鈴木鼓太郎が現世界ジュニア王者・岩本煌史に新技で勝利し「ベルト持ってるだけじゃ俺には勝てないよ」

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 7日、東京都・後楽園ホールにて行われた全日本プロレス『2019 EXCITE SERIES[開幕戦]』で、『2019 Jr. BATTLE OF GLORY』が開幕した。

 Jr. BATTLE OF GLORYとは、全日本プロレスが毎年2月頃に開催するジュニアヘビー級のシングルリーグ戦。今年は“力道山三世”力や、ICW (イタリアン・チャンピオンシップ・レスリング)から初来日したフランシスコ・アキラ、CIMA率いる“#STRONGHEARTS”に加入し勢いに乗るWRESTLE-1の吉岡世起が初参戦するなど魅力的な選手たちが揃った。

 この日の開幕戦では、A、B両ブロック合わせて3試合が行われ、力vsブラック・タイガーⅦの試合は力が圧倒的な存在感を見せつけながら各種チョップで攻め込み、手練のブラックⅦをわずか4分でセーバーチョップで沈める。
 青木篤志vs吉岡世起の一戦では、若い吉岡が鋭い蹴りと軽快な動きで青木を翻弄していくが、青木が全日本ジュニアを支えてきた意地ですべてを受けきり、最後はラリアット連発、パイルドライバー、オブジェクトと畳み掛けて勝利。
 
 メインイベントでは、現世界ジュニアヘビー級王者である岩本煌史と、過去に同王座を持ちながら全日本プロレスを退団した鈴木鼓太郎が対戦。
 “王者狩り”を宣言していた鼓太郎は、試合開始から早々に場外戦に持ち込んで流れを掴み、そのまま雪崩式タイガードライバーを狙っていくが、岩本はこれを雪崩式の一本背負いで切り返して流れを引き戻す。続けてマジックスクリュー、STO、ジャーマンスープレックスと頭部にダメージを集中させてから満を持して孤高の芸術を狙うが、これを耐えた鼓太郎がローリングエルボー。岩本が怯んだ一瞬を見逃さず、ブルーディスティニーから新技・死神の鎌で打ち据え、カウント3を奪った。

 試合が終わると控室へ直行した鼓太郎は、「岩本煌史、世界ジュニア級チャンピオン。また差が開いたな。ベルト持ってるだけじゃ俺には勝てないよ」と余裕の勝利をアピールし、すぐに次のTAJIRI戦に向けて「まあ手の内は分かってるから。あの霧に気をつければいいんでしょ?」と語るなど、現王者は眼中に無い様子。
 岩本は全日本プロレス入団から2年経ち、“全日本愛”を口にすることも増えてきた。岩本はこの試合後は無言で会場を後にしたが、王者として今後の巻き返しと初の王者によるジュニアリーグ制覇に向け、期待がかかる。

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