【試合結果】5・11 SEI☆ZA後楽園ホール大会 ユリア・ストリアレンコvs藪下めぐみ SEI☆ZAガールズvs空手道・禅道会

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『SEI☆ZA 旗揚げ第二戦』
日程:2017年5月11日(木)
会場:東京・後楽園ホール
開始:18:45
観衆:802人

▼チームSEI☆ZA vs 空手道・禅道会 3対3勝ち抜き戦
[チームSEI☆ZA/先鋒]○ラジーナ・ビスタ
1R 44秒 TKO
[空手道・禅道会/先鋒]●伊藤良恵

▼チームSEI☆ZA vs 空手道・禅道会 3対3勝ち抜き戦
[チームSEI☆ZA/先鋒]●ラジーナ・ビスタ
ポイント0-3
[空手道・禅道会/中堅]○角田光優

▼チームSEI☆ZA vs 空手道・禅道会 3対3勝ち抜き戦
[チームSEI☆ZA/中堅]●ラダ・マナンダー
1R 2分45秒 合わせ一本
[空手道・禅道会/中堅]○角田光優

▼チームSEI☆ZA vs 空手道・禅道会 3対3勝ち抜き戦
[チームSEI☆ZA/大将]○タバタ・ヒッチ
1R 58秒 腕ひしぎ十字固め
[空手道・禅道会/中堅]●角田光優

▼チームSEI☆ZA vs 空手道・禅道会 3対3勝ち抜き戦
[チームSEI☆ZA/大将]○タバタ・ヒッチ
2R 1分22秒 合わせ一本
[空手道・禅道会/大将]●西脇由奈
※一人残りでチームSEI☆ZAの勝利

▼SEI☆ZA最強女子vs女子格レジェンド
○ユリア・ストリアレンコ
2R 23秒 腕ひしぎ十字固め
●薮下めぐみ(フリー)

SEI☆ZA最強女子が藪下めぐみから完勝!チームSEI☆ZAが禅道会に勝利!アイドルのKissBeeメンバーがSEI☆ZAへ入り格闘家へ!?

オープニング

 前回とは少し変わったルールの説明があり、清水基嗣とベアー福田が公式審判団として登場。
 当初は『チームSEI☆ZA vsフランス美武道戦隊』の5vs5対抗戦を予定していたが、フランス美武道戦隊との交渉が佳境に入った折りに長野県に本部を置く『空手道・禅道会』より、SEI☆ZAに対戦要望書という名の「挑戦状」が届いた。

<禅道会からの対戦要望書>
『拝啓 SEI☆ZA実行委員会様

長野県に本部を置く、空手道・禅道会と申します。
一月のSEI☆ZA旗揚げ戦を観戦させていただきました。

斬新なコンセプト、ルール、そして将来性に非常に興味を持ち、その後はSI☆ZAガールズの動向も逐一、チェックさせていただいております。

彼女たちが日本の武道精神、日本の文化を吸収しようと頑張っている姿には胸を打たれるものがあります。
しかしながら、正直、まだまだ彼女たちが武道精神、日本の文化の軸を理解しているとは言い難い。

未知の外国人チームと対戦する前に、日本の武道女子と直接肌を接するのが武道精神、日本の文化を理解するのには一番と考えました。
そこで僭越ながら、私たち禅道会がそのお役目を担えたらと思い、名乗りを上げさせていただきました。

一月の旗揚げ戦を観戦させていただいておりますので、SEI☆ZAガールズのそれぞれのレベルは熟知しているつもりです。そのレベルに合わせ、こちらも三人選出させていただきました。
こちらの三人とSEI☆ZAガールズの「三対三の対抗戦」加えて「勝ち抜き戦」を提案させていただきます。

SEI☆ZAルールでの「勝ち抜き戦」は体力的にも精神的にもキツい闘いとなるでしょうが、武道精神の軸に触れるという意味では、SEI☆ZAガールズたちにもきっと良い経験になると思います。

