【試合結果】12・29 RIZINさいたまスーパーアリーナ大会 ミルコ・クロコップvsキング・モー 中井りんvs村田夏南子 那須川天心vsニキータ・サプン 北岡悟vsダロン・クルックシャンク
『Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GP 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND』
日程:2016年12月30日(木)
会場:さいたまスーパーアリーナ
開始:15:00
観衆:16642人
▼RIZIN MMAルール 1R10分 2R5分 インターバル60秒 70.3kg契約/肘あり
○北岡悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜道場)
1R 8分19秒 フロントチョーク
●ダロン・クルックシャンク(Michigan Top Team)
▼RIZIN トーナメントルール 5分2R インターバル60秒 延長5分1R 無差別級トーナメント リザーブマッチ
○ワジム・ネムコフ(Alexander Nevski/Tean Fedor)
1R 55秒 KO
●アリソン・ヴィセンテ(Chute Boxe Academy)
▼RIZIN 女子MMAルール 5分3R インターバル60秒 48.0kg契約
●浅倉カンナ(パラエストラ松戸)
3R判定 0-3
○アリーシャ・ガルシア(CSW)
▼RIZIN MMAルール 1R10分 2R5分 インターバル60秒 68.0kg契約
○矢地祐介(KRAZY BEE)
1R 55秒 KO
●マリオ・シスムンド(Fitbox Fitness Boxing Technogym)
▼RIZIN MMAルール 5分3R インターバル60秒 56.7kg契約
○和田竜光(吉田道場)
3R判定 3-0
●カイ・カラフランス(タイガームエタイ)
▼RIZIN MMAルール 1R10分 2R5分 インターバル60秒 60.0kg契約
○元谷友貴(CB IMPACT)
3R 判定 2-1
●アラン・ナシメント(シュートボクセ・アカデミー)
▼RIZIN MMAルール 1R10分 2R5分 インターバル60秒 70.3kg契約
○宮田和幸(Brave)
1R 4分39秒 腕十字固め
●アンディ・サワー(SHOOT BOXING/TEAM SOUWER)
▼RIZIN MMA特別ルール 3分3R インターバル60秒 56.7kg契約
○那須川天心(チーム天心)
1R 2分47秒 KO
●ニキータ・サプン(Octagon Kiev)
▼RIZIN 女子MMA特別ルール 5分3R インターバル60秒 57.15kg契約
○中井りん(パンクラスヴィーナス)
3R 1分16秒 リアネイキッドチョーク
●村田夏南子(フリー)
▼RIZIN トーナメントルール 5分2R インターバル60秒 延長5分1R 無差別級トーナメント2回戦1
○ワレンティン・モルダフスキー(Russia MMA UNION)
2R判定 3-0
●シモン・バヨル(Spartakus Rzeszow)
▼RIZIN トーナメントルール 5分2R インターバル60秒 延長5分1R 無差別級トーナメント2回戦2
○アミール・アリアックバリ(AKA Thailand)
2R判定 3-0
●ヒース・ヒーリング(Las Vegas Combat Club)
▼RIZIN トーナメントルール 5分2R インターバル60秒 延長5分1R 無差別級トーナメント2回戦3
○バルト(TEAM BARUTO)
2R終了 判定3-0
●髙阪剛(ALLIANCE)
▼RIZIN トーナメントルール 5分2R インターバル60秒 延長5分1R 無差別級トーナメント2回戦4
○ミルコ・クロコップ(Cro Cop Top Team)
2R 1分41秒 TKO
●キング・モー(アメリカン・トップチーム)
北岡悟が第1試合で衝撃KO勝利!那須川天心が1R勝利し大晦日への出陣を直訴!高阪剛から勝利したバルトに大ブーイング!
オープニング
高田延彦本部長によるトランペットの演奏からスタート。高田が「強者達よ、出てこいや!」と叫び選手入場式へ。
第1試合
北岡がスーパーマンパンチ。さらにハイキックでプレッシャーを掛けていく。ダロンもワンツーで牽制。だが北岡が左ミドルで牽制し、ダロンのワンツーを下ってかわすと、だんだんと距離を詰めてコーナーに押し込む。だが回っていったダロンに北岡は前に出て左右のラッシュ。ダロンは自分の距離に戻して冷静に見合っていく。
北岡は前に出て顔面にパンチをラッシュ。顔面を捉えていき、ダロンが前に出よとしたところを北岡の右フックが捉える。ムキになってきたかダロンも前に出始めると、ダロンの右ジャブが北岡の顔面を捉える。北岡は前に出て左右のフック。だがそこをダロンが右フック。北岡が前のめりに倒れるとそこをダロンがサッカーボールキック。北岡は回転して逃れると、ダロンは立ち上がれと要求。
流血した北岡だが、前に前に出ていくと、ダロンは頭を下げてかわしボディに右ストレートからハイキック。北岡はステップで避ける。
北岡はワンツーキックからダロンが左右のストレートで牽制。お互い攻めあぐねると、ダロンが右ハイで牽制。
ダロンのハイに北岡の右ストレートが相打つ。北岡は前に出ようとしたがダロンのボディが捕らえ北岡が一瞬動きが止まる。ダロンの右ハイがかすると、ワンツーで前に出ていく。北岡は殴り合おうと前に距離を詰めていくがダロンはローキックで動きを止める。
北岡は前に出ようとするがダロンはロー。動きが鈍るとダロンがワンツーを叩き込んでいく。ダロンはワンツーハイ。
北岡がタックルもダロンはロープに押し込まれそのままエプロンに落下。
一度リングに戻し北岡がタックルで組んだ状態で試合開始。そのままテイクダウンした北岡が胴締めフロントチョーク。これでダロンがギブアップ。
見事RIZIN第1試合を北岡が一本勝ちで盛り上げた!
北岡「ご来場ありがとうございます!フジテレビ、映るよね!来てくれてるお客さん、ありがとう!RIZIN!ありがとう!!ずっとこの10年間、総合格闘技好きで、見続けてくれて皆さん本当にありがとう!これからもともに生き続けましょう!明日からもまた生きるぞ!」
<試合後コメント>
北岡悟
「疲れました…疲れましたね。そうですね、疲れました。結構ボロボロです。死闘になると予想はしていましたけど、その通りでした。僕は格闘技をやるよりも見る目がある。見る方が才能あります。結果、喜んでもらえた気はする。相手は強かった。それは分かっていたこと。でも、僕も強かったとは思う。僕のプレッシャーで相手の構えが変わったから。やって来たことが通用した、勝ったことより、通用したということの方が嬉しいかも知れない。
実は作戦はなかった。全部で勝負しようと思っていた。自分は3月からジムを始めて、ロッキー川村、DJ.Taikiに打撃を習っている打撃の技術を、これまで自分がやってきたこととミックスすることに取り組んできた。それが結果的に出来た。
ケガは、指が多分折れたと思う。右親指の中し骨ですね。右フックでやったと思う。鼻は裂傷で、縫わないといけないけど、多分折れてない。鼻なんか折れても全然いいけど、手の方がブルー。日常生活も不便だし、何より練習出来ないのがブルー。どうしよう、みたいな気持ち。1ヶ月くらい練習出来ないなんて。
最後は結果的にテイクダウンして勝ったけど、本当はぶん殴って勝ってやろうと思っていた。途中で弱い気持ちも出た。やられてぶっ倒れたら絵になるかなあとか思って。でも、やり切った。相手も疲れたと思う。多分、予想していたのと違ったんじゃないかと思う。事前のインタビューではナメてるのかと思ったけど、僕は僕の仕事をやれたと思う。RIZINに対してありがとうというのは、勝ったら言おうと思っていた。こんな舞台があるのは幸せなこと。この舞台は色んな力で出来上がっている。そこで試合が出来て嬉しい、ありがとうという気持ち。だから、ありがとうと言った。
この10年、格闘技を見て来た人たち…PRIDEがあろうと無かろうと、というか、なくなったにも関わらず、格闘技が好きで見に来てくれた人がいる。SRCやDREAMがなくなっても、ディファや後楽園に来てくれていた人がいる。離れていてまた戻ってきた人の方が数は多いかも知れないけど、ずっと見てくれていた人の方が俺にとっては上客。
逆転したのは、たまたまだと思う。もう負けるんじゃないかと思ってたから不思議な感じ。僕は逆転勝ちってあまりないから。準備の段階で、川村とDJのおかげだなと思う。青木真也にも、さんざんしばかれながら頑張っている。あんなにしばかれてる奴はいないと思う。本当に、練習をつけてくれている人たちのおかげ」
――今後は?
