【試合結果】4・30 全日本プロレス後楽園ホール大会 宮原健斗vs丸藤正道 火野裕士&ジョー・ドーリング&秋山準vs鷹木信悟&ボディガー&ゼウス
『2018 チャンピオン・カーニバル 【優勝決定戦】』
日時:2018年4月30日(月・祝)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,697名(超満員札止め)
▼タッグマッチ 20分1本勝負
吉江豊(フリー)/○大森隆男
8分48秒 アックスボンバー→片エビ固め
西村修(フリー)/●渕正信
▼3WAYイリミネーションマッチ 30分1本勝負
<一人目>
岡田祐介/○佐藤光留(パンクラスMISSION)/青木篤志
腕極めヘッドシザース
丸山敦/●中島洋平/岩本煌史
<二・三人目>
●岡田祐介/佐藤光留(パンクラスMISSION)/青木篤志
両者OTR
丸山敦/●岩本煌史
<四人目>
●佐藤光留(パンクラスMISSION)/青木篤志
OTR
○丸山敦
<五人目>
●青木篤志
11分49秒 フランケンシュタイナー→エビ固め
○丸山敦
▼タッグマッチ 30分1本勝負
石川修司(フリー)/○諏訪魔
15分0秒 諏訪魔幻想(トラウマ)
●ヨシタツ(フリー)/野村直矢
▼タッグマッチ 30分1本勝負
●ディラン・ジェイムス(フリー)/崔領二(ランズエンド)
6分20秒 スプラッシュプランチャ→片エビ固め
○KAI(フリー)/TAJIRI(フリー)
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
火野裕士(フリー)/○ジョー・ドーリング/秋山準
18分43秒 レボリューションボム→エビ固め
鷹木信悟(DRAGON GATE)/●ボディガー(フリー)/ゼウス
▼チャンピオン・カーニバル優勝決定戦 時間無制限1本勝負
[Aブロック優勝者]●宮原健斗
24分50秒 ポールシフト式エメラルド・フロウジョン→片エビ固め
[Bブロック優勝者]○丸藤正道(NOAH)
丸藤正道が三冠王者宮原を撃破しチャンピオン・カーニバル優勝!「三冠ヘビー級もGHCも俺が全部もらう!」と野望を語る!世界ジュニア、世界タッグ戦線も異状アリ!
第1試合
先発は渕と吉江。縁はロープワークからヘッドロック。いきなりナックルを叩き込むと、再度ロックアップからヘッドロックにいきナックル。続いてヘッドロックからショルダータックルも、吉江が微動だにせず渕がたまらずロープへ。渕は再度ショルダータックルも吉江はふっ飛ばし、そのまま渕に前転し潰していく。フォールも2。
吉江はコーナーに振って串刺しボディスプラッシュも、渕はなんとかかわして西村にタッチ。
ロックアップから西村がコーナーに押し込むとクリーンブレイク。西村はヘッドロックから首投げも吉江はヘッドシザース。西村は倒立してこれを抜ける。
ヘッドロックからエルボー合戦。吉江は地獄突きからカナディアンで担ぐが、西村は着地し水車落とし。
吉江はエルボーも西村はヘッドシザースで捉えてグラウンドへ。吉江は倒立するが、そのまま西村に倒れて潰していく。
吉江はストンピングからコーナーに叩きつけて大森にタッチ。
大森はチョップ連発も西村はエルボースマッシュ。エルボースマッシュの打ち合いから、大ミリがロープに振るも、西村はパントキックからエルボースマッシュ連発で倒し渕にタッチ。
渕はガットショットからサミング。さらにボディスラムで叩きつけていく。
渕はヘッドロックからナックルを叩き込み、サミングからボディスラム。さらにバックドロップを狙うが、耐えた大森がロープに飛ぶも、渕はビッグブーツで迎撃しバックドロップ。渕はフォールも吉江がカット。
渕は首固めも2。
大森がアックスボンバーを叩き込んでフォールし3カウント。
<試合後コメント>
