【試合結果】12・25 OSAKA女子 此花区民ホール大会 山下&下野&フェアリー&山縣vs大畠&飯田&花月&志田

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『OSAKA女子プロレス・~ホーリーナイト~』
日程:2016年12月25日(日)
開始:12:30
会場:大阪・此花区民ホール
観衆:176人

▼看板娘。Dead or Alive 15分1本勝負
○夏すみれ(WAVE)
8分35秒 こうもり吊り固め
●三代目・三崎グリ子

▼幻魔大戦~adios amiga~ 15分1本勝負
○めぃりぃ
10分14秒 メイド服での目隠し→エビ固め
●小林香萌(WAVE)

▼ひっかけ橋ランブル 20分1本勝負
○にゃんば~/クロネコ
12分44秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
ポリスウ~メン/●救世忍者乱丸

▼ ダイジョジハード・イリミネーションマッチ 時間無制限
○山下りな/下野佐和子/フェアリー日本橋/山縣優
1-0
●大畠美咲/飯田美花(WAVE)/花月(仙女)/志田光(フリー)
<一人目&二人目>
山下りな/●下野佐和子/フェアリー日本橋/山縣優
14分0秒 両者K.O
大畠美咲/飯田美花(WAVE)/●花月(仙女)/志田光(フリー)
<三人目>
山下りな/フェアリー日本橋/●山縣優
17分32秒 魂のスリーカウント→エビ固め
大畠美咲/飯田美花(WAVE)/○志田光(フリー)
<四人目>
山下りな/●フェアリー日本橋
19分55秒 ジャーマンスープレックスホールド
○大畠美咲/飯田美花(WAVE)/志田光(フリー)
<五人目>
○山下りな
23分45秒 ラリアット→エビ固め
●大畠美咲/飯田美花(WAVE)/志田光(フリー)
<六人目>
○山下りな
25分22秒 ラリアット→エビ固め
●飯田美花(WAVE)/志田光(フリー)
<六人目>
○山下りな
30分14秒 ラリアット→エビ固め
●志田光(フリー)
※山下りなの一人残りで下野佐和子&フェアリー日本橋&山下りな&山縣優チームの勝利

下野佐和子が休業を発表!それに伴いOSAKA女子も2・12アゼリア大会を以て活動休止へ

オープニング

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二上美紀子ZABUN社長の前説ののち、恒例のDAIJO三人娘による入場式。いつもように三女から挨拶した。

山下「皆さん、ご来場、ありがとうございます。わたくし、今日は久々にメインで下野たちと組んで、志田光の敵のチームと闘います。年内(最終戦)、皆さんが笑顔で、DAIJOも笑顔で締めくくれるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします」

フェアリー「メリー・クリスマス! みなさん、サンタさんは来ましたか?(ここで売店を担当していた桜花由美から『来てない!』の声が飛ぶ)。来た人も来なかった人もいますが、サンタさんは、本当は……それは言わないことにしておきます。私が皆さんのサンタさんになれるよう、今日は頑張りますので、応援よろしくお願いします」

下野「はい、下野佐和子です。(DAIJO)年内最終戦です。今日は山下、フェアリー、そして山縣さん、4人で力を合わせて敵のチームに勝ちたいと思いますので、応援よろしくお願いします」 最後は観客と、「エンジンかけるで」「ブーン、ブーン、ブーン!」「DAIJO、行くで!」「オー!」の掛け合いで、開戦の合図とした。

第1試合

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 入場時にリング上でダンスを披露した三代目・三崎グリ子だが、まだなり切れていないのか、照れを隠し切れずぎこちないダンスだった。それを見ていた夏すみれが「やばいよ、やばい」とリアクション。

 試合開始のゴングが鳴るや、ロックアップでの力比べ。2度目のコンタクトでロープに押し込んだグリ子がブレイクの際、グリコポーズを決めると、気分を害した夏がエルボーで攻撃。串刺しのエルボーバットからグラウンドに引き込んで首4の字を決める。
 スタンドに戻っても夏の勢いは止まらない。エルボーで攻め込まれたグリ子は、「出さなきゃダメよ、いんじゃんホイ!」とじゃんけん勝負に持ち込むが、勝ったのは夏。一瞬、ぼう然としたグリ子だったが、お約束を破られたことで怒りが爆発。ボディーへグリコパンチを連発し、夏をコーナーに追い込んだ。そして串刺し式で551の肉まんアタックをお見舞いすると、ロープに張りつけにして、背中にドロップキック。さらにドロップキック、ブレーンバスターで追い打ち。