「オファーが来て出られるのは幸せなこと。DEEPで防衛もしたいし、パンクラスのベルトも狙いたい。「明日また生きるぞ!」は、ここで言ったらカッコイイかなって。この言葉は、僕の言葉です。今日は僕の日だったという感じ」
ダロン・クルックシャンク
「こういう結果だったので、ハッピーというわけではないけど、力を尽くしたし、ファンに喜ばれる試合になったんじゃないかと思う。相手は、ちょっとマナーに欠けているという印象があった。真の格闘家という感じではない。ベタベタしたケープみたいなのを纏っていたし、コーナーで水をかけていた。そういうのは、いかがなものかと思う。
試合の後に握手もしないし、ダーティーファイターのような感じ。お互いに尊敬し合えなかった印象が残った。自分としては、もちろん勝つ方が好きだし、自分の試合はそんなに悪くなかったと思う。ただ、リング外に出たとき、普通は真ん中から始めるのではないか。でも、そのまま始まってしまい、その後の流れが下り坂になってしまった。若干、納得いかないものがある。
相手のパンチは猫パンチみたいだった。女の子のようなパンチだったので、もらっても焦りはなかった。試合の中で、サッカーボールで流れを止めた部分があるが、相手の好きな寝技とか、かかととアタックを避けたかったので、続けなかった」
第2試合
アリソンが突っ込みワンツー。スリップして倒れたワコムとがっちり組み合うと、ワコムがガードポジションからボコボコと顔面を殴っていく。そのままアリソンが丸まろうとしてもガードできず、ワコムがパウンドラッシュしレフェリーストップ。
<試合後コメント>
ワジム・ネムコフ
「勝ってホッとしている。祝福してくれてありがとう。相手がすぐ闘うことを望み、KOを狙ってくることは予測していた。スタートは少しつまづいてグラウンドになってしまったが、好位置を保てて良い結果になった。健康面では無傷なので、もしトーナメントの中で誰か出られない人が出て来たら、いつでも参戦する用意がある。こういった流れになることは予期していたので、グラウンドにもつれ込むと思って練習してきた。グラウンド、スタンドどちらでも対応できるように仕上げて来た」
第3試合
アリーシャのセコンドにはジョシュ・バーネットがつく。
アリーシャが左のジャブで牽制。浅倉がローで動きを止める。浅倉がタックルでコーナーに押し込むがアリーシャは倒れず。浅倉はそのまま膝を入れていくが、アリーシャも膝をボディに入れていく。浅倉は投げようとするが、アリーシャが体勢を変えて逆にコーナーに押し込む。浅倉は体勢を入れ替えると膝を入れアリーシャを離さない。浅倉は自ら後ろに倒れ引き込もうとするがアリーシャは押しつぶしバックを取る。アリーシャは背後から膝を入れ顔面を殴るが、浅倉は相手の腕を脇に挟んで動きを止める。
アリーシャは胴締めスリーパー。浅倉は亀になって決めさせない。アリーシャは腕を抜いて殴っていくがここで1R終了。
2R、浅倉の右フックにアリーシャが左ハイを合わせて牽制。浅倉がワンツーで牽制から組み付こうとするが、アリーシャはロープに押し込み膝。膝を打っていくアリーシャを浅倉はコーナーに押し込むが、アリーシャの膝が顔面やボディを捕らえていく。
アリーシャが顔面に膝を連打からなんとか抜けようとする浅倉に三角絞めを狙う。浅倉は上半身を上げて殴っていくが、アリーシャはどうにか蹴り飛ばして抜けようとするも浅倉は殴り続けていく。アリーシャは腕をキャッチし三角絞めを狙うが、浅倉は腕を引き抜いて鉄槌連打。ここで2R終了。
3R、アリーシャの右ストレートが顔面をかすると、下った浅倉にアリーシャはハイキックで牽制。
浅倉がタックルもアリーシャは切っていく。なんとかバックを取った浅倉だがアリーシャはコーナーに押し込み潰していき膝。膠着したためブレイク。
アリーシャの右フックが捕らえると、朝倉はタックル。一回は切られるが再度タックルでテイクダウンを奪う。アリーシャは三角絞めを狙うが浅倉はそのままひっくり返し鉄槌連打。アリーシャはロープに押し込み、そのままコーナー際まで進み膝。アリーシャが足を刈って倒しバックを獲ろうとするが、浅倉が上半身を引き抜いてパウンド連打。アリーシャは三角絞めで捉えようとするが浅倉はそれを潰しパウンド連打。これで3R終了。
判定3-0でアリーシャの勝利。
<試合後コメント>
浅倉カンナ
「勝って終わりたかったが、負けて残念。いつものように練習もして頑張ってきたが、この結果になってしまった。また頑張る。けっこう押されている時が多かったので、そこをまた練習して頑張る。クリンチで差されている時間が多かったので、そこもあると思う。目標は…今は難しい。でも、直していくところが沢山あるので、またイチから練習して頑張る。試合後、ちょっと泣いてしまったけど、父からヘコんでる場合じゃねーだろと言われた」
アリーシャ・ガルシア
「そもそもタフな試合になると思っていたので、練習していた。テイクダウンも出て来るだろうし、いかに逃れるかという練習もしてきた。予想通りの試合だった。1本取れなかったが、もっと脇を締めて入ってくるのを防ごうと思ったけど、上がられてしまった。
非常に厳しい試合だった。相手はレスリングがうまくて、目の中にも力がみなぎっていた。私は自分が勝つと自分に言い聞かせながら、グラップラーとしても自分の方が長けているんだと言い聞かせながら闘った。今回、クリンチがとても重要だった。女子の場合、クリンチは大事なので、チームとしても使えるように練習してきたし、ホールドされながらも抜けて闘えたので、クリンチの練習は意味があった。RIZINは、入場のとき火が上がったり、あんなに大勢の人に見られるのは初めてだったので、気分が上がった」
第4試合
矢地のセコンドには山本KIDがつく。
矢地が突っ込んで師匠を彷彿とさせる飛び膝蹴り。そのまま押し込んで左右のラッシュから膝。そのままがむしゃらに殴り続けレフェリーが引き剥がし試合を止めた。
矢地「どうもはじめまして、やっちくん祐介です!昔からガキの頃から本当にPRIDEとか見て育って、年末ここでね、闘うことが夢だったんで、マジで嬉しい!えっとこれから、えっとそうだな、とりあえず、RIZIN出まくって、有名になります。ありがとうございました!」
<試合後コメント>
矢地祐介
「大きい舞台でいい勝ち方ができて興奮している。膝でいってやろうというのは直前に思いついた。うまく入ってくれて良かった。RIZINはお客さんがメッチャ入ってらし、年末でお祭り感もあるし、いち格闘技ファンとしても楽しんだ。入場とかも楽しかった。今後もRIZINで試合をして有名になりたい」
第5試合
カイは体重オーバーでイエローカード1枚からスタート。
和田がロー。お互い前に出ようとするとローで止める。カイが大ぶりのフックを放つと和田が組み付こうとするがカイは振り払う。
お互いローから和田が右ストレートからロー。カイは右フックもこれはかわす。お互いフックを避け合うと、和田が前に出てタックル。コーナーに押し込むがカイはこれを突き飛ばす。和田がローを叩きこむとカイはそのまま倒れるが和田は追撃せず。
和田のローが効いていくなか、カイがハイキックから右アッパーが捕らえる。ダメージがあると見るやアッパーを連射するが、和田はスウェーでなんとか逃れる。カイが強烈な右フックを発射していき、和田は効いている様子。和田はクリンチしていき離れ際に右フック。和田はローを打つとカイはこれを嫌がる。カイは右アッパーを打ち込んでいくがここで1R終了。
