新日本11.22後楽園大会 WORLD TAG LEAGUE 2014開幕戦、棚橋&ヨシタツvs.オカダ&YOSHI-HASHI
WORLD TAG LEAGUE 2014
日時:2014年11月22日(土)
開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:2015人(超満員札止め)
▼第1試合 8人タッグマッチ 20分1本勝負
田口隆祐/獣神サンダー・ライガー/タイガーマスク/●キャプテン・ニュージャパン
9分16秒 マジックキラー→片エビ固め
○“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン/ドク・ギャローズ/バッドラック・ファレ/タマ・トンガ
▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
KUSHIDA/●BUSHI
合体パイルドライバー→片エビ固め
マット・ターバン(ROH)/○マイケル・ベネット(ROH)with マリア・ケネリス(ROH)
▼第3試合「WORLD TAG LEAGUE 2014」Aブロック公式戦 30分1本勝負
○天山広吉/小島聡【1勝=2点】
8分04秒 アナコンダマックス
●ロブ・コンウェイ(NWA)/ジャックス・ダン(NWA)【1敗=0点】
▼第4試合「WORLD TAG LEAGUE 2014」Bブロック公式戦 30分1本勝負
鈴木みのる/●飯塚高史【1敗=0点】
11分09秒 キラーボム→エビ固め
○ランス・アーチャー/デイビーボーイ・スミスJr.【1勝=2点】
▼第5試合「WORLD TAG LEAGUE 2014」Bブロック公式戦 30分1本勝負
○永田裕志/中西学【1勝=2点】
11分04秒 バックドロップホールド
後藤洋央紀/●柴田勝頼(フリー)【1敗=0点】
▼第6試合「WORLD TAG LEAGUE 2014」Aブロック公式戦 30分1本勝負
○内藤哲也/ラ・ソンブラ(CMLL)【1勝=2点】
11分36秒 スターダストプレス→片エビ固め
AJスタイルズ/●高橋裕二郎【1敗=0点】
▼第7試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
真壁刀義/●本間朋晃/飯伏幸太
14分29秒 裏霞
中邑真輔/○矢野通/石井智宏
▼第8試合「WORLD TAG LEAGUE 2014」Aブロック公式戦 30分1本勝負
棚橋弘至/●ヨシタツ(フリー)【1敗=0点】
12分31秒 レッドインク
○オカダ・カズチカ/YOSHI-HASHI【1勝=2点】
ヨシタツを下したオカダが「史上最大の一戦やってやりましょう」と言って棚橋もKO!
絶好調の永田&中西が後藤&柴田を撃破!中邑と飯伏、石井と真壁が前哨戦で滾る!
第1試合
またも全席完売となった新日本プロレス後楽園大会。年に一度のタッグリーグの開幕戦ということで好カードがズラリとラインナップ。オープニングマッチからBULLET CLUBが登場。IWGPジュニア王者の田口とNWAジュニア王者のライガーをはじめとする新日本本隊と対戦。
BULLET CLUBが奇襲攻撃を仕掛けていって試合開始。いきなり場外戦になると、キャプテンを鉄柵に叩き付けたギャローズと田口に襲いかかったファレがストンピングを落としていく。
リング上ではトンガがライガーを攻撃していくが、コーナースプラッシュをかわしたライガーはカウンターのジャンピング・ネックブリーカーを決めてタイガーにタッチ。アンダーソンにソバットからローを叩き込んだタイガーは、アンダーソンの串刺し攻撃をかわすと、コーナーに激突したアンダーソンの蹴りを蹴り飛ばす。
だが、背後からギャローズが蹴っていくと、アンダーソンがエルボー。そこから再び場外戦へ。ライガーが鉄柵に叩き付けれ、さらにギャローズは田口に地獄突き。リング上ではファレがタイガーにネックハンギング。さらにギャローズがボディブローを連打すると、トンガがジャンピング・エルボードロップ。