SEI☆ZAガールズに「武道」を身をもって体感していただけるはずのこの提案を、ぜひともお受けいただけると幸いです。

敬具

平成二十九年四月吉日
空手道・禅道会 石原美和子』

 熟考した結果、フランス美武道戦隊との対抗戦は次回以降に見送り、禅道会からの対戦要望書を受諾する形になった。

 オープニングではアイドルユニット『KissBee』によるダンスパフォーマンス後選手入場式が行われ、SEAdLINNNGの高橋奈七永とSareeeによるルール解説が実演のもと行われた。
<ルール>
空手ポイント=打撃でダウンを奪うと1ポイント
柔道ポイント=相手を背中から綺麗い投げると1ポイント
柔術ポイント=関節技で相手からエスケープを奪うと1ポイント
フォールポイント=相手の両肩を3秒間つけると1ポイント
スモーポイント=相手の道着or帯をスタンドの状態でホールドし闘技場の俵から相手の身体の一部を出すと1ポイント(押し出しなどは不可)
合気ポイント=打撃だけではなく投げ技、スタミナ切れ、何らかのダメージでダウンとみなされた場合1ポイント
 またラウンドが変わるとポイントはリセットされる。

第1試合

 『日本の空手自由人』と説明された17歳の伊藤は「ファイトマネーが出ると言われたから」と参戦理由を語る。
 対するは『ネパールの天然少女』ラジーナ。
  
 ラジーナが左右のジャブを連打し前に出る。そのまま顔面を殴り続け伊藤がスタンドのままダウンとみなされ空手ポイントが取られる。伊藤は鼻から出血。

 ラジーナが左右のジャブを連打し前に出るも、伊藤は首相撲から膝。しかしラジーナはかまわず前蹴りとジャブを顔面に連打し、レフェリーが危険と判断し一本を宣言。ラジーナが勝利となった。

第2試合

 19歳で設計士の仕事をする『闘う設計士』角田が禅道会中堅に登場。

 角田が前に出るがラジーナはパンチのラッシュで牽制。ラジーナのパンチが顔面を捕らえていくが、角田は距離を取り見合う。
 角田の右フックがかすると左右のミドルキック。だがラジーナは避けて三角絞めを狙うが、角田は回転し逃れるとグラウンドでがっぷり組み合う。角田がフォールするが2。これはブレイク。

 ラジーナの左右のジャブが顔面を捉えると、角田も左右のフックで牽制。角田が左右のハイを出していくが、打ち終わりにラジーナが前に出てパンチもこれはカスる。

 角田のストレートにラジーナがカウンターの左右のストレート。これは浅い。角田が左右のストレートで前に出るが、ラジーナは右フック連打で下がらせる。
 角田のパンチにラジーナが合わせていき、右ミドルも角田はこれをキャッチし倒す。そのままマウントしフォールも1。再度押さえ込みでフォールし3カウント。これで角田がフォールポイント取得。ここで1R終了。

 2R、ラジーナが左右のストレートで前に出るが、避けた角田がハイキックからバックブロー。避けたラジーナがワンツーも角田はスウェーで避ける。角田がローキックもラジーナがワンツー。角田のワンツーが顔面を捉えると、再度ワンツーで前に出るがラジーナは下がる。

 角田がワンツーのヒットアンドアウェー。ラジーナはかまわずパンチをくり出し前に出る。角田のローにラジーナはワンツーを合わせるが、角田は回し蹴りもラジーナはステップで避ける。
 角田が左右のミドルからバックブローもこれは浅い。角田のワンツーにラジーナもワンツーを合わせていき、角田がハイキックから回転して再度ハイキック。ラジーナは下がる。角田が左ローから右ハイ。これが強烈に捕らえると、ラジーナは下がり続けこれはダウンとみなされ空手ポイントが角田に入る。ここで2R終了。

 3R、ラジーナがワンツーラッシュも角田が冷静に右ストレートのカウンター。首相撲からラジーナは投げようとするが、耐えた角田が左右のニー。倒れたラジーナをマウントで殴ろうとした角田の腕をとり腕ひしぎも、これはグラウンドのタイムアップ。スタンドへ。
 角田が左ローで牽制し、左ハイから前に出ようとするがラジーナはジャブで止める。そのままもつれて場外に出るがスモーポイントはなし。

 お互いローで牽制からラジーナが左右のフック連打も、角田が組んで押し出しスモーポイント取得。そのままお互いリングを周り試合終了。

 ポイント3-0で角田の勝利となった。

第3試合

 『ネパールを愛する20歳の空手少女』ラダがチームSEI☆ZA中堅で登場。

 ラダがワンツーで前に出て組み合うと、押し出そうとするが角田が耐える。そのまま角田は振り回しラダを場外に出してスモーポイント奪取。

 ラダはワンツーからタックル。だが耐えた角田を引き込もうとするが、角田は付き合わずラダは再度タックル。角田はこれを切って膝。ラダはミドル連打も角田は小内刈りを狙うが、耐えたラダを振り回してグランド。これは場外に出たためスタンドへ