2R、カイが右ミドル。和田はローを打ち込むとカイは崩れ落ちそうになる。カイは右ミドルを放つが痛そうにする。和田はプレッシャーをかけて押し込みワンツーを打ち込んでいく。和田が前に出ると組み合い、ローから嫌がったカイをコーナに押し込むが、ロープ際に逃れた和田が首相撲から一度離れてボディブロー。カイがジャブで距離を取る中和田はストレートに合わせて隙あらば前に出ていく。和田が右ミドルから組み合おうとするカイはジャブで牽制。
カイが前に出ると和田のキックをキャッチし和田がスリップ。そこをカイは鉄槌。
スタンドになるとカイのストレートが打ち込まれていく。カイの左右のフックを避けた和田がタックル。だがここで2R終了。
3R、カイがパンチのラッシュ。カイのミドルに和田がフックを合わせていく。和田がタックルからテイクダウンを奪おうとするが耐えたカイのバックを取る。和田は胴締め状態で後ろから殴っていくと、カイも後ろを殴っていく。なかなかチョークが決まらないまま、カイがおぶったまま立ち上がり、そのまま前方に飛び込んで和田をマットに叩きつけるが和田はロックを外さない。再度カイは立ち上がり前方回転でマットに和田を叩きつけるが、これで3R終了。
判定3-0で和田が勝利。
<試合後コメント>
カイ・カラフランス
「日本の皆さんにまず申し訳ないとお詫びする。体重オーバーというミスをしてしまった。試合自体は素晴らしかったので、また日本に戻って闘わせていただければと思う。相手は素晴らしい選手だった。小柄だが、本当に素晴らしい。クリンチは効いていた。自分はスタンドに持って行けるよう努力した。相手は戦略を練っていたし、パンチがなかなか入れられなかった。ローも良かった。技も経験もある非常に素晴らしい選手だと思う。戦略も持っているので、彼が世界に出て来たら、みんな驚くと思う。間違いなくUFCでも闘える選手。トップレベルの選手とやれると思う」
和田竜光
「(背負われて登場)蹴飛ばした足が痛くなり、途中で蹴れなくなった。パンチも食らったりして一瞬ビックリした。足の状態(右足首が少し赤くなっている)は病院に行かないとわからないが、歩くと痛いので、背負ってもらった。相手は思っていた以上に強くて、思っていたよりボコれなかった。無傷で勝ちたかったけど、簡単じゃなかった。手強い相手だった。
次の目標は特にないが、次に試合があれば、弱い選手とやることはないと思う。強い選手と、今日みたいにクタクタになるまで闘いたい。今日は、自分の実力が通用するんだなと思った。満足はできていないが、まあまあかなと思う。DEEPの選手が戦績が良くないとか、活躍してないことは全然知らなかった。でも、始まってしまえば、RIZINとかDEEPとか、自分が日本人だとか気にしないで、いつも通り集中して闘えたので良かった。
もしフライ級トーナメントがあったら? 今日みたいな試合をして、あまり生意気言えないけど、強い選手が出るなら自分も出てアピールしたい。でも、本当にそういう話が来てから考える。いいお話がいただければ、世界も視野に入れたいし、積極的に闘っていきたい」
第6試合
アランの右ミドルを元谷がキャッチしロー。元屋がローもアランがワンツーで前に出ていく。
アランのハイキックが肩にヒット。元谷はリーチ差がありなかなか前に出れない。元谷が前に出るがアランの右ストレートが当たり、下った元谷にワンツーで膝。元谷の右ミドルをキャッチしたアラン。後ろに倒れた元谷の顔面をアランは踏みつけていく。アランは腕を振り回しながら覆いかぶさりサイドポジション。元谷はひっくり返り亀になるが。アランはフロントチョークを狙う。抜けた元谷をアランは上から殴っていくが、コツコツと顔面を叩いた元谷にアランはボディに膝。アランはガードポジションも元谷は両腕を脇に挟んで膠着。
アランが立ち上がって踏みつけていき、組み付いてパウンド連打。元谷は組み付いて動きを止めていく。
アランが抜けようとしたところを元谷が肩を決めていく。アランは回転しヒールホールドを狙えば元谷は背後から殴っていき上を取っていく。
元谷はボディをコツコツ殴っていくと、顔面に膝を入れていく。だが一瞬の隙を付きアランが腕十字を狙うが元谷はこれを抜いてフロントチョーク。これは極まりきらず1R終了。
2R、アランが右ミドルからワンツー。飛び膝も元谷は下がる。元谷の右ストレートが浅く顔面を捉え、前に出ていくとお互いフックが顔面を捕らえるが浅い。元谷のフックが顔面を捉え始めると、アランはジャブで前に出て飛び膝で牽制。
前に出てフックの打ち合いからアランがタックルでテイクダウンを奪う。だが元谷がリアネイキッドチョークからこれが抜けるとオモプラッタ。さらにフロントチョーク。だが極めきれず試合終了。
判定2-1で元谷が勝利。
<試合後コメント>
アラン・ナシメント
「自分にとってとても良い試合だったと思う。色々な動き、展開があった。1Rは自分が取ったと思うが、残念ながらそれ以降はうまくいかなかった。相手はとても優れた選手。グラウンドのテクニックがとても良かった。彼の技に引っかかり、相当苦労した。もっと粘れば良かったかも知れないが、今日は相手が上回った。微妙な判定かも知れないが、頭を切り替えてまた取り組んでいく。もちろんまた日本に戻って闘いたい。相手のギロチンは見事だった。自分はサンパウロで柔術をやってきた。もう少し粘れば良かったが、今日は相手のギロチンが勝った。この試合はもともと4月にやるはずで、そのために一所懸命練習した。4月には行われなかったが、この試合に向けて一所懸命やってきた。切り替えて、次は勝ちたい。ブラジルで真夜中な見てくれた人、ありがとう。私はブラジルでムエタイ、柔術を一所懸命やっている。今回は相手の技に引っかかっても何とか頑張ったが、残念な結果となった。しかし、自分は決して諦めない。また一所懸命練習して、また日本で闘いたい」
元谷友貴
「とりあえずRIZINで1勝できて良かった。最初はペースを持って行かれたが、途中から取り戻せて良かった。相手は、1発1発が重くて力も強くて、寝技もうまくて、本当に強い選手だと思った。フットチョークとフロントは、相手はウーと言っていたが、相手の粘り、絶対に負けないという気持ちが見えて逃げられた。勝因は、1Rは最初ペースを掴まれたが、グラウンドでちょっと落ち着いて、自分の組み立てをしようと思った。
2Rは相手も疲れていて、息が上がっていると思ってプレッシャーをかけて良いペースになった。
とりあえず1勝で悪い流れは断ち切れたかなと思う。相手は本当に強かった。自分自身、もっとレベルアップしてもっと強い選手と闘いたい。階級は、オファーがあった体重で、どちらでもいけるよい柔軟な感じでいたいと思う。ベルトにあんまり興味ないといったら失礼だが、とにかく強い選手と闘いたい」
第7試合
宮田が前に出ていき組み合うと首投げでグラウンドへ。そのまま回転し三角絞め。サワーは顔面を蹴りつけ十字を狙うが、宮田は一度離し上を取りながらポジションをコントロールしていく。宮田はマウントを取るとサワーは暴れていくが宮田はフロントチョーク。サワーはこれから抜けると宮田はマウントをとりコツコツと殴っていく。宮田は三角絞めを狙いながら腕十字に移行。これでサワーはギブアップ。
宮田「思ったより寝技に対応してて危ないところでしたけど、K-1ルールで負けたのでリベンジできて良かったです。ありがとうございました」
<試合後コメント>
宮田和幸
「とりあえずホッとしている。相手は思っていた以上に寝技に対応していた。技術的なことより、最初に三角が入ったときに、この選手はタップしない、落とさないとダメだと思った。寝技になったら負けないと思っていたけど、打撃になればKOされるという緊張感があった。音がしていたので、相手は多分ケガしていると思う。ジャーマンを出したかったが、その余裕がなかった」