大森隆男&吉江豊
大森「チャンピオン・カーニバル、過酷な、激しいリーグ戦だった。俺は出ていないけどな」
吉江「いろんなものに感謝したいチャンピオン・カーニバルでした。出させていただいたことに感謝だし、それを乗りきった頑丈な体、全国のプロレスを応援してくださったファンの方に感謝ですね」
第2試合
先発は中島と青木。中島のエルボーと青木のナックルの打ち合い。青木がナックル連打も、中島がミドルキック連打で倒し、コーナーに振ると串刺しドロップキックからかかと落としで倒し、セカンドからのダイビングフットスタンプからフォールも2。
中島はバックを取るも、青木が丸め込もうとするが中島が潰してフォールも2。中島はバズソーキックからフォールも2。
中島は跳後廻蹴も、青木は避けてマンハッタンドロップからDDT。青木はコーナに登るも、中島はドロップキックで場外に落下させようとするが、なんとかこらえる。
中島が走り込むとコルバタからトペスイシーダを狙うが、光留が場外から蹴りつけ迎撃し、青木は光留にタッチ。
光留がミドルキック連打でコーナーに押し込み、逆コーナーに振ると串刺しミドル。さらに水車落としからフォールも2。
バックの取り合いから光留が脇固めから足を固めて腕極めヘッドシザースでギブアップを奪う。
丸山が出てくると、光留は下がって岡田にタッチ。
手4つからバックの取り合い。岡田がロープに押し込みエルボー連打からストンピング連打。さらにボディスラムで叩きつけてコーナーに叩き込むと青木にタッチ。
青木はナックルからロープに振るとラリアット。青木はコーナーに飛び乗り、ミサイルキックからフォールも2。
青木は光留にタッチ。
光留はストンピング連打も、丸山は膝立ちでエルボー。光留は首投げからサッカーボールキック。フォールも2。
光留はミドルキックから岡田にタッチ。
岡田はエルボー連打からボディスラム。コーナーに登るとセントーンも、丸山はこれを避けて岩本にタッチ。
岩本はストンピングから首投げで倒し顔面にニードロップ。フォールも2。
岩本はスリーパーも、バックエルボーで抜けた岡田がロープに飛んだ岩本をドロップキックで迎撃。岡田はコーナーに振って串刺しエルボーから再度串刺しエルボー。ランニングエルボー。岡田はフィッシャーマンスープレックスホールドも2.
岡田はロープに飛ぶが、岩本はカウンターのニーアッパー。投げようとするが岡田は丸め込むも2。
岡田はランニングニーから投げようとするが、岩本は耐えて岡田をエプロンに落とすも、岡田も岩本をぶっこ抜きエプロンへ落とす。エプロンでエルボーの打ち合いから岩本がエルボー連打。さらに膝蹴りからアルゼンチンも、岡田がロープを蹴りつけ岩本とともに場外に落下。これで両者失格。
丸山と青木になり、エルボーの打ち合いから丸山がスピンキックで倒しストンピングからフロントネック。青木はそのまま担いでコーナーに押し込むと光留にタッチ。
青木はダブルのバックエルボーから光留がミドルキック。丸山は立ち上がるとエルボー連打も、光留はミドルキックで迎撃しブレーンバスター。光留は足4の字からアキレス腱固めも丸山はロープへ。
光留はバックドロップで叩きつけ、青木がダイビングボディプレスを投下すると光留がサッカーボールキック。フォールも2。
丸山をコーナーにふろうとするが、逆に光留をコーナーに振って串刺しキック。トラースキックからさらにトラースキックも光留はキャッチし延髄斬り。
光留は走り込むが丸山はショルダースルーでエプロンに落としエルボー連打も、青木が髪を掴んでカット。丸山は青木にエルボー連打からロープに飛ぶが、青木は腕を掴んで止めようとするも丸山は青木をエプロンの光留にたたきつけて光留は場外に落下。これで光留は失格。
青木が走り込むも丸山はウラカンラナで丸め込み3カウント。
