【試合結果】4・16 全日本プロレス後楽園ホール大会 諏訪魔vs石川修司 ジョー・ドーリングvs関本大介 宮原健斗vsジェイク・リー

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『2017 チャンピオン・カーニバル ~旗揚げ45周年記念シリーズ~』
日時:2017年4月16日(日)
開始:12:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1588人(超満員札止め)

▼Jr.スクランブルプレミアム8人タッグマッチ 20分1本勝負
青木篤志/○佐藤光留(パンクラスMISSION)/ウルティモ・ドラゴン(フリー)/田中稔(フリー)
8分34秒 捕獲式腕ひしぎ逆十字
●中島洋平/岩本煌史/青柳優馬/丸山敦(フリー)

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
秋山準/ドリー・ファンクJr./○西村修/吉江豊(フリー)
5分50秒 グラウンド式アバラ折り
大森隆男/渕正信/崔領二(ランズエンド)/●ダルトン・デリック

▼チャンピオン・カーニバル 公式戦 Bブロック 30分1本勝負
●野村直矢
5分8秒 シャイニングウィザード→片エビ固め
○橋本大地(大日本)

▼チャンピオン・カーニバル 公式戦 Bブロック 30分1本勝負  
○ボディガー(フリー)
7分48秒 ハイキック→片エビ固め
●真霜拳號(K-DOJO)

▼チャンピオン・カーニバル 公式戦 Aブロック 30分1本勝負
●ゼウス
9分23秒 メテオインパクト→片エビ固め
○KAI(フリー)

▼チャンピオン・カーニバル 公式戦 Aブロック 30分1本勝負
○宮原健斗
13分55秒 シャットダウン・スープレックスホールド
●ジェイク・リー

▼チャンピオン・カーニバル 公式戦 Aブロック 30分1本勝負  
○ジョー・ドーリング(フリー)
6分42秒 レボリューションボム→エビ固め
●関本大介(大日本)

▼チャンピオン・カーニバル 公式戦 Bブロック 30分1本勝負
○諏訪魔
13分48秒 バックドロップホールド
●石川修司(フリー)

今年もチャンピオン・カーニバルが開幕!ドリー・ファンクJr.と渕正信の“王道生き証人コンビ”対決も!

オープニング


 全日本プロレス応援大使のスルースキルズによる挨拶が行われ、今大会が満員札止めであることが伝えられる。
 リング上で『限界の先へ』を熱唱した後、全日本プロレス公式スポンサーのカーベルのCMにスルースキルズメンバーが出演することが発表され、カーベルの伊藤社長がリング上へ。
 伊藤社長の「今年度も全日本プロレスを応援してくれますか?!このあとのチャンピオンカーニバル楽しみですか?!スルースキルズも今以上に応援してくれますか?!カーベルのHPも見てくれますか?!」の声に、観客が歓声とブーイングで答え、スルースキルズと伊藤社長の掛け声に合わせて大会がスタート。

選手入場式


 チャンピオン・カーニバルに出場する全選手が入場し、前年度覇者の関本がトロフィーを返還。
 ドリー・ファンクJr.による開会宣言が行われ、ドリーが出場選手一人一人と握手。しかし、しびれを切らしたジョー・ドーリングが周囲の選手を襲撃。リング上では出場選手同士の乱闘が始まってしまう。
 しかし、エプロンサイドへ上がったドリーがジョーに睨みをきかせると、ジョーは暴れるのを止め、渋々といった様子で退場していった。

第1試合


 第一試合は、握手に始まるクリーンな立ち上がり。
 最初のマッチアップは稔・青柳。ロックアップでの力比べから腕の取り合い、グラウンドと互いの感触を確かめ合う。劣勢の青柳に観客の児童から「あきらめないで!」という声が飛び、観客も青柳に「諦めるな!」と声を飛ばす。最後はドロップキックの相打ちでダブルタッチ。
 続くウルティモ・丸山のマッチアップは、ハイスピードなロープワークとタックル合戦、丸め込み合戦などが行われ、丸山が優勢に勝負を進めるが、最終的にダブルタッチ。岩本・青木にタッチするが、ここからは岩本が捕まる展開に。青木のミサイルキック、ワンハンドバックブリーカー、逆片エビ固めと立て続けに攻められ、代わる佐藤からも串刺しのミドルキック、ノーザンライト・スープレックスを食らうが、岩本は食い下がりエルボーで反撃。佐藤のソバットを食らって怯むが、走り込んできた佐藤を孤高の芸術で投げ捨て自軍コーナーに生還。
 続く丸山は佐藤を場外に落とすと場外飛び。青柳もこれに続き、青柳もトルニージョに似た技で場外へ飛ぶ。佐藤をリング上に戻し、代わる中島がコーナーで串刺しのキック。トドメを狙った中島が佐藤にコーナ上からダイビングフットスタンプを見舞うが、これはカットされる。その後、全員入り乱れての乱戦へ突入。リング上では中島が長座になった佐藤の側頭部にバズソーキック。中島はトドメを狙ってハイキックを放つがこれをブロックした佐藤はカウンターで延髄切りを決め、ジャーマンスープレックスを放つもカウントは2。しかし中島がフォールを返した際に上げた手をすぐに佐藤が逆十字の形に取ると虚を突かれた中島はクラッチが間に合わず完全に極ってしまい、これを返せずタップアウト。