アンディ・サワー
「試合は非常にガックリきた。周りも負けていたりするし、自分の良いところを知らしめる場が自分に回って来ないという気持ち。傲慢でなく、自分は良いファイターだし、良い格闘家だし、良いストライカー。たくさんタイトルも取っている。でも、RIZINでは2回も負けてガッカリ。でも、日本もRIZINも大好きだし、MMAも好きになって来ているし、日々学んでいる。今日は負けてしまってどうしたらいいかという姿は見せたくないが、自分が良い試合運びを出来る相手と組んでいただき、もっと長い時間、試合を見せたい。やる気もあるので、次回またRIZINに戻って来て皆さんにお目にかかりたい。勝って良い試合を見せたい。とにかく次回は良い試合をしたい。
数ヶ月準備したが、寝技は体得出来ず、エスケープすることしか考えていなかった。それでは勝てないと学んだ。自分の責任だと分かっているが、自分の名前もあるし、対等に闘えるバランスの選手とやれば違っていた。もちろん自分は誰とでも闘うが、宮田選手はオリンピックの銀メダリスト。相手としてバランスが取れていなかった。これからも学んでいきたい」
第8試合
那須川がミドルに合わせてロー。那須川が強烈なローキックを連発し攻めていく。ニキータの回し蹴りを避けた那須川がミドルキックをキャッチしリングに転がすと、容赦ないパウンドをガードポジションから連打。ニキータは腕ひしぎを狙うが、腕を引き抜いてサイドポジションを狙うがガードポジションへ。ニキータはクリンチから腕ひしぎ。那須川は回転しなんとか腕を引き抜くが、ニキータはマウントポジションから鉄槌連打。那須川は回転し逃れると、立ち上がり猪木アリ状態のニキータへローキック。更に那須川がパンチをラッシュ、ニキータが亀になった所で那須川がパンチをラッシュし、これでレフェリーが試合をストップ。
那須川「こんばんわ!キックボクサーの代表で来ました。ちょっと、今あの、このルールで初めて試合して少し焦ってしまって決められそうになったんですけど、キックボクサーでもMMAルールで勝てるって証明できたと思います!今、すぐ終わってしまったと思うんですけど、31日?もう一試合、どうですか!?皆さん見たくないですか!?高田さんもう一試合組んでください、31日、できるんで」
高田本部長「明後日だよ!?代表!(榊原社長のもとへ)わかりました。天心選手、お客さんの反応も今十分聞いてると思うんですけど、天心選手ね、心意気は受け止めました。ただ、一回こっちに預けさせてくれ。今のアームバー見ましたか?今だから今痛みが出てないだけかもしれない。一回メディカルチェックさせてください。天心選手の心意気はまっすぐ受け止めました。一回だけ、さっきの腕を取られた所をメディカルチェックさせて下しあ。そっから即決させてください」
那須川「わかりました」
高田本部長「天心選手に大きな拍手を」
那須川「明後日も応援よろしくお願いします!ありがとうございました!」
<試合後コメント>
那須川天心
「デビュー戦、すごい怖かった。キックはずっとスタンドで、すぐ倒せると思うけど、MMAは下があるから注意しないといけない。
アームバーで負けるのかなぁと一瞬思ったけど、教わったことを思い出して回ってみた。逆転できて良かった。伸びてる手で持ち上げようと思った。両手でやればいいのに、片手でやってしまった。セコンドは立たせろと言っていたけど、1回極められてるし、負けたくないので殴りに行った。大晦日にも出たいというのは、格闘技と言えば大晦日だし、みんながやったことないことをやっていきたいので、挑戦したくて言った。肘は今ちょっと伸びてるかなと思うけど、試合には問題ない。拳は全然大丈夫。
マウントは本当にヤバイけど、ひっくり返す練習をしていた。最初、ピンチのときに逃げる練習をしていたので、それが役に立った。今日のいいところはパンチで倒したところだけ。2~3割。
MMA初挑戦、緊張はさほどしなくて、リングに上がったら、グローブ小さいなとか、タックル来たらどうするとか考えて見合ってしまった。いつもならガンガンいくのに。でも、ピンチの中から勝てた経験は、キックにも生きると思う。練習で焦るなと言われていたし、落ち着いて闘えと言われていたのが良かった。自分が上になっているなんて違和感しかなかった。俺MMAやってるよ!と。キックなら、思ったことをすぐに出来るけど、MMAでは2テンポ、3テンポ遅れる。今後やっていくなら、そこが課題。やってる時はすごく怖くて、頭も使ったけど、今思うと良かった。でも、闘いなので、楽しむなんていう気持ちを持ったらダメなのかなとも思う。僕は日本だけでとどまりたくない。世界と闘って、海外で活躍していきたい」
ニキータ・サブン
「とても良い試合だったと思うが、相手が打撃が強い選手だったし、自分がミスを犯してしまったのが原因で負けた。相手の技は良い技だったと思ったが、あれで決まるとは思わなかった。目まぐるしい展開で、なかなか決まるに至る技が出せなかった。相手は強いとは思っていたが、予想以上だった。もっと対等にやれると思ったが、なかなか出来なかった。彼は将来、非常に有望な選手だと思う。最後のパウンドは、非常に強かったが、耐えられないほどではなかった。対応を取る前に終わってしまい残念」
第9試合
さいたまスーパーアリーナ公式キャラクターのたまーりんから両者に花束が渡されるとアナウンスされるが、たまーりんはエプロンからリングに上がれず、選手が自ら花束を取りに行く。
中井は腰を落としてジャブで牽制。村田がジャブで前に出て、中井が下がるとタックル。だが中井はこれを切って自分の距離へ戻る。中井は右ストレートで牽制していくと、村田はリングを回ってジャブをおいていく。村田が前にジャブで前に出るがなカイの右ジャブが顔面に浅く入り村田は一瞬怯む。
中井の右フックが一瞬かすめ、ボディにもパンチを入れていく。村田がタックルに行こうとするが中井はタックルを切る。中井がワンツーで前に出て行くが村田が下がっていく。中井の右ストレートが顔面を浅く捕らえ村田がバランスを崩す。
お互い距離を見合い、村田がタックルで足に組み付きロープに押し込む。だが中井がバックを取っておぶさっていくと、そのまま村田は動けず1R終了。
2R、中井が首相撲を狙うが村田が下がる。村田は前に出ようとすると中井が顔面にジャブを当てていき、前に出ると村田と組み合う。中井は足を刈ろうとするが村田はコーナーに押し込む。中井が体勢を変えるとフロントチョークを狙う。だがきまらず村田が頭を抜き距離を取る。
お互いリングを周り、中井が前に出ようとしたところに村田が左右のジャブで止めていき、中井の右フックをガードすると村田は下がり攻めあぐねる。
中井のフックを避けた村田がタックルも中井はこれを切って距離をとる。中井の左右のフックが顔面を捉え、村田が一瞬膝を突くがここで2R終了。
3R、中井が右ストレートも、村田がタックルで組んでいきコーナーに押し込む。中井は膝を入れバックを取ると胴締めスリーパー。これで村田はギブアップ。
中井「(試合の印象を)とても村田選手強かったです。もし良かったら村田選手、PANCRASEへいかがでしょうか?(初参戦初勝利ですが次の目標は)とくにありません。決まったらその相手と試合を頑張るだけです(ファンへ)皆さんご来場ありがとうございます。動画で見てるファンもありがとうございます。またこれからもRIZINよろしくお願いします(器械体操パフォーマンス)」
<試合後コメント>
中井りん