 ラダのローに角田がハイをあわせる。ラダのタックルを切ってグラウンドになるがそのまま転がり場外へ。

 スタンドがから再開し、ラダのワンツーを見切った角田が左フックで牽制。ラダはタックルで押し出そうとするが、角田はそのまま押し出しスモーポイント。

 ラダのワンツーに角田はストレートを合わせていく。角田がワンツーから押し出してスモーポイント。これで3ポイント奪取し角田の勝利。

第4試合

 『必殺仕事人』タバタがチームSEI☆ZAの大将として登場。

 タバタが突っ込むも角田が左ジャブで牽制。角田がハイキックから左右のフック。ガードしたタバタに右ハイから前に出ようとするが、タバタが組んで投げよとするが角田が耐える。タバタは投げるがこれはポイントにならずグラウンドと判断される。

 タバタが左右のラッシュからグラウンドとなり、マウントからバックを取ってスリーパーを狙う。抜けた角田の腕を取って腕ひしぎ。これで角田がギブアップ。

第5試合

 禅道会の大将『軽量級実力NO.1』西脇は「フォールポイントで勝ちたい」と宣言。

 タバタが前に出るが、西脇が組んでお互い膝蹴り。タバタが一本背負いで柔道ポイント奪取。そのままタバタが押さえ込み。マウントから腕ひしぎを狙うがこれはグラウンドでのタイムアップ。

 タバタがパンチから組んで押し出すがスモーポイントにならず。

 タバタが押し出そうとするが、西脇が土俵際で耐えてそのままグラウンドに。タバタが腕を取っていくが西脇はギブアップせずグラウンドでのタイムアップ。

 タバタは押し出そうとするが、耐えた西脇が回転しタバタを押し出しスモーポイント。
 タバタは突っ込んで押し出しスモーポイント。

 組み合いグラウンドになり、西脇が下から三角絞めを狙うが、タバタが頭を抜いて潰していく。ここで1R終了。

 2R、タバタがローから組んで押し出しスモーポイント。
 右ミドルをキャッチしそのままタバタが投げて柔道ポイント。西脇が突っ込んだ所をタバタが潰してハーフガードからフォール。すぐに返したタバタがマウントからフォールも1。そのままグラウンドでのタイムアップとなりスタンドへ。

 タバタが押し出しスモーポイント。これで3ポイント奪取しタバタが勝利となった。

 チームSEI☆ZAの勝利となり表彰式へ。巌流島プロデューサーの谷川貞治氏が優勝賞品のプレゼンターとして登場した。

アイドルがSEI☆ZA挑戦決定

 オープニングでダンスを披露し、ラウンドガールも務めるKissBeeから石井美音奈(17)がSEI☆ZAに挑戦することが決定した。
石井美音奈「KissBeeの石井美音奈です。今この舞台に立って、改めて自分がやろうとしていることの大きさを感じております。本当のこと言うと、すごく怖くて、怖いんですけど、でも自分が決めたことなので、根性見せたいと思います。どんな試合になるかわかりませんが一生懸命頑張るので応援の程よろしくお願いします」

 6月から練習を開始し年内にデビューを目指すという。合言葉は「一番スゲーのはアイドルなんだよ」。

<石井美音奈コメント>

石井美音奈&谷藤海咲&鷹野日南
――なぜ格闘技をやろうと思ったのですか
石井「前回のSEI☆ZAを見させてもらったときに、『こんな可愛い子たちが戦ってるんだ!』という刺激を受けて、一応Kiss Beeではスポーツ担当としてやっているので、やりたいなと思いました」

――スポーツ歴は何かありますか
石井「スポーツ歴は、中学校の頃に陸上をやっていて、合気道も少しだけやったことあるくらいなんです」

――格闘技はやったことがない?
石井「やったことないですよぉ~(笑)」

――人を殴ったことは?
石井「ないです!(笑)もう心臓バクバクです」

――実際に試合を見て格闘技に魅力を感じた部分は
石井「やっぱり、なんだろう……SEI☆ZAって他と違うなって思って、ただ殴るだけじゃなくてその中に、『和』とか、そういうのが含まれていて、すごくやってみたいなと思いました」

――今後、練習とアイドル活動はどう両立していく?
石井「練習は6月くらいから始まるんですけど、アイドルの方も続けながらという感じになるので、かなり忙しくなるかなって」
鷹野「週3くらいでトレーニングして」
谷籐「で、ライブと、って感じになるよね」

