【試合結果】7・1 どすこいプロレス両国大会 維新力&井上京子vs丸藤正道&沙紀 葛西純&真琴vsスーパー・スモウ・リキ&大畠美咲 水波綾vs原学vsカーベル伊藤 服部道知&旧姓・広田さくらvs怨霊&宮崎有妃

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『どすこいプロレス両国場所 2018どすこい祭り』
日時:2018年7月1日(日)
開始:17:00
会場:東京都・両国KFCホール
観衆:403名・超満員札止め

▼第1試合 タッグマッチ30分1本勝負
松田慶三(フリー)/○チェリー(フリー)
13分22秒 チェリートーンボム→片エビ固め
清水基嗣(シークレットベース)/●高瀬みゆき(Beginning)

▼第2試合 『Dies irae』プレゼンツ ギロチンマッチルール採用 タッグマッチ30分1本勝負
●服部道知/旧姓・広田さくら(フリー)
10分57秒 ブレーンバスター→片エビ固め
○怨霊(666)/宮崎有妃(フリー)

▼第3試合 3WAYマッチ 30分1本勝負
○水波綾(WAVE)
8分14秒 リングアウト
●原学(ソウルモード)、●カーベル伊藤(フリー)

▼第4試合 タッグマッチ45分1本勝負
●スーパー・スモウ・リキ/大畠美咲 (WAVE)
12分14秒 スモールパッケージホールド
○葛西純(FREEDOMS)/真琴(フリー)

▼第5試合 タッグマッチ60分1本勝負
●維新力/井上京子(ディアナ)
14分22秒 虎王→片エビ固め
○丸藤正道(NOAH)/沙紀(Beginning)

両国の地でどすこいプロレスが開催!維新力と丸藤の“雲竜vs不知火”対決は丸藤に軍配!『Dies irae』の世界からシュピーネさんが降臨し大型ギロチンで選手を処刑?!

第1試合


 清水と高瀬が握手を求めるも、松田とチェリーは握手を拒否。
 チェリーと高瀬のマッチアップでゴングが鳴り、互いにコールを煽り合ってからロックアップで組み合い力比べ。松田は「チェリー姐さん!GO!」檄を飛ばす。ロープに押し込み合い、互いにエルボー。チェリーが顔面ひっかきからロープに振るが、高瀬はドロップキック。しかしチェリーも髪を掴んで引き倒し、足払いの応酬からクリーンブレイク。
 両者タッチし、松田と清水のマッチアップへ。松田はいつものように「OK!カモンヤングボーイ!」と手4つを仕掛けるが、清水が「そんな若くねーよ!」と言いながら応じると、松田はヘッドロック、清水が足を絡ませ丸め込みグラウンドへで首の取り合い、腕の取り合いと互角に渡り合い、清水がロープに振るが松田がショルダータックルでなぎ倒し、大胸筋をピクピクとさせながらアピール。
 松田がさらに「どうしたヤングボーイ!」と挑発すると、清水は再び「そんなに若くねーよ!」と返し、松田が年齢を聞くと「今月で41だよ!」と清水はチョップ。松田は「俺が今年で40歳だ!」と年下であることを明らかにし、コーナーへ控えるチェリーを指して「そして俺の一個上!」とチェリーに容赦ない流れ弾を浴びせていく。