 しかし夏も、強引にドラゴンスリーパーに持ち込みギブアップを迫る。辛うじてサードロープに足を伸ばしてブレイクに持ち込んだグリ子。夏のブロンコバスター、ブレーンバスターホールド、ビッグブーツに耐え抜き、カサドーラで逆転フォールを狙う。しかし夏はカウント2でクリア。ならばとカサドーラからレッグロールクラッチにつなぐ動きを見せたものの、固めるまでに夏にかわされ、ランニング・ネックbるいーかードロップからリバースDDTを浴びる。最後はコウモリ吊り固めで動きを封じられ、ギブアップを余儀なくされた。

第2試合

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 試合開始のゴングが鳴ると、いつものように自己紹介しためぃりぃ。小林香萌にも自己紹介を促す。恥ずかしがりながらも、「WAVE所属としては今日が最後のOSAKA女子参戦となります、小林香萌です」と自己紹介。するとめぃりぃが、前日の試合で足を捻挫したので、サクッと試合を終わらせたいと言い、ロープに飛ばして帰ってきたところでドロップキックを放つよう指示。めぃりぃはそれを受けてダウン、そのままカバーしてカウント3を数えられて試合終了という流れを説明。戸惑いながらもロープに飛ばされた香萌はドロップキックを放ったが、それをかわしためぃりぃがすかさずカバーした。香萌は慌ててカウント2で返した。

 詰め寄る香萌に対して、謝るめぃりぃ。次こそはきちっとやるというものの、疑心半疑の香萌は逆にめぃりぃにドロップキックするよう命じる。「捻挫してるから」と言いながらも、ロープに飛ばされためぃりぃ。しかしドロップキックを放たず、横入り式エビで丸め込む。またもや慌ててカウント2で返した香萌。「ドロップキックでしょ!」と詰め寄ると、めぃりぃは何食わぬ顔して「捻挫してるから」と言い訳。3度目の正直とロープに走った香萌を待っていたのは、めぃりぃのスライディング・レッグシザースからのラ・マヒストラル。これも香萌は、カウント2で何とか逃れた。

 もうやってられないとばかりに、めぃりぃにエルボー、串刺しドロップキック2連発を決めた香萌。めぃりぃは「かほちゃんが強いのはわかりました。私は叶いません。だから、私の得意な萌え萌えじゃんけんで勝負」とじゃんけん勝負に持ち込んだが、勝ったのは香萌。「勝った!」と喜ぶ香萌にめぃりぃは、「じゃあ、これ」とメイド服を手渡した。戸惑いながらも着ようとした香萌だったが、サイズが合わず背中のファスナーが上がらない。めぃりぃに「大きくなった?」と言われると、怒り爆発。「(大きくなったのは)筋肉だ!」と叫びながら攻撃を仕掛ける。ならばとめぃりぃは、台本プロレスに持ち込む。この日の舞台はキャバクラ。めぃりぃと香萌がキャバ嬢で、石黒レフェリーがその店の上客という設定。
 めぃりぃ嬢が石黒レフェリー扮する客に、白いマンションとトンペリのシャンパンタワーをおねだり。そして香萌嬢に「あなたも何かお願いしたら?」。香萌嬢は台本を見て、「これ言うの?」と恥ずかしそうな表情。そしてセリフを言い始めたが、めぃりぃから「棒読み?」と怒られる。仕方なくTake2。そして「私はマンションもシャンパンも要らない。愛が欲しい」と私生活でも口にしたことない言葉を口にした。

 すると、石黒レフェリー扮する上客から「そんな売り上げにならないことを言うんじゃない」と、『チャンス』での経験を生かした言葉を返された。

 脚本家(めぃりぃ)への怒りが爆発した香萌と石黒レフェリーが結託してめぃりぃへ攻撃を仕掛けたが、、めぃりも反撃。石黒レフェリーを対角線に飛ばすと、香萌をぶつけた。2人まとめて串刺し攻撃を狙っためぃりぃだったが、香萌にかわされて石黒レフェリーに激突。すかさず香萌はミサイルキックを決めてカバーしたが、石黒レフェリーはダウンしたままでカウントを数えられず。それを見ためぃりぃは本職の血が騒いだのか、人命救助を始めた。「気道確保」「脈拍」……手順通りに措置していたが、心音を確認すると、なぜか「中年太り」と報告。これには石黒レフェリーが起こった。先ほどまで倒れていたのに、蘇生してめぃりぃに一撃。