――顔面にパンチを貰って怪我をしてしまう危険も……
石井「怖いんですけど、でも、やられないくらい強くなろうと思います!そんなのに負けないくらい強くなろうって思います!」

――これから選手として練習を開始されるとのことですが、打撃系と寝技系だったらどちらを目指したいですか
石井「打撃の方がやりたいです。ふふっ」
鷹野「日頃のストレスをね?(笑)」
石井「ぶつけたいですね(笑)」

――気は強い方ですか?
石井「すごく負けず嫌いなので、試合前に泣いたりしますね。でもその涙を強さに変えて戦いたいと思います」

――今おいくつですか?
石井「17歳の高校3年生です」

――格闘技参戦となると体重も発表することになりますが……
石井「ちょっと恥ずかしい(笑)は、発表します……!」

――ご両親には反対されなかったんですか?
石井「両親は、『自分の夢に向かってやりたいことをやれ』と応援してくれています」

――Kiss Beeのメンバーからのサポートは
谷籐「私達もやられないように美音奈のサポートをして……」
鷹野「練習相手に私はなってあげようって思ってます(笑)」
谷籐「ライブとかも出られないことが増えたりするかなって思うので、そこはサポートできたらなと思います」

第6試合

 『リトアニアの暴風女戦士』ユリアが女子レスラーの薮下と対戦。

 ユリアがパンチを振り回し、そのままバックを取るとスリーパーを狙う。だが薮下は回転して逃れるとフォールを狙うが、ユリアが腕を取っていくがこれはグラウンドの時間切れ。

 ユリアがワンツーからワンツーミドル。薮下はガードのユリアが右フックからバックをとりグラウンドへ。亀になる薮下にスリーパーも頭を抜いた薮下の腕をユリアはとっていくが、これもグラウンドの時間切れ。

 ユリアがワンツーを顔面に叩き込んで引き込んでいくがこれは土俵際だったためブレイク。
 ユリアが組んで飛びついてバックを取りグラウンドへ。スリーパーから腕を取ろうとするが、薮下は亀になる。ユリアはボディを殴り続けていくがグラウンドの時間切れ。同時に1R終了。

 2R、ユリアはワンツーも薮下は下がる。薮下は一本背負いでユリアが頭からリングに刺さるが、ユリアはそのまま薮下の腕を取り薮下がギブアップ。
 
 勝利したユリアに、前田日明から勝利者賞が手渡された。

<試合後コメント>
禅道会(伊藤良恵&角田美優&西脇由奈)
――試合を終えたご感想をお願いします
伊藤「思った以上に相手が強かったのでビックリしました」
角田「タバタさんめっちゃ強かった……。なんか速かったし。でも楽しかったです」
西脇「組んで、投げて、寝技で行こうと思ったんですけど、タバタさんの胴体の力がめちゃくちゃ強くて、体勢を整える前に押し出されて負けてしまったという、ちょっと練習不足もあり、力が出せなかったなと思います」

――西脇選手は、試合途中で足首を痛めましたか?
西脇「足首は痛めてないです。どこも痛めてはいないです」

――タバタ選手のパワーが凄かった?
西脇「そうですね、パワーもそうですし、押さえ込む力もすごかったです。胴体の力を相当感じましたね。そこではちょっと勝てないですね。あと柔道が強いですね。柔道はレベルが違いすぎて……」

――リベンジはしたい?
西脇「リベンジはしたいです」
角田「リベンジしたいですね」
伊藤「……いや、もう大丈夫です」
角田「だと思った(笑)」

――もう出たくない?
伊藤「いやー……ちょっと勝てないかなーと思って」

――角田選手、本日大活躍でしたが、他の格闘技団体に上がる意欲はありますか
角田「出たいです!(笑)」

――角田選手、試合の中で空手以外の動きが見られましたが、MMAなどは経験があるのでしょうか
角田「禅道会の練習が総合に近いので、いつも通りやりましたねー。……やだ、私ずっとヘラヘラしてる(恥)」

チームSEI☆ZA
ラジーナ「一試合目、KOしようと思っていたので、ああいう勝ち方が出来てよかったと思います。二試合目はスタミナが切れてしまって駄目でした……」
ラダ「対戦相手の角田選手の身体が重くて中々コントロールできず、寝技に持ち込みたかったのですけど、出来ないまま場外に出されてしまいました」
タバタ「一試合目は腕十字を狙っていて、それで決められたので良かったです。二試合目も腕十字で決めたかったのですが、中々相手が決めさせてくれなかったので、作戦を変えて柔道で決めたら攻略出来始めて、自分も段々疲れてきてしまったので最後はスモーポイントで決めさせてもらいました」
ユリア「第一ラウンドは打撃で攻めて行きました。相手が下がっていったところでスモーポイントが取れたとは思ったのですが、自分はポイントで勝つというのが嫌いなので、相手を中央に戻して柔術で決めようと思いました。第一ラウンドは時間切れで終わってしまいましたが、自分としては、第一ラウンドで薮内さんの腕を極めた段階で彼女の腕は壊れていたと思う。だから、第二ラウンドでは確実に腕十字を決めて勝ちました」