 松田と清水は「どうした41歳!」「行ってやるよ40歳!」「まだまだ年下ァ!」「もういっちょ来いよ若造が!」「行ってやるよこのオッサン」「もういっちょ来い!何べんも来い!」「俺だけ行かすなよ!アンタも行けよ!」と楽しそうに煽り合いながら互いにショルダータックルでぶつかっていく。
 すると松田は、「俺がこっち、お前があっち。裏切るなよ」とロープへ走る方向を指示し、清水がそのとおりに走ると松田は裏切ってラリアットを仕掛けるも、清水はこれをかわして逆にラリアット。松田は後ずさりして手で“T”を作ってタイムを要求するが、コーナーへ控えるチェリーが猛アピール。松田は「姐さんやれんのか?!」と言いながら逃げ帰りタッチ。 
 チェリーは年下の清水に「ヤングボーイ!この野郎!」と叫んでショルダータックルでぶつかっていくが、清水はノーダメージ。チェリーは後ずさり松田にタッチを求めるが、清水はそれを許さずフライング・メイヤーから低空ドロップキック。高瀬にタッチ。
 高瀬はチェリーにボディスラムから逆エビ固め。チェリーがブレイクすると高瀬はチェリーをロープ縫いくくりつけ、胸に逆水平チョップを連打しフォールも2。清水にタッチ。
 チェリーは「顔はやめろ!」と叫ぶが、清水はコーナーに逆さ吊りにして「黙らせてやるからな!」と顔面に低空ドロップキック。さらにシュミット式バックブリーカーからメデューサヘッド(首をコブラクラッチで捕らえる変形STF)へ。これをブレイクされると、清水はチェリーをロープに振るとチェリーは飛びついてコルバタで切り返し松田にタッチ。
 松田は清水にショルダータックルを連発し、コーナーから身を乗り出す高瀬には「お前にはやらない!」と紳士的な発言。そして「ブレーンバスター!」と連呼しながら高速ブレンーバスターを連発してからの超滞空ブレーンバスターからフォールも高瀬がカット。松田「俺は女には何もしない!」と紳士的な態度を崩さない。松田は清水をコーナに振り、ラリアットを仕掛けるも、これをかわした清水がデュランダル。さらに清水はロープに振ってスパインバスターも2。
 高瀬にタッチすると、二人でトレイン攻撃からダブルブレーンバスター。松田は高瀬をコーナーに振っていくが、高瀬はセカンドロープに飛び乗って身体を翻しミサイルキック。清水がコーナー下に松田を設置し、ダブルアトミックボムズアウェイ。高瀬もセカンドロープにからギロチンドロップを投下するもカウントは2。清水と高瀬は松田を二人でロープに振るが、松田がダブルラリアットでなぎ倒し、チェリーにタッチ。 
 チェリーはネックブリーカードロップからブレーンバスター。さらに熟女でドーン!を打ち込んでフォールも清水がカット。アシストを受けた高瀬はヘッドバッドからカミカゼ。フォールに入るも松田がカット。高瀬は松田を羽交い締めにし、清水がエルボーを放っていくが、松田が直前でかわし高瀬に誤爆。チェリーは高瀬に熟女でドーン!からチェリートーンボムでカウント3を奪った。
 試合後、4人は健闘を称え合い、松田が高瀬に握手を求めると高瀬はチョキを出し、試合には敗れたがジャンケンでは勝利を収めた。