<試合後コメント>
中島洋平&岩本煌史&青柳優馬
中島「(チャンピオン・カーニバルで)ヘビー級がメインなのは確かだよ。だけどその中で俺たちが、ジュニアヘビーが存在感を示せるのは試合しかない。だけどここで勝たなけりゃ意味がない。だから、勝つ!負けない!」

――ジュニアのトップ選手相手にお客さんも若い力の成長を感じた試合だったかと思いますが?
青柳「そんなことはないと思いますよ。結果だけ見たら負けちゃいましたからね」
岩本「若い力っていう見られ方の時点でもう上下の関係で見られている感があるんで、全然うれしくないですね。対等、それ以上に僕らがなっていかなけりゃいけないんだし。この前も外(ライオンズ・ゲート新宿FACE大会)に出て試合をして、それを痛感しましたし。ここだけじゃなくてどこに行っても「全日本プロレスの選手ってスゲーな」って思われるように、まだまだやっていかなくちゃいけないですね。そこに関してはジュニアもヘビーも関係ないと思っています」

――その一歩が先日のジュニアリーグ戦での結果だったかと思いますが?
岩本「そうですね。まぁ何が起こるかはわからないですけど、常に自分を信じて戦うしかないですね」
青柳「さっき中島さんも言ってましたけど、チャンピオン・カーニバルで注目されていない中でも輝きを放っていかないと、選手として意味がないですし、プロレスラーとしての立場もないです。今シリーズはそれが勝負になってくると思っています」

第2試合


 入場したドリーが試合前にムチを振るって全員を牽制。観客席からは大きな歓声が上がる。
 最初のマッチアップは秋山・大森。ロックアップからロープへの押し込み合いで力比べ、ヘッドロック、ショルダータックルの打ち合い。大森が早速アックスボンバーを宣言すると、秋山はそれをキャッチし、エクスプロイダーで投げようとするがこれは堪えられてしまう。大森はそのままコーナーに押し込んで渕にタッチ。
 観客席からの渕コールに応えて渕はボディスラムを狙うが上がらず、投げられようとしない秋山にブーイング、スラムで渕を投げ返した秋山にさらなるブーイングが飛ぶ。渕はヘッドロックからのグーパンチで応戦し、ロープに振ってドロップキックを狙うが秋山はこれを余裕をもってかわす。観客のブーイングからの「もう一回」コールを無視し、秋山はドリーにタッチ。
 ドリーは倒れたままの渕の足を取り、スピニング・トゥーホールド。合計年齢139歳のスピニング・トゥーホールドに観客は大きく湧く。これを返すことが出来ずグロッキー状態となった渕を見かねた大森がカットに入り、興が削がれたドリーは自軍コーナーへ戻っていく。
 崔と吉江のマッチアップとなり、吉江が有利に勝負を運ぶが、崔が吉江を投げきりデリックへタッチ。吉江も自軍コーナーへ戻り、デリック西村のマッチアップへ。デリックが西村をタックルの連発で攻めてパワーで押していくが、西村が丸め込むとこれが一回で決まって3カウントが入り、試合終了。
 判定に納得がいかないデリックらがレフリーへ詰め寄ると、ドリーがムチを振るって相手を撃退。そのままリング上ではドリーが華麗なテクニックでムチを振るって魅せ、観客席からの大歓声の中退場していった。