――前回の旗揚興行と比べて自身の成長を感じる部分はありますか
ラジーナ「前回は心の準備が出来ていない内に何も出来ずに終わってしまったので、今回は打撃で攻めることに集中して戦いました。今回は打撃以外やらないような気持ちで戦って、それを徹底して勝つことが出来たので、良かったと思います」
ラダ「前回は柔術やグラウンドに対応できない部分があったのですが、寝技に慣れてきて自分からも仕掛けることが出来たと思います。ただ、スモーポイントで負けてしまったので、それは残念に思います。でも、チームが勝てたので良かったです!」
タバタ「前回はスモーポイントですぐ終わってしまったのですが、今回は長く戦うことが出来て、自分の本来の力を見せつけることが出来たんじゃないかと思います」
ユリア「自分がどうこうよりも、戦う相手が違うので全く違った戦いになったのではないかと思います。薮下選手は、打撃が良いし、もちろん柔道もすごい。自分も難しいと思うところもありました。そういう意味で、前回とぜんぜん違う戦いになったと思います」

――ユリア選手、投げられたときに動揺はありましたか
ユリア「自分は柔術が好きなタイプなので、投げてもらうのは自分にとってはむしろ嬉しいことで、投げられてから自分の展開に持ち込むことが出来るので、むしろ「投げてくれてありがとう」といった気持ちです。今日もとてもイージーに、冷静に対処しました」

――ユリア選手、ラウェイに参戦した際には投技は使えませんが、怖くはないですか
ユリア「柔術のイメージが強いと思いますが、実は空手を始めたほうが早くて、むしろ自分はストライカーだと思っています。ラウェイに出場することになったのも、私から主催者に嘆願して実現したことなので、全く怖いということはありません。2014年にはムエタイ、キックボクシングの大会に出ているくらいなので、打撃については全く問題はありません。元々打撃はやっていましたが、MMAにも興味があるので、鍛えてまた帰ってきたいと思います」

藪下めぐみ
――戦ってみて如何でしたか
薮下「やっぱりルールがややこしいとか、分かりづらい部分と、私が弱いという話ですね」

――腕は第一ラウンドの時点で痛めていた?
薮下「そう。「あ!やっちゃった!」って感じっすね。すごい入っちゃったんで」

――最初の腕十字ですか?
薮下「二回くらい取られてません?二回目のときにガッツリ入ったので……。あと、グローブが抜けないんですよ。いつのもMMAのグローブの感覚でやってたら、(今日のグローブは)でかいので全く抜けなくて。もう極められたときにそれに気付きました。いつもだったら抜けてますねあれは。オープンフィンガーはあれの半分以下なので……。だって練習してないんですもん!練習してないのに勝てるわけないじゃないですか」

――道着アリだと投げやすいですか?
薮下「投げやすいですね。一回か二回投げてますよね?道着があると投げはいけますね。打撃が下手くそなのもあるんですけど」

――3カウントでのポイントについては
薮下「多分誰でも感覚を覚えれば使えると思うんですよ。禅道会の子たちが、押されてポイントを取られてしまっていたじゃないですか。あれでもポイントになっちゃうので、三回押し出したら勝ちですもんね。だから、すごく特殊って言えば特殊ですけど、面白いって言えば面白いですね」

――このルールだと、どの格闘技をやっている人が有利だと思いますか?
薮下「柔道やってる子は有利だと思います。投げられますもん。あと、柔術とかの子たちは30秒しか無いんですけど、打撃を凌いで寝技に持ち込めばジュウジュツポイントが取れるし、下手したらプロレスラーの子もフォールポイントがあるなら、プロレスラーはそれが得意だと思いますし、上がってきたら面白いんじゃないかと思いますね」

――単純に打撃よりもポイントを取れるものが強いと
薮下「女子で中々KOって無いと思うんですよ。よっぽと体重差があるか、レベルがぜんぜん違うかじゃないと。女の子って絶対倒れないんですよ。意地でも立っているっていうのもあるし……」