 そんな様子を見ていた香萌は、ドタバタ劇にはもう付き合ってられないとばかりに、着ていたメイド服を脱ぎ捨てて、マットに叩きつける。それを拾い上げためぃりぃは、メイド服を香萌の頭にかぶせて押し倒した。そのまま押さえ込むと、石黒レフェリーの右手がマットを3回叩いた。

第3試合

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 この日のクロネコはお色気たっぷり。一つひとつの動きが色っぽい。ポリスウ~メンのコブラツイストに捕らえられて敬礼させられても、観客からは拍手が起こらない。みんな、スマホや携帯電話、カメラを手に、クロネコの色っぽい姿を収めている。

 クロネコがポリスウ~メンにコルバタを決めたところで、乱丸vsにゃんば~の展開に。そしてポリスウ~メンvsクロネコの顔合わせに戻ると、クロネコが逆エビを決める。乱丸に助けるよう指示したポリスウ~メン。しかし乱丸はクロネコの体を押して、さらにポリスウ~メンの体が反るような形に。これに怒ったポリスウ~メンは、クロネコに技を解くよう指示。クロネコが技を解くと、乱丸に詰め寄って注意する。一通り中止が終わったところで、リング中央に腹ばいになり、「お待たせ」と先ほどの逆エビをかけられている状態に戻すよう足を上げた。これにはほかの3選手が大げさに反応。

 仕切り直しでポリスウ~メンvsクロネコの展開に戻ると、ポリスウ~メンが反撃に転じ、クロネコを恥ずかし固めに捕らえた。ここで乱丸が金縛りの術を発令。動きが止まったところで石黒レフェリーの体を恥ずかし固めを決めているポリスウ~メンの横まで動かして、頭を下げてのぞき込むような態勢を取らせる。そして乱丸が、技を決められているクロネコの体をのけると、そこに残ったのは、仰向けになって両手両足を開いているポリスウ~メン。先ほどまでクロネコをのぞき込んでいる石黒レフェリーだったが、金縛りの術にかかっているにもかかわらず、顔だけがポリスウ~メンを視界から消そうとゆっくりと動いた。

 術が解かれると、立ち上がったポリスウ~メンが石黒レフェリーに詰め寄っていく。その後、場外乱闘へ。4選手がそれぞれイスを手にリングに戻ってきたが、「イスは殴るもんじゃない。座るもんや」の乱丸の言葉に、4選手がリング中央にイスを置き、車座になってチョップを打ち込んでいく。
 そしてイスから立ち上がったところで、ようやくプロレスらしい展開になり、クロネコがポリスウ~メンにトラースキックからミサイルキック。代わったにゃんば~もミサイルキックを決め、乱丸に左右のネコパンチ。クロネコのクロネコカッターからムーンサルトプレスを決めたところで、迷勝負に終止符が打たれた。

インフォメーション

 休憩明けは恒例のインフォメーションコーナー。いつもはフェアリーが担当しているが、メインでの試合を控えていることから、夏すみれがMCに。コーナータイトルも「夏すみれのな・に・ぬ・ね・の」とした。
 そして、WAVE所属としては、この日が最後の大阪大会参戦となる小林香萌をゲストとしてリングに呼び込んだ。
 香萌はあいさつ代わりに、「最後に最後でめぃりぃさんと当たらせてもらって、素直によかったなと今は思ってます」と試合の感想を述べたると、夏は「メキシコ行って、香萌ちゃんがスペル・エストレージャになった時、いい経験になるから。あんなのメキシコにはいねえから。香萌ちゃんのヒストリーに(今日の試合を)刻んでください」とメキシコ遠征組の先輩として、言葉を贈った。

 その後、イベントや今後の大会の告知をして、最終決戦に移っていった。

第4試合

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 8選手がリングに揃ったところで志田光軍が攻撃を仕掛け、そのまま戦場をリング下に移す。4カ所で乱闘が繰り広げられたが、フェアリーがリングに押し上げられて、集中攻撃を浴びる。志田、大畠美咲、飯田美花は凶器や2人がかりの攻撃、細かい反則を駆使して攻め立てるが、花月だけはそれに付き合わず。フェアリーもなんとか耐え抜いて、山下へのタッチを成立させた。