第3試合


 なんとか結果を残したい期待の若手・野村に対するは、大日本プロレスから参戦したチャンピオンカーニバル初出場の橋本大地。
 ゴングとともに野村が突進し、橋本がこれに応じてエルボー合戦へ。1分近く連続で打ち合うが、橋本が優勢。コーナーに野村を押し込みニーリフト。さらに串刺しニーリフトを狙う橋本を、野村は走り込んでのドロップキックで迎撃。橋本を起こしてノーザンライト・スープレックスを見舞うがカウントは2。続けて野村はファイヤーマンズキャリーでかついでいくが、橋本はこれを着地し、野村へミドルキックを連発。野村は橋本の蹴りをキャッチし、そのまま倒してSTF。橋本はこれをロープへ逃れブレイク。
 野村は変形のストマック・ブロックを放つと、コーナーへ上がりフロッグスプラッシュを投下するが橋本は剣山で迎撃。一転攻勢の橋本はミドルキックを連打。野村もエルボーで応戦した後にスピアーでなぎ倒し、再びフロッグスプラッシュを投下するもカウント2。野村はキング・バスターに似た形の変形のハーフネルソン・スープレックスを狙うがクラッチを切ってロープに走った橋本はニールキック一閃。みちのくドライバーに似た技で叩きつけると、シャイニングウィザード。野村はこれを返せず、3カウント。

<試合後コメント>
橋本大地
――初参戦のチャンピオン・カーニバルで白星スタートを飾りました
「チャンピオン・カーニバル、楽しんだもの勝ちだよね。楽しんだから今日勝てたと思うし、このまま楽しんでやりたいと思ってる。そこでやっぱ関本大介が決勝で待ってるはずだから。全日本プロレスのリングで、大日本のプロレスを見せてやる。俺と大将、関本大介で。なんべんも言うぞ。全日本プロレスのリングで大日本のプロレスを見せてやる!」

第4試合


 ゴングと同時にボディガー突進してタックル。これに真霜がタックルで応えると、続けてチョップ合戦へ。再びタックル合戦に持ち込もうとロープに走るボディガーだったが、真霜はドロップダウンでこれをかわし、ボディガーを場外に引き落とし場外戦へ突入。ボディガーが真霜を鉄柵叩きつけ、追撃を狙ったところを真霜がかわしてボディガーを鉄柵へ突っ込ませ、キックを放っていく。
 場外戦を有利に終えた真霜はボディガーをリング上に上げ、ローキックやドラゴンスクリュー、ロープを使ったレッグロック、ヒザへのニードロップなどで徹底的にボディガーの足を攻める。ボディガーは隙を見てチョップで反撃するが、足を痛めて踏ん張りが効かず、真霜は余裕の様子でボディガーを挑発。それでもボディガーは意地のチョップで押していき、真霜が怯んだところを担いでバックフリップ。真霜をコーナーに振り、串刺しのラリアットを連発。バックドロップから続けてエルボードロップを放って追撃し、アピールからリフトアップスラムを狙うが、これは真霜が後ろへ着地。グラウンドに引き倒し、ヒザ十字を極める。ロープへ逃れようとするボディガーだったが、真霜はそれを逃さずアンクル・ロックに切り替えしてさらに極めていく。ロープブレイクしたボディガーを真霜は挑発。ボディガーはこれにチョップで応える。
 ボディガーは痛めた足でハイキックを狙うが、真霜はこれをキャッチしてドラゴンスクリュー。追撃を狙ってロープへ走る真霜へ、ボディガーはカウンターのハイキック。さらにダメ押しの正調ハイキックを叩き込むと、真霜はこれを返せず3カウント。

<試合後コメント>
ボディガー
――真霜選手は昨年も同じブロックでしたが、今年はその時の借りを返してのスタートとなりました
「去年はクイックでやられて、今日はそれをすごく警戒していた。絶対関節技でやられるだろうというのは覚悟していて。まぁまぁなんとかしのいで、ハイキックにまでつなげて勝利をもぎ取れてよかったです」

――右足をかなり攻められ、開幕戦からダメージを受けることとなりました
「チャンピオン・カーニバル。ケガなしで終われないのはわかっている。いきなり第一戦でちょっと大きなケガが。どうなっているのはわからないけど、明日いち日はさむんで、体調を整えてまた次の試合に備えます。今日はなんとしても勝ちたかった。第一戦なんで。とりあえず今日、勝利できたっていうことでうれしいです。まぁそういうこっちゃ。期待しておいてや!」

インフォメーション


 休憩時間前に、7月シリーズの一部大会日程が発表された。
 7月23日(日)に栃木・那須ハイランドパークでの全日本プロレス興行が決定し、マスコットキャラクターのウーピー&ナッピーが来場。興行当日はプロレスのチケットのみで入園可能であることや専用のシャトルバスを出すことなどがアナウンスされた。