第2試合


 2007年に発売されて以降シリーズが継続している人気ゲーム『Dies irae -Also sprach Zarathustra-』を原作とするアニメ『Dies irae』によるプレゼンツマッチ。
 この作品はギロチンがストーリーで重要な意味を持つことから、リング上に設置されたギロチンでいずれかの選手が首を刎ねられた場合に敗者となる特殊ルールで行われ、試合に出場する怨霊には作中に登場するマッドサイエンティスト、ロート・シュピーネが憑依したとして声優のはらさわ晃綺さんがアテレコする形で声を当てた。
 さらにこの試合では、Dies iraeの原作ゲームを制作する株式会社Greenwoodの代表取締役でありコンピュータソフトウェア倫理機構の理事も務める服部道知氏のプロレスデビュー戦となった。
 歌手のAyumi.さんによりルール説明が行われ、服部道知氏とともに主題歌『Kadenz』を歌い上げると大型のギロチンがリングに登場。

  十位、ロート・シュピーネでございます。以後お見知り置きを。今宵は皆様のために怨霊の身体を借りて盛大な血の宴をプレゼントして差し上げましょう!」と挨拶し、ロックアップで組み合っていくが、怨霊のエクトプラズムにあてられた服部社長は怯むが、広田の協力を得て怨霊を倒し、宮崎を二人でニークラッシュで蹴散らしていく。
 怨霊(シュピーネ)は「社長、隙だらけですねぇ!頑張ってくださいよぉ~!」と叫びながら服部社長の首を絞め、怨霊をギロチンにセット。しかし、怨霊は突如として身体が動かなくなってしまう。怨霊(シュピーネ)は、「こ、これは!身体が動かないぃ!まさかこれは……ルサルカの“食人影(ナハツェーラー)” !別名、身動きできない攻撃ィ~!このタイミングで仕掛てくるなど殺生なぁぁ~!」と、作中の登場人物であるルサルカ・シュヴェーゲリンの魔術にかかってしまったことを告白。
 すると広田は「ビッグチャンスじゃあ~!」と動けない怨霊をボ・ラギノールで拷問し、服部社長からタッチを受ける。
 広田と宮崎のマッチアップとなり、広田がフェイスバスターから拝み渡り。ロープの上でジャンプして着地に成功すると、観客の「もう一回コール」応えてもう一度ジャンプするが、今後は失敗に終わりロープに股間を痛打。宮崎はロープに走って広谷突撃するが、広田がロープを下げて場外に落とす。観客の「飛べ!」コールに広田は困惑しつつもトペ・スイシーダを狙うが、セカンドロープに身体がつっかかり失敗。
 リングに戻った宮崎は広田にムーンサルトを投下も、広田は回避し619。すると宮崎は広田を捕縛し「カメラの準備をしろ!」と観客に叫んでからはずかし固めへ。これを解除し、両者タッチ。
怨霊はエルボーを連打していくが、服部社長も逆水平チョップを連打して反撃すると、怨霊は顔面ひっかきで服部社長をひるませる。怨霊はコーナートップに上がるが、広田が救出に来て二人で怨霊をデッドリードライブで投げ飛ばし、怨霊をギロチンにセット。
 しかし、服部社長はギロチンの刃を落とそうとすると突如動けなくなってしまう。怨霊(シュピーネ)は「油断しましたね!これぞ掟破りのマッドハンド!今の私は怨霊と一心同体!普段とはひと味もふた味も違うのですよ!」と高笑いし、服部社長にブレーンバスター狙うが服部社長がこらえると「重い!思ったより重いぞ!」と断念し、怨霊が死の灰を浴びせ、怨霊が服部社長をギロチンにセット。広田が殴りかかろうとすると怨霊はまたしてもマッドハンドで動きを止め、「残念でしたねえさくらさん。マッドハンドにかかれば貴女も蜘蛛の巣にかかった蝶に過ぎない!そこで指を咥えてみていなさい!」と高笑いし、宮崎が広田を引き剥がして分断。
 怨霊(シュピーネ)は、「そろそろ少々手こずりましたがここまでですねぇ!服部代表!実力差とはこういうものですよ。これからの時代は暗黒プロレス組織666が支配します!用済みの役者にはご退場願いましょう!ではみなさんいきますよォ~!」とギロチンの刃を落とそうとするが、刃は首の直前で止まってしまい、怨霊が何度やり直しても落ちてくれず。怨霊(シュピーネ)は「滑車のところの調子が悪いようだ」とギロチン処刑を諦め、ブレーンバスターで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

服部道知
「完敗と言うかですね、ちょっとまだ闘うということが私は分かっていなかったということで、ビジネスでもプロレスでもこれからより一層の戦いを求めていきたいと思います。そして今日はこんな素晴らしい試合をプレゼントしていただいた怨霊選手とはらさわ晃綺さんには篤く篤く感謝を申し上げたいと思います。本当に、お客さんから見たらそんなことは無いかもしれないですけど、本当に素晴らしい試合でした。本当にありがとうございます!」

――初めてリングに上がられた感想は
「これが等身大ということで、良いのかなと思いまして、むしろ甘えなく叩き潰していただいたことを本当に感謝しています」

第3試合


 カーベル伊藤&水波綾vs原学&茉莉の試合が予定されていたが、茉莉の欠場により急遽3WAYマッチになったこの試合。
 カーベル伊藤が入場するとマイクを取り、「皆さん今日の応援にスペシャルな人がご来場しています。会いたいですか?では、呼びましょう!石原裕次郎さん率いる石原プロモーション!西部警察!石原プロモーションの若手俳優三名、リングにどうぞ!」と徳重聡さん、宮下裕治さん、神田穣さんの三名を呼び込み、三名が花束を贈呈。記念撮影を行った。
 そして、リングから記念品を観客席に餅投げのように投げ込むカーベルタイムに会場が沸いた。

