ゼウスが地元・大阪で悲願の三冠ヘビー級王座初戴冠に涙!「三冠王者は一番努力せなあかん」と兜の緒を締める!

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 29日、大阪府・エディオンアリーナ大阪 第1競技場にて全日本プロレス『2018 SUMMER ACTION SERIES [最終戦]』が行われ、ゼウスが宮原健斗を撃破し悲願の三冠ヘビー級王座初戴冠を果たした。

 宮原は、今年3月のさいたまスーパーアリーナ大会でジョー・ドーリングを撃破し三冠王座を奪取。その後のチャンピオン・カーニバルでは決勝戦で丸藤正道に破れ優勝を逃したものの、その後挑戦してきた丸藤を退け王座を防衛。6月にはディラン・ジェイムスの挑戦も退けており、宮原は「こんなに三冠ベルトが似合う人は歴史上で三沢光晴さんと俺だけ」と口にするなど絶対の自信を持っていた。
 一方のゼウスは悲願の三冠王座初戴冠に向け燃えており、25日に行われた最後前哨戦では宮原から直接ピンフォールを奪うなど上り調子。試合後には「気合で!気合で!気合で!必ず三冠王者になります!」と意気込みを語り、自身5度目となる三冠ヘビー級王座挑戦への意気込みを語っていた。

 試合はじっくりとした睨み合いと力比べから始まるが、ゼウスのラリアットをかわした宮原がブラックアウトで場外に蹴り出し場外戦を優位に終えたことで試合が動く。
 中盤から終盤にかけては宮原ペース。首への集中攻撃でダメージを蓄積させ、顔面へのブラックアウトを連発。さらにジャーマンスープレックスで叩きつけて必殺のシャットダウン・スープレックスホールドを狙うが、振りほどいたゼウスがハイキック、ラリアットと畳み掛け、尚もシャットダウンスープレックスを狙う宮原の足を取ってアンクルロックに持ち込むなど普段はあまり見せない引き出しも開けていく。
 宮原は痛む足で後頭部へのブラックアウト、正調のブラックアウトを三連発。トドメのシャットダウンスープレックスを狙うが、これを振りほどいたゼウスがラリアットを二連発の後にジャックハマーで叩きつけ、3カウントを奪った。

 悲願の三冠王座初戴冠にゼウスは涙。この日アジアヘビー級王座を奪取した盟友ボディガーが駆け寄ってゼウスを称え、ゼウスの腰にベルトを巻く。
 会場を包む大・ゼウスコールの中、感極まった様子で「今日のお客さん!本当にありがとうございました!こうやってここまでたどり着いたのは、本当にこれまで僕を応援してくださった大阪のファン、そして全国のファン、家族、妻、僕の両親、たくさんの友人が僕を支えてくださったおかげだと心より感じております。皆さん一人一人の声援が本当に僕の力になり、こうやってやっと全日本プロレスの三冠チャンピオンになることが出来ました!これからは、三冠チャンピオンとして、三冠王者として胸を張り、全日本プロレスを大いに盛り上げてまいりますので、どうか皆さん!これからもよろしくお願い致します!」と挨拶した。

 バックステージに戻ったゼウスは、全日本プロレス入団からの日々を振り返り「全日本プロレス入ってから一試合一試合が全部試練でした。僕は気持ちこめてやってるんで、一試合一試合が試練でした。しんどくてもそれでいいと思うんですよ。三冠王者がしんどくないわけないでしょ。三冠王者は一番努力せなあかん。そういう立場だと思うんで」と語り、既に挑戦を表明している石川修司戦に向けて兜の緒を締めた。
 

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