第5試合


 ゴングが鳴るとゼウスが突進し、ブレーンバスターで瞬殺を狙う。ゼウスは客を煽ってラリアットを狙うがKAIはブートで動きを止めてからロープ際でのラリアットで場外へ落とす。KAIはトペ・コンヒーロを放つが、待ち構えていたゼウスはそれをキャッチし、場外でそのままブレーンバスターで投げ捨てる。
 場外でKAIを鉄柵へ繰り返し叩きつけるも、KAIがかわし、客席へ流れ込んでの乱闘へ。KAIが客席の西プレートへゼウスの頭を叩きつける。
 ゼウスが場外に戻ろうとするも、KAIはそれを許さずエプロンサイドでの攻防となる。ロープ越しのブレーンバスターを狙うKAIだったが、ゼウスはこれを堪え、エプロンからリング上へフライングショルダー。リフトアップスラムの体勢から、ロープに向けて投げ捨てるギロチン式を見舞う。続けてコーナーでチョップ、串刺しのラリアットを狙うもKAIがブートでカウンターを決めると、バックドロップ。フォールには行かず続けてスリーパーで締め上げる。これをロープに逃れられるとKAIはファイヤーマンの形で担ぐが、ゼウスはこれを着地し、フルネルソンに捕らえるとそのまま力任せに振り回す。そのままグラウンドへ倒し、フルネルソンで締め上げていく。
 これを逃れられるとコーナーに振り、串刺しのラリアット、ジャンピングエルボーを見舞い、フロントスープレックスで投げ捨てる。ゼウスはアピールの後チョークスラムを狙うが、持ち上げられた際にKAIはゼウスの首をクラッチし、着地とともにDDTを見舞うカウンター技を見せる。KAIがジャンピング・サンダーファイヤーパワーボムを放つも2。更なる打撃合戦の後、ゼウスはコーナーから雪崩式ブレーンで投げ捨てる。吠えて突進するKAIにラリアット、チョークスラムを叩き込むもカウントは2。さらにダメ押しのチョークスラムを狙うもこれを堪えたKAIがブレーンで投げ捨てる。
 その後ラリアットの打ち合いとなるも、これはゼウスが制し、強烈なラリアットをクリーンヒットもカウントは2。さらにトドメのラリアットを狙って走り込むゼウスだったが、KAIがカウンターのトラースキックから延髄切り。KAIがその勢いに乗ってメテオインパクトを叩き込むと、ゼウスは肩を上げられずカウント3。

<試合後コメント>
KAI
「凄すぎるよ。想像していた以上に……このチャンピオン・カーニバル!凄すぎるよ。いやでもだからこそね!……ヤベェ。ここに出られたことは光栄だし、毎日凄いメンバーとシングルマッチで当たれるっていうのはね。」

――しかも初戦を新技(メテオ・インパクト)で決めました
「食らったことないからね、みんなね。大きい選手は自分の体重で落ちていくからモロ頭にね」

――今日からコスチュームも黒になりました
「白黒つけるってことでしょう、勝負は!……いやぁ刺激的だわ。楽しすぎる。これを俺は求めていた。戦いの場だなって今日改めて感じましたね。やっぱ俺シングルマッチ、好きなんだなって。楽しみ。当たって砕けろの精神で行くけど砕けないよ。俺は生き残ります!」