<試合後コメント>
丸山敦
「結果出したんで次の挑戦者、自分がこれで正式に挑戦表明します。直接チャンピオンから取ったんで、自分にも資格はあると思います。あとは王者に勝って、ベルトを巻いて、もう一度自分のプロレスを作り直したい。もう一度。挑戦者の方がベルトが懸った試合は有利なんで。チャンピオンらしい戦い方とかは、僕はベルトを巻いてから考えればいいんで、100%勝ちに行きます。もう決まると自分は思っていますんで、いつでもいいです。ベルトに挑戦します。以上です」
青木篤志
――丸山選手から3カウントを奪われた後、握手を交わしたということは世界ジュニアの挑戦を受けるということでしょうか
「まあ、負けたのは事実だし、彼がこのベルトに挑戦したい挑戦したいって言ってて、負けたのは俺だから。もちろんそれは受けるというか、やり返さないといけないんで。まあ、今日の試合で丸山敦の気持ちは伝わったよ。それが彼がなにか変わる切っ掛けなのか、それとも既に変わっているのか。それがすごく見たい。ただ俺はまだまだこのベルト渡すつもりもないし防衛しないといけないと思ってるから。決まればしっかりと防衛しますよ。ただ今日やられた悔しさは絶対に晴らします。どこの場所であろうが全力で丸山敦と倒します。腹が立ってしょうがないです。以上です」
第3試合
先発は諏訪魔と野村。ロックアップから諏訪魔がヘッドロックで絞り上げる。野村はエルボー連打からロープに振ってバックエルボー。さらにショルダータックル連発も、諏訪魔はビッグブーツで迎撃しようとするが野村は避けてショルダータックルで倒す。諏訪魔は石川にタッチ。野村もヨシタツにタッチ。
ロックアップからヨシタツがヘッドロック。ショルダータックルのぶつかり合いから石川のラリアットを避けたヨシタツがショルダータックルも、受けきった石川がショルダータックルで倒す。石川は場外に投げ捨てるとそれを追うが、ヨシタツはすぐにリングに戻り、エプロンに上がった石川にドロップキックからプランチャ。そのまま場外乱闘へ。
石川がリングに投げ入れ諏訪魔にタッチ。
諏訪魔はナックル連打からヨシタツもエルボー連打。諏訪魔はダブルチョップでなぎ倒し、ボディスラムからエルボードロップ。フォールも2。
諏訪魔はコーナーに叩きつけて石川にタッチ。
石川はナックルから踏みつけ、諏訪魔も一緒に踏みつける。
ヨシタツはエルボー連打も、石川が膝蹴り連発で迎撃し諏訪魔にタッチ。
諏訪魔はボディスラムから急角度の逆エビ固め。これは野村がカット。
諏訪魔はショートレンジラリアットで野村を場外に叩き出し、ヨシタツを踏みつけると髪を掴んで引き起こし、コーナーに振ると串刺しラリアット。さらにフロントスープレックスからフォールも2。
諏訪魔は投げようとするが、ヨシタツが逆にブレーンバスターで叩きつけて野村にタッチ。
野村はドロップキックから串刺しエルボー。諏訪魔はコーナーに振るも、野村はランニングエルボーで迎撃しノーザンライト・スープレックスホールドも2。
野村は担ぐも、諏訪魔は着地しスリーパーから石川にタッチ。
石川はエルボー連打でコーナーに押し込むが、野村も体勢を変えてエルボー連打。お互い体勢を切り替えしあいエルボー連打も、石川がエルボードロップからコーナに振って串刺しラリアット2連発。セカンドロープからのダイビングフットスタンプを投下しフォールも2。
エルボー合戦から野村がエルボー連打。石川はニーリフトから担ぐが、着地した野村がバックを取る。石川はバックエルボーで逃れロープに飛ぶが、野村は追走エルボーからバックを取り投げ捨てジャーマンからスピアー。石川はニーリフトで迎撃し諏訪魔にタッチ。
諏訪魔がロープに振るも野村はスピアー。野村はヨシタツにタッチ。
ヨシタツはビッグブーツ連発からスワンダイブミサイルキック。コーナーに振ってトレイン攻撃から、ヨシタツがスイングDDT。フォールも2。