 ゴングが鳴ると、カーベル伊藤は「おい石原軍団!見とけよオラ!」とアピールするが、原と水波が結託してカーベル伊藤を集中攻撃。原がミドルキックで倒し、水波がギロチンドロップ、さらに原が逆方エビ固めに捉え、ロープに逃れようとするカーベル伊藤を水波がさらにフェイスロックで固めていく。
 これをブレイクすると、三人が手4つで組み合おうとジリジリ距離を詰めていくが、原がカーベル伊藤ヘッドロックで締め上げ、羽交い締めで捕縛し水波が強烈な逆水平チョップ。原は「今度は俺の番だ!」と水波にカーベル伊藤を押さえさせエルボーを放っていくが、カーベル伊藤が抜け出して水波に誤爆。水波は「今の無くないですか?」と苛立つも、原の「もう一回!」という懇願に応えて再びカーベル伊藤を羽交い締めにするが、原が再び水波にエルボーを誤爆。これに腹を立てた水波は原とカーベル伊藤にスピアー。
 原は「やっちまいましょうコイツを!」とカーベル伊藤に共闘を呼びかけ、二人で水波をロープに振るが、水波は二人まとめてスピアーでなぎ倒す。
 水波は原に強烈な逆水平チョップからコーナーに押し付け、串刺しエルボーに串刺しラリアットと畳み掛ける。そして原をコーナー下に設置しカーベル伊藤にカーベルスプラッシュを呼びかける。水波のアシストに応え、カーベル伊藤はカーベルスプラッシュを投下するも、水波が原をフォール。カーベル伊藤は「今のは俺だろ!」と腹を立て、大森隆男直伝のカーベルボンバーで水波をなぎ倒し、ジャイアントスイングで水波を10回転。
 カーベル伊藤が目を回してフラフラすると、原は「この時を待っていたぞ!」とカーベル伊藤をロープに振ってソバット。さらにハイキック、ミドルキックと畳み掛けていくが、蹴り足をキャッチしたカーベル伊藤がドラゴンスクリュー。さらにカーベル伊藤は原をコーナーに押し付け、五十音チョップ。観客とともに「あ・か・さ・た・な!は・ま・や・ら・わ!ん!」と11回串刺しチョップ。続けて原をコーナーに上げ、雪崩式フランケンシュタイナー。原が場外に逃れると、カーベル伊藤は場外へノータッチ・トペコンヒーロ。

 原が怒ってカーベル伊藤を観客席に連れ込んで暴行を加えている間に場外カウントが進み、場外カウント20で二人がリングアウト負け。リングに残っていた水波が勝者となった。

<試合後コメント>

カーベル伊藤
――試合を終えられた感想は
「今日、維新力さんの記念大会で一番面白い試合をしようと決めて臨んだので、そうなっていたら良かったと思います」

――対戦相手の水波選手、原選手については
「元々タッグマッチになる予定だったんですけど、急遽3WAY戦になって。僕にとってははじめての3WAY戦だったので、どうしたらいいのかなと思いましたけどね。でも楽しく出来ましたね。とにかく打撃の強い選手二人との闘いだったので、序盤はずっとやられてましたね。ミクスドマッチも初めてだし、3WAYも初めてだしで若干戸惑いましたけど、試合が始まるとカーベル伊藤イズムでお客さんを巻き込んでいい試合が出来たと思います!」

黒川ピンク挨拶


 休憩明けにどすこいプロレススタッフの黒川ピンクがリングに上がり挨拶を行った。

「皆様今日は暑い中どすこいプロレスにお越しいただいてありがとうございます!おかげさまで満員御礼札止め!スタッフ一同篤く御礼を申し上げます!ただいまご紹介に預かりました、どすこいプロレスプロモーションスタッフの黒川ピンクでございます!熱戦が続きますけど、この休憩時間をお借りしまして私の歌をお聞かせ願いたいと思います。私の人生は回り道と言っても良い程の後手後手人生でありまして、尊敬する第59代横綱隆の里関に歌を捧げたいと思います!」と挨拶し、浪曲を歌い上げ、最後に観客席にまんじゅうを投げてプレゼントした。

