【試合結果】4・15 PANCRASEスタジオコースト大会 【ストロー級KOP】砂辺光久vs室伏シンヤ 【フェザー級KOP暫定王座】松嶋こよみvsISAO 北岡悟vsタラス・サパ

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『PANCRASE 295』
日時:2018年4月15日(日)
開始:15:30
会場:東京・新木場スタジオコースト 
観衆:2000人(超満員)

[第24回ネオブラッド・トーナメント]
▼第1試合 フライ級 3分3R
○赤崎清志朗(香取道場)
3R 2分21秒、チョークスリーパー
●岡野竜己(KRAZY BEE)

▼第2試合 バンタム級 3分3R
○大橋悠一(P’sLAB大泉)
1R 1分57秒、腕ひしぎ十字固め
●田代悠生(パラエストラ千葉)

▼第3試合 バンタム級 3分3R
○野村優眞(NEVER QUIT)
判定2-1
●北村侑磨(フリー)

▼第4試合 フェザー級 3分3R
●鬼山斑猫(KRAZY BEE)
2R 0分12秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○DARANI DATE(Team DATE)

▼第5試合 フェザー級 3分3R
○齋藤拓矢(ALLIANCE)
1R 1分39秒、チョークスリーパー
●寿 太郎(力ジム)

[プレリミナリーファイト]
▼第6試合 フェザー級 3分3R
○TAG(ERUPT)
1R 2分47 秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●加藤泰貴(rodeostyle)

▼第7試合 フライ級 3分3R
●渡辺竜也(MAX GYM/RINGS)
1R 2分04秒、TKO(三角絞め)
○アンドレ・モレラ(ATHLETIC ADVANCE)

[本戦]
▼第1試合 ライト級 3分3R
○松岡崇志(パンクラスイズム横浜)
2R 1分10秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●深谷 誠(和術慧舟會HEARTS)

▼第2試合 ライト級 3分3R
●草MAX (TEAM CLIMB)
3R 2分34秒、KO(右フック)
○菊入正行(NEVER QUIT)

▼第3試合 ストロー級 5分3R
●早坂優瑠(CORE QUEST KUSIRO)
1R 2分07秒、ネックロック
○曹 竜也(闘心)

▼第4試合 フェザー級 5分3R
●内村 洋次郎(イングラム)
判定1-2
○牛久 絢太郎(K-Clann)

▼第5試合 ライト級 5分3R
○北岡 悟(パンクラスイズム横浜/Lotus世田谷)
1R 4分44秒、ヒールホールド
●タラス・サパ(Swatm Street Fighters)

▼第6試合 セミファイナル フェザー級キング・オブ・パンクラス 暫定王者決定戦 5分5R
●松嶋 こよみ(パンクラスイズム横浜)
1R 4分39秒、反則
○ISAO(NEVER QUIT)
※ISAOが暫定王者に。

▼第7試合 メインイベント ストロー級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分5R
○砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/52.0kg)
2R 4分11秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●室伏 シンヤ(SUBMIT MMA)

ストロー級KOPは砂辺が2度目の防衛に成功!フェザー級KOP暫定王座はISAOが獲得も不完全決着!一年半ぶりに参戦の北岡が快勝し王座獲りへ前進!

第1試合


 1R。深谷のジャブでフラッシュダウンした松岡。すぐ立つが、深谷はケージへ押し込む。しかし倒れない松岡。深谷はバックに回り背中に乗るが、松岡が回って上に。深谷は腕を狙う。松岡はボディを殴るが抜け出せず終了。
 2R。深谷はパンチを出していく。松岡はケージに詰めてパンチ。さらにパンチからハーフマウントに。松岡のパウンド連打で深谷の動きが止まり、レフェリーが試合を止めた。