 パワー全開で一気に攻め立てる山下だったが、飯田に河津落としを決められたところで失速。志田軍の悪の連係の前に防戦を強いられてしまう。それでも大畠をスリーパーに捕らえて、失神寸前まで追い込んだところで下野と交代。大畠も花月にタッチして、リング上は下野vs花月の顔合わせに。
 互いに真正面からタックル、エルボーを打ち合う展開。両者とも意地で引かず、会場のボルテージも一段と上がっていった。ロープに走る相手を追いかけ、花月がエルボーを叩き込めば、下野はラリアットでお返し。そして下野はカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げてからサイドに叩き落し、ロメロスペシャルで花月の腰を痛めつける。その後は互いにバックフリップを打ち合う展開。花月がミサイルキックを決めたところで、志田が飛び込んできて下野に攻撃を加える。それを合図に大畠、飯田も飛び込んできたが、花月は邪魔するなとばかりに突き飛ばした。
 そして再びバックフリップの打ち合い。2発、3発、4発……ふらふらになりながらも意地で立ち上がり、相手を肩に担ぎ上げて後方にたたきつけている下野と花月。花月の右ハイキックを浴びながらも、ラリアットでなぎ倒した下野。それでも花月はスクリュードライバーを決めた。ここで両者ダウン。石黒レフェリーがダブルノックダウンとみてカウントを数え始めた。しかし、両選手とも10が数えられるまでに起き上がることができる、両者KOとなった。

 続いてフェアリーが最前線へ。しかし、志田軍から交代でボディースラムを浴びる羽目に。飯田のクロスフェースロック、逆片エビ、志田のバックブリーカーにも耐え抜いて、山縣にタッチ。

 ここまで正式な出番がなかった山縣は、有り余っているパワーをぶつけていく攻撃。1対2の展開になっても相手をほんろうするファイトを見せたが、山下とのダブルインパクト攻撃を狙ったところで、志田に竹刀攻撃を浴びて失速。志田は魂のスリーカントを決めて山縣を丸め込む。ロープに足をかけてのエビ固めだったが、石黒レフェリーの資格となっていたため、カウント3が数えられた。これでDAIJO軍は2-3の劣勢に立たされた。

 ここで奮闘したのがフェアリー。山下のアシストを受けて大畠にでんでんクラッチを決めたものの、志田のカットが間に合って惜しくもカウント3を奪えず。逆に大畠の裏拳、フライング・ボディープレス、ジャーマンを浴びて、マットに沈んでしまった。これでDAIJO軍の残りは山下のみとなってしまった。

 こうなると志田軍はやりたい放題。レフェリーの制止など聞く耳を持たず、竹刀、プラスチック製黒バット、ムチと、凶器を持ち出して山下を攻撃。しかもリング内に3人が入っての攻撃とあって、山下はカウント3を逃れるので精いっぱい。それでも残されたパワーを振り絞って、大畠&飯田を2人同時にバックドロップで叩きつけ、志田の竹刀攻撃を大畠に誤爆させると、走り込んでくる大畠にラリアットを叩き込んでカバー。石黒レフェリーがカウント3を数えて、1-2の状況に持ち込んだ。

 しかし、志田と飯田の攻撃の手が休まるわけではない。すぐさま飯田が攻撃してきたが、山下は飯田のスープレックスに耐え抜き、志田の竹刀攻撃を誤爆させると、竹刀を手にした状態の志田を一本背負いで吹っ飛ばす。その勢いで志田がロープを背にしたところにラリアットを叩き込み、返す刀で飯田にもラリアット。全体重を浴びせて押さえ込み、カウント3。これでようやく1-1の状態にまで持ち込んだ。
 しかし、山下はスタミナ切れ寸前。もはや意地で闘っているようなもの。竹刀を振り回してくる志田に、なかなか反撃ができず。ブレーンバスター、スリーカウントをを浴びながらも、何とかカウント3寸前でカバーを返していった。
 反撃に転じても、すでに失格となった飯田や大畠も試合に介入。しかし、志田が竹刀を振り下ろそうとしたところで、目には目をとばかり、下野がリングに飛び込んできて、竹刀をつかんで攻撃を阻止。それでも志田は竹刀を振り回したが、山下はラリアットでそれを迎撃。右腕にダメージを浴びながらもラリアットを放つのはやめず。バックドロップ、トラースキックを挟んでラリアット。ここで大畠がリングに飛び込んできたが、それを見た下野もリングに滑り込み、大畠にラリアットを叩き込んだ。
 ほぼ同時に山下が志田にラリアット。枕を並べてダウンした志田&大畠に下野が雷電ドロップを投下。志田はみちのくドライバー、スリーカウントを決めたが、山下は屈せず。逆に渾身の力を込めてのラリアット2連発。そのままカバーすると、カウント3。1人残りの絶体絶命からの3タテで、大逆転勝利を呼び込んだ。