トンガの串刺し攻撃をドロップキックで迎撃したタイガーだが、ギャローズが入ってきてコーナースプラッシュからのジャンピング・ボディプレス。しかしファレとギャローズのサンドイッチ攻撃をかわして誤爆させたタイガーは、トンガに投げ捨て式のタイガードライバー。
タッチを受けた田口はトンガにドロップキックを叩き込むと、バックを取るが、トンガはエルボーで逃れると串刺し攻撃を狙う。これをかわしてファレとギャローズに誤爆させた田口はスリーアミーゴ(=3連続高速ブレーンバスター)。
3発目を切り返そうとしたトンガだが、首固めで丸め込んだ田口。しかしキックアウトしたトンガは串刺し攻撃を狙う田口にスピアーを見舞っていく。田口がキャプテンにタッチすると、地獄突きの連打をお見舞い。そこからアンダーソンを捕まえた本隊はトレイン攻撃。さらにライガーのパワーボムからタイガーがダイビング・ヘッドバットを投下。
キャプテンもダイビング・ヘッドバットで続くが、これはかわされて自爆。すかさずBULLET CLUBはキャプテンにトレイン攻撃。さらにアンダーソンのネックブリーカー+ギュアローズのバックドロップ。アンダーソンは旋回式ガン・スタン(=ハワイアンスマッシャー)を決めるが、キャプテンもカウント2で返す。
さらにガンスタンを防御したヒラボトムで叩き付けたキャプテンは、飛び込んできたギャローズに地獄突き。しかしカリビアンデスクリップ(=コブラクロー)をかわしたアンダーソンはガンスタン。続けてギャローズとマジックキラーを決めて3カウント。
<試合後コメント>
BULLET CLUB
アンダーソン「今日の結果を見ただろう?」
ギャローズ「我々はIWGPのタッグチャンピオンだ。そしてWORLD TAG LEAGUEでも我々が優勝するのは目に見えているだろう。去年と同じ結果だ、常に我々が最強だ」
アンダーソン「常にリング上で見せている通り、BULLET CLUBこそNO.1だ。絶対このLEAGUEでも優勝するのは我々だ」
第2試合
ROHからマット・ターバンとマイケル・ベネットがキュートでセクシーなディーバであるマリア・ケネリスを帯同して入場。2本のベルトを失い丸腰となって出直すKUSHIDA。
ジャンケンをした結果、ターバンが先発で出ていく。BUSHIと腕の取り合いを展開すると、ハンマーロックに捉えたBUSHIをコーナーに押し込んでいく。スピーディーなロープワークから飛び付いてのフェースクラッシャーを決めたBUSHI。
続いてKUSHIDAとベネットがリングイン。するとリングサイドのマリアがパーカーを脱いでセクシーな真っ赤なビキニ姿になる。思わずKUSHIDAの視線が釘付けになると、そこに襲いかかったベネット。KUSHIDAもどうにかドロップキックを返すが、ベネットがうまくKUSHIDAを場外に落とす。
ベネットのプランチャはかわしたKUSHIDAだが、逃げた方向にターバンがノータッチプランチャを発射。KUSHIDAをリングに戻すと合体攻撃からベネット、ターバンが立て続けてにトラースキック。
自らが回転する変型のネックスクリューを決めたターバン。カウント2でKUSHIDAが返すと悔しがるマリア。だが、合体攻撃を狙ったターバンとベネットに延髄斬りを叩き込んだKUSHIDAは続けてターバンにハンドスプリングエルボー。タッチを受けたBUSHIはベネットにダイヤル固めからスウェーニョ(=コードブレイカー)を決めると、ブシ・ロール(=逆さ押さえ込みの体勢からジャンプして背中で体重をかけて押さえ込む)。
ターバンがカットして串刺し攻撃を狙うが、逆上がりキックで迎撃したBUSHIはスワンダイブ式ミサイルキック。さらにベネットにトペを発射すると、KUSHIDAがターバンを場外に追いやって場外ダイブを狙う。
