紅白歌合戦に出場経験を持つ実力派レスラーがチャンピオンベルトに準王手!
7日夜、HEAT-UP王子BASEMENT MONSTAR大会『灼熱王バトルリーグ☆2017 熱戦5』にて、初代灼熱王決定戦の決勝カードが決定した。
『灼熱王バトルリーグ☆2017』とは、田村和宏率いるプロレス団体HEAT-UPが初めて敢行したシングルマッチ最強の“灼熱王”を決めるリーグ戦であり、9月2日より予選リーグが行われていた。
この予選リーグを唯一無敗(2勝2分)で最終戦まで持ち込んだのは名古屋を拠点に活動する今池プロレス所属のノリ・ダ・ファンキーシビレサスだ。
ノリ・ダ・ファンキーシビレサスは、2004年の紅白歌合戦に『nobodyknows+』の一員として出場した一流のアーティストであり、プロレス好きが高じて自らも選手となった一流のプロレスラーでもある。
派手な技は使わないものの、ヘッドロックやチョップなどのクラシカルな技を大切に扱って堅実に試合を運び、必殺技のバックドロップへ繋いでいくというテクニックに定評がある選手だ。
この日は、HEAT-UP代表でありシングルマッチ最強の証であるユニバーサルチャンピオンベルトを持つ田村和宏と予選最終戦。田村は勝利、ノリは引き分け以上で決勝進出が決まる大一番。
格闘技色の強いプロレス流派の血を引く田村は試合序盤から各種キックやサブミッションを駆使し、ノリはネックツイストや首4の字固め、バックドロップといった首への一点集中攻撃で突っ張っていく。
勝負は互角に進んでいったが、終盤になるとキャリアで勝る田村が七色のアームロックでありとあらゆる状況からもノリの腕を極めていく。体格で勝るノリはサイドバスターやフルネルソンバスターなどで関節技を外して投げ技で切り返していく。
一歩も譲らぬ攻防が続き、結果は15分ドロー。ノリの決勝進出が決定した。
この結果に対してノリは、「っしゃあ!田村に負けなかったぞ!とりあえず名古屋の皆に一つ目の約束果たしたわ。俺、決勝行ってくるって大見栄切っちゃったからさ、あー、良かったぁ!とりあえず約束果たしたわ。あと、もう一個約束しちまったから。優勝してトロフィー持ち帰ってそこにビール入れて皆で乾杯するっつって。とりあえず決勝の相手が誰か分かんねーけど俺が優勝する!HEAT-UPのファン、残念でした!」とコメントし、名古屋への地元愛とHEAT-UP所属外から参戦での優勝を宣言。
他方、ノリの決勝の相手はHEAT-UP期待の若手、兼平大介だ。
兼平は、柔術と総合格闘技をバックボーンに持つ本格派。新日本プロレスが主催する若手選手が中心となる大会『LION´S GATE』にも参戦しており、5月にはYOSHI-HASHIと対戦。10月12日には永田裕志との対戦も決まっており、HEAT-UPだけでなくプロレス界全体からも注目を集める選手。HEAT-UPでは“田村超え”を強く期待される選手の一人である。
兼平も新井健一郎や藤田峰雄などの一癖も二癖もあるベテランに勝利して勝ち上がっており、次世代のHEAT-UPを背負う存在として、名古屋からの刺客であるノリとの決勝戦は負けられない。
全試合終了後、決勝に駒を進めた両雄はリングの上で対峙。
兼平は「ノリさん、今まで1回もあなたと絡んだことないすけど、あなたのバックドロップよりも、僕のバックドロップのが上ですよ。新木場決勝戦、バックドロップで沈めます」と、兼平が得意とし、ノリの必殺技でもあるバックドロップで勝って優勝することを宣言。
対するノリは、「そうか、決勝は兼平君か……誰でもいいよ。俺リーグ戦すげえ楽しかったもん。決勝でもう1試合できるでしょ。楽しんだ上でボッコボコにしてお前をマットに突き刺してやる」と若い兼平の情熱を真正面から受け止める。
11月5日に東京・新木場1stRINGにて行われる『灼熱王バトルリーグ☆2017決勝戦』では、ノリvs兼平の決勝戦の他、9月に引退を発表したガッツワールドのダイスケと田村和宏の最後のシングルマッチが行われる。
そして、ノリと兼平の決勝戦の勝者が11月25日に行われるHEAT-UP新百合ヶ丘大会で現王者・田村和宏とHEAT-UPユニバーサル王座を賭けての王座戦を執り行う。