第6試合


 宮原とジェイクの一戦は、手四つ、ロップアップからじっくりとしたグラウンドから始まり、手を取り、足を取り、首を取り、互いの感触を確かめ合う。
 ロープブレイクの際の打撃からペースを握ったジェイクは、各種キックで宮原を攻め立てると場外に落とし、鉄柵への串刺しブート。更にキックやエルボーで攻め立てていく。しかし、ジェイクの四度目の突進を読んだ宮原は走り込んできたジェイクをファイヤーマンで担ぎ上げ、鉄柵に向けてストマックブロック。一転攻勢でペースを握り返し鉄柱を使った攻撃を見舞う宮原だったが、激怒した和田京平レフリーによってこれを阻止され、渋々これを中止。
 その隙にリング上に戻ったジェイクだったが、宮原にコーナーへ振られ、打撃の連打を浴びる。さらにコーナーに振られるジェイクだったが、宮原の突進をかわしてコーナーに突っ込ませ、串刺しのブートとミドルキックを放つ。さらに俵返し、ジャンピングDDTを放ち、PKを狙うが宮原がこれをキャッチ。そのままグラウンドへ持ち込み、腕十字へ。
 これを逃れたジェイクだったが、宮原は休ませずにエルボー、頭突きからジャーマン。しかしジェイクは咆哮とともにすぐに起き上がり、ジャイアントキリング。続けてPKと攻め立てる。さらにブレーンバスターでの追撃を狙うが、これを堪えた宮原が逆にブレーンバスターで投げ返す。宮原はコーナーで待ち構え、起き上がったジェイクにブラックアウト。続けてシャットダウン・スープレックスを狙うが、ジェイクは体勢が整う前に腕にクラッチを切り、ロープチャージしてからのニーリフト。倒れずに踏ん張る宮原に、追撃のニーリフト。ジェイクがバックドロップ決め、さらにバックドロップを狙うも宮原は身体を切り替えしてボディプレスでカウンター。続けてジェイクが起き上がった瞬間を狙ってブラックアウトを放つもカウントは2。打撃合戦となり、これを優位に進めたジェイクが突進してジャイアントキリングを狙うが、これを宮原はジャンピング式のブラックアウトで迎撃。宮原が追撃の超滞空ジャーマンの後、ダメ押しのシャットダウン・スープレックスホールドを放つとジェイクは返すことが出来ずにカウント3。
 試合後、退場しようとするジェイクを宮原が呼び止め、「もう一回やろう」と指を一本立てて促すと、ジェイクはそれを荒々しくはたいて拒否し、そのまま退場していった。

<試合後コメント>
宮原健斗
――三冠王者として臨んだチャンピオン・カーニバルでしたが、初戦はパートナー対決を制してのスタートでした
「俺は彼のことをライバルと思っているから。決して仲間じゃないし、プロレスラーとしてのいちライバルだ。ジェイク・リー、次やる時はね、俺は待ってるから。このベルトを持っていつでも待ってるから。チャンピオン・カーニバル。優勝すれば(三冠王者の優勝は)16年ぶりか。もう2017年で、全日本プロレスで何十年ぶりだとか、昔話とはサヨナラだから。もう2017年で記録、記憶すべてこの俺が塗り替える。そのためにもこのチャンピオン・カーニバル。優勝あるのみ。俺が2017年、主役になるためにチャンピオン・カーニバルの優勝者の称号。必ず獲る!」

第7試合


 突進からロックアップ。純粋なパワー勝負を挑む。両者ロープに押し込もうとするも両者ともに譲らず。
 ジョーは「Come on show me POWER!!」と挑発し、手四つの力比べを挑む。これに応えた関本は手四つで組合い、互角の勝負を繰り広げるがジョーがボディスラムで投げて勝負を切り上げる。ロープ際に立つ関本にラリアットを狙うジョーだったが、関本がこれをかわして場外に投げ捨て、場外へトペ・スイシーダ。場外戦へもつれ込み、両者鉄柵を利用した攻撃でしばきあう。
 これを有利に終えた関本は、リング上で串刺しのタックル。そして135kgのジョーをアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる。続けて長時間の滞空ブレーンで投げ捨てるとぶっこ抜きジャーマンを狙う。ジョーがこれをこらえると、関本は背面へドロップキックを見舞ってコーナーへ吹き飛ばすと背面から延髄ラリアット、続けてジャーマンで投げ捨てた。さらにラリアットを狙う関本だったが、ジョーも真正面からラリアットで対抗しぶつかり合う。両者何度もラリアットを打ち合うが、隙を見た関本が正面跳びの延髄斬りでジョーをひるませ、ラリアットを狙うもジョーは走り込んでのクロスボディで切り返す。ジョーは続けてロープに走り込み、関本が起き上がった瞬間を狙ってラリアット。さらにレボリューションボムを放つと、関本も返すことが出来ずに3カウント。

<試合後コメント>
関本大介
――関本選手が力負けした試合を見るのがいつ以来になるかも思い出せないほどですが……
「……くそ!まったく歯が立たなかったですね。ちくしょう!これほど人種の差を感じたことは初めてです。力が強い」

――今日は敗れてしまいましたが、関本選手の参戦に期待しているファンの声を強く感じました
「とにかく今日は負けから始まりましたけど、どん底から這い上がります!ありがとうございました!」

