諏訪魔&石川修司が世界最強タッグ決定リーグ二連覇に向け白星発進!「全日本プロレスは簡単に若手には譲れない!」
13日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2018 世界最強タッグ決定リーグ戦[開幕戦]』が行われた。
全日本プロレスの冬の風物詩となっている最強タッグリーグだが、今年も諏訪魔&石川修司、秋山準&関本大介、宮原健斗&ヨシタツ、ゼウス&ボディガー、野村直矢&青柳優馬、大森隆男&征矢学、ジェイク・リー&崔領二、ジョー・ドーリング&ディラン・ジェイムス、TAJIRI&ギアニー・ヴァレッタ、真霜拳號&KAIという豪華参戦メンバーが揃った。
さらに、飯伏幸太、ザック・セイバー・ジュニア、Codyなど日本でも活躍する選手たちも参戦するアメリカのインディー団体・EVOLVEから強豪タッグ“THE END”のパロウ&オディンソンが日本初上陸し参戦するなど優勝の予測がつかない波乱が予想されていた。
この日のメインイベントでは、前年度覇者の“暴走大巨人”諏訪魔&石川修司を相手に、現三冠ヘビー級王者の宮原健斗とヨシタツのタッグが激突。
諏訪魔を強く意識するヨシタツは、序盤から互いに得意とするバックドロップを狙い合い、妨害しに来る石川には利き腕である左腕に集中攻撃を見舞って排除するなどの巧みな試合運びを見せ、ヨシタツ幻想で諏訪魔をじっくりと絞り上げていく。ヨシタツの猛攻に宮原も加勢し、技名を公募した新合体技であるヨシケンサンバ(ヨシタツのCBJ→宮原のシャットダウンスープレックス)を見舞うなど2人で諏訪魔に集中攻撃を仕掛けていくが、諏訪魔は久々に見せる一網打尽(二人同時にジャーマンスープレックス)を解禁して逆転。
ここにすかさず石川がヨシタツをドラゴンスープレックスで叩きつけるアシストに入り、諏訪魔はドロップキックで吹き飛ばしてからのラストライドで叩きつけ、3カウント。二連覇に向けた初戦を白星で飾った。
石川とお揃いの新コスチュームが観客に好評だったことで上機嫌でバックステージに戻った諏訪魔は、「この勢いで最強タッグニ連覇して、『全日本プロレスに暴走大巨人有り!』と俺らがやるしかないんだよ!簡単に若手に全日本プロレス、譲れないんだよ。その意地だけは持ってね、やる!」とベテランの意地を懸け優勝を誓う。
そして、宮原&ヨシタツの新合体技・ヨシケンサンバについては「そんな昭和の発想の合体技やってんじゃねぇよ。あんな合体技は俺らがやるんだよ。ターゲットが違うでしょ。若い子たちをターゲットにしなきゃダメだよ。ヨシケンサンバじゃ引っかかんねぇぞ、若い子、女の子はお前」と苦笑した。
なお、この日はタッグリーグ公式戦が4試合行われ、他の3試合では、注目のパロウ&オディンソンの新外国人タッグがアジアタッグ王者の野村直矢&青柳優馬を豪快な合体技で瞬殺した他、ゼウス&ボディガーの強豪タッグを“GET WILD”大森隆男&征矢学が撃破、秋山準&関本大介の和製大型タッグが真霜拳號&KAIに完勝するなどこの先の展開の読めない立ち上がり。
北海道から鹿児島まで全19大会で行われる世界最強タッグ決定リーグを制するのはどのタッグとなるのか、目が離せない。