元ウエイトリフティング日本代表女子レスラーが、かつて所属した団体に外敵として凱旋し王座挑戦!
26日、新木場1stRingで『Beginning ACT26』が開催。メインイベントでは、安納サオリが持つPOP王座に尾崎妹加が挑戦した。
尾崎はウエイトリフティング全国大会で3度優勝し、日本代表としてアジア大会にも出場した経歴を持つ女優レスラー。2015年5月にBeginningでプロレスデビューするが、2016年退団後はフリーとして活躍。昨年末に安納サオリとリング上で再会し、敗北した安納が一騎打ちを要求。これに尾崎がPOP王座をかけることを条件とし、約二年半ぶりに外敵としてBeginningに凱旋することとなった。
リングで向かい合うと尾崎が握手を要求するが、これに安納は張り手で返し、王者の奇襲という形で試合がスタート。
尾崎がパワーで押し込みアルゼンチンバックブリーカーで捕らえるが、安納がおぶさる形でスリーパーへ切り返し離脱。尾崎はサイドスープレックス三連発でフォールも、返されるとショートレンジラリアットからブレーンバスター。さらにトーチャーラックボムで叩きつけるが安納は耐えていく。安納はラリアットかわしてジャーマンで叩きつけると、ふらついた尾崎に延髄斬りからドラゴンスープレックスホールドを叩き込んで3カウントを奪った。
マイクを持ったサオリは「二年半前に妹加がアクトレスガールズを退団して、それから私はずっと寂しかった。初期メンバーもほとんど抜けて……でも、今はこんな素敵なメンバーに囲まれて、いっぱい仲間が増えて、個性豊かで、そんなアクトレスガールズが私は大好きです!妹加とはもう別々の道だけど、今日は1対1で初めて戦って、この二年半の妹加の生き方も分かりました。でも、この“絶対不屈彼女”を生み出したのは妹加です。妹加がいたから私は“絶対不屈彼女”になれたんです。だから……ありがとうございます!」と手を差し出す。尾崎もこの手を握り号泣しながら抱きしめあうと、最後はかつてのように「強く!優しく!あなたに一生懸命!アクトレスガールズ!」といつもの締めをともにリング上で行った。