【試合結果】10・24 SEI☆ZA後楽園ホール大会 チームSEI☆ZAvs韓国美武道戦隊 直DATEvs角田光優
『SEI☆ZA 旗揚げ第四戦』
日程:2017年10月24日(火)
会場:東京・後楽園ホール
開始:18:45
観衆未発表
▼ザ・乙女の戦(いくさ)
●伊藤良恵(禅道会)
1R 1分10秒 ポイントアウト
○阿部暖花(空手道・気魂道場)
▼仇討ち試合/TeamDATEvs禅道会
○直DATE(TeamDATE)
3R 2分42秒 アームロック
●角田光優(禅道会)
▼チームSEI☆ZAvs韓国美武道戦隊 4対4対抗戦
[チームSEI☆ZA/先鋒]○ラダ・マナンダ
1R 2分4秒 チョークスリーパー
[韓国美武道戦隊/先鋒]●イ・キヒョン
▼チームSEI☆ZAvs韓国美武道戦隊 4対4対抗戦
[チームSEI☆ZA/次鋒]●ラジーナ・ビスタ
1R 2分11秒 ポイントアウト
[韓国美武道戦隊/次鋒]○キム・イニョン
▼チームSEI☆ZAvs韓国美武道戦隊 4対4対抗戦
[チームSEI☆ZA/中堅]○タバタ・ヒッチ
1R 2分52秒 ポイントアウト
[韓国美武道戦隊/中堅]●チェ・ユルミ
▼チームSEI☆ZAvs韓国美武道戦隊 4対4対抗戦
[チームSEI☆ZA/大将]○ユリア・ストリアレンコ
1R 1分1秒 腕十字固め
[韓国美武道戦隊/大将]●チョン・ソユン
※3勝1敗でチームSEI☆ZAの勝利
チームSEI☆ZAからユリアとタバタが卒業し第一期終了!直DATEが一本勝ち!格闘家デビューを目指しているKissBeeの石井美音奈は姿を見せず・・・
第1試合
第一戦から参加していたアイドルユニット『KissBee』が現れず、通常の選手入場式にて大会は開始。
前回のSEI☆ZAでプロデビューした17歳の伊藤が第1試合に参戦。相手は16歳の空手少女・阿部。
阿部がローで前に出ると伊藤がクリンチして膝。お互い膝の打ち合いから距離を取ると、阿部が前蹴りからワンツーブロー。さらにハイキックが顔面を捉えるとヘッドロック。そのまま押し出しスモーポイント。
阿部が組み付いてロー。そのまま押し出しスモーポイント。
阿部は前に出てそのまま押し出しスモーポイント。これで3ポイント取得し阿部の勝利。
阿部にはターザン山本から勝利者賞が送られた。
第2試合
TeamDATEから直DATEが、禅道会から角田が再参戦。ともに20歳の女子格闘家対決。
角田がローからハイのコンビネーション。さらに蹴りを繋ごうとするが直は膝でガード。角田はキックをフェイントに前に出ようとするが、直もローで牽制し中央の取り合い。直がローからソバット。スカした角田がミドルも空を切る。
角田がワンツーで前に出てバックブローも、ガードした直が組み付こうとするが角田は前蹴りで距離を取る。
角田がミドルを牽制にワンツーで前に出るが直はガード。直が飛び蹴りで前に出るとお互いゼロ距離で殴り合うが決め手なく1R終了。
2R、ローの相打ちからミドルの打ち合い。お互い距離を見合いパンチを出すと、直のストレートが顔面を捉える。
お互いローの牽制から前に出ようとするが、スモーポイントを警戒してかなかなか距離が詰まらない。
直が蹴りで牽制するが、角田が突っ込み組み付く。これを直がフロントネックロックで捕らえるが、10秒経過しブレイク。
直がローからミドルに繋ごうとするが、打ち終わりで角田が突っ込みジャブ。直が腰投げのように投げてグラウンドとなるが、角田が下から三角を狙うも決めきれず2R終了。
3R、角田がハイキックで牽制すると、直はローからミドルに繋ぐ。打ち終わりを角田が狙うが、直は距離を取ってお互い蹴りでフェイント。角田が突っ込み組み付こうとするが直はスカす。
角田がワンツーで前に出てバックを取るが、直が腕固め。これで決まるかと思われたが10秒経過しブレイク。
直が前に出ようとすると角田が右ストレートで牽制しハイキック。これを外すと振りかぶってストレートも、直は冷静に避けていく。直がミドルから組み付くが、角田がバックを取るも直がそのまま後ろに倒れフォール。さらにアームロックでとらえ角田はこれでギブアップした。
第3試合
ラダがローからワンツーで前に出ると、投げようとするがそのまま崩れたところをラダが胴締めスリーパー。だが10秒経過しブレイク。
ラダがローからワンツーで前に出ると、組み付いていくがキヒョンが暴れる。そのまま崩れるとラダがスリーパー。キヒョンは後ろに飛び、そのまま二人は場外に落下。
ラダがローもキヒョンがタックルで組み付き左右の膝。ラダが体勢を引きくくしグラウンドから胴締めスリーパー。これでキヒョンがギブアップ。
