングに寝そべりコケさせようとするも茉莉はストンピング。茉莉はコーナーに叩きつけてヘアーホイップ。
 茉莉は首投げから背中にサッカーボールキック。フォールも2。
 茉莉はスリーパーで絞り上げるが彩乃はロープへ足を伸ばしブレイク。

 茉莉はコーナーに振って走り込むが、避けた彩乃がスクールボーイも2。
 彩乃はロープに飛んでドロップキックも、受けきった茉莉へエルボー連打。茉莉は強烈なエルボーで吹っ飛ばすと、彩乃は雄叫びを上げて立ち上がりエルボー連打。さらに投げようとするが茉莉は軽々ボディスラムで叩きつけてフォールも2。
 茉莉はサッカーボールキックからフォールも2。
 茉莉は逆エビ固めを狙うが、彩乃が耐えたのでそのままフォール。返した彩乃を逆片エビ固め。彩乃はロープを掴みブレイク。
茉莉は担ぐが彩乃は丸め込むが2。

 彩乃はドロップキック連発も受けきった茉莉がサッカーボールキックからフォールも2。
 茉莉はボディスラムを狙うが彩乃は首固めも2。
 茉莉はエルボーでふっ飛ばしフォールも2。
 茉莉は変形腕固めから羽折り固め。足を伸ばそうとしたところをマフラーホールドを狙うが、彩乃は蹴り飛ばしてロープを掴みブレイク。
 茉莉は走り込んでハイキックも、彩乃は避けてドロップキック。彩乃はボディスラムからフォールも2。
 彩乃はスクールボーイも2。彩乃はロープに飛ぶが、茉莉はカウンターのサイドバスターからフォールも2。
 茉莉はバックフリップからフォールし3カウント。

<試合後コメント>

入江彩乃​
――デビュー戦を終えての感想は
「意外と楽しんだ自分がいました。もっと訳分からなくなっちゃうんじゃないかと思ったんですけど、つらいながらに楽しんでいる自分がいました。やってて楽しかったです!」

――途中、スタミナ切れとみられる場面がありました
「体力的にしんどいなって思う瞬間は何回もあったし、くじけそうになったときもたくさんあったんですけど、皆さんから『気持ちで負けんな!』『彩乃ー!』という声が聞こえて、もっとやらなきゃダメだなとか、ここで終わったらせっかく応戦しに来てくださった皆さんに申し訳ないからもっと突っ込んでいかなきゃと思いました」

――セコンドに付いた未依選手が盛んに声をかけていました
「私も未依さんのデビュー戦のときにロープを上げさせていただいてて、そこからずっと色々仲良くしていただいていて、デビュー戦が始まる前にも『大丈夫。セコンドにいるからちゃんと自信持って未依のことも見て頑張ってね!』って言われたので、もう実際苦しい瞬間とかも未依さんが前まで来てくださって『もうちょっと!もうちょっとだよ!』って声をかけてくださったのも、自分的にはそこで『もっと頑張ろう!』って思える勇気をくださいました」

――対戦相手の茉莉選手については
「茉莉選手は、ずっとオープニングのパフォーマンスとかもすごくカッコイイなって思って見てたので、その選手と戦えることはすごく光栄に思いました。戦ってみて、カッコイイ選手だなって改めて思いました!見てるときから蹴りがスゴイなって思ってたんですけど、受けてみたら『あんまり受けなくないな』って思いました(笑)苦しかったです……」

――目標にしている選手や、目標にしているレスラー像は
「強くなりたいっていう気持ちもあるんですけど、もっと魅力的な選手になっていきたいなって。強さは自分次第ではあると思うんですけど、強くもなりたいし魅力的な選手にもなりたいし……とにかくこれからは団体のためにも人を惹き付けられる選手になっていきたいなと思います」

