元みちのくプロレスのMUSASHIが全日本プロレス電撃入団!アジアタッグを防衛し土井成樹の持つ世界ジュニア挑戦へ!

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 20日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『サマーアクションシリーズ2024』が開催。MUSASHIが吉岡世起とともにアジアタッグ王座を防衛し、全日本入団を発表した。

 2月末にみちのくプロレスを退団してフリーとなったMUSASHIは、全日本プロレスに上陸してジュニア戦線に新しい風を吹き込んだ。
 当初は“外敵”と見られ警戒されていたMUSASHIだが、持ち前の人当たりの良さも手伝っていつの間にかイジられキャラに。現在は皆から“むーちゃん”と呼ばれて愛されている。

 MUSASHIは、NOAH退団後にフリーとして全日本ジュニア戦線に加わっていた吉岡世起と意気投合(?)して【むーちゃんせーちゃん】を結成するに至り、今年6月には佐藤光留&田村男児を破ってアジアタッグ王座を戴冠。
 MUSASHIと吉岡のあまりにも噛み合わない掛け合いや団体総出でMUSASHIをイジり倒す様に人気が集中しており、外敵王者であるにも関わらず2人は全日本ファンから温かく迎え入れられている。

 また、プロレス界を飛び出してお茶の間の人気者となりつつある【SAITO BROTHERS】にも新たな風が吹き込んだ。
 斉藤ジュン&斉藤レイの双子に加え、母親の旧姓がサイトウであるという“ミスター斉藤”土井成樹が電撃加入。ジュニア戦線にも6人タッグ戦線にも参入可能になったSAITO BROTHERSはベルトの総取りを宣言している。
 この日は、ミスターがさらなる新メンバー“S”を連れてアジアタッグ王座への挑戦を宣言。Sの正体は「名字が斉藤ではない」「メキシコにゆかりのある人物」などの断片的なヒントが明かされており、ファンの間では予想合戦に熱が入っていた。


 世界ジュニアのベルトを持って後楽園に凱旋したミスターは、ジュン&レイを引き連れて入場。
 ミスターがSを呼び込むと、その正体は謎のマスクマンであるセニョール斉藤。
 ミステリアスな雰囲気とともに入場してくるも「みなさんこんにちは~!ただいまご紹介に預かりました謎のマスクマン、セニョール斉藤でございます!」と爽やかに日本語で挨拶。観衆から「まさやん!」とコールが飛ぶと、土井が慌てて否定する。

 全員が世界ジュニア王座を射程圏内に収めており、アジアタッグ王座の行方とともにシングル戦線の行方も占うことになりそうなこの一戦。
 ミスターがたっぷり挑発しながらMUSASHIをいたぶる中、セニョールがムチ攻撃や急所攻撃などのダーティファイトで追撃。なんとか自力で生還したMUSASHIの後を受けた吉岡は驚異的なスピードで土井を翻弄し、DOI555からのバカタレスライディングキックをかわしてシザースキックを叩き込む機転も見せる。
 終盤戦では吉岡に鼓舞されたMUSASHIが躍動するも、セニョールの人を食ったようなインサイドワークに困惑して隙を作ってしまい一気に窮地に。しかし、ミスター&セニョールが普段やり慣れていないルチャムーブをやろうとして致命的な誤爆。MUSASHI&吉岡は息ぴったりのダブルトラースキックの連打で畳み掛け、吉岡がラ・ケブラーダでミスターを分断。MUSASHIがセニョールにファルコンアローから二天一流、さらにエストレージャ・フトゥーロ(フロッグ・スプラッシュ)を見舞って3カウント。アジアタッグ王座の初防衛に成功した。

 試合後、マイクを取ったMUSASHIは直接では無いとはいえミスターから勝利を奪ったということで「今日の結果を踏まえて文句ねーだろ?」と世界ジュニア挑戦を要求。
 これを受けたミスターは「今日の結果踏まえたら文句アリアリや!俺負けてへんがな?!アカンわ!なんでもかんでも挑戦アピールしたら挑戦できると思うなよ!そんな人生甘くないんじゃ!しかもお前所属じゃなくてフリー選手やろ?まあ俺もフリーやけど(笑)」とマシンガントークで口下手なMUSASHIを圧倒していく。

 すると、MUSASHIは「所属じゃないって?俺だってなあ!所属になりたいんだよ!この全日本に参戦して4ヶ月、このリングでの試合がメチャクチャ楽しくてよ!ホントはフリーランスじゃなくて所属として!全日本プロレスの1人として!このリングで闘っていきたいんですよ!社長!」と本部席に座る福田剛紀社長へ直談判。福田社長が両手で大きな“マル”を作って即快諾したため、MUSASHIの全日本入団が電撃決定した。

 大喜びのMUSASHIが「見たか!聞いたか!今日から所属になったぞ!文句ねーだろ!」とミスターに迫ると、ミスターも「そこまでやられたら言い返す言葉無いわ!文句無いわ、OK!」と根負けして挑戦を承諾した。
 力技でミスターとの舌戦も制したMUSASHIは、世界ジュニア挑戦の日取りを8月3日の仙台サンプラザホール大会に指定。MUSASHIの第二の故郷である仙台で所属後初の大舞台を踏むことになった。

 バックステージではMUSASHIと福田社長が並んでコメント。
 福田社長が「MUSASHI選手が培ってきた全日本には無いもので新風を巻き起こしてください」とエールを贈ると、MUSASHIは「自分を入団させたことを後悔させない働きをしますので、末永くよろしくお願いします!」と深々と一礼。2人でガッチリと握手を交わした。

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