ヨシタツはビッグブーツも、着地した諏訪魔はエクスプロイダー。石川が串刺しラリアットから諏訪魔も串刺しラリアット。コーナーに座らせるとラストマウンテンを狙うが野村がカット。
諏訪魔は野村とヨシタツに交互にダブルチョップからラリアットでなぎ倒し、ヨシタツをコーナーに振ると諏訪魔が投げ捨てジャーマンから石川がニーリフト。諏訪魔がエルボードロップからフォールも2。
諏訪魔はラストライドを狙うが、耐えたヨシタツへダブルチョップ。再度ローブに飛んでラリアットも、受けきったヨシタツへ再度ラリアット。だが耐えたヨシタツへスリーパーも、ヨシタツは巻き投げて逃れると諏訪魔のラリアットを巻き込んでコンプリートショットからクロスフィックス。
石川はカットするも、ヨシタツは諏訪魔へコードブレイカーを狙うが諏訪魔がキャッチしショートレンジラリアット。さらにバックドロップで叩きつけ、スリーパーで絞め上げるとヨシタツはギブアップ。
<試合後コメント>
石川修司&諏訪魔
諏訪魔「復活だ!暴走大巨人!全盛期、動き出すぞ」
石川「ヨシタツ、幻想見てる場合じゃないぞ。こっちはリアルを見せてやる。現実を見ろ!レベルが低いんだよ、まだまだ。諏訪魔選手にたまたま一回勝ったくらいで調子に乗ってるんじゃないよ。ここからあいつは100連敗だよ」
諏訪魔「諏訪魔幻想を見たろう。カッコトラウマだ」
石川「終わり終わり。もう構ってられないんでね。これから暴走大巨人、上がって行きましょう!」
ヨシタツ
「俺、4年前首折ったでしょ?首、折れた部分がおかしくなりそうだった。トラウマになりそうだよ。トラウマだよトラウマ……」
青柳優馬挨拶
1月大会で右足首を骨折し欠場していた青柳がリングへ。
青柳「後楽園ホールにお越しの皆さんこんばんわ。第1試合から大盛り上がりの所少しお時間いただきますがよろしいでしょうか?6月5日ディファ有明大会にて青柳優馬復帰致します!(対戦カードが宮原健斗&ヨシタツ&青柳優馬&野村直矢vsジェイク・リー&崔領二&ディラン・ジェイムス&岩本煌史と発表)皆さんにお伝えしたいことがあります。私はネクストリームは抜けません。6月5日ディファ有明大会にご来場お待ちしております」
<青柳優馬コメント>
――お帰りなさい、という空気を感じたと思うのですが?
「25日の後楽園から売店に立ったりして、お客さんの前に顔を出していたんですけど、『すいません、お名前はなんていうんですか?』と言われることもあって(苦笑)。まさかあんなに声援をいただけるとは思わなかったんで、めちゃめちゃビックリしましたね。嬉しいですね」
――さきほど京平さんとお話した時に、青柳選手の欠場が野村選手に刺激を与え、野村選手の活躍が青柳選手に刺激を与えているとおっしゃっていましたが?
「そうですね。年齢とかキャリアが近い選手がチャンピオン・カーニバルで活躍しているのを見ると、不安になったりうらやましいなぁっていう気持ちが湧いて出てきますね」
――ジェイク・リー選手がNEXTREAMを脱退すると宣言しましたが?
青柳「特に何もないってわけじゃないですけど、NEXTREAMが嫌だからとかではないと言ってましたけど。危機感があるから抜けるんだって言ってましたけど、それでNEXTREAMを抜けることに意味があるのかって。それって対比しているのかなって。ぶっちゃけ言ってしまうと、僕の思いなんですけど、ジェイク・リーはNEXTREAMのメンツが嫌いなんじゃないかと。僕も嫌いですけど。あの人はああやってコメントを出していますけど、本心はどうなのかって確かめてみたいですよね。僕は嫌で抜けたと思ってますけど。あのイケメンのあの笑顔の裏側を暴きたいなと思っています」
――青柳選手も欠場中は危機感を感じていましたか?