「相手はとても強かった。キャリアからして本当にとても強かったと思う。同じ愛媛の選手なので、また頑張ってほしい。相手は、打撃が強いとは思っていなくて、レスリングが強いと思っていたので、見込み違いで思ったより強くて苦戦してしまった。海外での進化はそこなのかも知れませんが、よくわからないです。再戦したいかは、考えておきます。RIZINは設備や演出がとても素晴らしかった。また上がるかは、考えておきます。今後、まだ先のことはわからないです。誰とやりたいというのもないですし、試合が決まったら、勝てるように練習するだけです」
村田夏南子
「(泣きながら着席)途中で自分が何をしていいか分からなくなった。組んだときに、相手は自分が想像していたよりすごく力が強かった。まず気持ちで負けました。リベンジ…また考えます。風邪をひいたことは全く関係ない。今後の課題…分からないです。力の差がありました。戦略は、まず自分がコーナーに詰めてテイクダウンしようと思っていた。でも、それが出来なくて、そこでどうしたらいいか分からなくなり、空回りして何も出来なかった。(組んだ力は今までで一番強かった?)レスリングはリングがないので、そこは分からない。相手の打撃は、自分が飛び込んでいくところにカウンターを狙っているのめ分かったので、そこもどうすればいいか分からなくなった」
第10試合
両者距離を見合い、シモンが左ストレートを連射し牽制。お互いパンチがかすり、シモンが再度左ストレート連射で牽制。
シモンのキックをキャッチしワレンティンがテイクダウンを奪う。猪木アリ状態からワレンティンがローキック。これはスタンドへ。
シモンがワンツーストレートで前に前に出て行くが、ワレンティンが前に出て組み付いてテイクダウンを奪う。シモンが下から顔面を殴っていき、ワレンティンは一度立ち上がり距離を取ると、これはスタンドから再開。
ワレンティンがストレートで前に出て行くが、シモンが腕を振り回しカウンター気味に入るが浅い。シモンが前に出て組み付き膝。ここで1R終了。
2R、シモンが突っ込んできたワレンティンにジャブを合わせる。突っ込んだワレンティンが組み付きテイクダウンを奪うと、バックを取って亀になったシモンに膝。立ち上がったシモンをワレンティンが再度テイクダウンを奪うがシモンはアームロック。ワレンティンは腕を抜いてパウンドを打っていくが、シモンが下からコントロールしワレンティンは攻めあぐねる。シモンが腕固めを狙い、ワレンティンがパウンドをコツコツ落としていく攻防が続き、シモンが腕ひしぎを狙うがワレンティンが一度立ち上がりこれを抜けると改めて覆いかぶさりサイドポジション。
ワレンティンはバックをとるとコツコツ殴っていくがここで2R終了。
判定3-0でワレンティンの勝利。
<試合後コメント>
シモン・バヨル
「コンディションは良かったが、試合は思い通りにいかなかった。闘うとき、心がそこにない感じ。十分に集中出来なかった。どうしてそうなったか分からないが、自分らしく闘えなかった。このようなトーナメントがあれば、ぜひまた出させていただきたい。前に進むために、一歩下がって自分の弱いところを見て、また進まなくてはならない。RIZINのような大会が日本にあるのは良いこと。全世界の選手に挑戦する機会を与えてくれている」
第11試合
ヒースが左右のジャブで牽制。アミールが前に出てボディブロー。下がってヒースにアミールが組み付きパンチからバックを取り鉄槌連打からジャーマンで投げ捨てバックから殴り続けていく。そのまま引き込みサイドポジションから殴ろうとするが、亀になろうとしたヒースを後ろから強烈なパンチを連打していく。ヒースを仰向けにしてサイドポジションからコツコツと殴っていくが、ヒースは必死に四つん這いになり抜けようとするもアミールは容赦なく殴り続けていく。そのまま殴られ続け1R終了。
2R、ヒースが前にワンツーで出て行きロー。ヒースがワンツーからフロントネックロックで捕らえ膝蹴りを顔面に連発。アミールは突き飛ばしてバックを取ると、1Rのように後ろから殴り続けていく。ヒースは立ち上がるがロープにおしこむ。これはブレイク。
ヒースがハイキックからがぶっていくが、アミールが膝蹴り。ヒースもボディブロー。これはブレイク。
ヒースがワンツーから目に出てがぶっていくと、離れ際に左右のワンツー。再度ガブって膝を打っていくが、これもブレイク。
ヒースがワンツーで前に出て、嫌がったアミールに左ミドル。お互いパンチの打ち合いからヒースがハイキック。さらに首相撲から膝蹴りもバランスを崩してグラウンドへ。アミールが上から殴っていくが、そのまま2R終了。
判定3-0でアミールの勝利となった。
<試合後コメント>
ヒース・ヒーリング
「ちょっとガッカリしている。1Rは酷かった。全く戦略通りいかなかった。自分の試合はエキサイティングになると期待されている。良いショーを見せられたのではないかと思う。また戻ってきたい。この試合をやると判明したのは先週。次はもっと長い期間練習したい。でも、自分で決めたことなので言い訳はしない。今夜は相手が優っていた」
第12試合
バルトが高阪を潰していき膝蹴りを頭頂部に連打していく。これは膠着しブレイクへ。
バルトがコーナーに押し込みボディスプラッシュから膝蹴り。これはブレイク。
高阪が左ストレートも、叩き落としたバルトがハンマーブローを落としてコーナーに押し込み膝を連打。ここで1R終了。
2R、バルトがテイクダウンを奪うと、そのまま潰しコツコツ殴っていく。高阪はバルトの左膝に肘を入れていくが、バルトは押しつぶしたままパウンド。これはブレイク。
高阪がローも、バルトが組み付きロープに押し込むとテイクダウンを奪う。バルトはサイドポジション。高阪は三角絞めを狙うが、バルトはこれを逃れるとうつ伏せの高阪の背中に乗りコツコツ殴っていく。バルトはコーナーに押し込むがブレイク。
バルトがコーナーに押し込みお互い膝を打ち込むが時間切れ。会場からはブーイングが飛ぶ。
バルト「(ブーイングしてる人)私のかわりにやってみなさいよ。明後日大晦日やるのでよろしくお願いします」
第13試合
モーが前に出ていくが、ミルコは冷静に下がってパンチからミドルキック。再度ミドルキックもモーがこの蹴りをキャッチしてダウンを奪う。
モーがガードポジションでボディにパウンドから左右のパウンドを顔面に落としていく。これはブレイク。
モーが左右のフックもミルコはストレートで牽制。ミルコはワンツーで前に出るがモーはガード。モーはフックをフェイントに前に出るがミドルでガード。ミルコのミドルにモーがローキックを合わせミルコがスリップ。
立ち上がると、モーがタックルもミルコは倒れない。一度距離を取り、ミルコの左ミドルが捕らえると、モーは距離を詰めてクリンチ。これで1R終了。
2R、モーが左右のストレートで前に出て行くがミルコは冷静に交わしリングを回る。ミルコのハイキックをモーはガード。モーが組みついて顔面にストレートも浅い。ミルコはジャブで牽制。モーはタックルも、ミルコは突き飛ばしボディに左右のパンチ連打から倒れ込んだモーにパウンドラッシュ。これをレフェリーがストップしミルコが勝利。
ミルコ「みなさん応援ありがとう。大晦日またお会いしましょう。バルトを叩きのめすのぜひ見に来てください。日本のファンの皆さん愛してます」
モー「この後大晦日準決勝決勝がある。そこでベルトをとる者が決まる。それを皆さん楽しみにしてると思う。今年は残念ながら自分はその場に立つことは出来ない。ミルコに託した。可能であれば来年リマッチしたい。そして今日この場を与えてくれた関係者の皆さんありがとう日本のファンは素晴らしい。また会いましょう」
<試合後コメント>
キング・モー