しかしリングサイドからマリアがKUSHIDAの足をすくって倒すと、リングにあがってきてKUSHIDAとアゴの掴み合い。そこからマリアが張り手を見舞うと、怒ったKUSHIDAがパワーボムの体勢に。そこにベネットが飛び込んできてトラースキックでKUSHIDAを吹っ飛ばすと、BUSHIを捕まえていきハイジャック式パイルドライバーで叩き付けて3カウント。
<試合後コメント>
マイケル・ベネット&マット・ターバン with マリア・ケネリス
マリア「今日の結果は素晴らしいわ!」
ターバン「我々キングダムのちからを見せつけてやった。我々はアメリカで活躍してきたが今後は日本でも活躍をしていく」
ベネット「今日の結果を見ればわかるだろう。ROHのキングダムが世界最強だ。新日本の中でももちろん」
マリア「キングダムの強さにひれ伏しなさい」
第3試合
WORLD TAG LEAGUE 2014の初戦はAブロック公式戦からスタート。まずは『ギャラクシーエクスプレス』に乗ってNWAコンビが入場。四方の観客に筋肉美をアピールするコンウェイ。まずは前NWA世界ヘビー級王者の小島と現王者のコンウェイの対戦で試合開始。
小島をロープに押し込んでクリーンブレイクしたコンウェイはまたも四方に筋肉アピール。だが、そこに襲いかかった小島はショルダータックルで吹っ飛ばして、逆に筋肉アピール。すると背後からダンがショルダータックルで小島を吹っ飛ばしていく。すかさずコンウェイがヘッドロックパンチからエルボードロップを連続投下。
かわした小島はDDTで叩き付けると、天山にタッチ。モンゴリアンチョップを見舞って行くと、小島もエルボーで加勢。さらに飛び込んできたダンをダブルタックルで吹っ飛ばすと、コンウェイにヘッドバットとスリングショット式エルボードロップの同時投下。
これをかわしたコンウェイは天コジを場外に連れ出す。コンウェイが小島を鉄柵に叩き付けると、ダンが天山をリングに戻してバックフリップ。そこにコンウェイがダイビング・エルボードロップを投下。カウント2で返した天山だが、ダンがチンロックに捉えていく。
天山もカウンターでマウンテンボムを返すと小島にタッチ。マシンガンチョップから串刺しジャンピングエルボーを叩き込んだ小島は、行っちゃうぞエルボーを投下。さらにローリングエルボーから走り込んだ小島だが、ダンはスクラップバスターで叩き付けるとコンウェイにタッチ。
小島はコジコジカッターを決めて天山にダイビングタッチ。コンウェイはスタナーからスパインバスターで叩き付けると、天山をトップロープに上に乗せていくが、これは小島がカット。ダンも入ってくるが、天山がニールキックで蹴散らす。しかし天山のダイビング・ヘッドバットをかわしたコンウェイが走り込む。
そこに小島が飛び込んできてテンコジカッターを決めると、天山はアナコンダバイスへ。小島がカットしようとするダンを場外に排除している間に、天山はアナコンダバスターで叩き付けてからもう一度アナコンダバイスで絞め上げる。これでコンウェイはギブアップ。白星スタートを切った天コジはチームワークにもまったく不安はなさそうだ。
<試合後コメント>
天山広吉&小島聡
天山「コジ、ありがとう」
小島「ありがとうございました」
天山「こないだの、両国の話やけど、ほんまに、俺としたことが、熱くなってな、俺が!よう考えたら俺がな、しっかりもってへんかったってのもあるし」
小島「やっと気づいてくれましたか」
天山「やっと気づいたよ。今日から、開幕したな、タッグリーグ、2014ワールドタッグリーグ、幸先いいぞ」
小島「OK!」
天山「コジ、ガッチリガッチリ、今年は、今年こそ優勝やな。去年の、決勝で負けた屈辱忘れてへんぞ。今日は、あのロブ・コンウェイと、ジャックス・ダン?あいつらでかいしスニークやし、やることなすことインサイドワークすごいけども、最後に!アナコンダでガッチリいったしな。ガッチリ絞めてる時バキッて音したもんな。これやったらって思ったよ。あいつらNWAのベルト持ってるらしいやん?コジがいっとき持ってたベルト、あいつ取り返したらしいけど、次は、俺行っていいか?」