――コスチュームや入場曲の意匠については
「これはもう完全に私の服装の趣味で、趣味を満載にして作りました!入場曲は、いつもダンスを教えてくださっている先生が先日イベントに行ったときにそれを踊っていらっしゃって、なんかすごい自分がプロレスをやるに当たって通ずるものがあって。『比べられるけど私は私でありたい』とかそういうものがすごい通ずるものがあるなと思って、勇気をくれる曲だったので」

――試合中、かなり声を出して戦っていました。これからももっと大きく声を出していきたい?
「もっと声出ないかなって自分では思ってたんですけど、意外と感情のままにやってたら声が出たなと思ったので、もっとこれからは感情をもっと表に出して試合をしていきたいです」

――プロレスを始めたキッカケは
「私は元々声優志望なんですけど、本業は声優で、主軸に声優は置いてるんですけど、声優も結構色んな要素が必要で、声優一本でやれる人って中々居ないので、他の武器が結構目立ったりする方も多くて、その中で、事務所の社長にプロレスに連れて行っていただいたときに『面白いな』って思って、紆余曲折色んなお話をいただきまして、気付いたら『プロレス練習生やってみない?』って言われて、『やってみたいです!』ってなって、それで入ってみました。それで練習していったら、途中何回も『これ私続けられるかな?』って思う瞬間はいっぱいあったんですけど、ファンの方とかが試合の後とかで『セコンド付いてたね。今日のセコンド良かったよ』とか『これからも応援してるからね』って勇気づけてくださったのでずっとここまでやってこれて、今日晴れてデビューすることが出来ました」

第3試合


 堀田が入場するなりサオリが椅子で急襲し場外乱闘へ。リングに戻ろうとするサオリを担いだ堀田が場外パワーボムで叩きつけてお返しのイス攻撃。
 場外で倒れるサオリに堀田は「おいサオリ!おい、お前どこ向かってんだよ!プロレスってものはそんなもんじゃねーだろ。私が教えてきた心のプロレスってなんだよ。おい、おい!なんで私がシングルマッチをお前とやったか、なんでここでやらなくちゃいけないか、そういうことを、お前はわかってんのか?そんなな、プロレス甘くねーんだよ。お前が、アクトレスのトップ?笑わすんじゃねーよこのやろう」と挑発。

 サオリがリングに駆け上がりエルボー連打でロープに押し込む。堀田は体勢を切り返し強烈なエルボーからロープに振ってバックエルボー。引き起こして再度ローブに振ってバックエルボー。フォールも2。

 堀田は髪を掴んでスリーパー。そのまま胴締めスリーパーで絞り上げるが、サオリは足へエルボーを打ち込む。堀田はボディシザースも、サオリは体勢を切り返しエルボー連発からストンピングを落とし足4の字。堀田はロープを掴みブレイク。

 サオリはビッグブーツ連発からロープに飛ぶが、堀田はビッグブーツをキャッチしアンクルホールド。サオリはロープを掴むが、堀田は引きずってコーナーに振ろうとする。逆に振ったサオリが走り込むも、足を伸ばしてカットした堀田がロープに飛ぶが、サオリはカニバサミで倒し鎌固め。これを離すとカカト落としからコーナーに上るとミサイルキック。再度コーナーに上るが、堀田はビンタから正面に登り、改めてビンタから雪崩式ブレーンバスター。フォールも2。
 堀田はダブルアームの体勢もサオリはポテリングも2。

