山手線ノンストップ一周プロレスが車両内で開催!
9日、大崎駅西口商店会が主催する『第30回 しながわ夢さん橋2017』のボランティアにアイスリボンメンバーが参加。その中で行われた山手線一編成を丸ごと貸し切りでノンストップで運行する『夢さん橋号』の中でプロレスが行われた。
『第30回 しながわ夢さん橋2017 夢さん橋号特別試合』
日程:10月9日(月・祝)
会場:山手線貸切列車『夢さん橋号』
開始:14:38
観衆:1300人
▼シングルマッチ 山手線一周一本勝負
△藤本つかさ(アイスリボン)
山手線一周時間切れドロー
△雪妃真矢(アイスリボン)
大崎駅を中心として3日間で7万人以上が来場するこのイベントは、企業ではなく街を主体として30回目を迎え、大崎周辺企業のCSR活動と連携し品川区内児童センターのバンド&ダンスのステージ、親子で楽しめるサッカー大会など地域住民と一体となって作っているイベントである。アイスリボンには以前より大崎駅西口商店会ご当地キャラクターの大崎一番太郎&ノン子が登場し、後楽園ホール大会ではキャラクターボイスを務める山口勝平さん&林りんこさん&中谷一博さんも来場し、一番太郎とノン子とともにプロレスの試合も行っている。
夢さん橋号が大崎駅より発車すると、全車両内では様々な演者によるアトラクションが開始。雪妃と藤本は先頭車両となる1両目から試合をスタートした。
しながわ夢さん橋初日となる7日から継続してボランティア活動を行っていた欠場中のつくしがスタッフとして誘導する中、藤本が夢さん橋30回を記念して雪妃の胸に30回連続チョップ。お返しとばかりに雪妃は首投げからサッカーボールキックを叩き込み、目の前で繰り広げられる攻防に車両内から大きな歓声が起きる。
すると藤本が雪妃を羽交い締めにし、乗車している男の子やお母さんが雪妃の胸にチョップをくらわせていくと、これに怒った雪妃が藤本をボディスラムで床に叩きつける。藤本は起き上がるとドロップキックを狙うが、車両が揺れたためバランスを崩すとすかさず雪妃がエルボーから羽交い締めにし、子どもたちからのチョップをくらわせる。
車両を移動しながらの攻防が続き、藤本が首投げからのサッカーボールキックを叩き込んでフォール。つくしがすかさずカウントを叩くが2。藤本はパロスペシャルで捕らえ雪妃はそのまま車両を移動しブレイク。だが藤本はすぐに卍固めで捕らえるも、これは男の子が雪妃の手を掴みブレイク。
雪妃はお返しにアルゼンチン・バックブリーカーで担いで車両を移動すると、藤本は暴れてそのまま丸め込むが2。藤本はカサドーラで丸め込むが2。雪妃が逆エビ固めで捕らえると「助けてー」と叫んだ藤本に女の子が駆け寄り、手を掴んで引っ張って救出する。
それを見た子どもたちが二人を取り囲み、子どもたちとのロックアップ合戦へ。子どもたちとの一進一退の攻防を終えた二人がそのまま車両を移動すると、小・中・高生のアマチュアバンドコンテスト『パワードリーム・ミュージックフェスタ』に参加していたバンドたちの演奏が行われる中藤本が卍固め。演奏もテンポアップし歓声が飛ぶ中、雪妃が手に噛み付いて逃れると藤本はキャメルクラッチで捕らえる。
そこへ昨年の大崎一日駅長を務めたノン子の声も務める声優の林りんこさんと、一昨年の一日駅長を務めた声優の中谷一博さんによる結婚披露宴が通りかかる。先導していた声優の山口勝平さんが試合をカメラで撮り始め、藤本と雪妃は試合を一時中断し新郎新婦とともに記念撮影。4月の後楽園ホール大会ぶりの再会がまさかの山の手線車両内結婚披露宴ということで盛り上がり幸せな空気に包まれるが、新郎新婦が車両を後にすると「私も結婚したい!」「プロレスラーでも女なんじゃ!」と先程までより険しい表情で藤本と雪妃はエルボー合戦。鬼気迫る女の戦いが繰り広げられていると、そこへ警視庁のマスコットキャラクターであるピーポくんが通りかかる。
一瞬顔がこわばる3人だったが、ピーポくんは二人の闘いを見ると「グーで殴るのはダメだよ」とジェスチャーで伝え、現行犯ではなく不処分として握手をすると去っていった。
品川消防少年団員の子どもたちやアラフォーアイドル『サムライローズ』の横を通り過ぎながら試合が進み、藤本が鎌固めで捕らえると子どもたちが面白がりながら雪妃の顔にいたずら。初めての出来事に雪妃は動揺するが、子どもたちは藤本の顔にもいたずらを初め、藤本はこれを離すと子どもたちと相撲勝負。
これを終えると雪妃がヘッドロックで捕らえ車両を移動していくが、藤本が切り替えして弓矢固め。これを離して遂に最終車両である11両目に到着すると、手4つから力比べへ。一進一退の攻防を終えて端まで追い詰めた藤本がパロ・スペシャルで捕らえると、夢さん橋実行委員長の綱嶋信一さんが車内放送のマイクを手渡し、つくしがアイスリボンを全車両へ車内放送を使いアピール。
大きな拍手で迎えられたアイスリボンメンバーがほっと一安心するが、ここから全車両でキャストとお客さんによるじゃんけん大会が繰り広げられ雪妃は5連勝などしてレスラーの強さを見せていくが、藤本は子どもたち相手に大連敗。勝利した方へお菓子などが配られていく中、最後は乗車した全員が手を繋ぎ1両目から11両目まで一つの輪になって夢さん橋号でハッピーへ。『幸せなら手をたたこう』が合唱される中、夢さん橋号は大崎駅に到着し山手線ノンストップ一周の旅は終了。試合は時間切れドローとなった。
つくしはボランティアスタッフとして大崎に残ったが、藤本と雪妃はこの日17:30より両国KFCホールでアイスリボンの大会があるということで急いで移動。藤本はトライアングルリボン王座の防衛に成功し、雪妃は引退直前の豊田真奈美とタッグマッチで激突し勝利。10月29日の後楽園ホール大会では雪妃はパートナーの世羅とともにタッグ王座決定トーナメント決勝戦に挑むことが決定している。
3連休のボランティア活動や試合の連戦を終えた藤本は「こうしてプロレスを初めて見てくださる方々が笑顔になっているのを見ると、もっと頑張らなきゃ、もっとたくさんの人に見てもらってプロレスでハッピーになって欲しいと思います。サンリオピューロランドでプロレスをさせていただいた時も、キティちゃんと一緒に子どもたちに囲まれてみんな笑顔で、その時にも思ったことですが、アイスリボンのプロレスで色々な場所に笑顔を届けていきたい!そのために今後も頑張っていくので応援よろしくお願いします。お近くで大会が開かれる時には、ぜひ会場に私達のプロレスを見に来てください!」とコメントした。