三冠王座戦に臨む石川修司が王者・宮原健斗の新技“石川殺し”に「ホントにあるなら見せて欲しい」
12日、沖縄県・ナムラホールにて全日本プロレス『2019 SUPER POWER SERIES ~エールクリエイト&沖縄ゼネラルグループ presents 那覇2DAYS~』が行われた。
メインイベントでは、今月20日の後楽園ホール大会で宮原健斗と三冠ヘビー級王座戦を行う石川修司の前哨戦が行われた。
宮原は、先月29日に今年のチャンピオン・カーニバルで三冠王者として優勝するという天龍源一郎が2001年に成して以来18年ぶりの快挙を達成。その後、チャンピオン・カーニバルのリーグ戦に於いて宮原を破っていた石川が「自分は三冠に挑戦する権利あると思ってるんで。俺に5月20日、令和一発目の後楽園、俺に行かせてほしい」と挑戦を表明。
11日には令和初の全日本プロレスで行われた前哨戦を制した宮原が「新技“石川殺し”を発明した」と表明し勝利への自信を見せていた。
この日のメインイベントでは、宮原健斗&青柳優馬&ヨシタツvs諏訪魔&石川修司&青木篤志という普段から組むことが多い者同士の6人タッグマッチが行われた。
序盤から宮原と石川は互いを意識し合い、試合開始直後から宮原がフロントハイキック。石川がランニングニーを放っていくなどヒートアップした展開となり、場外戦でも石川は迷わず宮原に突っ込んでいき、観客のタオルを借りて宮原の首を絞めるラフプレイを見せるが、その後は「ありがとうございました」と丁寧に頭を下げながら観客にタオルを返却。
中盤から青柳が捕まる展開となり、現世界タッグ王者の石川&諏訪魔が息の合ったタッグワークで圧倒。宮原とヨシタツが救出に来るとリング上を青木に任せて場外戦へ持ちこむといった機転を見せ、職人・青木が青柳にコツコツとダメージを蓄積。最後は石川がファイアーサンダー、ランニングニー、スプラッシュマウンテンと怒涛のラッシュをかけて青柳を沈めた。
試合後、石川は宮原に詰め寄りベルトと宮原を交互に指さしながら睨みつけ、宮原も無言で石川を睨み返してから退場していった。
石川はマイクを取ると「宮原健斗は最高のチャンピオンかも知れないですけど、ベルトは一番強い者が巻くものなんで、一番強い自分が巻きます!そして今日のパートナーである諏訪魔さん、青木さん、みんな40代ですけど、40代でも全盛期!そうですよね?!40代以上のお客さん!50代になっても、60代になっても、死ぬまで全盛期って言ってますんで。これからもそんな感じで生きていきましょう!」と中高年に向けた熱いメッセージを叫び、お決まりの「俺たちは全盛期だ!オイッ!」で大会を締めた。
バックステージに戻った石川は、「まあ、向こうも絶好調かも知れないですけど、僕も負けじと絶好調なんでね。5月20日はね、令和一発目にふさわしい三冠戦になるんじゃないかなと思ってます。やっぱりね、全日本プロレス所属になった初めての年なんで、自分がトップに立って、全日本をもっと面白くしていく。宮原健斗とは違う方向で面白くしていく。自分が巻いて、自分が全日本プロレスを自分らしい戦い方で先頭に立って変えていきたいと思います」と今後の抱負を語った。
そして、先日宮原が開発を宣言した“石川殺し”について触れ、「プロレス界における技のクリエイターは自分が多分一番だと思ってるんで。まだ20日まで猶予があるんでね、もしかしたら新たなものが生まれるかも知れないね。そしたらそんな余裕はなくなるんじゃないですか。『石川殺し、見せて欲しいな』っていう余裕すらありますけど……(石川殺しは)ホントにあるの?」と不敵に笑い、会場を後にした。