 サオリはエルボー連発も、堀田はビンタ。サオリはロープに飛んで走り込むと引き込み式三角締めを狙うが堀田は潰してフォールも2。ここで時間切れに。

 サオリは馬乗りになりエルボーを落としていくが、セコンドが引き剥がす。

堀田「私が、ここまで、アクトレスガールズの、トップにしたくて、他の団体よりも良くなることを望んで、私はこの歳になってもリングに上っている。私はこのアクトレスガールズにかけている。だから、プロレスのことを、理解して、このリングで嘘なく、正直に、進んでもらいたい。サオリ、お前の進もうとしていた道は違う。そんなに甘いもんじゃない。逃げたら駄目なんだよ!腐っちゃ駄目なんだよ!その気持ちを、身体で感じてもらえたら。お前の見るところ違うだろ。今トーナメント始まってんだよ。皆他の人達も、負けた選手も、残った選手も、お前よりも気持ちは先に行ってるよ。そこは私は今日お前に最後の忠告。それが今日。いきなりこの試合になったかもしれない。皆がなんでこのカードって思ったかもしれない。でも、これがいちばん大切なこと。それを、サオリが感じてくれれば、私はそれだけでいい」

サオリ「私は、あの日、沙紀に負けて、ベルトを返上して、何もなくなって、どうすればいいか悩んでいた時に、正危軍のお話をいただいて、私は、自分で輝ける道が更にあるならばそこに進もうと思って、自分の中で覚悟決めていたんです。でも私は、アクトレスガールズ大好きなんですよ。私が、私が多分、焦ってました。正直。焦ってたし、アクトレスガールズをもっと大きくするためだったり、ホントたくさんの人に知ってもらうために、私がもっと変わっていかなきゃいけないし、もっといろんなこと発信していかなきゃいけないって思ったけど、それが変な方向に行ってしまったのは事実です。焦ってました。でも、でも私の気持ちは、ずっとあります。このトーナメントで、次の11月6日に関口翔と準決勝で絶対勝って、後楽園ホールの決勝に進んで優勝する。それが私の真っ直ぐな気持ちです。今日、今日堀田さんと久しぶりにシングルをして、堀田さんの気持ち、すごい伝わりました。わかってほしいなんていいません全然。でも行動で見せます。11月15日に、進めるように私、11月15日、最後に手を上げてるのは私に、その行動見せるんで見ていてください。お願いします」

<試合後コメント>

安納サオリ
「二年前の9月なんですけど、そのとき堀田祐美子選手と初めてシングルマッチをして、その時の私もちょっと変なことを言ってたんです。で、二年後の今日、『正してもらう』っていうのは変かもしれないですけど、いつも自分が逸れたときに正してくれるのが堀田さんだったっていうのが改めて今日実感しました」

――正危軍に入ったことなどは安納選手にとって『逸れた』ことだったのでしょうか
「いや、自分の中ではずっと芯はありましたし、その芯はまっすぐでした。でも自分の中の焦りがあったからこそ、その焦りが変な方向に行ってしまっていたなというのは皆さんもわかっていらっしゃったと思いますし、それを自分で分かっていなかったのを気付かせていただいたと思いました」

――これからのアクトレスガールズの中心になっていこうという意思表示とみてよろしいのでしょうか
「その気持ちはずっとあります。いつまでも、ずっと、中心として引っ張っていきたいという気持ちがあったからこその行動でもありましたし。でもそれが逸れてたことによって『中心じゃない』って思われていたならそれはそれだと思いますし。でも自分の中では引っ張っていこう、ずっと中心でいようっていう気持ちはずっとありました」

――今日で正危軍は安納選手の中では一区切りといったところでしょうか、それともまだ続けていかれる?
「もちろん!だから辞めるとかでもないですし、最初に言ったとおり、私は私です。ベビーだろうがヒールだろうが私は安納サオリなので。その安納サオリを見ていってくださったら嬉しいなと思います。なにせ私、気分屋なんで」

――改めてベルトが見える位置に来たことについては
「後楽園まで後、今日入れて一回。11月6日があって、後楽園ホールが11月15日なので、近づくに連れて実感はしていますし、やってやろうって気持ちは十二分にあります。別にアレですよ?いい子ちゃんとか悪い子ちゃんとか関係ないですよ(笑)」