第4試合
ラジーナがパンチのラッシュから右ハイ。前に出たイニョンにラジーナはパンチのラッシュから組み付くが、イニョンは合気のようにフワッと投げてフォールもラジーナは暴れてスタンドへ。
イニョンがパンチで前に出ると、ラジーナはハイキックで牽制。打ち終わりをイニョンが押し出しスモーポイント。
ラジーナがローで牽制していくが、イニョンは腕を前に出し前に出ると、組み付きそのまま場外に振り回しスモーポイント
ラジーナがパンチのラッシュも、イニョンが前に出てバックを取る。そのまま振り回して場外に投げ捨てスモーポイント。これでイニョンの勝利。
第5試合
この試合をもってタバタはSEI☆ZAガールズを卒業。
タバタがローをガードし腕を振り回すと組み付き腰投げ。これでジュードーポイント。そのままグラウンドで腕ひしぎも、これは10秒経過しブレイク。
タバタがローから組み付き大外刈り。これはポイントならず、再度腕ひしぎ。10秒経過しブレイク。
タバタが組み付いて膝。一本背負いでジュードーポイント。そのままグラウンドで肩固めも10秒経過しブレイク。
タバタは組み付いて腰投げ。これでジュードーポイントを取得し勝利。
第6試合
ユリアがパンチで前に出てソユンにプレッシャーをかけていく。パンチが交差する中、ローからユリアが前に出てパンチのラッシュ。一気にタックルで距離を詰めて腕ひしぎ。これでソユンがギブアップしユリアが勝利した。
<試合後コメント>
チームSEI☆ZA
――本日は勝利おめでとうございます。まずはご感想をお願いします
ユリア「私は闘うために日本に来て、自分が満足できるような試合をたくさんさせてもらって自分の仕事をやり終えたなと思います。ありがとう、日本!」
タバタ「最後にこのいつもの4人で戦えて本当に良かったです。今日はいい試合が出来て楽しかったです。最後のこの4人で卒業を祝いたいと思います」
――どんな風にお祝いをする?
ユリア「小見川先生からこの後食事にお誘いいただいたので、食事をおごっていただいて……(笑)そのあと、家に帰って4人でたくさん泣きたいと思います」
――ラダ選手、ラジーナ選手は試合を終えていかがですか
ラダ「今日は自分自身の勝利も嬉しかったですし、チームの勝利にも貢献できたので嬉しかったです」
ラジーナ「自分の試合は最高の結果にはならなかったけれど、みんなが頑張ってくれて勝てたので良かったです。アリガトウゴザイマシタ!」
――ユリア選手、タバタ選手はSEI☆ZA卒業後のビジョンは
ユリア「まず、11月15日に東京でラウェイの二戦目が決まっていて、そこで勝つことを目標にしています。それが終わったら一旦リトアニアに帰ることになります。リトアニアで自分の本来の活動の場であるMMAに戻って、本来の目標であるMMAの世界で上を目指していきます。SEI☆ZAで培ったものを持ち帰って、その力を使って勝つことが目標です」
タバタ「日本に来てから、小見川柔道でMMAや格闘技の他に柔道のクラスにもずっと出ていて、柔道の特訓も積んできました。元々ブラジルでは柔道をやっていたので、黒帯を目指しています。黒帯の刺客を得るための大会にも出ていて、試合形式の試験をパスして、今週の日曜日に型の試験をパスしたら晴れて黒帯の刺客を偉えるので、まずはそれが目標です。それが終わったら、一旦ブラジルに帰って、MMAの道でブラジル国内外で頑張っていきたいです」
――ユリア選手、タバタ選手、日本に一年以上滞在してみて、日本は如何でしたか?
ユリア「見ての通り、日本人以外にもネパール人やブラジル人にも出会えて、そしてみんなと家族に慣れたので嬉しかったです。元々私は空手を習っていたので、日本はあこがれの国でした。日本に来るという夢がかなって嬉しかったです。日本は食べ物も美味しいし、みな親切だし、礼儀正しい。日本で色々と学んで人間的にも成長できたと思います」
タバタ「日本で色々な人に会えて、永遠の友情を誓い合う友と出会うことが出来ました。特にこの4人は、永遠に記憶に残る絆を築けたと思います。もし将来、自分に子供が出来たとしたら、子供たちにこの素晴らしい仲間たちの話をすると思います。日本はブラジルと違って治安がよく、本当に別世界でした。文化も全く異なるもので、色々なことを学ばせてもらいました。日本が大好きです。日本食が好きで、ラーメンや日本のお米がすごく好きです。永遠に残るであろう色々な記憶が出来ました。本当にありがとうございました」
――日本に来て、格闘技に対する考え方で変わったところはありますか?