第4試合


 スモウ・リキが入場し、見事な四股を踏むと観客が黄色い声を上げる。これに対し葛西は「余計なこと言ってんじゃねーぞ」とご機嫌斜め。
 試合前に4人は握手を交わしてクリーンファイトを誓うが、葛西が大畠をじっと見つめながら手を離そうとしない。これをレフリーに注意されると「セクハラか?!今の?もっとすごいことやってやるからな!」と宣言し、ゴングが鳴る。
 真琴と大畠のマッチアップで試合が始まり、ロックアップで組み合うと真琴がヘッドロックからヘアホイップ。大畠が突撃するが真琴が側転でかわしてビッグブートからフォールに入るが、大畠ブリッジで抜け出しラリアット。ここで葛西が猛烈にタッチを求めると、真琴は気圧されてタッチに応じる。
葛西は大畠の胸をジロジロと見つめると、大畠は引きつった表情で胸元を隠す。葛西は仰向けに寝て「来いよ来いよ!」と大畠を誘うと大畠は後ずさり。葛西が尻を向けて「バッチコーイ!」と誘っているうちに大畠はこっそりとスモウ・リキにタッチ。
 スモウ・リキが葛西に逆水平チョップを放つと、葛西は逃げ帰って真琴にタッチを求めるが、真琴はリングを降りてタッチを拒否。
 すると葛西は、「分かった分かった。オレっちも相撲でてっぺん取った男だ!お前と相撲で勝負してやる!」と叫び、二人で四股を踏み、蹲踞してから立ち会っていくが、スモウ・リキが葛西を一瞬で転がすと、大畠が「このエロジジイ!」と叫んでドロップキックからストンピング連打。葛西はコーナーに逃げて「ブレイクブレイク!反則反則!ちょっと待て!かわいいからってなあ、やっていいことと悪いことがある!オイ!かわいいからって卑怯な手を使いやがって!お前とも相撲で勝負してやる!」と大畠にも相撲勝負を持ちかけると、大畠も渋々四股を踏む。互いに蹲踞の姿勢から立ち会っていくが、葛西はジョン・ウー。大ブーイング。葛西は「興奮するぜ!」と言いながら大畠をコーナーに上げてキスを迫って行くが、レフリーに引き剥がされると真琴にタッチ。
 葛西と真琴は二人で大畠をロープに振ってダブルのショルダータックル。真琴と大畠のマッチアップとなり、真琴がストンピング連打。ロープに叩きつけてWWニー。葛西にタッチ。
 大畠と葛西は打撃打ち合っていくが、葛西が恍惚としながら「もっとくれ!」と叫ぶと大畠はドン引きしてドロップキックを放つも、葛西は「メッチャ楽しい~!」と叫んで葛西がドリルアホール・ジャンピング・パイルドライバー。さらに葛西は「お前ら応援しないと終わっちゃうぞ!」と観客に大畠コールを煽り、ブレーンバスター狙っていくが、大畠が後ろに着地してバックを取る。葛西が後ろ足で股間を蹴り上げるが、大畠には効かず、「女だったぁ~!チンコがねーじゃねーかぁ!」と嘆いている間に大畠がDDT、ドロップキックと連続攻撃しスモウ・リキにタッチ。
 スモウ・リキがショルダータックルで二人を吹き飛ばし、葛西にコーナーチョップ、さらに突っ張り連打でコーナーに押し込んでギロチンドロップ。続けてアッサムボムを狙うが、葛西はショルダースルーで切り返す。葛西が「持病の腰痛がぁ~!」とうずくまると、
真琴が入ってくるが、スモウ・リキは二人まとめてラリアットでなぎ倒し、大畠にタッチ。
 大畠は「真琴!」と叫んでランニングクロスボディからコーナートップに上がり、ダイビングクロスボディ。フォールもカウントは2。続けてジャーマン狙うと、真琴が裏拳。大畠は回避。真琴が大畠をコーナーに乗せてニーアッパーからブレイジングキック。真琴はバックを取って行くが、大畠は裏拳。真琴はスピアーで反撃するが、ダブルダウン。両者タッチへ。

 葛西はタッチを受けると即座にスモウ・リキにラリアットを放つが、スモウ・リキはびくともしない。何度もぶつかっていき、葛西がラリアットで倒すことに成功すると「持ち上げるぞ~!」とボディスラム狙うが、スモウ・リキが「持ち上がらないぞ~!」とこらえていると葛西は腰を痛めてこれを断念。すると葛西は「真琴!それをよこせ!」とバナナを持って越されると、それを食べてパワーアップした葛西がボディスラムで叩きつけ、コーナーに上ってゴーグルを装着。パールハーバースプラッシュ狙うが、大畠がロープを揺らして妨害すると葛西は落下しロープに股間を打ち付けてしまう。その間に復活したスモウ・リキが葛西に組み付いて雪崩式ブレーンバスターからフォールも真琴がカット。これをレフリーが注意している隙に葛西がスモウ・リキの股間を蹴り上げ、スモールパッケージでカウント3を奪った。