第2試合


 元キックボクサー同士の対戦。
 1R。お互いローを出していくが、なかなか入れない。菊入の蹴り足を取り草がテイクダウン。殴るが、菊入は立つ。草が組みついて首相撲からのヒザを入れて終了。
 2R。パンチから組んでケージへ押す菊入。お互いヒザを入れて離れる。菊入はパンチを効か背、組んでケージへ。草は入れ替えるが、菊入がまた入れ替えてヒザ連打。離れると草が組んでヒザ。さらに首相撲からケージへ押し、ヒザ連打。菊入が入れ替えたところで終了。
 3R。草が左ハイキック。両者打ち合うが、菊入のパンチがやや優勢。草は組み付くが、菊入はヒザで突き放す。パワー、スピードが落ちている草を、菊入がパンチで押していく。草が前に出ると菊入のフックがヒット、草ダウン! 菊入が勝利を挙げた。

第3試合


 1R。パンチを出していく早坂。曹は体を上下に振りプレッシャーをかけていく。早坂が片足タックルからテイクダウンすると、曹は回って上になり、ハーフマウントからマウントへ。会場から拍手が起こる。曹は首を極めると早坂はタップ。曹が鮮やかに一本勝利を挙げた。

 曹はマイクを執ると「フライ級からストロー級に転向しました。ベルトが欲しくないと言ったら嘘になりますが、闘いたい人がここのキングです。最短で近づきます!」と砂辺光久との対戦をアピール。

 当たり前だが、試合に本気で臨まない選手はいない。しかし今回の曹には、その当たり前を超えた本気度と気迫を感じた。曹は身体の柔らかさとスピードで目まぐるしい試合をし、たとえ負けても観衆を魅了してきた。しかし、いつまでも「いい選手」と言われるだけでは終われない。これまで大きなアピールをしてきたことはなかったが、ここで王者・砂辺に宣戦布告。今後の曹に注目していきたい。

第4試合


 内村は2012年よりパンクラスに参戦。2014年から少し間が空いたが、2016年6月にパンクラス復帰。しかし3連敗を喫し、苦しい状態が続いた。昨年後半はコンバ王子(7月)、ダニエル・リケイホ(11月)と連勝し勢いに乗る。前日計量では「まだ少し先だが、格闘家としていい締めくくりができるように、知り合いだからと試合を断るのでなく、単純に勝つ、負けるだけを考えて試合に臨んで行きたい」と語っていた。格闘家人生の終盤を見据え、1戦1戦を大切に闘っていく構えだ。
 対する牛久は2013年よりパンクラスに参戦。初参戦当時は18歳で、以降7連勝を挙げた。しかし、2016年4月、暫定タイトルマッチで田村一聖に敗れたあと、松嶋こよみ、鈴木琢仁と3連敗してしまう。しかし、8ヶ月空けて臨んだ稲葉聡戦(2017年10月)で判定勝利し、復調を見せた。
 両者ともに連敗から脱出したばかり。もう1つも負けたくない、負けられないサバイバルマッチだ。しかも、過去、一緒に練習していた仲間だったという。お互い手の内を知り尽くした両者。一歩先んずるのはどちらか。

 1R。「アーッ!!」と声を出し気合を入れる内村。パンチで飛び込むが、牛久は鋭いタックルからテイクダウン。殴る。内村はガードからエビで抜け出したいができず、パンチをもらい続けてしまう。下になっている時間がどんどん長くなっていく。牛久は足関節を狙うが、内村がパンチを入れて立った! ヒザを入れ反撃していくが、決め手は出ないまま終了。ジャッジは三者10-9で牛久。
 2R。内村はパンチで前に出る。ジャブ、ローと攻めていく。しかし、牛久がタックルからテイクダウン。ハーフマウントに。ケージへ押していき殴るが、内村抜けて立った。しかし、牛久は離さずケージへ詰めてヒザ。ここでブレイクがかかった。
 内村はスッと入ってパンチを打つ。残り30秒、牛久が鼻から出血している。内村が蹴り、パンチで攻めて終了。ジャッジは二者10-9で内村、1人が牛久。
 最終ラウンド。牛久が左パンチから組み付く。出てきた牛久をケージへ押し込み、崩してテイクダウン。立ちたい内村。じわじわと尻餅状態へ戻していく。押し込んでいく牛久。内村は残り2分で立ったが、牛久は離さず、おぶさった状態に。内村、殴って落とし上に! 内村がパウンドを落とし終了。
 ジャッジは30-27牛久、29-28内村、29-28牛久で牛久が勝利。