「試合自体は良いものだった。スタートのときはいいなと思っていたが、相手の打撃は非常に重かった。またやりたい。私は97kg、彼は100kg以上ある。その差はあると思う。同じウェイトでやるなら違う結果もあるかも知れない。月に2回試合をするのは初めての経験。イラン、モスクワ、シベリア、シリア、コロラドと飛び回りながら闘ってきた。ミルコとは私もやりたかったが、出来れば一番最初にやりたかった。トーナメントで誰が優勝するかは、なかなか言えない。明日何が起こるか分からない、31日に何が起こるか分からない。(ブレイクは早かった?)実は、寝技をかけながら色々な技をかけていた。何か理由があってブレイクがかかったと思うし、何らかの動きがなくてはならなかったのかも知れない。でも、今日はミルコの方が優勢だった」
エンディング
高田延彦本部長「まずは、12月29日、思えばRIZINが登場したのがちょうど一年前の今日です。29日と31日を一つのイベントと考えたら、去年の年末から4月に一回イベントやりました。そして9月に無差別級グランプリの一回戦を行いました。そして今日と明後日です。よく考えてみれば、よく考えてみなくても、RIZIN生まれてからまだ一年間ですよ!この一年間の間に、多くの皆さんの応援と、多くのメディアの皆さんの、そしてここにいる、今日ここに居ない選手もそうですけど、素晴らしいファイターたちが、素晴らしいファイトを見せてくれることで、この一年間、一歩かもしれない。いや、10歩進んだかもしれない。あるいは、もっともっと進歩したかもしれない。いずれにしても、やる事情は去年も言いましたとおり、皆と気持ちは一緒です。UFCとは違います。あそこの真似をする気は毛頭ありません。RIZINは、RIZINのスタイル、試行錯誤しながらまた今年大晦日残ってますけど、いい形でクリアして、来年も、そしてその次の年も、多くのみなさんの協力をいただいて、RIZINならではのイベントを作り上げていきたいと思い。それには皆さんの応援が全てです。ご協力よろしくお願いします。
ちょっといいですか補足です。今日振り返って、皆さん色んな試合が印象に残ったと思うんですけど、ほんとに良い試合ばかりでした。まずは第1試合の北岡選手!あの試合はね、今日のこの会場の火をつけてくれましたよ。ここにいる?いないかもしれないけど北岡選手に拍手を送ってください。クルックシャンク選手にも大きな拍手を送ってください。もうちょっと喋っていいですか?それとですね、私の横にいるミルコ選手と試合をしたキング・モー選手。いない?ミスターキング・モー居ないですか?いない。さっき、リングに上った時に、私の勘違いじゃなければ、対角線に立ってるミルコ選手とキング・モー選手は、これから潰し合いをする選手がウインクをかわした。どういうウインクかわかります?これはリスペクトですよ。12月16日に試合をして、時差を乗り越えて、誰とでもいいよグランプリ、空いた所に俺は入ってやるよと、そしてこの過酷なトーナメントに参加してくれた。今居ないかもしれないけど、キング・モー選手に拍手をお願いします。キング・モーありがとう。そして、最後に、全方向に向かって選手と一緒に日本式の挨拶しますけど、もう一つグッドニュースがあります。先程那須川天心選手が、自らの意志でちょっと今日の試合、物足らなかったんで、明後日もやらしてくれってアピールしましたね?みなさん見たいですか?バルトみたいですか?結果報告届きました。ドクターの見解を今説明します。やはり、あのアームバーほとんど極まってましたから本人アドレナリンが出てるなかで腕を擦るのは相当痛い証拠。ドクターはこれであればOKだと。だったら本人は絶対やらせてくれということで、明後日の大晦日、那須川天心、キックボクシングルールで参戦します。ただし、今日の今日なので、ちょっと訂正です。MMAルールでもう一度トライすると。いいですか?那須川天心居るここに?いない、いない那須川天心にもう一回大きな拍手をお願いします!よし、もう一日、未来のRIZINに、最高の試合、29日の作品として成功しました。お客さんとの共同作業ですよ。残り31日大晦日、スタッフ、ファン、お客さん皆で盛り上げましょう。皆さんほんとに今日はありがとうございました」
那須川「ちょっとあの、まだ自分でも決まってちょっとあの決まった実感ないんですけど、今日の試合出て、明後日また試合出て、今まで誰も成し遂げられなかったことを僕が挑戦したいと思います。必ずまた勝つんで皆さん応援来てください。明後日も応援よろしくお願いします」
榊原信行実行委員長総括
榊原委員長
「総括をさせていただきます。昨年に引き続き、誕生から一年、昨年のこの場に立ったことを昨日のように思い出すというか、ある意味大きな決意を持って格闘技界にもう一回関わらせていただこうと決めて、初めての大会が昨年の12月29日。その日から一年経ったんだなと今日新たな感慨というか感動を覚えた大会となりました。本当にプレスのみなさんも一年間応援いただいたことにこの場を借りて感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
大会の総括に入る前に発表させていただきたい事があります。すでにインターネット等々でファンの皆さんからもどうなっているかとお問い合わせを頂いてる木村“フィリップ”ミノル選手とチャールズ・"クレイジー・ホース"・ベネット選手の明後日の第1試合、これはキャンセルとさせていただきます。チャールズ・グレイシー選手のビザの発給がですね、在日資格者証明書まで取れて送ってあったのですが、発給がおりずにですね、来日ができなくなっております。最後までなんとか来日させるべく動きましたが、入国が認められないのでですね、木村選手とK-1サイドともお話させていただきましたけども、まあほんとにこのリマッチということに意味のあった試合だったので、相手が誰であれ、誰でもいいから大晦日試合したいという、木村選手としては試合したいんだと思いますけども、それ以上にチャールズとやるということに集中してやってきたことも含めて、このタイミングでの試合は主催者の判断でキャンセルさせて頂く決断をしました。一部ファンの皆さんの中ではこの試合を楽しみにしていただいたファンも居ると思いますので、この場を借りてお詫び申し上げたいと思います。すいませんでした。ただまあ、主催者としてはやるべきことはやったという、言い訳にはなっちゃうかもしれませんがどうしてビザがおりないのかいまだに理解に僕らも苦しみと言うかですね、在留資格もとって、12月の10日過ぎには先方のマイアミ領事館に送って、これまで9月11月二回とも在留資格をいただいて、ビザの発給も間に合っていたので、ただまあいずれにしても、この試合を発表して形にできなかったことは本当に申し訳ないなと、そう思っております。まずそれが冒頭で皆さんにお伝えする新たな決定稿としての情報となります。
大会の総括に移らさせていただきます。本当に総合格闘技、そして格闘技の魅力が良い意味でも悪い意味でも、良い面も悪い面も含めて全部詰まった素晴らしい大会だったとそう思っています。それぞれの試合にワンマッチ、グランプリ、それぞれの試合にそれぞれの選手の思いとかけるものがあって、生まれたそれぞれの作品の集大成13試合。まああの、よく皆さんが神興行とまでは僕も今日の試合で言わないですけど、ほんとにミルコが役者の違いというか、ミルコとキング・モーという二人のトップファイターたちがしっかりこの大会をしめてくれたなと。中には本当にブーイングを受ける試合もありましたし、総合格闘技がもってる膠着、まあファンの中でのわかりにくさ。ある部分元谷の試合のように総合の魅力もほんとに色んな形でのサブミッションの展開を見せる試合もありましたし、グラウンドの素晴らしさも見せられたと思う。だめな部分も見えたけど、良い部分もたくさん見えて、非常に中身の濃い大会だったなと思ってます。