――試合後、堀田選手とは改めて会話をしましたか
「リングで会話しましたから。久々に喋りました。あんな堀田さん、初めてみましたね。泣いていらっしゃった……。その姿を見て、なんか堀田さんの愛だったり、気持ちだったりとか、いつも体を通して伝えていただいているんですけど、今日は言葉を通して伝わったので。それを受け取った上で私の本音が出ちゃいましたね」


堀田祐美子
――安納選手に堀田選手の想いが伝わっていなかったと思う部分は具体的にはどのような部分だったのでしょう
「例えば、今トーナメントが始まっている中で、本当に新人のときからの気持ちっていうのが私には伝わってこなくて、全部が逃げって感じたことから始まって、ヒールになるにもちゃんと出来てればいいんだけど、それも中途半端で。その部分では、『お前が今やらなくちゃいけないことはなんなんだよ』っていうところで私はシングルマッチをしました。多分、そのまま進んでたら変な方向へ逸れてしまう。アクトレスガールズが元々やらなくちゃいけないこと、やろうとしていたこと、アクトレスは今何処に向かっているんですかというところで、プロレスそして女優というものからなんか外れちゃったサオリがいるなと私は感じていた。でもその安納サオリというものはアクトレスガールズの顔であって、それが違う方向に自分勝手に行ってしまうと、そこの土台が全部ズレちゃうんですよ。ブレる。だからみんなも不安になったりとか、『サオリさんどうなってしまったんだろう』とかそういう気持ちも聞く。正危軍に入ったから、正危軍に自分もなれた気分、自分もヒールになった気分になっている。そういうことを中途半端にするとガツンとやられますよっていうことを私は親としてやった。『自分が今やらなくちゃいけないことはなんですか』というところにもう一回戻すこと……アクトレスガールズが、安納サオリがやらなくちゃいけないことを分かっていても彼女は逃げてる。例えばトレーニングにしても、みんなが頑張っている中でサオリがいない。そういうところで何か調子に乗った感じがして。正危軍に入ったこと、それは私は勉強させてもらうってことでいいんですけど、そこをあの子は正危軍とアクトレスガールズを一緒にしてしまった。一緒にしても出来るならいい、でも出来ないのに形だけを持ってきた。中身をしっかりしないとそういうことは出来ないんだよ、ヒールというのはすごく難しいんだよということを、後々あの子が道を逸れないように私が修正した。それを私はやりたかった。それはアクトレスガールズというのは一つの団体であって、それを大きくしていくためには皆が頑張っていかなきゃいけない。それを今、蚊帳の外に出て走り出すなら、『あなたはもう要りませんよ』ってことになる。私は別にそうなるのであれば、私はサオリでも誰でもいらないし、残った子たちで頑張ろうじゃん。でもそれを私がもう一回戻した。そこで私が戻してあげなければあの子は行ってしまう。でも本当の本心は違うと思う。『でも進んじゃったから、行くしか無い』になっちゃった。けどそれを私が一旦戻すことが今日のテーマ。私がどう、じゃなくて、次の翔とのトーナメント準決勝というのがキーワードになってて、そこにかかってるんじゃないかなって」

――堀田選手としては、安納選手がベルトを獲るのが理想的?
「理想ではない。だって誰が勝つかもわからないでしょう?今日の2人のどちらが勝つかもわからないし、安納がどうなるかも分からない。でも、そういう気持ちがなければ決勝に上がれない、翔に負けますよと。それでお前はいいのか?って。やっぱり、顔なんですよ。アクトレスガールズの顔は安納サオリ。だからこそ私がサオリだけじゃなくて、それがみゆきになろうが、沙紀になろうが、誰になろうが、私は絶対に戻す。それがたまたまサオリだった。みんなでやらなくちゃいけないんだよって。後楽園ホール大会がアクトレスガールズの今後にかかっている大きな大会なので、そこで団結しなくちゃダメでしょ?アクトレスガールズを大きくしていかなきゃいけないでしょ?後楽園ホールが終わった後に次のステップに行かなきゃいけないんでしょ?って。みんながナメてることは、『私はアクトレスガールズ』って。プロレスラーじゃなくてもリングに上ってやってることはプロレスラーと一緒なんだよ。そういうことを中途半端にやる奴を私は許せない。だから私はそういう中途半端にやるやつには、やるよ。親が子供にやるような、それを容赦しないよ。そういう気持ちが彼女に伝わってくれればいいなって思います」