ユリア「技術的には、元々立ち技が苦手だったんですけど、小見川道場で特訓をしたことで立ち技に強くなりました。流石は柔道の国、日本だと思いました。キックなどの打撃も強くなったと思うのですが、気持ちの面では、冷静に闘うことの大切さを教わったと思っています」
タバタ「まず、チームメイト同士で技術交換をして成長を感じました。そして、小見川道場で柔道の技術を磨き、田村潔司選手のU-FILE CAMPでレスリングの技術を磨き、ムエタイの出稽古でムエタイの技術も学ぶことが出来ました。気持ちの部分では、ブラジルに居た頃と違い、日本では沢山の人の前で試合をすることが出来たので、ファンを意識して闘うという経験をしました。この経験は今後生きてくると思います」
――また日本で試合をしたいと思いますか
ユリア「すぐにでも帰ってきてまた日本で試合をしたいし、少しでもチャンスが欲しいです!もしオファーがあるなら来月にでも戦います!特に61kg級だと嬉しいです!」
――ユリア選手、タバタ選手、卒業するお二人から、ラダ選手、ラジーナ選手へメッセージを
ユリア「二人はもっと自信を持って、上に行って欲しいと思っています。自分も決して才能がある選手ではありません。でも、こんな私に対して『強い』と言ってくれる人もいる。自分にできたことなのだから、貴女たちにもできるはず。自信を持って、自分を見つけて頑張っていって欲しいと思います」
タバタ「色んな道があると思うけど、自分で自分のやりたいこと、自分の夢、自分の目標を見つけて、夢に向かって邁進していって欲しいと思います。努力すれば夢はかならず叶うと思っているので、二人も夢を叶えてください!」
――卒業するお二人からの言葉を受けて、ラダ選手、ラジーナ選手はいかがですか
ラダ「みんなで同じ家に住んで、みんなでご飯を食べて、みんなで一緒に練習して、みんなで笑って、一緒に思い出を作ってきました。二人が居なくなるのはすごく寂しいですが、二人の新たな出発を祝福したいと思います」
ラジーナ「この4人は、最初は本当に他人同士でした。でも、一緒に生活している内に、みんなは『家族』になりました。同じ時を過ごして、同じ思い出を作ってきました。二人は先輩格闘家として、私達二人に色々なことを教えてくれました。彼女たちのお陰で成長できました。彼女たちの幸運をお祈りしています(涙ぐみながら)」
――最後、第一期SEI☆ZAチームリーダーのユリア選手からファンに向けて一言お願いします
ユリア「私達の試合を見に来てくれたファンの方にすごく感謝しています。応援に来てくれるファンの方が、自分たちにとっての戦う理由でした。私達の成長を見守ってくれたのは、ファンの皆さんです。皆のおかげで頑張ることが出来ました。アリガトウゴザイマシタ!」
山口日昇代表総括
――第二期SEI☆ZAのビジョンはあるのでしょうか
「第二期SEI☆ZAは、今の構想の中では、10代限定で世界中から武道家を集めて1DAYトーナメントをやるという、『SEI☆ZA乙女武道会』というのを軸にやっていきたいなと。来年1月には、『全アジア乙女武道会』。そして、ステップアップしていきながら、『全世界乙女武道会』と。全世界から格闘技界・武道会のアイドルを発掘していきたいなと思っています。それを踏まえると、ユリアとタバタは強すぎるというか……。彼女たちは彼女たちでMMAで頂点を狙いたいという気持ちもあるでしょうし、逆にSEI☆ZAの中にいることが足かせになることも、もしかしたら有るかもしれない。ユリアはリトアニア、タバタはブラジルに帰国して、それぞれの格闘技ロードを進んでいくと。ラダとラジーナを残したのは、そういった乙女武道会の軸になるんじゃないかなという気持ちがあるのと、今日の試合を見てもらえば分かる通り、ラジーナは負けちゃいましたけど、ラダもラジーナも強くなっていますし、徐々に徐々に成長のあとが見えるので、その成長する過程をもっとしっかり見せたいなという気持ちがあります。ユリア、タバタは日本に来た時点である意味完成品だったので。どこに出しても恥ずかしくないし、勝ち負けはともかく、RIZINに出ようがDEEPに出ようが通用する選手だと思うし、それなりの完成度はある選手だと思う。こう……未完成な子たちを世界から集めて、育てていきたいというか、皆さんに育てていただきたいというコンセプトでやっていきたいですね。第二期SEI☆ZAはそれはそれで考えますけども、軸となるのは『乙女武道会』というコンセプトで来年からやっていきたいですね。来年1月に『全アジア乙女武道会』を開催できればいいなぁ、という。まだ決定ではないですけど」