(コメントの途中に高橋奈七永、南月たいよう、Sareeeが通りかかる)

薮下「あ!お疲れ様でした!」
奈七永&南月&Sareee「お疲れ様でした!」
薮下「初っ端、南月が入場式で目の前にいたんですよ。この人見ると駄目ですね……『南月がいる!』って思って」
南月「なんでですか(笑)」
奈七永「腕、大丈夫ですか?」
薮下「南月のせいですよ」
南月「違います違います(笑)一番いい写真撮りましたよ入場式で!(写真を見せる南月を薮下が笑いながら小突く)あっ、すみません(笑)」
奈七永「戦う魂が良かったです。見せてもらいました」
薮下「今度は南月いらないです」
南月「なんでですか!(笑)」
奈七永「南月のせいで負けたって」
南月「違いますよ!(笑)」
薮下「前回のプロレスのときも南月のせいで肩脱臼した。この人ですよ、犯人この人」
南月「違いますよ~!」(薮下に抱きつこうとする)
薮下「やだ!来ないで!」
奈七永「プロレスラーは元気だ!」
南月「奈七永さん、次組んで一緒に……」
薮下「奈七永さんの監修で三人集めていいんだったら集めますよ?」
南月「SEI☆ZA軍でいいんですか奈七永さん」
奈七永「SEI☆ZAに対抗するプロレスラー軍……?」

――薮下チーム対高橋チーム?
奈七永「SEI☆ZA関係なくなってますそれは!(笑)」
薮下「(奈七永に)SEI☆ZA軍ですよね?私が三人集めてくるので……」
奈七永「あっ、そういうことか。勝手に新しい展開が生まれてしまっている……!(笑)」
薮下「大丈夫ですか?奈七永さん何キロですか?」
奈七永「私、ラウェイとかは64kg」
薮下「じゃあ64kgくらいのメンバー集めればいいですか?」
奈七永「……話が変わってきてるぞ?!とりあえず、6月にまたラウェイに出るので、セコンドに来て下さい」
薮下「えっ。戦うのに奈七永さんのセコンドに付くんですか?」
奈七永「……おっしゃあ、次はやってやるよ」
薮下「ホントですか?何キロくらいまでいけます?75kgとか……」
奈七永「ねえ、おかしい!SEI☆ZAの人誰もいない中で話が進んでるから!(笑)プロレスラーというのは、いつなんどきも戦う。それがプロレスラーなので、こうやって言われてしまった!言われてしまったけども!やるって言ったらやる!そう!」
薮下「じゃあ3vs3で出来ますね。道着大きめの用意しといてくださいね」
奈七永「わかったよ!せ、SEI☆ZAの人に言うよ……汗かいてきたよ……」

(山口代表がインタビュースペースの近くを通り掛かる)

奈七永「山口さん!なんか変な展開になってる!」
山口「え、え、なんの展開ですか……」
薮下「3vs3の団体戦。SEI☆ZAチームと、薮下チームっていう」
山口「えっ!SEI☆ZAチームと、薮下チーム?!」
薮下「奈七永さんと組む訳にはいかないじゃないですか」
山口「奈七永さんが入って、こっちが三人……?薮下さんがSEI☆ZAに入ればいいじゃん」
薮下「誰とやんの?」
山口「外人のでかいの」
奈七永「よし!プロレスラー同士!」(薮下の肩を抱く)
薮下「もう一人は……?」
奈七永「ほら、SEI☆ZAのユリアとか……」
薮下「じゃ、ユリア先鋒に出して全部勝ってもらえば私は何もしなくていいのね?」
奈七永「お、おう……そうだ。ユリア強いから大丈夫だ。でも、そうやんないでプロレスラーの魂を見せていこう!
南月「組んだ!組んだ!(笑)」
奈七永「プロレスラーの魂を見せていこう!!!45歳!!38歳!!」
薮下「南月は来ないでねお願いだから」
奈七永「それでも戦っていこうよ!!南月がいようと!!元気があればなんでも出来る!!オーーッッ!!!……よし、帰ろうッ!!」
薮下「お疲れ様でした」

