沙紀が安納サオリを撃破し「“遮る壁”でなく“立ちはだかる壁”になる」と宣言!
4日、東京都・新木場1stRINGにて『Beginning 新木場大会』が行われ、沙紀が安納サオリをシングルマッチで撃破した。
沙紀は、井上貴子プロデュースのアイドルレスラープロジェクト『VoLume II』の2期生として2012年にLLPW-Xでデビュー。2016年にLLPW-Xを退団後はフリーとして多くの団体に参戦しキャリアを積み、2017年12月にBeginningに入団。
沙紀は、“Actwres girl’Z=一期生”という風潮が団体の成長を妨げていると主張し、4月に安納サオリに宣戦布告。この真意について沙紀は「一期生は今のActwres girl’Zにとってすごく大きな存在になっちゃってると思うんで、そういう壁を壊していきたいなと思います。もっと大きく強く輝いて全員でやらないと上にはいけない。上に行けないなら私も移籍してきた意味がない。ファンの方からものすごい反響があったけど、勘違いしてもらっちゃ困るのが、私もActwres girl’Zなので。団体を良くしていくための行動だと思っています」と団体を変革していく意志を示していた。
対する安納サオリはActwres girl’Zの初期メンバーとして団体を牽引し、他団体にも多く参戦している団体の中核を担う選手。
安納は沙紀の批判を受け、一対一で迎え撃つことを宣言。安納はPOP王座の保持者であったが、沙紀とのシングルマッチを前に「沙紀さんにはPOP王座の挑戦権(=キャリア4年以内)がないから」と王座を返上し、「POP王者としてではなく“安納サオリ”として戦って勝ちたい」という覚悟を語っていた。
両者がリングに上がると、沙紀は握手を要求。安納はこれに応じるかと思いきや握った手を引き寄せてジャーマン・スープレックスで叩きつけ奇襲をかける。
これに怒った沙紀は「ナメんなコラ!」と強烈なエルボーで打ち据え、エプロン上でのブレーンバスターで反撃。その後は徹底した足殺しで安納をいたぶっていく。
トドメのリバーススプラッシュを狙う沙紀だったが、安納は組み付いてジャーマン・スープレックスで反撃し、延髄斬りからドラゴンスープレックスとラッシュをかける。その後は沙紀の攻撃を丸め込みの連発でいなしていくが、沙紀はコーナーに上った安納を捕縛してパワーボムで叩きつけ、ダイビング・カワイルドニードロップでカウント3を奪った。
試合後、マイクを取った沙紀は安納に「ベルトを返上してまで私とシングルをしてくれたことは、とても光栄なことだと思っております。だ!け!ど!私は!勝ちました!これからは私の言葉にもちょっとは耳を傾けて理解していただければなと思います」と語りかける。
すると、この日の試合で一期生の本間多恵に勝利を挙げた高瀬みゆきがリングに上がり、「私にとって初期メンは壁でした。それを、上から風穴を開けてくれたのは沙紀さんでした。ぶっちゃけ感謝しています。ありがとうございます」と感謝の言葉を述べつつ、沙紀の「発展途上国で現状維持のActwres girl’Z」という発言を批判。沙紀が来る以前のメンバーの努力と想いを語り「途中から来て、初期メンと闘って、その場にいるのは……ズルいです!私にもその場に挑戦させてください!沙紀、お前を潰しに行きます!」と対戦を熱望。
対する沙紀は「私が今壁を壊しましたけど、次は私が壁になりたいと思いますんで。……甘くねーからな?」と高瀬を迎え撃つ姿勢を見せた。
バックステージに戻った安納は、「私は個々がしっかり前に向かって行ってたらActwres girl’Zは大きくなると思ってますし、その先頭でありたい、あり続けなきゃいけないと思っていたんですけど、そこは沙紀選手とはいつも噛み合わなかったので。でもちょっとまだ、そんな素直に負けを認めたくないというのはあります」と悔しさに顔を歪ませながらコメント。
沙紀は「私が目指す決着点は、毎回言ってるみんなが目立つみんなの個性が光るActwres girl’Zなので。これからは“遮る壁”じゃなくて“立ちはだかる壁”になっていきたいと思います」とコメント。
さらに団体で新設が噂される新王座について聞かれると、「Actwres girl’Zはもう4人じゃないので。こうして自分たちの団体でカードを回せるようになっているので、今は団体を高める時期なのかなと思っています」と団体の先を見据える発言をしつつ、初代チャンピオンになることに意欲を見せた。
高瀬は、本間戦の勝利について「最ッ高ですね!ようやく来たかと思っています。私の今年の目標は下剋上なので、その一歩がようやく始まったと思っています!」と満面の笑みでコメント。
新王座について聞かれると、「それには多分沙紀さんも絡むでしょうし、初期メンとか沙紀さんとか、同期とか後輩とか関係なく誰とでも私は闘いますし、負けるつもりはありません」と自信を見せた。