牛久
「プロになる前からずっと見てきた内村選手と試合ができて光栄でした。ありがとうございました。練習環境が変わり、すごくいい練習ができているので、これからの自分に期待してください」

第5試合


 北岡悟が1年半ぶりにパンクラスに帰ってきた! 昨年はRIZINで残念ながら2連敗。古巣のパンクラスで再起を図る。
 対するサパはムエタイをバックボーンに持ち、アマチュアでは50~60戦を経験、プロでは6戦1勝の戦績を持つ。総合格闘技では2011年4月にプロデビュー。戦績は12勝3敗で、12勝のうち3勝がKO、7勝が関節・絞め技による一本勝ちとフィニッシュ能力の高い選手だ。北岡が極めるか、サパが決めるか。

 1R。プレッシャーをかけていく北岡。サパが放った右フックにタイミングを合わせ、両足タックルからテイクダウン! 北岡は上体を固めてサパを抑え込む。セコンドの声に対し「相手がホールディングしてる。十字を狙ってくるから」と答える余裕。
 北岡はフロントチョークを狙うが、外す。残り30、北岡はヒジ、鉄槌から足へ! サパは殴って阻止しようとするが、ヒールホールドが極まり、サパがタップ。北岡、激勝!

 北岡は「去年、RIZINで2連敗して帰ってきたわけですが、悔しいです。でも、僕はまだ何も諦めていません。パンクラスでも一番を狙っていくし、パンクラスで一番になるし、RIZINでもトップを獲ってきます。夏にフジテレビで会いましょう!」と夏のRIZIN出場をアピールした。

 パンクラス現ライト級王者・久米鷹介は、「北岡さんのように、誰もが認める実績を持つ強い選手と闘いたい。自分も強くなれるチャンス」と語っている。
 実は、北岡には久米との試合のオファーがあったが、北岡は「2連敗している選手が王者と闘うのはおかしい」と固辞したという。しかし、今回、勝利して星を1つ戻した。夏にRIZINで勝てば、久米との試合が再び組まれることは十分に考えられる。
 誰もが認める実力を持ち、DEEP、戦極と2つのタイトルも獲った。残るは愛するパンクラスのベルトだ。今年の夏、そして後半は北岡悟から目が離せない!

第6試合


 現フェザー級王者のナザレノ・マレガリエは、度重なる怪我により試合が行えず、防衛期限1年を超過してしまった。今夏には試合が出来る予定というが、層の厚いフェザー級を考慮し、暫定王者決定戦が行われることとなった。

 ISAOは2009年よりパンクラスに参戦、同年のネオブラッド・トーナメントで優勝を果たした。次々に強豪を倒し、2012年、第5代ライト級王座に就く。2016年よりフェザー級に転向。高谷裕之、粕谷優介らに勝利している。
 松嶋は2016年より参戦。2戦目でマルロン・サンドロに敗れはしたが、内村洋次郎、粕谷優介、カイル・アグオンと3連勝を挙げランキング1位となった。
 ISAOは松嶋が敗れたマルロンには勝っているが、アグオンには敗退。次戦では粕谷に勝っている。まさに実力伯仲の一戦だ。

