【会見全文】大晦日RIZINに那須川天心が参戦決定!皇治vs五味隆典のエキシビジョンマッチが発表!新庄剛志、亀田和毅、RENAの参戦は見送りへ

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 21日、都内某所にてRIZINが大晦日にさいたまスーパーアリーナにて開催する『Yogibo presents RIZIN.26』についての記者会見が行われ、那須川天心参戦の正式発表および皇治vs五味隆典のスペシャルエキシビジョンマッチが発表された。

 まずはRIZINの榊原信行CEOが挨拶を行った。


榊原信行CEO
「遅い時間にお集まりいただきましてありがとうございます。いよいよ気づけば10日後に大晦日、RIZIN旗揚げから5周年を迎える1つの節目になる大きな大会に向けて、ファンの皆さんからも『カード発表いい加減早くしろ』というお叱りの声を受けながらですが、僕らのものの作り方というか、すでにカードは発表させていただいています。更に底に上積みしていく上で、極論、あと残されているのが10日間で、ギリギリまで最高のものを作り出すために、プロモーターとして、イベントプロデュースする立場として、諦めずに、今できるベストを作るために選手サイドの皆さんとの交渉・折衝を含めてですね、各チームとのやり取りも含めて作り出していきたい。時間を10日間しっかり使って最高のものを目指したいとそう思っています。今日発表させていただくことで、『全部出来上がりました』っていうことではなく、今日追加の発表をアナウンスさせていただきますが、更にこの後も残された時間の中で皆さんがアッと驚くことを1つでも2つでも作り上げていきたいと、そう思っています。宜しくお願いします。
先に色々決まってきたこと、大会概要についての色んなことをですね、コロナの中で、終電が、実は大晦日は毎年だと終日早朝まで電車が休まずに動いてくれておりましたが、今回は終電が決まってくるってことがなんとなく方向が示されたものですから、開催時間は14:00スタート、変わらずでいきますけど、イベント終了を22:30。カウントダウンは行わずに22:30にはさいたまスーパーアリーナで終了になると。終電が0時前後だったと思いますので、今予定されているのが。これも残された10日間で刻一刻と変わるかも知れませんが、22:30で終了で、カウントダウンは行わずにイベントの方は開催させていただくということをまず新しく決まってきたこととして皆さんにお伝えしたいと、そう思っています。そして、先週末から発売したアウトレット席、一部見切れると言うか、イメージすると入場してくる選手の裏側のエリアの通常売止しているお席を解放して観客の皆さんに観戦していただけるような環境を用意しましたんで、一部入場シーンが見切れたり、そこをモニターで見ていただくことになったりしますが、概ね、リングや会場の臨場感が整ったお席で、アウトレット席のS席が20000円、A席が10000円ということで発売させていただいておりますが、すでに各券種90枚ずつしかないという状況になっておりますので、どうしても会場で、LIVEで観戦したい。その場にいて歴史の生き証人になるんだってことを強く希望される方は今から各プレイガイドの方で発売中ですのでお買い求めいただけたらと思います。そして、当然フジテレビさんで夜の18:00~23:45まで5時間45分、地上波での放送が決まっておりますけども、イベントの開始は14:00ですので、RIZIN LIVE、もしくはスカパーのPPVで観戦いただけます。このコロナ禍の中で、夏に再開してからは国内の選手が中心ということもあって、海外実況を入れた形でのPPVの配信は一旦お休みしておったんですけども、今回ライブナウというプラットフォームで英語実況を付けて24ドル99セントで、海外でも見ていただける。こちらは英語の実況が乗ります。ですんで、これまでもRIZIN LIVEで日本以外の海外でも見ていただけたんですが、日本語実況だけだったので、また英語実況を復活させて大晦日からはワールドワイドでお届けするということを考えておりますんで、海外在住の方とか、このあとHPでも詳しくご案内させていただきますが、海外からもRIZINをお楽しみいただけたらと、そう思っております。RIZIN LIVEの方は絶賛前売り中です。スカパーもそうですけど、RIZIN LIVEですと当日は5,500円のところを5,000円で発売しておりますので、お早めにお買い求めいただけたらと、そう思います」