あと個人的には高田統括本部長も言われてましたけど、我々を救ってくれたキング・モー、ベラトールのBellatorのスコット・コーカーにも感謝を申し上げたいと思いますし、そのBellatorの代表として、昨年のグランプリの覇者としてキング・モーがヴァンダレイ・シウバの欠場の穴を埋めてくれたことに改めて感謝をしたいとそう思ってます。そして、ほんとに今回色んな選手の怪我とトラブルが主催者としての頭を悩ませた問題だったんですけど、シェーン・カーウィン選手の欠場の穴を埋める形で日本に戻ってくれた、現役復帰を決意して、今年の9月にアメリカの解説席のゲストとしてヒースは参加してくれたんですけど、彼が現役復帰を決意してトレーニングをしていてくれて本当に良かったなと。やっぱりヒース・ヒーリングの、PRIDE時代共に作った、ファンが求める試合、最後まで諦めない、そういうファイトスタイルをまた、8年ぶりのファイトとはとても思えない。38歳ですけど、そのヒースが見せてくれた、個人的にはマン・オブ・ザ・マッチ、マン・オブ・ザ・イベントはヒース・ヒーリングにあげていいんじゃないかと思うぐらいの感動をしました。素晴らしかったと思います。
あとはほんとに、新たなチャレンジとしてこの舞台に飛び出してくれた那須川天心ですね。見た記者の皆さんもどう思ったかですけど、さっきも本人とお父さんに言ったんですけど、僕もそこそこ格闘技は全くやったことないですけどそこそこ気は強いんですけど、あの、あそこではいかないなとグラウンドには。立って自分の庭で戦おうとするタイミングでも、自らグラウンドに殴りに行く。若い頃のヒョードルがノゲイラ戦で飛び込んでパウンド打っていった姿を、階級は違うけどその姿をよぎったのと、那須川天心というのは持ってるものが、僕は常々言うんですけど格闘家技術とか体を作ることは学ぶことによって手に入るんですけど、ハートの強さは持って生まれなんですよ。これ鍛えられないんです。ハートが天下一品だなと思いました。相手の土俵にあの場で殴りかかっていくっていう天心に、僕はある部分未来を見たと思います。それで腕ひしぎをあそこまで極められながらも外してみせる。どんな男なのかなってちょっと想像を、これまでも想像を超えるファイトを彼の試合では見せられましたけども、今日改めて彼が本気でMMAにチャレンジしてきたんだなと感じた一戦でした。あの、彼の熱い要望も含めてですね、ドクターの方からも正式に了解をいただけたので、正直靭帯伸びてるんですね。当然怪我をしてドクターストップというところまではいってないです。グランプリで一回戦を闘って次に進む状況とよく似てるとドクターは言ってました。本人も多少の痛みを持ってます。あの場ですぐアドレナリンが出た状態で発表するというのはちょっと怖かったので、ドクターチェックをさせて頂きましたがドクターはGOが出てます。選手次第というところで、それでも天心は行くというので本人、痛みもあるしアイシングもしてます。靭帯を伸ばしてるのも事実。それでも本人の熱い思いも含めてですね、あえて一試合目で組みます。木村“フィリップ”ミノル選手の試合が流れた穴を埋めてもらう形で、天心に試合を託そうと思ってます。対戦相手に関してはこれから、色々ビザの問題とかもありますから、セコンド関係で来てる、海外の選手のセコンド関係で来てたり、一人フライ級の選手が今回たくさん出るんで、それのバックアップでフライ級に誰か穴が空いたり、体重オーバーで試合ができないとか、前回の元谷vsナシメントの試合もあったので、バックアッパー的に来日させてる選手が何人か居るんで、その中から選んでも良いのかなとそう思ってます。日本人選手も含め今日から明日にかけて対戦相手は調整したいとそう思ってます。31日の第1試合、那須川天心。木村“フィリップ”ミノル選手の試合はキャンセル。那須川天心選手が第1試合に来ます。
まだ今日がスタートなんで、ミルコもグランプリに向けて好発進だと思いますので、いい感じでバルトがかなりブーイングをもらってるので、ミルコvsバルト盛り上がるんじゃないかと思いますし、グランプリ混沌としてきてですね、アミール・アリアックバリも2R目だけでジャッジしたらヒースにジャッジが上がってもおかしくないと思いますけど、なんとなくスタミナにちょっと盲点があるというか欠点があるのかなという点も見えましたし、ワレンティン・モルダフスキー選手も怪我がないのでそのまま来てますから、体格はアミールのほうが大きいけども、この試合もアミールが盤石で勝ってくるとも言い切れないなと思いますので、誰が勝ってもおかしくない、そんな展開かなと思います。
個々の試合それぞれで色々ありますけども、浅倉カンナ選手、村田夏南子選手、それぞれの思いの中で悔しさたくさんあると思いますが、逆に中井りん選手の経験と実力に村田選手もいい意味で先輩が胸を貸してくれたんだなと感謝をして、この悔しさをバネにさらに高みを目指すためのトレーニングをして欲しいと思いますし、浅倉カンナ選手はまだ19歳ですから、村田選手も浅倉選手もタックルがとれなかった、テイクダウンが取れなかったというところは今まで無かったと思うんですね。それが二人共テイクダウンが取れてないです。それは世界は二人よりもっと上がいますから、日本の女子格が盛り上がってきたというだけでなく、やっぱり実力。世界と闘える実力を日本の女子格闘技の選手達には、日本の中の順位決定戦ではなくやっぱり世界を相手に闘えるだけの技術と、スタミナと、メンタルをこれから学んで欲しいなと、そういうふうに感じた次第です」
――那須川天心の相手はある程度準備している選手になる可能性が高い?
「那須川天心用に準備している相手では全くないので」
――練習はしていた?
「はいもちろんです。きちっと、格闘家としての練習はしてる選手。万が一フライで穴があいたりした時のために来日させてる選手は何人かいますから、その中からハマったらハメてもいいのかなと思いますけど、日本人選手も含めて少しスタッフ、関係者と相談して明日には発表したいと思います」
――契約体重とかは余裕を持たせて設定しますか?
「そうですね。どこまでまあまあ勢いで言ってることだし、我々プロモーターとしてはそれに乗っかりたい思いと、やっぱりほんとに大切な宝なので無理させたくない思いと、一日経った怪我の状況ももう少し見てですけど、その中で相手を選ばさせて欲しい、そう思ってます。無理をさせる試合にはさせたくないという思いがあります」
――クレイジー・ホース選手と木村選手の試合は年明け改めてという感じでしょうか?
「クレイジー・ホースが、僕らが今わからないのはなんで入れなかったのか。本人がマイアミの領事館に行っても今回のビザの発給は致しませんと正式な理由は言われてないんです。だからクレイジー・ホースも何がダメでどうだったのか教えて欲しいと言ってるんですが、具体的な事は本人ですら教えられてないので、これから先クレイジー・ホースが来日できるかどうかっていうのはクエスチョンなんですね。そうなると木村選手がほんとにリマッチしようとしたら海外で試合しなきゃいけなかったり、RIZINにベネットが、RIZINにかぎらず日本に入れない可能性もあるので、少しそこは流動的というか状況を見てからかなと思います」
――バルト選手にブーイングが起こってましたが主催者としてはどのように思っていますか?