山口日昇プロデューサー総括

――Kiss Beeの石井美音奈さんのデビューの件、あれはどういう経緯でしょうか
「元々、去年の7月にSEI☆ZAがスタートした時に、千葉テレビで『Kiss Bee ベンチャーズ』っていう冠番組を持っていまして、その番組はいわゆる『マネーの虎』みたいな番組で、投資家たちがプレゼンした人に対して、良いと思ったらお金を出してくれるという。そこに、縁があってSEI☆ZAが出たんですよ。で、300万ゲットしたんですけど、未だに貰ってないんですよ。もう、早く貰いたいなあと思うんですけど……。まあ、そういう縁もあって、Kiss Beeベンチャーズに時々取材に来てもらっているとき、「誰かSEI☆ZAでやってくれない?」と冗談交じりに話していたら、美音奈ちゃんが『やってもいい』と。『私なら勝てる』と。『ネパールの子たちにだったら絶対に勝てる』と言っていたと聞いて、本人に確認したんですけど、『私はそんなこと言っていない』と(笑)まあ、そこは芸能界のいろんなものがあるんでしょうけど、でも、僕も会ったことありますけど、とても素直で運動神経がメチャクチャいいんで、格闘技の場合は積み重ねで何年も何十年もやっても中々上達しない部分もあるんですけど、今日見ていただいてわかると思うですけど、男子の格闘技ではないので、急成長する部分もあるんですよ。旗揚げ戦でへたったラジーナが今日は二試合きっちり頑張りましたし、逆に旗揚げ戦で頑張ったラダが今日はスモーポイントで負けてしまったり、女性だけあって起伏が激しいというか、そういったところも含めて物語を感じていただけるような環境を早く作りたいなと」

――年内デビューを目指すと言っていましたが、具体的には何月くらいを想定していますか
「目指すは12月。大晦日。……それは冗談です。12月にはデビューさせたいですね。そのときにはまた、格闘技マニアからは批判させることになると思うんですが、ルールを変えたりだとか、セーフガード付けたりだとか、基本ガチンコでやって、ルールを変えるということはありえます。ゆくゆくはSEI☆ZAのサブストーリーとして、『Kiss Bee vs AKB』だとか、アイドルユニット対アイドルユニットみたいな展開を本線とは別にできたらなと思います。それがいずれ本戦と合わさるような大河ドラマを出来たらなと思っています。なんせ、資金がないと出来ないもんですから(笑)」

――ドラマを魅せるという部分においては、発信のプラットフォームが問題になってくると思います
「仰る通りです。地上波のゴールデンタイムを狙いたいとか、そういう欲はないです。ネットでガッチリと固定ファンを囲っていきながら、ずっと長い間見てもらえるような物語を紡いでいけたらなと。地上波で昔のように20%以上獲るとか、紅白にぶつけて40%獲るとか、そういうのは思い描いてはいないです。地道に広がっていって、いつかは爆発するような展開を作っていけたらと。でも、WEBって意外とお金がかかって、You Tubeとかもランニングコストがかかったりして。WEBだからタダって認識の人も思ったよりいるのかなって思うんですけど、そうはいかなくて、広げるためには色気のない話ですけど、資金とか必要になってくるので、僕の仕事としては資金をちゃんと集めて、彼女たちがゆっくりお風呂に入って、ゆっくり眠れて、きちんと練習できる環境を作ることかなと。今は多国籍でやってますけど、いずれは各県に道場を置いて、あるいはどこかの道場さんと提携して、『SEI☆ZA道場』というものを作っていけたらと思っています。それで、SEI☆ZAの展開の中で道場対抗戦をやったりだとか、アイドルユニット対アイドルユニットみたいな対抗戦をやりたいと思っています。よく言われるんですけど、『SEI☆ZAのゴールはどこなんですか』って。それは、武道を謳っているので、武道は一生かけて強くなるものですから、とにかく長く太く続けていくことが大事かなと。もちろん、一年に一回なにか大きな盛り上がりを作るとか、ストーリー的な展開はゴールを目指しますけど、SEI☆ZAとしては一生かけて女性たちが喜怒哀楽を含めたり挫折を含めたりした、彼女たちが向かっていく先をみんなが一緒になって応援していくような構図ができたらいいなと。そうしたら今までの格闘技とは色が違うものが作れるんじゃないかなと思っています。今日も技術的なレベルから見たらね、男子の格闘技マニアから見たら『なんじゃありゃ』って部分も確かにあると思うですけど、彼女たちが一生懸命やってる姿とか、汗の裏にある思いだったり覚悟だったり生き方だったりは男にも全く劣ってないと思いますし、そういった形で応援することで、僕としてはお父さんみたいな気持ちで見られますし、格闘技マニアからしたら子供の運動会みたいに見えるかもしれないですけど、僕はそれでいいのかなと思います」