「危機感も感じていましたけど、試合を見て思ったのが自分が戻って居場所があるのかどうか。欠場から戻って今まで通りに戦っていけるのかという不安はありましたね。やっぱりリングに戻りたい。また全日本のリングで試合をしたいという気持ちがあったので。ケガも順調に回復しています。ランニングもできますし、練習も復帰していますので。6月5日のディファ有明大会ですべてお見せしたいなと思っています」
――ちなみにコスチュームを新調されたとかは……
「まぁその辺は当日のお楽しみということで。誰も気にしていないと思いますけど、僕の中ではいろいろ考えていますんで。あと復帰して、返上してしまったアジアタッグのベルトを取り戻しに行きたいなと思っています。アジアのベルトをもう一度野村さんと巻きたいと思っています」
第4試合
KAIとTAJIRIはディランと崔が入場してくるなり急襲。KAIがトペスイシーダを発射し、ディランをリングに投げ入れると二人でストンピング連打。だがディランは二人をまとめて場外に叩き出し場外乱闘へ。
リングにはディランとTAJIRI。ディランがストンピング連打から崔にタッチ。
崔は膝をTAJIRIの顔面に押し付け、TAJIRIがなんとか抜けるも崔は首投げからサッカーボールキックを狙うが、TAJIRIは逃げるも崔はスリーパーで捕らえる。
崔は腕へのサッカーボールキック連打からミドルキック。コーナーに投げ捨てディランにタッチ。
ディランはチョップからコーナーに叩きつけフォールも2。
ディランはエルボーからロープに振るも、TAJIRIはハンドスプリングエルボー。受けきったディランがガットショットからチョップを打ち込みコーナーに飛ばすが、TAJIRIは足を伸ばしてカットし走り込むもディランはキャッチ。だがTAJIRIは丸め込もうとするも、ディランはナックルを落とすが避けたTAJIRIがKAIにタッチ。
KAIはドロップキック連発からロープに振ろうとするが、耐えたディランがラリアットも避けたKAIが延髄斬り。KAIが投げようとするがディランが逆にブレーンバスターで叩きつけ、崔がコーナーに振りディランが串刺しラリアット。崔も串刺しバックエルボーから再度トレイン攻撃。さらにダブルのブレーンバスターで叩きつけフォールもTAJIRIがカット。
ディランはラリアットでなぎ倒しフォールも2。
ディランはチョークスラムを狙うが、カットしたKAIを逆の腕で捕らえ、走り込んできたTAJIRIも捕らえると、KAIをレフェリーに投げつけるがTAJIRIはディランに毒霧。KAIがトラースキックからTAJIRIもバズソーキック。TAJIRIはカットに来た崔をトラースキックで迎撃し、KAIがディランにスプラッシュプランチャを投下し3カウント。
<試合後コメント>
TAJIRI&KAI
KAI「ひさびさのタッグですけど全然もう、ひさびさという感じがしなかった。・・・いやぁバケモノですね」
TAJIRI「けど、彼らに勝ったってことは?」
KAI「勝ったっていうことは、ということは、ということはですよね?彼らが持ってるのは世界タッグのベルトです。ということは・・・?」
TAJIRI「いま一番挑戦に近いのは俺たちってことでしょう」
KAI「あとはまぁPWFがどう判断するか」
TAJIRI「回答を待つしかないけど、俺たちは意思表示しましたからね。全日本はジェイク選手とか青柳選手が戻ってきて、だいぶ内部へ内部への結束が強くなっているんで、俺たちフリーも危機感を持っていかないと」
KAI「このベルトに生き残りを懸けて」
TAJIRI「全日本のベルトを持っていれば俺たちは(全日本のリングに)上がり続けるしかない。マスコミのみなさんも俺たちの挑戦が実現するように盛り上げてください」
KAI「よろしくお願いします」
崔領二
「まあ今日、組まれたカードのメンバーを見て悟りました。次の挑戦者、あの二人にしたいんだろうなあって気持ちが伝わってきたんで。面白いと思うんで。ただ、毒霧噴けば美味しいと思ってる……そういう考えがほっといたら危ないなと思うんで。どんな試合でもいい覚悟があるんだったら来いよって感じですね。覚悟があるんだったら」