 ここで、那須川天心が登場し、榊原CEOによって天心が大晦日の『Yogibo presents RIZIN.26』へ参戦することが正式発表された。

榊原「那須川天心選手、参戦正式決定ということを今日アナウンスさせていただきます。対戦相手に関しても今日、スカっと行けると良いなと思いながら、ここまで天心選手のカードの発表が遅れていることの大きな原因は、とにかく対戦相手が大晦日っていうタイミングも含めて、まあまあ、対戦相手を探すのが大変でですね。まあ、数名に絞られております。その数名に絞られた中で、最終、天心選手および天心選手のチームの皆さんとも最終調整して、数日中には絞り込んで発表したいと。いずれにしても大晦日、『天心出せ!』『出るのかどうなんだ!』とファンの皆さんの不安な思いも多々あったと思いますので、まずは参戦することを発表させていただきます。それに向けて天心の思いを聞いていただけたらと思いますが、まあまあプロモーターとしても、マスコミの皆さんもファンの皆さんも想像付くと思いますが、『じゃあ誰とやるんだ』っていうね。とてもプロモーター泣かせの状況もある中で、皆さんに期待してもらえる相手を最終調整したいという現状であります」


那須川天心
「こんばんは!那須川天心です!時間はかかったと思うんですが、無事参戦することが決定しました。皆さんお待たせいたしました。まあ大晦日ということで、大晦日=那須川天心だと、自分の中でそう思ってるんで、しっかりと盛り上げて、1年の集大成としてRIZINと格闘技を締めくくりたいと思うので、皆さん注目しててください!宜しくお願いします!」

――天心選手、対戦相手が数名に絞られたということですが、対戦相手の希望はありますか
「もう希望とか言っていられる状況じゃないと言うか、もう時間もないですし。試合ができるだけありがたいなってところですね。誰が相手でも那須川天心らしい試合をして、大晦日らしくしっかり暴れたいなと」

――大晦日に出場することが正式に決まったということで、モチベーションのほどは
「やっぱり、中々発表されなかったってのがあるんですけど、僕はずっと準備してきたんで。僕がいない大晦日は絶対にありえないと僕の中ではずっと思ってたんで、しっかりモチベーションはあります。ずーっとモチベーションありますね。モチベーションは切れないですね」

――榊原CEO、天心選手の対戦相手は日本人に絞られているのでしょうか
榊原「日本人もそうなんですけど、外国からも数名選手を呼んでありますので。日本人とは限らないですね。日本人で候補だった選手が色々怪我があったりだとか、まあまあ、僕らサイドがピックアップする、セレクトするのが難しい部分もあって発表がちょっと遅れている状況で。外国勢も含めて候補として、準備はできているんで、あとは最終誰にするかを決めたいと思います」

――天心選手、前回の試合後に拳の痛みがあると仰られていましたが、今の拳の具合は
天心「問題ないですね。全然大丈夫です」

――天心選手、対戦相手が誰になるかはまだ分かりませんが、どういった勝ち方をしたいでしょうか。また、新必殺技の用意はあるでしょうか
「そうですね、一番はやっぱりKO。そこもそうですし、あとは生中継で僕の試合は多分放送されると思うので、しっかり視聴率を取りたいなと。そう思ってはいるんで。だからといって長引かせるつもりは無いですし、那須川天心の試合をしようと思ってます。だから、残りキックの試合がどれだけあるのか自分でもまだ分からないんで、蹴りが使える那須川天心というのもあともう少しかなと思うんで、注目していただけたら嬉しいなと思います。必殺技は、色んな技はあるんですけど、中々ハードなんですよ、必殺技って(笑)でも、何個か使いたい技だったりとか、構えだったりとかはあるので。それもちょっと皆さんに募集したいなっていうのがあるんで、出来ればいいなと。あと、トリケラトプス拳を全然やってないと言われるんで、出せるタイミングで使いたいと思いますし、試合になってみないとわからないですね」