「いやあの、高阪の言葉、闘う中で魂の交換、拳を交えた中で高阪からもっと来いよという言葉も飛んでましたよね?それもこの、藤田にも試合の後言われたんですよ。それは愛のムチと言うか日本語を喋って日本の大相撲で大関まで上がって、やっぱり若い世代に藤田も高阪も託していきたい。その可能性があるバルトだからこそ、もっとハートで殴ってこいと。俺ぐらいパウンドで失神させてみろって事だと思うんだよね。それにバルトは答えられなかったら、このRIZINの舞台では通用しないと思う。競技を僕ら追求するというよりは、やっぱりそういうこのそれぞれの選手の思いを形として表現して、ファンに喜んでもらうというか、ファンの見たい物を見せていくって必要ですから。今回順当に勝ち上がって判定でってバルトが狙ったとは思ってないけど、もう少しこれから、そうはいっても彼も総合初めて一年ですから、もう少し時間を上げたいと思いますし、ただそういう気持ちは、そういう気持ちっていうのはやっぱりこう、高阪とか藤田が思う気持ちをバルトは理解をして、あえて介錯してあげなきゃダメだと思うんですよ若い選手が。もう死場を探してる選手なんだから藤田も高阪も。もうこれで気持ちよくこいつらに後譲れるなって気持ちでリングを降ろしてあげたかったなっていうのは個人的な思いも含めて、多分ファンもそうだと思うんだよね。そうしてくれないバルトに対するブーイングであり、高阪の心の叫びだったようなきがするんだよね。バルトはまだまだ学ぶことは多いと思うけど、あれだけの圧倒的なポテンシャルはあるので、もう少し時間を、あげるっていったら言葉は悪いけど時間をかけて、時間を少し見て、僕らも期待をもって見届けたいと思います。そういう意味では明後日のミルコの試合、バルトが、終わった後のマイクパフォーマンスも『じゃあ代わりにやってみてくださいよ』って何言ってんだって。180kgで2m近くもある身体を俺たちは持ってねーじゃねーかってファンは思うと思うんだよね。神に選ばれた体を持ってるんだからお前こそやれよって。そういう感じです。それをファンに、自分のフラストレーションをぶつけたらダメ。だから、そういう所も含めて、そういう本人も満足してないというか納得してないから出た言葉だと思いたいので、バルトにはもう一回、見ることの試合で僕らプロモーターにもファンにも何を見せてくれるのか、何を感じさせてくれるのかっていうチャンスを、もう一回みんなで託してあげていいんじゃないかなと」
――今日サブアリーナでアマチュア柔術の他に女子プロレスにもリングを提供しましたが、今後RIZINは女子プロレスとどう関わっていくんでしょうか?(安西伸一)
「どう関わっていったらいいでしょうか安西さん!(笑)あの、同じリングスポーツとして熱い思いを共有できるものであるならば、格闘技もプロレスも同じリングスポーツだよという、アントニオ猪木さんが言ってそうな感じですけど、共通するものはあると思うんだよね。で、やっぱりRIZINが動き出すことで長与さんとか皆がまた『私達がやろうよ』という気運が出てきてそれをファンも受け止めてっていうのがいい形でスパイラルになったら、僕らもそこに乗っかっていけるものはあるかなと思います」
――女子プロレス界をサポートしたいという気持ちですか?それとも女子プロレス界に進出するという
「いやいやあの、サポートとか進出とかまでも全く考えてないです。そういう意味では。ほんとに、女子プロレス界をサポートって、だって結構人気あるじゃないですか女子プロレスって。だから、僕らが一緒にお互い共同で共通して目標を持って向かって行けるものがあるならそれは築いていくというか、一緒に作り出していくっていうのはできるけど、何かやるのを僕らが金銭的にとか、何かメディアとか含めてサポートするという感じではないかなと」
――長与さんは来年大きい所でと言ってましたが
「あの、厳密に言うと明日空いてますからね。だから、ほんとに長与千種がほんとにそう思うんだったらそれを見せてくれという感じです。情熱持ってやってみろって。それに神取さんが乗っかる、ダンプ松本さんが乗っかる、若手のプロレスラーも乗っかる、ひょっとしたら今日ライオネス飛鳥も来てましたけど、ライオネス飛鳥とも仲良くなってもう一回、一緒になってクラッシュ・ギャルズ復活とかなんかやらないと、ここは私は行きたくないわとか、そういう事では僕復活しないと思う。貸すのはできるよ?埋めれんのって話じゃないですか。それは僕らは代わりにリングに上がれないんだから、女子プロレス界にそういうムーブメントを起こすのは、長与千種さんとか神取忍さんとかやるんならそういうのを一緒に作り出していくのに協力はします」
――那須川選手の試合は、RIZINにはスタンディングバウトもあったと思うがそういった選択肢は
「スタンディングの試合は、組もうと思ったらリングなんでいつでも組めるんですよ。でも、そこをやるんだったらスタンディングをやるうえでコンセプトとか戦略とかもってやるべきと思ってます。去年は新しくスタートする中でK-1さんの武尊選手、今年も武尊選手が出てきてほしかった。でも残念ながら怪我だった。武尊選手だったら僕らは基本総合です。だけど武尊選手というネームバリューと人気があるスターが出てくるんだったらそれにリスペクトして立ち技を受け入れるっていうのはあるけど、木谷社長もKNOCK OUTとかやってるし、これ以上キック界に出てくと大変そうだからやりません」
――元谷と闘ったアランやサワーにもう一度チャンスをあげることはありますか?
「アランの試合は、ナシメントのシュートボクセの良さは1Rは出たと思います。でも、僕はある意味元谷を見直したというか、やっぱりあれだけグラウンドのスキルを持って、ナシメントは体力なくなっちゃいましたよね?それで逆にスタンドで押されてる。あの、ナシメントは勢い良く1Rスタートはシュートボクセスタイルで良い物見せたけど、やっぱりもっと元谷の事も研究して、トータル的に強い過去の彼がアンデウソン・シウバとか、シュートボクセの過去に近づこうと思うんならトータルの強さを身につけるべきかなと。でも良いものは持ってると思いました。あと、アンディ・サワーには、もちろんこれからもチャンスを上げたいと思ってるんですけど、アンディにはあえてクルックシャンクと宮田っていうレスラーニ連発、二連戦で組んでるんですね。あの、ここをアンディ・サワーが総合格闘技を腰掛けじゃなくやろうと思ったら、ここに対する対策を徹底的にやらなかったら、未来はないです。ミルコも、そこを避けずにいきました。去年はアンディが打撃戦となる相手として長島☆自演乙☆雄一郎の試合を組みました。去年はそういう準備が間に合ってないから。でも彼が総合格闘家として将来を目指すんだって言ったんで、クルックシャンクとやった。で、もう一回宮田とやった。でも見てるファンのみなさんも、マスコミも、クルックシャンクから宮田のこの短期間であるけども彼の進化は見られなかったんで、やっぱりレスリングの選手たちへの対策を、アンディは徹底的にするべきだと思ってます。その志というか練習環境変えるとか含めて、これからももちろんチャンスを上げたいと思ってます。
あと次回大会の発表を会場の皆さんにチラシを配らせていただいて行わせていただきましたが、2017年のシーズンのスタートは4月の16日、日曜日、横浜アリーナ、仮タイトルナンバーシリーズで行くっていうふうにあんまりしたくないんですけど、仮タイトルはRIZIN.2(仮)という感じです。あの、来年どの階級でグランプリをやるのか、また年明け年初に記者の皆さんに集まっていただいて懇親会という形でやれたらと思ってますが、それまでには来年4月から来年に向けてどんなスケジュールで大会をやるか、年間スケジュールをズバッと発表して、どの階級でトーナメントを進めるのか、どんなコンセプトで何を見せていくのかっていうのをお伝えしたいとそう思ってます。まずは4月の16日に、2017年最初の大会を横浜アリーナ、第2の、調子いいなって言われるんで今日は言わないですが神奈川県をホームタウン宣言しようかなと。さいたまに続いて神奈川をホームタウンとして。横浜アリーナも格闘技の聖地と呼んでいい場所だと思いますので、そこでスタートしたいと思います」