第5試合
先発はゼウスとジョー。ロックアップからエルボー合戦。手4つからコーナーに叩きつけて、火野にタッチ。
火野とゼウスが額を擦りつけ合うとチョップの打ち合い。手4つになると火野が潰すが、ゼウスは腕を捻ってコーナーに押し込む。これを離すとゼウスは鷹木にタッチ。火野は秋山にタッチ。
レスリング的な組み合いから一度距離を取り、グラウンドの攻防から秋山がヘッドシザースも鷹木はすぐに抜ける。
鷹木が突き飛ばしてエルボー。エルボー合戦から秋山がエルボー連打。鷹木はショルダータックルからエルボーを打ち込みヘッドロック。そのままゼウスにタッチ。
ゼウスはハンマーブローから逆水平チョップ。エルボー合戦から秋山はヘッドバッド。だがボディガーと鷹木が出てきて秋山にエルボーからストンピング連打。さらに股裂きから鷹木がスリーパー。ぐったりとする秋山をボディガーが引き起こし、ゼウスとともにダブルのショルダータックル。秋山はたまらず場外へ。
リングに戻るとゼウスはフロントネックで捕らえたままボディガーにタッチ。
ボディガーはボディスラムからスリーパー。ボディガーは鷹木にタッチ。
鷹木はニードロップからフォールも2。エルボードロップを投下しナックル連打。さらにセントーンを投下していくが、秋山は下から蹴り上げていく。
鷹木はチョップからラリアット。さらに逆水平チョップ連打からダブルチョップ。フォールも2。
鷹木はゼウスにタッチ。
ゼウスは逆水平チョップ連発。秋山がヘッドバッドも、ゼウスはチョップからコーナーに振って串刺しラリアット。さらに走り込むが秋山はカウンターのエクスプロイダーからランニングニーを叩き込んでジョーにタッチ。
ジョーはハンマーからロープに振ってドロップキック。ジョーは火野にタッチ。
火野とジョーは股裂きから、火野がロープに振ってバックエルボー。さらにセントーンを投下しフォールも2。
火野はコーナーに叩きつけて串刺し攻撃を狙うが、ゼウスは足を伸ばしてカットし逆水平チョップ。チョップの打ち合いから、火野が後ろ手に組みゼウスのチョップを受けきっていく。ゼウスも後ろ手に組むとチョップの受け合い。受けきったゼウスがリフトアップスラム。ゼウスは鷹木にタッチ。
鷹木が走り込むが、火野は足を伸ばしてカットし、秋山もまとめてDDT。鷹木は串刺しラリアットから首投げで倒しスライディングラリアットも、避けた火野がラリアット。これも避けた鷹木が走り込むが、ラリアットの相打ちで両者ダウン。両者タッチ。
ボディガーとジョーがショルダータックルの打ち合い。打ち勝ったジョーがコーナーに振って串刺しショルダータックルからショートレンジラリアット。さらにエルボードロップを投下しフォールも2。
ジョーはブレーンバスターで投げようとするがボディガーが逆に投げ捨てる。ジョーへトレイン攻撃から次々ラリアット。フォールも秋山がカット。
ボディガーはリフトアップしようとするが、着地したジョーはガットショットから走り込み、ラリアットをかわすがジョーはクロスボディアタックで潰しフォールも2。
秋山が串刺しニーからジョーが串刺しショルダータックル。火野が串刺しラリアットからジョーがパイルドライバーで突き刺しフォールも2。
ジョーはアルゼンチンからデスバレーボムで叩きつけてフォールも2。
ゼウスはレボリューションボムで3カウント。
<試合後コメント>
鷹木信悟&ゼウス&ボディガー
ボディガー「あぁ……あぁ、クソッ!」
ゼウス「クソッ!チャンピオン・カーニバル最終戦、悔しいな。でも全然!全然大丈夫!でも嬉しかったな!Twitterで書いた通り、俺は今年のチャンピオン・カーニバル、この鷹木信悟と火野裕士!この二人から一番刺激もろたんや!ホントに熱い試合してくれてありがとうや!」
鷹木「来年また呼んでくれや!来年は当たりたいね」
ゼウス「年内やろか!」
鷹木「年内?!(笑)」
ゼウス「全然当たってないからやりたいね!でも俺とやるときは覚悟しときや!」
鷹木「それはお互い様でヨロシクゥ!」