――3ヶ月前から決まっていた試合と、今回のように10日前に決まった試合では身体の作り方、気持ちの作り方も変わってくると思います
天心「僕は割と、試合があるから、無いから練習する、しないって関係なくて。とにかく試合があろうがなかろうが自分を高めていくっていうトレーニングをしてるんで、いつ試合が決まっても……強いやつはいつ試合が決まっても勝つもので、そういう心構えを自分は持つようにしていたんで。あとはチームとも一緒にいい練習が出来てますし、みんなのおかげで試合ができているので、常日頃からそれは考えてるんでそれは問題ないです。だから1ヶ月、2ヶ月前だからってのは全く関係ないですね」

――榊原CEO、天心選手の相手やルールなど具体的なことはいつ頃発表出来そうでしょうか
榊原「まあ、この1日、2日ですね。今日に間に合わせるべく色々最終調整したのが事実なので、1日、2日もいただければ最終決定できるかなと思いますので、もう少しお待ちいただけたらなと思います」

――榊原CEO、体重やルールの面で対戦相手が決まっていないのでしょうか
榊原「体重とかルール含めて、どの選手にどうするかってところですね。僕らとしては、大晦日ってところも考えると、悩むところではあるんですね。天心選手および天心選手サイドとの調整の中でお互いにベストな選択ができたら良いなあと。もうちょっとかなと思いま

――最近グリーンの髪色に変えられたと思うのですが、なにか心境の変化があったのでしょうか
天心「えっと、気分ですね(笑)緑は今まで一度もやったことなかったんでやってみたかったし。飽きちゃうんですよ、やっぱり。でも、皆さんに結構頭皮を心配されるんですけど(笑)」
榊原「大晦日には変えないの?」
天心「どうしよっかなと思ってて。でもちゃんと、アレですよ?頭皮は染めてないんですよ。今の最新の技術を使わせていただいてて……“使わせて頂いてる”って違うか?使ってるんで」
榊原「どんくらいかかるの?」
天心「これは3時間位かかりました。もう髪変えるたびにyahoo!ニュースになるんですよ(笑)だから、髪を楽しみにしている皆さんに向けて、ちょっとね、色々したいなって。頭皮は全然問題ないです。そこは大丈夫です。似合ってます?僕的にメッチャ似合ってると思うんですけど」
榊原「それ“似合ってない”って言えないでしょ(笑)」
天心「パワハラ、みたいな?(笑)」
榊原「RIZINは緑がコーポレートカラーなんで」
天心「へぇ~っ!」
榊原「だからグローブも緑なのよ」
天心「あぁ~!なるほど!」

――テレビで朝倉選手と対談されるということがありましたが、お互い励まし合ったり印象に残っている選手とのやり取りなのがあれば教えて下さい
天心「やっぱYouTubeコラボさせてもらったりとか、それ以外にも連絡取らせてもらったりしてるんで。今ホント、RIZINで視聴率の取れる人たちの中で一番いい時期が大晦日のメンバーもしっかり揃ってますし、『みんなでしっかり視聴率を取ろう』って話もしてますし、『みんなで絶対勝とう』って話はしたことあります。昨日ちょっと寝ちゃって、見過ごしちゃって……」
榊原「SNSに書いてあったねえ。だからちょっとフジテレビさんに……」
天心「そうですね。お願いします!(笑)あと、最後に、本日1時からラジオのオールナイトニッポンの特番でやらせていただくんで、もしよかったら見てください」
榊原「格闘家でやった人いるの?パーソナリティ」

――PRIDE時代の五味隆典選手がやったことがあります
榊原「たまたまマグレでやったんでしょ?(笑)レギュラー枠?」
天心「今日だけです。これにかかってるんで、しっかりがんばります!ハッシュタグ、那須川天心オールナイトニッポンでトレンド入りしたいと思ってるんで、宜しくお願いします!」

 続いて、榊原信行CEOより五味隆典vs皇治のスペシャルエキシビジョンマッチが発表され、両選手が登壇。


▼スペシャルエキシビジョンマッチ RIZINスタンディングバウト特別ルール
五味隆典(イーストリンカンラスカルジム)
vs
皇治(TEAM ONE)