――次回は、今回流れたフランス美武道戦隊との対抗戦に?
「分からないですね。今回も、僕ちょっとフランス美武道戦隊、嫌な予感はしたんですよ。自分の直感で。みんなちょっと30過ぎだったんで、ちょっと熟女過ぎかなと。そんなときに禅道会さんから話が来たんで。もんのすごい賭けでしたけど、今日の勝ち抜き戦は。3試合で終わっちゃったら、ユリアの試合含めて全4試合で終わっちゃうわけですから。そうなると興行的には、尺は足りないし、お客さんの満足度も足りないだろうし。今日の勝ち抜き戦は逆に言うと賭けてよかったなと思います。でも、今日もサンボ協会の会長から『ネパールにこんな子がいる』とか、よくね、プレゼンされるんですよ。それを味方につけるのか、敵にするのかは今後のストーリー次第ですけど……」

――次回大会は、7月28日の金曜日に決まりました
「はじめての金曜日なわけで、ちょっと楽しみです。本当はもう二回りくらい小さい会場でやりたいんですが、闘技場が入らないんです。前回よりはスモーポイントは分かりやすくなりました?どうですか?」

――審判がポイントを取っていない部分も見受けられました
「取ってない……。あと、投げの定義も難しいですね。シュートボクシングの投げだとあれは一本にならない。でも島田裕二だったら一本取ってますよね。どこまで行ってもレフリーの主観に委ねられちゃうという部分もあるんですけど、最強とか最高峰とか、競技を突き詰めていくジャンルではないと思ってるんで、SEI☆ZAの場合は。そこが物足りない部分ではあると思うんですけど、その部分を彼女たちのストーリー、サイドストーリーで埋めていければと思っています」

――ストーリーという部分では、普通の格闘技ではベルトを目指したり、アイドルだったら中野サンプラザでやりたいとか、そういう物があると思いますが、SEI☆ZAの場合は
「今ちょっと考えてるのは、一年に一回ランキングを制定しようと思っていて。それをチャンピオンという形にするかはちょっとこれからなんですけど、ランキングを作って勝敗とか、実力とかだけではなく、例えばファンからの人気投票を加えるとかですね、芸術点みたいな部分を加えたりだとか、勝敗だけじゃない部分でランキングを作っていく。それで、頂点を決めていくってことはプランとしてはあります。でも今は選手数が足りないので、まずは選手を増やしていきたいです。それもその、勝った人が貰えるというものではないという難しさと面白さがあることをやってみたいと思います。皆さんの投票で決まるとかですね、(記者勢を指しながら)業界のしがらみで決まるとかですね、色々あると思うんですけど、そういうのを全部ひっくるめてやってみたいです。ずっと負け続けてる人が大賞を取ったりだとか。なにかそういうので、それぞれの小さな団体がそれぞれのチャンピオンを決めていくってことではなくて、行く行くは世間を巻き込んでみんなが投票してくれるような場を作りたいなと思っています。まだまだ遠い先の話ですけど……」

――今日の試合の映像はもうネットで流れている?
「今日のはまだ流れてないです。収録はしています。サイトでは流しますよ。来月くらいになるとは思いますけど。これから実況と解説入れてって形なので。今日会場に来てた人がiPhoneで撮って、YouTubeとかでアップされている可能性もありますけどね」

――それはOKなんですか?
「まあ、いいんじゃないですかもう(笑)」

――石井美音奈さんは、チームSEI☆ZAに入るのですか?
「チームSEI☆ZAとは一緒に練習しますけど、もしかしたらチームSEI☆ZAと戦うことになるかもしれません。例えばですけど、ユリアvs美音奈ちゃんでやったらどうなるのか。まあ、当然美音奈ちゃんは負けますので。でもハンディキャップマッチでガチンコでやったらどうなるのか。例えば、美音奈ちゃんが一発でもパンチを当てたら勝ちとか、ちょっとゲーム性が強くなりますけど、それはやりようによっては絶対できると思うんですよ。ユリアと美音奈ちゃんが戦ったら殺されるんじゃないかとみんな思うと思うんですけど、変な言い方ですけど、美音奈が勝てるようなルールを作っていったら違う展開が見えるかもしれない。極端ですけど、ユリアの身体にタッチしたら美音奈ちゃんの勝ちで、ユリアが逃げ回るとか(笑)まあ、僕らがやってることは格闘技とか言うよりも、ナチュラルのプロレスと言うか、ゲーム性をもたせたものかもしれないです。まあ、プロレスを名乗るつもりは全く無いですけど」

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