ボディガー「まあ、そういうこっちゃ」
鷹木「まあ俺もこれで終わりじゃないから。これがスタートだと思ってるからな。鷹木信悟がこれからもプロレス界をどんどん引っ掻き回してやるからな!」
秋山準
――改めて凄いメンバーでチャンピオン・カーニバルを争っていたんだなと再確認しました
「そうですね。本当にいいメンバーを揃えて、出てくれて。社長としては選手のみんなに感謝しています。選手としては決勝に行けなかったというのが悔しいですけど」
――それでも丸藤戦はリーグ戦のベストバウトという声があります
「いやいやそれは見る人が決めることなんで。別に見る人が決めればいいことで」
――今回リーグ戦には初参加となる火野選手、鷹木選手をまた見たいという全日本ファンの声も出てくるのではと思いますが
「他団体の選手なんで、向こうのスケジュールもあるんで。今回は本当にみんなチャンピオン・カーニバルに出たいということで、出てくれたところもあるんで。そうそう簡単に呼べるような選手じゃないんで。その時が来たらまたお願いしようと思います。本当に今回はいい選手が揃って、みんな素晴らしい試合をしてくれて」
――後楽園の3大会はお客さんもすごく入っていました
「本当にうれしいです。いろんなことが頭を……。でもチャンピオン・カーニバルは一番いいシリーズなんで、これで有頂天にならないでこれは特別なものなんだと。絶対にこのまま行くとは思っていないんで。ただ思っていないですけど、リング上は今日と同じような熱さでやっていきたいと思っています。そういう選手が揃っているんで、やっていこうと思っています」
第6試合
両者入場後、互いに至近距離で睨み合い、ゴングが鳴ってからもしばらく動かず睨み合ったままの張り詰めた雰囲気の立ち上がり。
ロックアップで組み合うと、宮原がロープに押し込み丸藤の胸を軽く三度叩いて挑発。丸藤はヘッドロックからグラウンドに引き込むが宮原が返すと丸藤はドロップキックで場外に出し、プランチャを狙っていくも宮原がこれを回避しブラックアウトで反撃。さらにコーナーポストを使って丸藤を痛めつけていくが、これを抜け出した丸藤が顔面にトラースキック。
場外戦を優位に終えた丸藤は宮原にチンロックからネックツイスト、さらにフェイスロックと顔面を集中攻撃。これをブレイクした宮原は低空ドロップキックのコンビネーションからブラックアウトでチェンジオブペース。さらにロープ越しに奈落式ブレーンバスターを狙っていくが、エプロンに着地した丸藤がエプロン上での打撃合戦に持ち込み、宮原をエプロンにパイルドライバーで突き刺す。
リング上に戻った丸藤は不知火を狙うが、これをプッシュして外した宮原は背後から組み付いてジャーマンスープレックス。さらにコーナーに押し付けてニーリフト、ブレーンバスターと畳み掛ける。さらに丸藤が起きるのを待ってブラックアウトを狙うが、これを回避した丸藤が掌底連打からトラースキック。これで一度距離をとった二人だが、宮原はエルボー、丸藤は逆水平チョップで正面から激しく打ち合っていく。逆水平チョップで怯んだ宮原に丸藤はトラースキックを打ち込み、不知火からフォールも2。
さらに丸藤はポールシフトを狙っていくが、これをこらえた宮原がジャンプして丸藤の顎へブラックアウト。さらに正調ブラックアウトを見舞い、超滞空ジャーマンスープレックスホールドもカウント2。宮原はシャットダウンスープレックスホールドを狙うが、クラッチを切った丸藤が腕を取ってコブラクラッチ式三角絞めに捕らえる。これを宮原が持ち上げようとすると、コブラクラッチで極めたままバッククラッカーを放ち逃さない。再び宮原が立ち上がろうとすると、即座にコブラクラッチ式リストクラッチバックドロップホールドで叩きつけるもカウント2。
丸藤は宮原に虎王を狙うが、宮原はこれをブラックアウトでカウンター。互いのヒザと膝がぶつかり合い、両者ともに膝を抑えて悶絶。
先に起き上がった宮原がブラックアウトを狙うが、これを回避した丸藤がトラースキック。さらに虎王を狙うが、これを回避した宮原がバックとをって超滞空ジャーマンスープレックスホールド。これもカウント2。