榊原「10日前にこのカードの発表に至れたことを本当に嬉しく思います。五味隆典vs皇治。この2人が10日後にさいたまスーパーアリーナで激突します。色んな意味でココまで来るのに時間がかかりましたが、この試合はRIZINスタンディングバウト特別ルールとして行います。パンチのみ、バックブロー有り、素足で闘います。体重差が若干……というより、かなりあるのかな?最終、今、ここに至る経緯はこの後ご説明するとして、僕から五味選手にオファーしたのは3週間切ったタイミングでのオファーになったことも含めて、体重的にどこまで五味選手が後10日で作れるかにもよりますが、その体重差に応じて若干、グローブハンデを付ける、付けない、体重どうするこうするも含めて、この後最終調整をしていきます。いずれにしてもこの2人が12月31日、激突します。以上です」


皇治
「いやぁ~、ちょっと決まるのが遅かったですね。でもなんやかんや言って、挑戦したいって言い続けてきて。PRIDEを盛り上げた、格闘技の一時代を築いた五味ちゃんと決まって嬉しいですね。がんばります」

五味隆典
「えーっと、うーん……なんつったらいいのかな。こういったコロナの中で今できる範囲のことをやるっていうことで。まあ、エキシビジョンなんすよ。40代で出来る最高の動きと、若い子の中に混じって汗をかけるって言うので、若い子の邪魔にならないようにやろうと思ってますけど。うん。勝負論とかね、そういうのはほとんどないですけど、コロナの中でもお客さんを少しでも喜ばせられるようにって出場することにしました。そんな感じです」

――両選手にお伺いしたいのですが、それぞれの印象は
皇治「いや、まあ、印象は、当時スゴかったですよね~、昔は。でも今も現役って聞いてて、今見たら元気もないみたいだし。昔は“火の玉ボーイ”やったかもしれないですけど、今は“金玉ボーイ”だと思うんで。ボーイってのもおかしいんで、“金玉おじさん”だと思って。金玉おじさんがいつも『大晦日は倒さないと』って言ってたんで、俺も金玉おじさんを全力で倒しに行こうと思ってます」

五味「うーん、まあ、ちょっと天心と武尊選手の試合くらいしか見たことないですけど、まあ頑張って、いつも激闘って感じで頑張ってますよね。……そんな感じです」

――皇治選手、先程は五味選手から「勝負論は無い」というお言葉がありましたが、カチンと来る部分はありましたか
皇治「まあ、勝負論無いというか、何kg差があるのか分からないですけど、そういうとことに挑戦していって。今は世の中こういう元気のない時代なんで、パンチもあって、結果残してきた偉大な人に挑んでいく勇気を見せたいですし、俺はもうぶっ倒しに行きますよ。全然、エキシビジョンというか、判定決着も付けてくれていいし、自分はもうホンマにぶん殴りに行くんで、その姿を見てもらったら嬉しいですね」

――五味選手、今の皇治選手のお話を聞いて思うことは
五味「うん、もちろんね、全力でやり合うっていうのはもちろんなんですけど、まあ、終わってからでも良いんじゃないですか?ね?そういうことはね」

榊原「補足説明をさせていただくと、3分3R判定なし、スペシャルエキシビジョンマッチとして行います。メイウェザーvs天心戦のルールに近い、ただ両選手素足、バックブローが認められると。体重差はそのタイミングの中での数字で、グローブハンデを付ける付けないっていうのは最終調整をします。ただ、3分3RはフルスロットルでKO、TKOアリでド突き合うという。僕からすると、大晦日らしいカードになるかなと。五味隆典が絡むと得てしてそうなるんですけど。最後に、いろんな紆余曲折があってこの2人がここに並んでくれていることを本当に嬉しく思います」

――今回のルールについてどう思いますか?また、五味選手はどこまで落とせるかが焦点となると思うのですが、今の体重を教えていただけますか
五味「お客さんの前に出ても恥ずかしくないように……まあ、75くらいまでね、絞りたいですけどね。連絡もらったときは82kgでしたから。これでも少しは進んだんで、まあ、年齢的にも、減量すると元気なくなっちゃうんで、うーん、ちょっとね、うーん……なんとも言えないです。75かな、しっかり絞って」