第5試合


 試合前に維新力へ有志の面々から花束がお酒が贈呈。
 選手が入場すると、試合前から丸藤が京子に食って掛かる。京子は睨み返しバチバチの雰囲気に。さらに丸藤はコールの際に沙紀と一緒にカワイルドポーズを取り闘志をみなぎらせる。

 沙紀と京子のマッチアップでゴングが鳴るが、京子は沙紀を無視して丸藤に出てくるよう挑発。丸藤はこれを無視。
 京子は沙紀に右手を上げ手4つを仕掛けると、沙紀はこれで両手で対抗するも敵わずブレイク。ロックアップで組み合うも、京子はびくともしない。沙紀は自ら沙紀コールを煽って押し込もうとするも動かず、ロープに走ってショルダータックルも京子は動かない。何度もぶつかっていくが倒れない京子に腹を立て、沙紀は「お前も行けよ!」と京子もロープに走るように言うが、京子は「お前誰に口聞いてんだ?」とドスの利いた声で沙紀を叱責。それでもロープに走ってショルダータックルを仕掛けるが、沙紀がブートで止め、丸め込み連発して決めにかかるが京子は全て返していき、クリーンブレイク。両者タッチ。
 維新力と丸藤のマッチアップとなるが、維新力は「丸藤さん、どすこいプロレスはまず相撲からです!お願いします!」と丸藤に相撲勝負を申し込む。丸藤も渋々四股を踏み、蹲踞の姿勢から立ち会っていくが、丸藤が突っ込んでくる維新力をヘッドロックで捕らえると観客は大ブーイング。京子が「付き合えよお前!」と丸藤を叱責すると、観客は相撲コール。
 維新力は「丸藤さんもう一回お願いします」と再び相撲勝負を申し込むと、丸藤も仕方なしに応じるが、再びヘッドロック。大ブーイングの中、維新力が丸藤をロープに振ってショルダータックル、突っ込んでくる丸藤をアームドラッグで投げ捨て、再びのショルダータックルで丸藤をなぎ倒すことに成功。維新力は丸藤に手4つを仕掛けるが、丸藤はガットショット。コーナーにくくりつけて逆水平チョップを連打してから沙紀にタッチ。

 沙紀と丸藤は二人でロープに振ってダブルバックエルボー。沙紀は膝立ちの維新力にランニングブートを4連発からフォールも2。沙紀は京子に見せつけるかのように維新力にカンパーナを狙うが、重くて上がらず。丸藤が補助して持ち上げようとするも上がらず、リバーススプラッシュに切り替えてフォールも2。沙紀は「まだまだいくぞー!」と維新力をコーナーに振って串刺し攻撃を狙うも、維新力がカウンターでヒザを入れ、蹲踞の姿勢から突撃してショルダータックル。維新力はボディスラムから逆エビ固めで捉え、身を乗り出して沙紀を応援する丸藤を挑発。沙紀がこれをブレイクすると、維新力がシュミット式でストマックブロック。そのまま離さずジャイアントバックブリーカーで痛めつけていく。さらに維新力はキャメルクラッチ、弓矢固めと背中を集中攻撃し、京子にタッチ。
 京子と維新力は、沙紀をロープに振って二人で蹲踞の姿勢からショルダータックル。京子と沙紀のマッチアップとなると、京子はヘアホイップから沙紀をコーナー押し付け尻を押し付けていく。沙紀は「ナメな!」と叫んでエルボーで突っ張りブレーンバスターで投げきり、丸藤にタッチ。