――ヒールのスタイル自体を否定したわけではない?
「ない。ヒールのスタイルは、ヒールをやるお前のスタイルがどこまで出来上がっているんですか?ってこと。それに関して、あの子の本心はそうじゃないと私は思ってる。ただ形だけで進んでしまった。じゃあ完璧にやれよって。手先だけで何もかも中途半端。基礎もなにもなっていない状態。それはトレーニングを見ている私が一番わかってる。このまま先に行くと、彼女の中は何もなくなってしまう。基礎がなってないってこと。プロレスには基礎は絶対に必要なことだし、このまま行くと彼女は一番困るんじゃないかなって。私の言ってることが間違ってたら、彼女の答えはああじゃなかったと思う。これは作りもなにもない。あくまで本心が出たんだと思う。あれでもし『私は違う!堀田さんの言ってることは間違ってる!』って言うんだったら、それはそれだと思う。結局それはあの子が答えを出したということだと思うから。これからのサオリを見てもらえれば」

第4試合


 先発はなつみとひかり。バックの取り合いからヘッドシザースの応酬を終え一度距離を取る。ロープワークの応酬からなつみがアームホイップ。すぐにボニータが出てきてストンピングからひかりとともにロープに振ってダブルのチョップ。ひかりがヘアーホイップ連発からストンピング連打。ひかりはボディスラムからボニータにタッチ。

 ボニータはカニバサミからキャメルクラッチ。髪を掴むとそのままむしっていき、顔面をリングに叩きつけるとストンピング連打。ボニータはコーナーに叩きつけていき、顔面をロープにこするとひかりにタッチ。

 ひかりは首投げ連発からロープに飛んでサッカーボールキック。ロープに振るがなつみがドロップキックで迎撃し未来にタッチ。

 未来はドロップキックからボディスラム。カットに来たボニータもガットショットからひかりへのボディスラム。未来はひかりをコーナーに振って串刺しドロップキックからミドルキック。逆コーナーに振ろうとするが、ひかりが逆に振って駆け上がり式串刺しサッカーボールキック。ひかりはコーナーに振ろうとするが、未来がエルボーからハイキックを避けてショートレンジラリアット。そのまま変形アンクルホールドもボニータがカット。
 未来はダブルアームの体勢も切り返したひかりが逆打ちから低空ドロップキック。ひかりはボニータにタッチ。

 ボニータはジャンピングネックブリーカーから巻き込んでのマウントエルボー連発。ボニータはロープに飛ぶも、未来がドロップキックで迎撃しボディスラム。未来は逆エビ固めもボニータはロープへ。

 未来は低空ドロップキックからロープに飛ぶも、ボニータは引き倒してストンピングからサソリ固め。これはなつみがカット。
 エルボーの打ち合いから未来がエルボー連打。ボニータはボディブローからハンマーブロー。再度ハンマーブローも、避けた未来にサミングからロープに飛ぶが未来はラリアットで迎撃しフォールも2。未来はなつみにタッチ。

 なつみは低空ドロップキック連発からロープを撃ち抜いてのドロップキック。コーナーに登るがひかりが足を掴んで動きを止め、ボニータがデッドリードライブからボディスラム3連発。ボニータはコーナーに押し込み、ひかりが串刺しドロップキックからボニータが串刺しヒップアタック。さらにフェイスクラッシャーからフォールも2。
 なつみはソバットからロープに飛んで側転ホイップ。コーナーに登りダイビングクロスボディプレスからフォールも2。