――連絡を受けてからどのくらい減量は進みましたか
五味「82kgから……土曜は77まで落としましたけど、『なんで俺だけ減量してんのかな』って」
皇治「いや、年も年だし、減量しなくていいっすよ」
五味「異種格闘技っていうかね、そういう位置付けで。公式戦ってよりは、異種格闘技っていう感じで捉えてますけど」

――オファーを受けたはいつでしょうか
五味「10日前くらいです」
榊原「僕がふらっと五味さんに電話しました(笑)」

――皇治選手、今の体重はどのくらいで、当日はどのくらいに仕上げたいですか
皇治「自分のYouTubeでも言ったように、自分は亀田和毅とやる気やったんで、65kgとか64kgとかですけどね。でも元々はチェン・ホンマンとか、どデカい奴に挑みたいって言うとったんで。五味ちゃんが、年なんでね、しんどいと思うんで、全然いいですよ。自分は何kgでも」

――ルールについてはどう思いますか
皇治「まあ、自分はルールについて、自分は判定付けていいと思いますよ。五味ちゃんが言うてたように、大晦日に判定は要らんと思うんでね。自分もぶっ倒れる気と、ぶっ倒す気で行くんで、全然判定は付けてもらっていいですけど、ルールは別にいいんじゃないですか。自分も得意なキックを蹴らず、自分もMMA選手を馬鹿にしとるわけじゃないんで、自分が今MMAしたところで、それこそ勝負論無いと思うんで。まあまあ、お互いの得意なことを抜いて、大晦日らしく殴り合うのがわかりやすくていいんかなと思います」

五味「ルールについては、体重差があるので、僕はね、彼がヘッドギアしてもいいと思います。ワンサイズ違うグローブで。やっぱり、後で何言われても嫌ですし、体格差が違うわけですから」
皇治「ちょっと甘えて、ちょっとカッコいいヘルメットみたいなヘッドギア用意してもらってもいいですかぁ?(笑)」
五味「どうぞどうぞ」

――五味選手、最近は朝倉海選手とコラボしながら「大晦日に総合で出てほしい」というリクエストもあったと思います
五味「総合……総合は……もう十分やったんでね。なんて言うんだろ。うーん、総合……やっぱヒザも怖いですしね。まあ総合ほどしんどいスポーツもないと思うんですよ。若くないと総合は出来ないと思うんで。総合はああやって、なんていうんだろなあ。だからね、今回もまず、さいたまスーパーアリーナに行く予定がなかったんですよ。家でワンちゃんたちと色んなテレビ見ようかなと思ってたんですよ。でも、(佐々木)憂流迦が『どうしても来てくれ』って言うんで。『どうしても見せたいシーンがあるんだ』って言うんで、『セコンドでしょうがなく行くよ』と。でもセコンドで行くんだったら、どうせだったら俺も、グラップリングかなんかのエキシビジョンやりてーなーと思うじゃないですか(笑)だけど、試合数が多いんでね、17試合とかありますよね?じゃあそういう時間もないかなとか思ってたんですけど、そしたらね、打撃の、ボクシングのスタイルに近いお話が来たんで。ボクシングのスタイルの試合もやってみたかったんですよね。やっぱり来年にはメイウェザーも来ますし、なにかチャンスが有ればっていう、希望は持ってトレーニングしてますから。まあ、ボクシングにも転向しようと思ったこともあるんですよ。30いくつのときに。そんで会長に相談したら『お前もうライセンス取れないよ』って(笑)35超えてたんですよね、そんとき。まあね、大好きなボクシングだったんで、そういうところで動いてみて、いかにメイウェザーがすごいかってことが分かるでしょうし。やってみたかったものなんでね、それで普通の総合とは違ったもので、お客さんが喜んでもらったらと思ってますね」

――皇治選手、今の五味選手の発言で乗り気のようなコメントが有りました
皇治「い~や、五味ちゃん酔っ払ってんのかなって思って。いつまで話続くんかなと思ったけど。いやいや、もう大晦日らしく殴り合ったらいいんじゃないですか?俺も、結構やる気満々ですよ。体重とか関係ないんでね。そういうレジェンドに向かっていけるのは嬉しいですよね」