 丸藤と京子のマッチアップとなり、丸藤がショルダーでぶつかっていくが京子は倒れない。何度もぶつかっていくが京子は倒れず、丸藤は京子の顎をくいっと上げて逆水平チョップ。痛みにうずくまる京子に丸藤は「大先輩、立ちなさ~い!」と挑発していくが、京子が丸藤の股間を鷲掴みしてひるませると、モンゴリアンチョップ。丸藤は逆水平チョップで引き剥がし、京子もダブルチョップやエルボーで応戦し、バチバチとした打ち合いに。丸藤はステップキックからロープに走るが、京子がショルダータックルで吹き飛ばす。さらに丸藤をコーナーに押し付け尻を押し付けようとするが、丸藤は「ホント嫌!」と手で京子の尻を押して抵抗するも、最終的に尻を顔面に押し付けられ「ヴォエッ!」とえづくと、京子は「お前失礼だろ!」と乙女心を傷つかせながら維新力にタッチ。
 維新力はコーナートップからフライングショルダー、さらに蹲踞の姿勢から突っ張りを連打しショルダータックル。救出に来た沙紀もショルダータックルで倒し、雲竜型を取ると観客は大・雲竜コール。これを沙紀が妨害し、アシストを受けた丸藤が「不知火だバカヤロー!」と同技を狙うが、京子がコーナーの前に立ちふさがってこれを阻止。その間に維新力がバックドロップで叩きつけ、必殺技の雲竜で丸藤を叩きつける。
 これを返されると維新力は勝負を決めに行き、蹲踞の姿勢から突撃していくが、丸藤はカウンターのトラースキックから虎王。フォールも2。すると丸藤は大一番のときに見せる生のヒザをむき出しにした本気の虎王を打ち込むと、維新力もこれを返すことが出来ずカウント3。

 試合後、闘って四人は笑顔で健闘を称え合い、京子も胸を抑えて丸藤のチョップの威力を讃え、丸藤と抱き合った。勝利した丸藤は再び沙紀とカワイルドポーズを決めた。

維新力「1年8ヶ月ぶりにどすこいプロレスが帰ってきました!でもまた負けました!すみません!やはり去年一年休んでですね、皆様のご支援・ご声援でこうして今日、僕の大好きな両国という町で開催できたのもなにかの縁だと思います。去年は相撲界が大揺れに揺れて、それどころじゃなかったですね(笑)色々と忙しかったんで(笑)今年は相撲界もどすこいプロレスも、今日参加した丸藤さん、沙紀さんもハッピーな一年になるように、まだ半分残ってるんで!丸藤さんは9月1日はなんと両国国技館で自主興行をやります!皆さんよろしくお願いします!恒例のどすこいの締め、沙紀ちゃんお願いしたいな」

 維新力は沙紀にマイクを託し、沙紀の「ひー!ふー!みー!どすこい!」の掛け声とともに興行は大団円で終わった。

<試合後コメント>

維新力
「いやぁ、キツかったですね。今回丸藤さんとこの両国場所に華を添えていただいたので感謝の言葉を述べたいです。そして、沙紀選手も中々ガッツがあっていい選手でしたね。また沙紀選手も呼びたいですね。1年8ヶ月ぶりにやらせていただいて、最初は不安だったんですけど、今回もあっという間に前売り券が完売してしまってお客さんには迷惑をかけてしまったんですけど、まあまたね、来年以降、あと2年半で還暦なんで、還暦まではやりたいです。そしてまた相撲界もまたなんかあってね、また忙しくなると思うんでこれからもよろしくお願いします」

――予告していた雲竜が決まりました
「そうですねー!やっぱねー、ほぼぶっつけ本番で、試合前に練習はしたんですけど、まあなんとかね。丸藤さんにも受けていただいて良かったです!これでまた飛び技にレパートリーが増えましたね!」

――ここ、両国の地で興行を終えたお気持ちは
「やっぱね、両国っていうのはね、14でこの世界に入って、もうかれこれ30年以上この場所には縁がなかったんですけど、こうしてなぜかね、どすこいプロレスという名前でこの両国で試合が出来るとはね。丸藤さんも2ヶ月後には両国国技館という檜舞台で試合をするのにこんな小さなところにも快く引き受けてくれて、丸藤さんも本気を出してくれた。いやぁ、いい勉強になりました。まだまだ動けるなと思いました」

――来年は地元・吉祥寺での開催ですか?
「そうですね、吉祥寺でやりたいですけど、吉祥寺も箱が大きくないというか、ここより小さいんでね。そうするとまた今回みたいにご迷惑かけちゃったら申し訳ないとも思うんですけど、そのへんはまた今年中には結論を出してですね、また盛り上げていきたいですね。ホント、ドキドキでしたねー。雲竜ってのはいろいろ考えて、丸藤さんに対抗するにはアレしかないかなっていう最終手段でしたけど、丸藤さんも受け身の天才ですから、余裕を持って受けてくれたので。でも丸藤さんの不知火を防げたことは意地を見せられたかなと思うんですけどね、ヒザ蹴りはキツかったですね。パット外した一撃は意識が飛びましたけどね、丸藤さんもそれだけ本気を出してやってくれたので感謝しています!」

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