<試合後コメント>
花月
――下野選手から活動休止の発表がありましたが、旗揚げ戦のメインを務めた選手として、どのような思いで聞いてましたか?
「ちょっと寂しい部分はありますけど、私も途中から参戦がなかなかできなくなってしまったというところがあって、内部事情とかがよく見えなくなってしまっていて、こういう結果になっちゃったのかなと思うところはありますけど、でも、みんなで話し合って決めたはずだと思いますんで、下野選手にとってはいいきっかけになったんじゃないですかね。治療に専念できるということを思ったら。一刻も早く、戻って来ていただきたいですね」

――やっぱり思い出深い相手ですか?
「(笑顔で)そうですね。(休業で)寂しくなっちゃいますけど、またリングで会いたいなと思いますね」

――旗揚げ直後は闘ったり組んだり。2人でDAIJOを支えていた感じですもんね。
「たぶん、誰よりも(いろんな気持ちを)分かち合えてたよきパートナーだっと思います。年上ですけど後輩ですし。自分がまだ新人だったころにデビュー戦の相手をさせていただいたんで。それも(デビュー戦の相手に選ばれたのは)初めてで。もう忘れられないですよね、その思い出というか、思い入れは」

――じゃあ、力になれなかった残念な気持ちもある?
「残念さはありますね、正直。だから次、復活した時は一番にやりたいなと思います」

下野佐和子
――OSAKA女子プロレス休業の発表を終えて、今の心境は?
「やっぱりお客さんの反応を見て、すごく悲しい思いをさせてしまったなっていうのが大きいですね。自分の中では(休業と)思ってても、応援してくださるお客様はまた、気持ちも違うと思うし。私としてはすごく前向きな気持ちで活動休止と発表させてもらったんですけど……」

――大会が終わってから、お客さんに声をかけられたりしましたか?
「かけられましたね。悲しいって声もある中、うれしい発表だと。「下野がこうやって自分の治療をして、また元気になって戻って来るんだったら、すごくうれしい発表だよ」って声をかけていただいて、すごく(気持ちが)楽になりました」

――ほかのOSAKA女子所属選手の今後の進路は決まってるんですか?
「今のところ私は休業という形で。ほかの2人は活動休止となるOSAKA女子プロレスですけど、そちらに残る形になります」

――たった1人で旗揚げしてここまでやってきたわけですけど、やっぱり苦しい決断だったですか?
「とても悩みました。すごく……。でも、これ(活動休止の決断)が7年でも、1大会した後でも、たぶん決断はすごく難しいものだったんじゃないかと思いますね。やっぱりお客様がいて、応援してくれて、私たちが試合をして、またそのつながりなので、やっぱりお客様の前で言うまでは、ついさっきまではすごく苦しい感じでした」

――その中で今日の試合に勝てたのは大きかったんあじゃんですか?
「そうですね。また負けてしまってたら、いつものように泣いてとか、発表しにくい雰囲気になってたでしょうし。今日はほんとに山下が最後、3本取ったんですか? 頑張ってくれたんで、すごく道を作ってくれたなと思います」

――もちろん、心の中では今日、解散を発表するという思いがあったわけですから、振り返ってみると、花月選手と意地になってやり合ってる姿は、何らかの気持ち、いろんな思いが入っていたんでしょうね。
「もちろんです。旗揚げ第1戦のデビュー戦の相手なので、マイクでは言えなかったんですけど、休業する前、2月11日には花月さんとシングルがしたいなと考えてます」

――それで自分の気持ちに一区切りをつけようと?
「そうですね」

――決断を伝えた際に、二上社長からは何か言われましたか?
「いや。「もう、自分たちで話し合ったのなら」とだけ」

――休業ですからこれで引退してしまうわけではないですけど、残り1大会、どのような大会にしたいですか?
「やっぱりDAIJOらしく、笑ってハッピーエンドで終わる大会にしたいですね。勝負にしてもそうだし、プロレスの楽しさをしっかり大阪に残して活動休止に入りたいと思います」

――そのコスチュームは今日から?
「はい。(着るのは)初めてです」

――何かイメージしたものがある?
「(いや。(コスチュームの)切り替えはコスチューム屋さんにお任せしているので。形はいつもと変わらず、生地は一緒に選びました。今までは黒だったので、やっぱりちょっと明るい色の方が合うんじゃないかっていう声が、周りの方から多かったので、こうしました」