――五味選手、皇治選手の生意気な発言について思う所は
五味「そうねえ。そうねえ……そのエネルギーを試合に出そう、うん(笑)」

<榊原信行CEO囲み取材>


榊原信行CEO
――天心選手の参戦発表も遅れに遅れたと思うのですが、焦りはありましたか
「特にはないですけどね。もちろん、本人もさっき言ってたように、僕らの中でも当然本人は、キックはリミットがあってってことはあるんでしょうけど、大晦日のシーズンピークに向けて準備をしていることなんで、天心選手サイドも出ることについては前向きな気持ちを持ってくれている中で、本当に色々対戦相手を含めた調整に手間取っているっていうのが、実情なので、特に焦ってってことではないですね。ファンの人達も待ってくれている声も大きかったので、早めにカード含めて発表できると良いなと。コロナの問題もあって、外国人選手になるかもしれないし、今僕らの方でも候補の選手を待機をさせたりしてるところではあるんですね。ただ、その中でも色々日本人選手も含めて、もう一捻り、一工夫したいなってところです」

――まだ他の対戦カード発表は控えているのでしょうか
「今日ご案内してなかったのが、今までRENA選手の名前も出してましたけど、RENA選手の出場はなくなりました。彼女も最終的に引退に向けてのカウントダウンが入っている中で、外国勢が入ってこられないところで、闘いたい相手を含めて、最終的に国内での対戦相手で『この人は』『この選手とは』っていう選手とのマッチアップが出来なかった。今回は致し方ないかなと言うところではあります。追加のカードはあともう1つ、2つ、今くすぶってるカードもあるんで、これもあと1日、2日の中で決めて、最終、打ち止めにして、あとはフジテレビさんとどういう放送枠で、どういうラインナップで、どこで生放送を何試合流してっていうのを、当初思ってたよりも早く大会自体を早く終わらせなきゃいけないっていう状況にもなっていることも鑑みてですね、もう数日かなというところですね」

――皇治選手のYouTubeで「亀田和毅選手との対戦が内定した」という情報が出ていましたが、実現はなりませんでした
「まあ、あんまり僕が色んなこと言っちゃうとまた尾びれ背びれ付いちゃうんでアレですけど、実際に交渉していたのは事実です。最終的に、皇治選手のところに届いている情報と実際の交渉状況には多少の温度差はあるのかもしれないけど、最終的には、総合的な、JBCさんとか、ボクシング界とのルールを含めた判断でなくなったと言うか、出場ができないという道を選んだのかなと」

――亀田和毅選手に対しては、RIZIN側からのオファーだったのでしょうか
「いんや、和毅くん側からです。まあ、みんな選手はやってみたいものじゃないですか。で、実際動き出すと、やっぱり『ルールが』とか、色んな人達の思惑と違うことを、そんな気がなかったけどしてしまうというか。ただ、本人としてはボクシングが全てなので、そのボクシングを捨ててまで今回のことで大晦日のRIZINに参戦するっていう、そこまで大事になるってのは、動き出してみて初めて分かることだったりして。残念ではあるけど、正しい選択なのかなと。和毅はまだまだ現役のボクサーとして世界で闘えるものがありますからね。だから、そこに悔いを残さすに、ボクシングの道を絶たれて1回RIZINに出てみたら、世界でも、海外でも戦えないみたいなことになるのは彼も不本意だと思うんで、僕もそこに無理強いする気もないので、正しい選択だったという風に思ってますね」