小島「OK」
天山「俺も行きたいわ。あのベルト。あんなロブ・コンウェイが巻いてるより、俺があのベルト、取りに行きたいな。取りに行かなあかん。取りに行くぞって、それだけ言っといてください。タッグリーグはまた別やけど、今シリーズ最後の最後まで、ガッチリ仲良く行こうぜ」
小島「ありがとうございました。タッグリーグ前にああやって俺たち大喧嘩して、普通は、シリーズが始まるまで仲悪いのが普通のタッグチームなんだよ。それで試合を通じて仲良くなったりまた仲悪くなったりするんだけど、俺たちは普通のタッグチームじゃねーんだよ。だから、タッグリーグ始まる前に仲良くなっちまうんだ。それは、ある意味プロレス界にしてみたら、まったくの非常識だよ。でもな、俺と天山にはそれが許されるんだ。な?俺と天山だけの特権だよ。こうやって、いつどこでも仲良く仲悪くなること、それが俺たちだけに許されてる特権なんだ。俺たちが優勝しても、優勝しなくてもずっとテンコジだ。な?だからって、今回は優勝しないわけにはいかないんだ。な?優勝するテンコジとして、このワールドタッグリーグ、必ず大活躍してやるから!」
第4試合
WORLD TAG LEAGUE 2014開幕戦から鈴木軍同士の対決が組まれた。馴れ合いではない鈴木軍はこれまでも同門対決の際は激しく真っ向からぶつかり合っている。まずはTAKAみちのくに先導されてNWA世界タッグ王者のKES(キラー・エリート・スクワッド)が入場。
続いて鈴木がタイチとデスペラードを従えて入場。飯塚は西側から登場すると、南側の客席まで駆け上がっていった。さらに飯塚がリングにようやく入ってくると、いきなりスミスJr.に奇襲攻撃。
そのまま試合が開始すると、鈴木とアーチャーも場外へ。飯塚はスミスJr.を連れ回すが、スミスJr.は観客から奪ったペットボトルのお茶を飯塚にかけていく。その間に鈴木はアーチャーを連れてリングに戻り、ニーリフトを連打。アーチャーも鈴木をコーナーに叩き付けてチョーク。
スミスJr.は飯塚をキャメルクラッチに捉えるが、飯塚はまたも場外に連れ出す。鈴木もアーチャーを放送席に叩き付けていく。飯塚はケーブルを使ってスミスJr.を絞首刑にしていくと、鉄柵に叩き付ける。
そこからリングに戻った飯塚はアーチャーにサミング。スミスJr.もリングに戻ろうとするが、場外から鈴木がアンクルホールドで捕まえていく。だが、鈴木を振り切ったスミスJr.がリングに戻ると、飯塚にダブルタックルからレッグドロップを同時投下。飯塚もチョークでスミスJr.を捕まえると鈴木にタッチ。
串刺しフロントキックからランニングローを叩き込んだ鈴木は腕十字へ。スミスJr.はロープに脱出すると、蹴ってきた鈴木を捕まえてキャプチュード。だが、鈴木下から両足で捕獲すると再び腕十字へ。これもロープに逃れたスミスJr.だが、鈴木はミドルキックからエルボー。
一本足頭突きを狙った鈴木を捻りの加えたバックドロップで投げたスミスJr.はアーチャーにタッチ。コーナースプラッシュからネックハンキング・スープレックスで投げたアーチャーは、コーナー二段目からフロッグスプラッシュを投下。だが、アーチャーがロープに飛んだところで追走して背後に回り込んだ鈴木はスリーパー。
飯塚も入ってきてストンピングを乱打するとコブラクローへ。スミスJr.が入ってきてカット。鈴木も飛び込んでくるがスミスJr.はエプロンに投げ出す。しかし鈴木はぶら下がり式腕十字に捉えてスミスJr.を場外に出すと、飯塚と2人でアーチャーを攻撃。
アーチャーは鈴木はブラックアウト(=変型アイコノクラズム)を狙うが、鈴木はオンブ式スリーパーに捉える。ここで飯塚がアイアンフィンガー・フロムヘル(=鉄製グローブ)を装着するが、スミスJr.がビッグブーツでカット。KESは鈴木にキラーボム(=アーチャーのフルネルソンバスター+スミスJr.のライガーボム)を狙うが、鈴木はスミスJr.を三角絞めで捕獲。