宮原は丸藤が起きるのを待ち、シャットダウンスープレックスホールドを狙うが、丸藤は再びクラッチを切って腕を取り、トラースキック。さらに虎王、トラースキック、虎王と畳み掛け、宮原の腕を極めたまま背後から後頭部に虎王。グロッキー状態の宮原を、トドメのポールシフト式エメラルドフロウジョンで叩きつけカウント3。
丸藤がチャンピオン・カーニバル初参戦にして初優勝を勝ち取った。
試合後、株式会社カーベルの伊藤一正社長から丸藤に優勝トロフィーが手渡され、その後マイクを取る。
丸藤「久しぶりにこのマットに上がって、リング上で喋るのは初めてです。全日本プロレス、チャンピオン・カーニバル優勝したプロレスリングNOAHの丸藤です!最初、このマットに上がるのに本当にたくさん迷いました。正直迷いました。でも上がってみたら素晴らしいレスラーがたくさんいて、そして、俺を見たことがないこんなにも素晴らしい人達とで合わせてもらうことが出来ました。ありがとうございます。俺の今回の目的は、2つつ。秋山準を倒すこと、そしてチャンピオン・カーニバル優勝すること。その2つが叶った。だから、三冠は興味が、無い……と!言いたいところだが!先程の宮原健斗……オイ、三冠王者らしいじゃねぇか?ってことは……勝てんじゃねぇか?全日本プロレスが問題なければ、そして、宮原健斗が大事なものを賭ける勇気があるなら、もう一回やろう。最後、優勝したから言わせてくれ。みんな、NOAHにも来てくれ……!」
<試合後コメント>
丸藤正道
――優勝おめでとうございます
「ありがとうございます。……いやぁ、キツかった」
――改めて、決勝の相手の宮原選手について
「なんだろう、ホントに今の健斗を、三冠王者を見下すわけじゃないけど、ホントにあの頃より成長してるし、自身も見えるし、お客さんも付いてるし、今全日本プロレスを引っ張ってる最高のレスラーなんだなと感じました」
――久しぶりにこういう形で全日本プロレスに帰ってきたわけですが、このシリーズはどのような思いで戦っていましたか
「いや、キツいよ。キツい。俺だけこんなちっちゃい身体だし、周りを見れば全員スーパーヘビー級だし……。せっかく優勝したんだからトロフィー持ってきて!試合後あんなの重くて持てねぇよ!(側に置かれたトロフィーに手を添えながら)今年はこれ、俺のものだから」
――このトロフィーの重さを感じますか
「最初から重いのに、試合後にこんな重いのもっと持てないよ。お客さんの健斗に対する期待は感じたけど、俺は俺で背負ってる物があるし、ここで負けるために来たわけじゃないし。ここで負けたら秋山準にも失礼だし。まあでもホッとしてます」
――“チャンピオン・カーニバル優勝”と“秋山準からの勝利”が目的だとおっしゃっていましたが、2つを叶えることが出来た感想は
「誰かの言葉を借りるわけじゃないですけど、“最高”ですね。最高です」
――改めて、三冠ヘビー級王座への興味はありますか
「まあ、ツンデレじゃないけどさ、『興味ねぇ興味ねぇ』って言ってても、ねぇわけねぇだろ。俺が、丸藤正道が生まれたこの全日本プロレスの最高峰のベルト、興味ないわけ無いだろ?でも、俺はこのシリーズを通して軸をぶらせたくなかったし、秋山準というものと、優勝という2つの軸……1つでもただでさえ重いのに、その2つを叶えるためには、その先なんて見てられなかったし、敢えて言わなかったし、自分で興味ないって言い続けるしか無かったし。でも、今日宮原という人間とやって、さらに俺は三冠というものに興味が湧きました」
――GHC戦も控えていますが
「今の俺は欲しがり屋さんだから。今年やらないでいつやるのって話だ。みんないろいろ言いたいことあるかもしれないけど……『あっちがあるのに、こっちがあるのに』って言いたい人間もいるかも知れないけど、でも、やるのは俺だし、結果を出すのも俺だし。丸藤正道というプロレスラー、今年はワガママに行くって言ったから、それを貫き通すのみ。全部もらうよ、今年は全部もらう。丸藤正道が全部もらう!」