――追加カードは那須川天心選手のカードも含めて数試合あると
「そうですね。那須川天心選手のカードとは別にあと1,2試合。ホントにRIZINのコンセプトの中で言うと、出来上がったものと言うか、完成された当初の5年前に立ち戻ると、自分たちの中では3つの……今となっては安倍総理が当時“3本の矢”って言ったんで、未だに3本の矢って言ってると笑われるんですけど、3つの大きなテーマがあって。1つは、引退をしていく、例えば五味選手とか、時代を築いてきた選手たちにエモーショナルな引退……こないだ宮田が引退したりとか、ひょっとすると所英男が、メジャーな舞台での総合としてはこの太田忍との試合が僕は現実的には引退試合となるのかなと、そういう試合を僕らが20年前くらいにPRIDEでやってた当時に活躍していた選手たちが行き場を失ってたり、最後引退試合も出来ないっていうところがホントかわいそうなんで、そういう人たちの引退をきちっと、僕らの舞台の中で消化させてあげる……昇華させてあげる。そういう部隊と、あとはホントに若い世代、次の世代を作り出していく舞台にしたい。少し、実力的に言うと、まだ……RIZINが決めることでもないのかも知れないけど、色んなテーマをファンの人達に提示していきたいんで、1つのものに凝り固まるだけじゃなくて、順位決定戦だけじゃなくて、未来を感じてもらうカードはみたいなという風に思ってます。あと数試合の中で考えてるのは、ジョシカクの未来を担うような、『ちょっと場違いじゃないの?』っていう風に思われてしまうかも知れないけど、その子達がこの経験を生かして、数年後……浅倉カンナがそうだったように、キチっと意識を持って時代を引っ張っていってくれる機会になるといいなあということと、あとは、あらゆる話題を、とにかくこの5周年と言うか、6年目の大晦日に、フジテレビとしてというか、地上波でしっかりとした数字が取りたいっていう思いがあって、それは格闘技というものに対して、僕らが、RIZINがっていうより、格闘技が、対世間でどういう評価をされているか、やっぱり今年もガキ使とか、各民放の中で、1番のガキ使のその下の馬群に消えるような数字に甘んじたくないなと。だから少しでも上積みしたいんで、あらゆる話題を積み上げたい。それが次の格闘技の未来に向けて、この居間の放送環境を維持していく上では絶対的に必要なのかなと思うんで、そこは最後まで悪あがきしたいと言うか、何パーセントずつでも数字が上乗せできるようなチャレンジをしたいという風に思って、そういうことを狙って、後1試合か2試合かを残された10日間の中で組み上げたいというふうには思っています」

――新庄剛志選手についてはどうなったのでしょう
「新庄とは最後まで話しをしたんですけど『大晦日はゆっくりします』ということで(笑)『ゆっくりさせてください』ということで、最後振られちゃったね(笑)会場にも来ればいいのにねえ?会場にもこない感じですよ。でも分かんないですよ、ああいう人はまたふらっと『会場に来たい』って言うかも知れないし」

――SNSを見ていると『来年またなにかやる』というようなことを書いていました
「まあ、ピンポイントで大晦日ってところでサプライズ的にやることはなくなりましたけど、関係値は続くんで、またいろんな相談をしていってもいいかなというふうには思いますけど」

――新庄選手にはいつオファーしていつ断られたのでしょう
「最終的な会話は数日前ですね。『ちょっと今回大晦日ではなにかアクションを起こすってことはなしにしましょう』と」