第8試合


 ゴングとともに両者突進し、タックル合戦へ。互角と見るや両者は睨み合い、エルボー合戦へ。
 エルボー合戦でヒートした石川は諏訪魔を場外に押し出し、場外戦へ。チョップの連打を見舞い、鉄柵へ諏訪魔を突っ込ませる。さらに客席へ乱入し、石川が客席の段差を使って諏訪魔にダイビングフットスタンプ。
 その後リングに戻った石川は、諏訪魔をボディシザースで締め上げる。これを外すことに成功し、エプロンに逃れた諏訪魔だったが石川は追撃しロープ越しにエルボー合戦。石川は諏訪魔を再び場外へ落とすが、今度はリング上で諏訪魔を待つ。リングへ上がってきた諏訪魔にニーリフト。諏訪魔はエルボーで対抗し、石川のブレーンを切り返して逆にブレーンバスターで投げ捨てる。
 これでペースを取り戻した諏訪魔はフライングショルダー、フェイスバスターと攻め立てると、コーナーで足にキックを集中し、アンクルロック。石川の足に狙いを定めた諏訪魔は、再びコーナーに押し込んでヒザへのガットショットで攻め立てる。石川はビッグブートで反撃を試みるも、諏訪魔にキャッチされそのまま串刺しラリアットを食らってしまう。そのまま石川をコーナーに上げて雪崩式ブレーンを狙うが、これは石川が堪え、諏訪魔をリング上に突き落とた。続けて、起き上がった諏訪魔をそしてミサイルキックで吹き飛ばす。 続けて石川は諏訪魔をコーナーに振り、串刺しのラリアット。ターンバックルにぶつけていく河津掛けからのDDTと攻め立てフォールするもカウントは2。
 石川はラリアットを狙うが、諏訪魔もこれにラリアットで応戦し打ち合いとなる。劣勢に思われた諏訪魔だったが、組み付いてフロントスープレックスで投げ捨てる。さらにラリアットを狙う諏訪魔だったが、石川はこれをキャッチし大外刈で返していく。石川は左腕でエルボーを打ち込んでいき、諏訪魔はこれにダブルチョップで対抗。しかしこれは石川が制し、ラリアットでなぎ倒す。
 石川はスプラッシュマウンテンを狙うが、諏訪魔はこれをショルダースルーで切り返す。ラリアットでの追撃を狙う諏訪魔だったが、これを読んでいた石川はキチンシンクで動きを止め、ドラゴンスープレックスで投げ捨てる。さらに勝負を決めに行くランニング・ニーリフトを放つがこれを諏訪魔はカウント2で返していく。さらにダメ押しのスプラッシュマウンテンを放つが、これもカウントは2。フィニッシャーを返された石川は、奥の手のジャイアント・スラムを狙うが、諏訪魔はこれを堪えバックドロップ。さらに走り込んでの正面跳びドロップキックで吹き飛ばし、立て続けにジャーマンスープレックス。さらに石川が起き上がるのを待ってラリアットをぶちかますも、カウントは2。続けてかんぬきスープレックスを狙う諏訪魔だったが、石川はヘッドバットで脱出し、ランニング・ニーリフトを狙う。しかし、諏訪魔がこれをキャッチ。そのまま足を取って担ぎ上げ、前方に放り捨てる形でラストライドを放つがこれも石川はカウント2で返していく。しかし諏訪魔は石川を休ませることなくバックドロップホールドで固めると、石川はこれを返せず3カウント。

 メインイベントに勝利した諏訪魔はそのままリングに残り、「ご来場ありがとうございます!このチャンピオン・カーニバルで自分がどこまで通用するか、もっともっと試して行きますので、応援よろしくお願いします!」と挨拶して興行を締めくくった。

<試合後コメント>
諏訪魔
「石川修司、初めてやったけど、強いわ。ヘッドバットで額が割れるってあんまないんだけどね。いやぁいるね!面白いヤツがたくさん。この初戦を突破したんでどこまで行けるか挑戦したいなって思いますね」

――昨年はアキレス腱断裂で欠場でした。チャンピオン・カーニバルに戻ってきたという感覚があるのではないですか?
「そうだね。この緊張感というのは独特で、試合の一週間前からそわそわするというか。厳しいリーグ戦だなと改めて(思うね)。やっぱりこうやって雑音のない戦いっていうのかな。これが一番じゃないかって思う」

――石川選手とはまたやりたいですか?
「やってみたいねぇ。向こうは駆け引きをしていたろうし、計算しているところもあるんだろうけど、どこかでね。またやりたいね。これだけ面白い相手がいたんだね(笑)」

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