――そういえば、KissBeeの石井美音奈さんが年内にデビューするという話がありましたが……
「美音奈さんがね、8月、9月と1日も練習できなかったんですよ。ここだけの話。だから、今日何を魅せるという話になっても、前回以上のものは見せられないし。本当は打撃でパワーアップ、スキルアップしているところを見せたいという意向があったんですけど、実質的に1日も練習できていないので……。それはこっちの責任でもあるんですけど。ちょっと一回仕切り直して、乙女武道会に参加してくるのか、ちょっと違う形で参加してくるのか……まあ、本人はまだ全然やる気があるので。KissBeeが売れ始めている次期でもあるので、ブレイク間近と言われてますからね。……安西さん、乙女武道会、面白いと思いません?」
――(長い沈黙)
「長い!(笑)沈黙が長い!(笑)タイ、フィリピン、モンゴル、韓国、カザフスタン。いろいろなアジアの国から色々なバックボーンを持った選手が……10代の選手が……ビジュアル重視の!強いのは逆に言うとSEI☆ZAじゃなくても成り立つと思うんで。だから、極端に言うと弱い人でいいんですよ。弱い人でも絶対強くなるので。それをどう魅せるかという手腕、手段が見せ所ですよね。一回完成しちゃったら終わりじゃないですか。ユリアにしても、UFCをこれから目指すのか、タバタにしても、次のステップに進むのかという道筋は有るんですけど、まだラジーナはUFC目指す段階にはないじゃないですか。でも、それなりに輝くことは出来ると思うんですよ。『全アジア乙女武道会開催!』と(記事に)書いておいてください。世界中からビジュアル重視の10代ファイターを集めます!」
――ルール自体はSEI☆ZAルール?
「スモーポイントが、同体みたいな形で一本獲ってしまったり、レフリーによって変わってくるので、それは講習会を開いたりともう少し審判員を含めたレベルアップをしていきたいなと。でも、思ったより女子の相撲の攻防というのは見れたりするし、柔道ポイントも綺麗に投げればそれなりに説得力もあったりするし、大幅な変更はないかもしれないですけど、徐々にバージョンアップはしていきたいですね。とある国でテレビ局も巻き込んでオーディションをやって、それから新メンバーを加えようという話もありますし、来年の夏にはSEI☆ZAを彼の国で開催したいという話もありますし。まだちょっと言えないんですけど……北朝鮮じゃないですよ?(笑)」
――世界に打って出る、と
「世界に打って出るというか、何と言うんですかねぇ。ちょっと今、日本自体が元気が無いというか、沈んでいる感じがするじゃないですか。格闘技界やテレビ局も含め。何か日を点けたいなという気持ちがありますね。大掛かりな仕掛けをするということではなくて。御存知の通り、テレビ局も昔は何億という放映権がありましたけど、今は当然それを望むべくもなく。でも、SEI☆ZAだったら、ネパールにしろ、今日来た韓国であったり、配信のチャンスは有ると思うので。そこで日本の文化とか日本の武道を広めていけるチャンスが有ればなあと。まあ、ビジュアルが良くて強ければ文句はないと思うんですよね。でも、中々そういう人は居ないし、強さだけを目指していくと……かわいくなくなる部分もあるかもしれない(笑)かわいさだけを求めていくと強くなれないという部分もあるかもしれないし、でも、そこに武道というものを噛ませていくと見えてくるものがあるかもしれない。まあ、とりあえずはビジュアル重視で選びたいですね!」
――クラッシュ・ギャルズのような売り方をしていくということでしょうか
「ラダとラジーナにも歌わせようとしたんですけどね、音痴でした(笑)今、クラッシュ・ギャルズの名前が出ましたけど、昔の全女だと25歳定年制とかね、あったじゃないですか。SEI☆ZAもより若く、フレッシュに。今日の韓国の選手もああ見えて全員10代ですからね。ビジュアル大国の」
――イケメンだから、美女だからチャンスが有るというのはそうでない人にとっては悲しい気持ちになります
「いやいやチャンスは有りますよ!どんな弱い女の子にだってチャンスはありますし、そういう意味では、立ち上がって戦わないといけないので、闘う舞台を作っていきたいと思います。『全アジア乙女武道会』、『全世界乙女武道会』に向けて突っ走る!と(記事に)書いといてください。よろしくお願いします!」