その間に飯塚がタッチロープでアーチャーの首を絞めていくと、鈴木はスリーパーからゴッチ式パイルドライバーの体勢に。だが、アーチャーがカットに入り、鈴木にダークデイズ(=リバースDDT)。続けてアーチャーは飯塚をハイアングルのチョークスラムで叩き付けると、続けてキラーボムで叩き付けて3カウント。
鈴木軍同門対決はNWA世界タッグ王者のKESの勝利。試合後、アーチャーが握手を求めると、その手を払った鈴木。すると険悪なムードでお互いを突き飛ばすが、次の瞬間、抱き合って健闘を称えた。やはり鈴木軍の結束力は固く一枚岩。
帰り際、タイチがセコンドの小松を捕まえると、待っていた鈴木がヘッドロックに捉えてから観客のヒザの上に押し付け、さらにエルボーを見舞ってバックステージまで拉致していった。
第5試合
なかなか結果が出せない後藤&柴田の同級生タッグにとって背水の陣で挑むWORLD TAG LEAGUE 2014。初戦の相手は熱くなれること間違いなしの永田&中西の第三世代コンビ。
柴田vs.永田で試合開始。永田がヘッドロックに捉えれば柴田はヘッドシザースで脱出。手四つの力比べになると、永田が押し込んでいくが、柴田はどうにか押し返すとロープに押し付ける。すると離れ際に頭を叩いていった柴田。
一気に表情が変わった永田はニーリフトを連打。さらにエルボー合戦を展開すると、中西が飛び込んできてダブルタックル。中西は後藤を場外に落とすとプランチャ。永田も柴田を場外に連れ出すが、鉄柵に叩き付けた柴田はジャンピング・フロントキック。永田をリングに戻した柴田は胸板を蹴飛ばすと足4の字固めへ。
どうにか反転した永田だが、さらに反転して元に戻した柴田。ロープに逃れた永田だが、柴田は後藤にタッチ。逆片エビ固めを狙った後藤だが、空いている右足で蹴飛ばして防御した永田は上へのフェイントかたヒザに低空ドロップキック。さらにフロントキックを見舞って中西にタッチ。
重たい逆水平チョップを叩き込んでいった中西は串刺しラリアットを狙ったが、相打ちに持ち込んだ後藤。だが、中西はショートレンジラリアットでなぎ倒すと、「ホー」から足踏みして突進。ラリアットはかわした後藤だが、中西は野人ハンマーを叩き込むと、逆水平チョップからロープへ。だが、追っかけていった後藤はラリアットでなぎ倒す。
タッチを受けた柴田は控えの永田にジャンピング・フロントキックを叩き込むと、中西にPKを狙ったが中西はスピアーで迎撃して永田にタッチ。真っ向からのエルボーを打ち合うと、永田はミドルキックで柴田をコーナーまで追い込む。さらに串刺しフロントキックを叩き込むが、柴田も張り手からバックドロップ。
永田がエクスプロイダーで投げれば、柴田も返す刀で投げ捨てジャーマン。ダブルダウン状態から柴田がカバーするがカウントは2。そのままスリーパーに捉えた柴田だが、下から蹴り上げた永田は腕固めへ。後藤が飛び込んでくるが、中西が素早く入ってアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる。
どうにかロープに逃れた柴田だが、永田と中西はトレイン攻撃を狙う。しかし蹴りで迎撃した柴田は中西にドロップキック。永田にエルボー、張り手、エルボースマッシュを見舞うと、エルボーの連打から対角線上へ移動。だが、串刺しドロップキックは中西がラリアットで迎撃。
後藤も飛び込んできて永田に串刺し式村正(=ニールキック)を叩き込むと、柴田が羽交い締めにした永田に向かってラリアット。これを永田がかわして柴田に誤爆させると、永田はもの凄い急角度バックドロップで柴田を投げる。カウント2で返した柴田だが、中西が入ってきてEAST GOLD(=永田の延髄斬り+中西のブレーンチョップ)を決めると、永田は柴田を完全無欠のバックドロップ・ホールドで投げて3カウント!