二上美紀子ZABUN社長コメント
――OSAKA女子の活動を休止するという決断を聞いたときの気持ちはいかがでした?
「まあ、聞いてっていうか、じゃあ7周年を迎えて、そこから先のことを相談した時、どういうビジョンが見えるかみたいなっていう話になって。WAVEが10周年で、DAIJOが7周年てなったときに、ちょっとDAIJOに勢いがないっていうか……」

――確かにこのところ、頭打ちの感が否めなかったですからね。
「というのもあって、「どうなの?」「どうすんの?」って。で、潔くやめる、細々とやっていくとか、いろいろやり方があって。例えば毎月興行をやめて季節ごとで年4回とか。いろんな意見を出していったときに、みんなの意見で、「下野ありきで、下野さんがいないとDAIJOをやる意味はない」っていう返事が来て。それで下野に「どうする?」って。いろいろ選択肢がある中で、「プロレスはすごく楽しいけども、髪を生やしたい」っていうのが一つあって。彼女は病気だって言うんですけど、私は病気じゃないって思ってて。そう言っても、本人にしたら私が他人事で言ってるように思ってるのかもしれないし。それなら環境を変えてみようかと。環境変えたら(髪は)生えるでって。ただ、「最後は明るく」「泣かんとって」って。いつも泣いて暗くなるから、明るく「髪が生えてきたら帰ってきます」ってあっけらかんと言ってくれって。それやったら潔いし、そっちの方がきれいし」

――今後のことを考えたら、完全に扉を閉めるより、可能性は残しておいてあげてた方がいいでしょうし。ヘタに引退とか言ってしまうと、戻って来たくなった時に障害が残りますからね。
「そうそう。これが一番いい形かなって。試合も見てたけど、よかったし。休業するのはもったいないって思わせるぐらいの試合やったしね。もっとひっくり返るぐらいのリアクションしてほしかったけど。一つのブランドが終わったわけじゃないんで。あくまで休止やから、髪が生えたら復活すればいいわけやからね。戻って来るためにも、OSAKA女子の看板は残しておかないと。だから残しましたっていうわけで。「ヤングOH! OH!」も休止、OSAKA女子も休止……次はWAVEか? いやいや、(それは)ないから」

――旗揚げから7年間、下野選手に任せてきた部分もあったと思いますけど
「(下野に)任せてきたけど、私ほど強くなかったね。図太くもなかったし」

――ある程度、この業界でゃりあを積んでいたわけじゃなく、デビュー前にからいきなり団体を任されたわけですから、苦労は並大抵じゃなかったでしょう。
「まあ、デビュー当時はほかに代表の人がいてはったけど、ある程度はカバーしてもらえてたでしょうけど」

――結局、「頑張ってるね」で応援してもらえる時期を越えたところから、悩みも大きくなったでしょう。
「WAVEとDAIJOでは応援の仕方が全く違うんで。ここ1年、2年はいろいろ策を練ったけど、盛り上がりに欠けて。今日はここ2年ぐらいでは一番盛り上がったんちゃうかな? 山下とかも外の評価はすごく高いんで。ウチの評価はそうじゃないけど。でも、今日はよかった」

――あくまで休業だと……。
「なくなるわけじゃないんで。閉店じゃない、休業なんで」

――じゃあ、復活は下野選手次第?
「そうです。1週間後に髪が生えてきたら、すぐにでも活動再開しますから。もしかしたら、7周年記念大会ができるかもしれへんよ(笑)。そんな奇跡、起こってほしいわ」

――7周年記念大会を終えてからという選択肢もあったと思うんですけど。
「あったんですけど、実は3月に会場が押さえられなかったんです。で、4月にずらしてしようかと。4月は一応、会場を押さえてたけど、でも、そこで相談したら「2月で休止します」って。私としては、めでたい時に「やめます」というのは嫌やったんで。めでたいのを迎えたその次の時ならありだと思うんですけど、めでたい時に「今日でやめます」って発表したら、もう2度と戻って来れなくなる気がするんで、それは避けたかったんで」

――逆にいえば、2月で休止となると、やり残したことがある感じです。
「そうですね。だって、DAIJOで府立(エディオンアリーナ)やってないしね」

――確かそれは旗揚げ当時の目標でしたね。
「今日も(観衆が)160人、170人ぐらいですからね。月1回しかないから、もっと盛り上がってもらわないとね」

――これで下野選手も、大きな責任から解放された感じにはなるでしょうね。
「これでもうちょっと明るいプロレスをやってくれるようになると思います」

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