 なつみは走り込むもボニータが丸め込んで首4の字も未来がカット。
 なつみはエルボーから未来とともにロープに振るが、ボニータは二人まとめてジャンピングネックブリーカーからノーザンライトスープレックスホールドも2。ボニータはひかりにタッチ。

 ひかりはサッカーボールキック連発からPKも、避けたなつみがスクールボーイも、切り替えしたひかるが低空ドロップキック。避けたなつみが低空ドロップキックでふっ飛ばし、ロープに飛ぶが、ボニータがエプロンからペットボトルで殴りかかり、ひかりがクロスボディで潰してフォールも2。
 ひかりとボニータはダブル攻撃を狙うが、なつみが二人まとめてクロスボディ。これはキャッチされるも、未来がなつみごとドロップキックで吹っ飛ばす。なつみと未来はひかりにダブルのブレーンバスターからライトニングスパイラル。フォールもボニータがカット。
 なつみは投げようとするがひかりが丸め込むもなつみが切り替えしてフォールも2。
 なつみはエルボーからロープに飛ぶが、ひかりはレッグラリアートで迎撃しフォールも2。
 ひかりは投げようとするが、耐えたなつみがラリアット。避けたなつみにボニータがハンマーブローからひかりがサッカーボールキックを叩き込んでフォールも2。
 ひかりはブロックバスターホールドも2。
 ひかりはコーナーに登りダイビングフットスタンプ。なつみが避けて未来がラリアットも、ひかりは避けてボニータとダブルでロープに振るが、未来はダブルラリアットでなぎ倒しなつみがバックラッシュを繋げて3カウント。

第5試合


 沙紀が入場するなりみゆきが仕掛けるが、お互い紙テープにもつれながら投げあい一度距離を取る。

 バックの取り合いから沙紀が潰していくが、立ち上がったみゆきがボディブローから丸め込んでフロントネック。沙紀が切り替えしてマウントエルボーも、みゆきも切り返しマウントエルボー。沙紀が離れて睨み合うと、エルボー合戦からみゆきがチョップ連発。さらにチョップとエルボーを交互に打ち込みコーナーに押し込むとマシンガンチョップ。みゆきは串刺しラリアットから投げようとするが沙紀が逆にブレーンバスターからロープに飛ぶ。これをみゆきがラリアットで迎撃しブレーンバスターからフォールも2。

 みゆきは担ごうとするが、逆に担いだ沙紀がカミカゼを狙うも、着地したみゆきとバックの取り合い。みゆきはロープに飛ぶが沙紀が追走ショルダータックルからシーソーでロープに飛ばしてカニバサミからカンパーナ。これを離すとリバーススプラッシュも、みゆきは剣山で迎撃しダイビングギロチンドロップ。沙紀はこれを避けると低空ドロップ3連発からケンカキック。フォールも2。

 沙紀はリバーススプラッシュからフォールも2。
 沙紀は投げようとするが、耐えたみゆきとエルボーの打ち合い。沙紀はハイキックで倒し、起き上がりこぼし式のケンカキック。続けて顔面を踏み潰し、ロープに飛ぶとケンカキック。フォールも2。

 沙紀はコーナーに登るが、みゆきが髪を掴み正面に登ると、ヘッドバッドから雪崩式ブレーンバスター。続けてダイビングフォアアームからフォールも2。
 みゆきはミサイルキックからフォールも2。
 みゆきはラリアットから担ごうとするが、耐えた沙紀が背中にエルボーからコーナーに振る。みゆきは駆け上がりミサイルキックで迎撃するとヘッドバッド。みゆきはカミカゼからダイビングギロチンドロップを投下。フォールも2。

 みゆきは担ぐも着地した沙紀とビンタの応酬。みゆきがビンタ連発も、沙紀がロープの反動を使ったブレーンバスターから、ロ―プに飛ぶもみゆきはパワースラムからロープに飛ぶが、沙紀はビッグブーツで迎撃しロープに飛ぶもみゆきはラリアットで迎撃。再度みゆきはロープに飛んでのラリアットでなぎ倒しフォールも2。