 1R。ISAOのローに合わせ、松嶋が突っ込むようにタックル、テイクダウン。ISAOは下から腕十字を狙うが、松嶋は腕を抜く。
 ISAOは立つとミドル。松嶋は前蹴り、ローからパンチをヒットさせる。ケージへ押す松嶋。ISAOは入れ替えてヒザを放ち離れる。今度はISAOがタックル。松嶋はこれを捕らえてケージへ。ISAOがテイクダウン! ヒジ連打からマウント! しかし、松嶋は離れて立つ。
 スタンドに戻るが、松嶋のバッティングによりタイムストップ。松嶋は口頭注意を受ける。再開すると、松嶋がパンチからタックル、テイクダウン! ISAOが立とうとして膝をついている状態で、松嶋が顔面に膝を入れてしまう。再びタイムストップ。ドクターチェックし、審判部の協議ののち、梅木審判部長から試合ストップが告げられた。ISAOは顔面を骨折している恐れがあるため、試合続行は不可能だという。
 ルールに則り反則勝ちとなるが、悔しそうな表情を見せるISAO。まだほとんど闘っていない状態での戴冠は納得が行かないのだろう。顔が大きく腫れたISAOは、認定証も受け取ることができず、ベルトも巻かずに退場するしかなかった。
 試合後、松嶋は「気がはやって、落ち着いていなかったです。本当に申し訳なかったです」と話した。

 メインと同様、発表時から大きな期待を寄せられていたカード。ベルトの行方以上に、元王者ISAOと、“現代MMAの申し子”松嶋という2人の対決が大きな注目を浴びていた。
 また、初期のパンクラスに憧れ、高橋義生のファンだったというISAOと、幼い頃からパンクラスのキッズラボで鈴木みのるらの指導を受けてきた松嶋という、パンクラス愛を持つ2人という意味でも見逃せない一戦だった。
 松嶋はタイトル戦線から一歩後退する状況となってしまったが、期待の若手であることには変わりない。また、ファンもこの試合をきちんとした形で見たいはずだ。再び組まれる日を待ちたい。

第7試合


 砂辺は初代フライ級、初代スーパーフライ級と合わせてパンクラス3階級制覇を達成した。現ストロー級王座は2015年11月に獲得。2016年12月、北方大地を下し初防衛している。
 現在、パンクラスで15連勝を挙げており、記録更新中。MMAの試合は1年4ヶ月ほど空いたが、昨年の大みそかには「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」に挑戦。藤田大和にKO負けを喫したが、 ベテランとなっても新しい挑戦をする姿が共感を呼んだ。
 挑戦者・室伏は第4代修斗世界フライ級王者。2015年よりパンクラスに参戦、北方大地には敗れたものの、リルデシ・リマ・ディアスをアームバーで撃破。2017年8月、次期挑戦者決定戦で小塚誠司を破り、タイトル挑戦権を手にした。13勝のうち7勝が関節・絞め技による一本勝ちという極めの強さを持つ。オールラウンダー・砂辺から1本を挙げることができるか。王者VS元王者のサバイバル戦!

 1R。砂辺が身長172cm、室伏が170cm。砂辺はこれまで身長差のある相手との試合がほとんどだったため、ほぼ同じ身長の相手と闘うのは初めてと言っていいのではないだろうか(※無差別は除く)。
お互いローを放つ。砂辺はプレッシャーをかけながら左パンチを振っていく。室伏も身体を振りフェイント。砂辺が左パンチ。室伏がパンチから片足を捕り、パンチ、ヒザで追い込む。少々後退気味の砂辺だが、離れて左パンチからタックル、テイクダウン! 下から殴る室伏。砂辺はボディを連打して終了。
ジャッジは三者10-9で室伏。
 2R。プレッシャーをかけていく砂辺。室伏はパンチを打ち込んでいく。パンチから組んだ室伏だが、深追いはせず離れ、ケージ際でパンチ。砂辺が離れる。
 砂辺の左パンチがヒット、室伏効いたか後退する。組み付いていく室伏を、砂辺が入れ替えてヒザ。室伏も入れ替えたいが、砂辺がさせない。ヒザ。室伏がようやく入れ替えると投げてテイクダウン。すぐ立った砂辺に、室伏が飛びついて首を狙う! しかし、砂辺は相撲のノド輪のようにスラムで叩き付ける! 意識が飛んだ室伏にすかさず被さり追撃を加えると、レフェリーが止めた。1Rの苦戦を覆す逆転で砂辺が激勝! 2度目の防衛に成功した。

