アクトレスガールズ初代タッグ王座決定T1回戦で本間多恵&尾崎妹加がディアナタッグ王者の高瀬みゆき&梅咲遥を撃破!

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 24日、東京都・後楽園ホールにて『Actwres girl‘Z後楽園ホール大会』が行われ、W.W.W.D認定世界タッグ王者組がまさかの1回戦敗退となった。

 Actwres girl‘Zは『女優によるプロレス団体』をコンセプトに所属選手を“アクトレスガールズ”と呼称して2015年に旗揚げされ、現在は“Beginning”と“Color’s”の2ブランドを展開。現在はほぼ全ての女子団体にアクトレスガールズが参戦するほどに勢力を拡大し、今月から元オリンピックスノーボーダーの成田童夢さんが総合監修を務める”女優達がリング上で演じて闘い、個性を発揮し様々なパフォーマンスを繰り広げるステージ”『Action RING Girl’s』(通称『アクトリング』)もスタートさせた。

 アクトレスガールズでは、2018年に自団体のベルトであるAWGシングル王座を創設し、現在は高瀬みゆきが王者として君臨。タッグ王座の創設も団体内外から熱望されており、今回これがついに実現。この日から初代AWGタッグ王者決定トーナメント戦が開幕した。

 参戦したのは、“ApricitY”入江彩乃&櫻井裕子、“よぴまい”長谷川美子&桜井まい、“チームG”五十嵐乃愛&米山香織、“Wもも”谷もも&向後桃、松井珠紗&宮城倫子、“おワル~ズ!”さくらんボニータ&月山和香、“KKMK”関口翔&青野未来、“みいあーみん”未依&網倉理奈、“Tormentas”noki-A&三浦亜美、“赤狐黄狸”茉莉&林亜佑美、“galaxyPunch!”SAKI&清水ひかり、“W☆YUNA”まなせゆうな&水森由菜、“Luminous”高瀬みゆき&梅咲遥、“SPiCEAP”本間多恵&尾﨑妹加の全14チーム。

 入江彩乃&櫻井裕子&長谷川美子&桜井まいの試合は、デビュー1周年を迎えた美子が彩乃&裕子のコンビネーションに苦戦する展開となるも、今年2月デビューのまいがドロップキックなどで懸命に攻撃して勝機を作り、美子がマック(ヘッドシザースホイップの形から入るスクールボーイ)で3カウント。

 五十嵐乃愛&米山香織vs谷もも&向後桃の試合は、桃の桃尻攻撃と乃愛のGカップ攻撃のぶつかり合いが展開され、米山がゴキゲンなサポートで場をかき乱す。終盤にはももが米山を分断して乃愛に蒼魔刀を叩き込み、アシストを受けた桃がスワンダイブ式ミサイルキックを見舞って勝利。

 松井珠紗&宮城倫子vsさくらんボニータ&月山和香の試合は、アンドラス宮城からデビュー当時の素顔となった宮城の動きに注目が集まったが、ゴングとともにボニータ&和香がルール無用の凶器攻撃などで松井を袋叩きに。勝ち気な松井が1vs2の状態で立ち向かっていくと宮城はアシストに徹し松井の勝機を作る。松井は和香へMARU直伝のMARUMARUスープレックスを狙っていくが、これを耐えられるとマフラーホールドで絞め上げてギブアップを奪った。

 関口翔&青野未来vs未依&網倉理奈の試合は、序盤から未依がくまちゃんのぬいぐるみで青野を殴打している最中にくまちゃんの首が千切れ飛ぶというアクシデントに始まるが、未依がスピードを、網倉がパワーを生かしたファイトで猛攻をかける。翔&青野は先輩の意地でこれを耐えて反撃に移り、青野は各種足技や変形足4の字固め、翔は柔道殺法で攻め込んで逆転。最後は網倉の突進をカケラホマ(変形ラ・マヒストラル)で丸め込んで3カウント。

 noki-A&三浦亜美&茉莉&林亜佑美の試合は、noki-Aがその将来性に太鼓判を押す三浦を育てるために試合中はほぼ全ての時間三浦が試合権利を有し、noki-Aはサポートに徹する。三浦は170cmの鍛えられた身体を武器にショルダータックルで猛攻をかけるが、林のスピーディな丸め込み攻勢や茉莉の各種キックに苦戦。noki-Aが圧倒的な実力で露払いをすると、最後は三浦が旋回式アルゼンチンフェイスバスターからのACTスペシャルと新技2連発で今年8月のデビュー以来初勝利を飾った。

 SAKI&清水ひかり&まなせゆうな&水森由菜の試合は、かつて我闘雲舞でアジアドリームタッグ王座を戴冠していたSAKIと水森のパートナー対決を中心に展開。恵まれた体格を持つまなせ&水森が合体ヒップアタックなどで優勢を掴むと、水森は積極的にSAKIとの1vs1の場面を作っていくが、現パートナーのひかりも対抗心を燃やし得意の蹴り技や場外プランチャなどで躍動。ひかりがまなせを抑え、最後はSAKIが水森へダイビング・カワイルド・ニードロップを叩き込んで勝利。

 メインイベントでは、W.W.W.D認定世界タッグ王座(ディアナタッグ王座)を持つ“Luminous”梅咲遥&高瀬みゆきと、アクトレスガールズ1期生コンビである“SPiCEAP”本間多恵&尾崎妹加が対戦。両組は10月11日のディアナ後楽園ホール大会で同王座をかけて対戦しており、その際には梅咲がラ・マヒストラルで多恵から勝利している。
 試合序盤にはLuminousは巧みなタッグワークでSPiCEAPを圧倒していくが、妹加が持ち前のパワーで現AWG王者の高瀬とのラリアット合戦に打ち勝って潮目を変えると、多恵が得意のサブミッションで猛攻。梅咲は怒涛のドロップキック連打から連続体固めと古風な女子プロムーブで奮戦するが、妹加がLuminousの2人をまとめてアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げ、多恵との合体マイカバスターも決める。梅咲が多恵へのラ・マヒストラルであわや前戦の再現という場面も作り出すが、最後は多恵が飛びつき腕ひしぎ十字固めでタップを奪った。


 試合を終えた多恵は、朦朧とした様子で「ずっとずっと、ずーっとやりたかったタッグのベルト(のトーナメント)、今回ようやくスタート出来ました。もう初期メンバー1人になっちゃって、パートナー(角田奈穂)もいなくなっちゃって、どうしようとなってたときに、妹加が手を差し伸べてくれました。ウチらの絆をどんどんどんどん深めていって、私は必ずこのSPiCEAPで初代AWGタッグ王者になります!」と思いを叫び、最後は妹加を「おかあさん」と呼んで膝枕に顔をうずめて泣き始めてしまったため、妹加が苦笑しながら多恵を背負って去っていった。

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