――五味選手のオファー時期についてはいつだったのでしょう
「10日前くらいですね。皇治のカードに関して言うと、勝負論のあるキックボクシングのゴリゴリの試合は来年しっかりやるとして、とにかく大晦日らしいカードを……今のラインナップでも十分勝負論がある試合がてんこ盛りなんで、多分これ10何試合見せられたらくたびれちゃうと思うんですね。見る人達は『もっと見たい!』ってあるかもしれないけど、同じテイストじゃない、ちょっと味覚の違うカードに、皇治のカードを組みたいなというのは、当初から本人と僕らの目的だったんで。チェ・ホンマンとかボブ・サップとか、そういう路線ももちろん本気で当たりましたし、そのあとボクシング系の選手たち……ボクシングのルールでは当然JBCとか、ライセンスもあるわけで、ボクシングの純粋なストレートなルールでは組めないですけど、2人共素足になってバックブローがあってとか、そういう中でのスタンディングバウトの異種格闘技戦であれば組めるってところで、最後に白羽の矢を立てたのが五味隆典で、それがホントに10日前ですね。そんとき、憂流迦とスパーリングをしてちょうど終えたところで、『ちょっと待ってくれ』って色んな話を五味選手としたというところですね。前から『パッキャオとやりたい』とか、『メイウェザーとやるなら俺がいいんじゃないか』って五味とは常々話してたんですよ。あんなこと言いながら25年位ボクシングやってるんで、打撃だけのボクシングには自信を五味は持っている。さっきのヘッドギアの話も、ここまでの交渉の中でもあって、『10kg近く重たいのに本気で自分が皇治を殴ったら皇治がすっ飛ぶ』と。実際、同じような階級の選手とはスパーリングはやっているので、その中で言うと、自分のパンチの破壊力というか、衝撃力は半端じゃないんで『ホント皇治は大丈夫ですか?』と真剣に言ってましたからね、ヘッドギアの話は。方や皇治は『ぶっ飛ばされようと、ぶっ飛ばしたい』というところで、ホントにド突き合いしたいというところで。ホントに今日の会見の中では五味が冷静に冷静にとスカしてますが、多分当日はすごい試合になるだろうなって気はしますね」

――エキシビジョンマッチではありますが、バチバチの展開を望みますか
「エキシビジョンってのは、メイウェザーのときにも言いましたけど、日本人の人達が勘違いしてて。これは非公式戦ということで、公式な記録に載らないだけで、3分3Rは全力で倒しに行きます。そこには当然意地もあるし、五味だってのこのこ出てきて大晦日にKOされる気ないし、かと言って、皇治はワンチャン一発食ってやろうと思ってるし、多分ほっといてもフルスロットルのド突き合いになると思うんで、意外に面白い、迫力のある試合になるんじゃないかと思うんで、そこに期待してほしいですね」

――大晦日にはMEGAの関係者も来るのでしょうか
「来ると思いますよ。年内には何らかの発表が、MEGAの人たちとも色んな調整をしてますので、出来るんじゃないかなと。多分、とても、世界的に色んなことが動いているので、多分格闘技を純粋に突き詰めてトップアスリートに上り詰めた人たちが、これまで通り格闘技界でトップアスリートとして活躍できない……そういう人たちも活躍はするんだろうけど、何が言いたいかって言うと、今アメリカで起きてるのは、PPVだけで捉えると、ローガン・ポールとか、ジェイク・ポール、マイク・タイソンの試合がアンダーカードで試合組んで、それなりに格闘技も覚えはあるけどトップアスリートじゃないって選手たちが爆発的なPPVの売上を上げるんですね。で、ローガン・ポールとメイウェザーも2月の20日にやると。このアンダーカードもその内発表になると思うんですけど、凄まじいカードが出てくるんで、ちょっと世の中の生態系が変わると思うんですよ、格闘技界の。だから、必ずしもトップアスリートに上り詰めた人たちのスゴい試合、タイトルマッチに数字があるわけじゃなくて、2000万人もフォロワーがいる朝倉未来のバケモンみたいな人たちが格闘技のカテゴリーの中で闘うことで爆発的に売り上げが上がるっていうマーケットが生まれちゃったから。そういう中で僕らもものの作り方とか考え方も変えなきゃいけないし、そういうことも含めて、ひょっとするとMEGAってのはとんでもないイベントになりそうな、話を聞いていると、そう感じますね。みんなMEGAの実行委員会の人達も見に来ると思います」

――功労者に五味選手に敢えてボクシングの試合をやらせてあげたいという気持ちはあったのでしょうか
「別に。ちっとも無いですね(笑)功労者っていうか、五味さんとの関係も古いんで。でも、こういうときになんだかんだ言いながら、話が回ってくるのが五味隆典だし、そこで良いものをみんな持っていっちゃうのも五味隆典なんで、そこの関係値はお互い分かり合ってるんで。そういう嗅覚は五味隆典はスゴいんですよね。これは自分にとってチョイスするべきか、しないべきかって嗅覚はスゴいんで。刺さるだろうなと思ったら、刺さったと言うか。五味選手にとって、『功労者だからこういう機会作りました』みたいな気ではないですね」

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