 みゆきはえびす落としからフォールも2。
 みゆきは投げようとするが沙紀が首固めも2。
 沙紀はビッグブーツから変形フェイスバスター。フォールも2。

 沙紀はダイビングニードロップも、避けたみゆきがスクールボーイも2。
 みゆきがロープに飛ぶも沙紀が追走ニーから、肩車式リバースフェイスバスター。沙紀がダイビングニードロップからフォールも2。
 沙紀はレインメーカー式のケンカキックからカワイルドバスターで3カウント。

沙紀「勝ちました!見ての通り私はそんなに強くはありません。でも自分で決めた道をプロレス頑張っていこうと決めて、アクトレスガールズに入ること決めて、やっぱりお互い信頼してないと試合できないし、トーナメントやりたいベルト欲しいって気持ちを堀田さんが理解してくれてここまで勝ち上がってこれました!自分で言いだしたことを最後まで、きっちりと絶対ベルトを取って、後楽園ホール大会で必ず優勝します!みゆ姐戦ってくれてありがとうございました」

みゆき「(泣きながら)後楽園、メインに立ちたかった…でも、私はアクトレスで、これだけ魂を削る試合ができるとは思ってませんでした。まだまだ自分が未熟なのわかってますけど、でも、アクトレスの誰にも負けない気持ちでいて、そこに、沙紀さんが上でどっしりと構えて、後楽園じゃなかったけど、闘えてよかったです。プロレスは信頼がないと思いっきりぶつかれないと思います。このリングで沙紀さんが教えてくれました。ありがとうございます。ベルト絶対沙紀さんがとってください。絶対に」

沙紀「堀田さん、決勝残れました」
堀田「沙紀さ、クールだと思ったけどさ、涙見せるんだね。それなんだよ!プロレスってそれなんだよ!このリングでしかできないこと、このリングでぶつけあうこと、そこが感動なんだよ。やっとアクトレスガールズのみんな、わかってきたかなと。私はすごく嬉しい。そして、12月15日後楽園ホール。決勝に残れなかったみんな、自分の役目、しっかり心に、入れて絶対に、感動する、試合を、見せて欲しい。そして、沙紀、決勝、翔かもしれない、サオリかもしれない。次の試合翔、サオリ、心のプロレス、ここれが感動するプロレス、どっちがやってもいいどっちが上に行くのか、11月6日、しっかり見せて欲しい。そして、11月15日、初アクトレス後楽園大会、みんなで気合い入れて、自分たちの精一杯を、全部の力をその日に見せて欲しい。皆上がって!気合い入れて!最後!」
沙紀「11月15日皆さんご来場お待ちしてます!なつみさんいつものお願いします」
なつみ「(かすれた声で)え!?はいがんばります…マイクを通せば…いきます!よっしゃ気持ちを一つに!アクトレス~ガールズ!」

<試合後コメント>

高瀬みゆき
――トーナメントの結果は残念な結果になりましたが、熱望していた沙紀選手とのシングルマッチは実現しました
「トーナメントということを除けば、やっぱりすごく楽しかったです。これを言ったら生意気だと思うんですけど、アクトレスのどの選手とも私はすべてを振り絞ってぶつかる自信がないです。沙紀さんにはすべてをぶつけても負けると思っていても、全身全霊をかけてぶつかったので、トーナメントだからすごく悔しかったけど、すごく楽しかったです。プロレスが出来るリングに、このアクトレスガールズがなってきたことがすごく嬉しいです。悔しいですけど……今日は私の持っている技を全部出して、それでしっかり負けてしまったので、私の今の実力はここなんだと思うんです。だから、後楽園ホールのメインに行けなかったのは実力が足りなかっただけなので、後楽園に向けて、そして来年に向けて、ちょっと生まれ変わりたいなと思います。自分が根本的に変わらないと沙紀さんには勝てないと思うので、これからの私を見ていただきたいです」