 田原しんぺー戦、北方大地戦で見せたように、砂辺には、他の選手にはない閃きがある。勝ち負けだけではなく、いかに見せて行くか。そこが砂辺のプロ意識であり、パンクラスに脈々と伝わる精神でもある。だから、砂辺はオールドファンの心をとらえ、なおかつ新しいファンも獲得しているのだろう。シルバーのベルトを肩にかけた砂辺は、四方に向かって深く頭を下げ、大歓声の中ケージを後にした。

砂辺マイク
「1Rを見て貰えばわかると思うが、最強の挑戦者だった。静岡から140 人も応援団が来ているのもすごく嫌だったけど、パンクラス愛ではねのけられた。次も(相手に)たくさんの人が応援にきて俺に圧力をかけてもらえば、嫌なので嬉しい。
 格闘技は、すごく儚いもの。闘いたくても闘えない人もいる。宮下トモヤ(※2011年12月31日逝去。享年30)と大みそかに勝つ約束をしたけど、果たせなかった。でも、このベルトを懸けた闘いで宮下トモヤと一緒に闘えて(※スパッツに宮下の名を入れている)、ベルトを勝ち取れたと報告できた。
 沖縄も格闘技が熱い。今回、沖縄からもたくさん応援に来てくれた。ありがとう! まだまだパンクラスを俺らで熱くして、沖縄大会や北海道、全国で試合をしたいと思っている。この格闘技の灯を絶やさないように格闘技とパンクラスを今後もお願いします。パンクラス王に俺はなる!」

試合後コメント
「今まで同じくらいの身長の相手と闘ったことはなかった。今回、自分のペースは取ってない。
 最後は、バックに回ろうとしたら、相手が下から飛びつきのギロチンで強引に来た。でも極まってなくて、全然極まらないなと思ったので、田原(しんぺー)をKOした時のパワーボムを思い出して、受け身が取れない状態で投げた。顎の下に手をセットしてバン!って。相手がグウッというのが聞こえた。会場に来る前に勝村(周一朗)さんと「対策の差はあっちにあると思うけど、(こっちは)何かが出る」と話していたところだった。
 ギロチンは想定していたけど、こうなるとは思っていなかった。1、2ラウンドを取って3ラウンドでしっかり倒すぞというつもりだったので。グラウンドで取られてディフェンスするというのは、試合直前まで確認していた。チームの勝利です。
 俺はこのチームをすごく信頼しているし、チームは俺の閃きを信頼していてくれる。だから、ああいうフィニッシュができた。これで16連勝。自分1人の勝ちじゃない、みんなでもぎ取った勝ち。試合の後、静岡の人たちが『悔しいけど、いい試合だった』と言ってくれたのが嬉しかった。
 RIZINに出たことは遠回りだとは思っていない。あれで僕を知ってくれた人が少なからずいるし、検索すればパンクラスも出てくる。何人かの人に砂辺って誰なんだ? と印象を残せたと思うし、パンクラスの熱が伝えられればいいなと思う。そういう人が今回のパンクラスを見てくれたと思うし、アイツの勝ち方、面白いなと思ってくれたらいい。
 今後、目指すのは、もちろん『パンクラス王』。『王』っていうのは、チャンピオンであるという意味じゃない。もちろんベルトは宝物だけど、もしベルトがなくても、『パンクラスといえば砂辺光久』と思ってもらえる存在になりたい。パンクラス、と言ったら、すぐに砂辺と言われるような、そういう存在を目指します」

(写真・文/佐佐木 澪)

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