――これで初期メン以外にも新しいターゲットが出来たと
「マイクではお客さんがいるんで言わなかったですけど、私はとある方が変なところに入ったときから認めてませんので。その方だけには絶対(ベルトを)渡さないでほしいなと思います。人気なのか、エースなのか、カリスマなのか知らないですけど、団体をおもちゃにするのはやめてほしいし、みんなが頑張ってるリングを馬鹿にしないでもらいたいと思います。沙紀さんにベルト獲って欲しいです」

――戦いを通じて沙紀選手と心が通じた?
「私もそう思っています」

――沙紀選手と組む可能性は
「私は誰がどっちのチームっていうのはあまり興味が無いので。みんながそれぞれナンバーワンを目指す中で生まれてくる絆……今日の沙紀さんともそうだと思うんで、それが素敵だと思っています。だから沙紀さん側に行くとか、サオリさん側に行くとか、自分のチームを作るかっていうのは考えてないです。誰よりも強くなろうと思ってます」


沙紀
――決勝進出が決まりました
「私が前から感じていた、アクトレスガールズはもう16人のトーナメントが出来るくらい人数が揃っている状態で、ベルトというものを作ってアクトレスガールズというものがより高まって『自分たちの中でもやっていけるんだよ』というのをみんなに自覚してもらいたくて。それまでは私に異論を唱えれば私とメインで戦えるとか、そういうのも嫌で、メイン取れるのは本当に当たり前じゃないと思ってるし。誰にでもこの技が使えるとかも当たり前じゃなくて、信頼関係があってこそのものだと思っていて。すっと闘いたいと言ってくれてた高瀬とこうして準決勝で当たることが出来て、もちろんそれも当たり前じゃないし、信頼があってこそ、お互いに技も出し合えて。今日はたまたま私が勝てただけで、次戦ったら負けるかも知れない。それは分からなくて」

――高瀬選手への信頼は元からあったのものなのか、今日の闘いの中で感じたものなのか
「元々リングで戦ってる姿は見ていました。他団体さんにも上がって、一生懸命練習してるのも見てましたし」

――高瀬選手は「全部出しきった」とおっしゃっていました
「ありがたいです。ホントに勝てたのは『当たり前に勝てました!』とかじゃなくて……私は、強い子ではないので。勝つことが出来ました、決勝に残りました……それは、当たり前じゃないと思ってます」

――試合後、高瀬選手になにかを仰っていましたが
「『全部出して戦ってくれてありがとう』でした」

――決勝の相手がまだ誰になるか分かりませんが、決勝に向けて意気込みを
「全開の大会で安納さんが堀田さんをリングに上げるときに『ほれほれ』って言ってて、それが私はすごく気にかかっていて。それは私の思っているヒールではないし、今回堀田さんとの試合を見ていて、前回のままだったら安納には絶対ベルトを獲らせたくないし、決勝で当たるのも馬鹿馬鹿しいし、もちろん翔を応援したくなるし。実際翔もOZとかで頑張って経験を積み重ねているし、本当にどっちが勝つかわからない。でも私は、前回の安納と変わっていないなら、翔と当たりたいと思っています。今回の堀田さん戦でどう変わったのか、どう変わっていくのかわからないですけど。本人の意志もあると思うので。11月6日の結果がたのしみですね」

――後楽園ホール大会のメインで初シングルになります
「私、自分の所属する団体で後楽園ホールに上がったこと無いんです。初めてです。全部全部当たり前じゃなくて、自分に自信をつけるために2018年いちばん試合こなすって試合してきたし、もう130試合以上したし、もっともっと11月15日までしていくし、当たり前じゃなく、これでメイン獲れたってこともさらなる自信になると思うので。自信になります、はい」

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