同級生タッグがまさかの黒星発進。逆に絶好調の白星スタートを切った第三世代コンビはコーナーに登ってアピールすると、脇の差し合いでまだまだ元気だとアピールしてみせた。
<試合後コメント>
中西学&永田裕志
永田「いや、新日本のリングがほんと懐かしいね。わずか1シリーズいないだけで、こうも恋しさと切なさを感じるリングなんてそうそうないよ。やっぱり俺は新日本の人間だなと」
中西「あんたがいないとはじまらないよ! なぁ、まあせやけど! まだまだ試合したいけど、前回、俺、試合してへんからよ! 力が有り余ってしゃーないんや! とにかく! もう一試合でもしたいよ! 早く出してくれんかの? 楽しみにしとるわ! ありがとう永田!」
永田「俺たちが、最前線で、中西学と最前線で闘うって重大な使命があるんだ。これだけ大きくなった新日本プロレス、これからは若い力、有り余る素材をもつ若い存在をスカウトしてこなきゃいけない。特にレスリング界からね。バルセロナ五輪、中西学っていうのは貴重な人間だし、日本を制して世界と闘ってるんだ。俺たちが精一杯闘うことで、レスリングの後輩たちが夢を持ってこのリングに上がっている。そういう使命を俺らももってるんじゃないか。このパワー見てみろ、まだまだ、下の奴らには負けないゼアッ! 楽しみだよ。以上」
第6試合
AJスタイルズがシリーズ、しかもリーグ戦に出場するというのも珍しい。しかも初戦から大阪大会で激しく睨み合った内藤との対戦。ソンブラvs.裕二郎で試合開始。トーキックからヘッドロックに捉えた裕二郎はショルダータックル。すぐに立ち上がったソンブラはリープフロッグ。だが、裕二郎はフロントキックを叩き込む。
ソンブラはコルバタで裕二郎を場外に投げ捨てるとダッシュするが、ロープの間でストップすると頬杖をつく余裕を見せる。ここでAJと内藤がリングイン。腕の取り合いからロープに飛んだAJはジャンプした内藤をくぐり抜けようとしたが、内藤はドロップキック狙いだったためAJの上に落下。
内藤はAJをショルダースルーで投げると、そこにソンブラがダイビング・ボディプレス。ソンブラはエプロンに出てスワンダイブを狙うが、場外から裕二郎が足を掴んで阻止。AJも場外に出て鉄柵の上にソンブラを落としてからリングに戻す。ジャンピング・ニードロップを落としたAJは裕二郎にタッチ。
裕二郎は馬乗りナックルを見舞っていくと、釣り鐘式ストンピング。ソンブラもチョップを返していくと、ロープに飛ぼうとするが、マスクを掴んで阻止した裕二郎はコーナーに叩き付ける。しかしソンブラも走り込んできた裕二郎をパワースラムで叩き付けて内藤にタッチ。
内藤はAJにアームホイップから側頭部への低空ドロップキック。さらにランニングサンセットフリップからミサイルキックを発射すると、ブレーンバスターを狙うが、踏ん張ったAJは逆にブレーンバスターで投げて内藤をコーナーに叩き付ける。スタイルズクラッシュはソンブラがカット。裕二郎がソンブラを排除するが、内藤が裕二郎にドラゴンスリーパーからのバックブリーカー。
AJとのエルボー合戦に打ち勝った内藤だが、AJは片手倒立の状態から蹴り落とすと裕二郎にタッチ。フィッシャーマンバスターで叩き付けた裕二郎は、東京ピンプス(=フェースバスター式カナディアンハンマー)の体勢に。うまく逃れた内藤はジャンピングエルボーアタックを狙ったが、裕二郎がかわすとエプロンからAJがミドルキック。
すかさず裕二郎がインカレスラムで投げると、AJがソンブラにスワンダイブ式エルボーアタック。場外に出たソンブラはAJのプランチャをかわしていく。その間にリング上では裕二郎がマイアミ・シャイン(=肩口に抱え上げた相手を捻りを加えながら落とす変型デスバレーボム)を狙ったが、うまく逃れた内藤は裏投げから裕二郎をコーナーに乗せて雪崩式フランケン。
だが、クラッチして回転を止めた裕二郎は、そのままマットに降りてパワーボムを狙うが、内藤もうまく切り返す。そこにソンブラがスワンダイブ式ミサイルキック。内藤の振り子式串刺しドロップキックからソンブラが串刺し式ダブルニーを叩き込むと、内藤はグロリア(=リストクラッチ式変型エメラルドフロウジョン)からコーナーへ。
AJがエプロンからカットしようとするが、ソンブラがドロップキックで場外に叩き出すと、三角跳び式プランチャを発射。その間に内藤が裕二郎にスターダストプレスを投下して3カウント。勝った内藤はAJを挑発するが、AJは内藤を睨み付けながら引き上げていった。
<試合後コメント>
内藤哲也&ラ・ソンブラ
ソンブラ「俺の空中技のすごさを見ただろう? これからもっと俺に注目すればいい。あとはこいつに聞け」
内藤「久々にソンブラ、間近で見て、体調良さそうだしコンディション良さそうだし、やっぱね、CMLLのトップ張ってる選手だけありますよ。非常に頼もしい。今日、つい一時間二時間前に、久々に俺会ったんですけど、もう昔2009年から俺闘ってるんでね、もう会話しなくてもコミュニケーションは十分。いやー、今の時点でも足らないけど、これからね、もっとコミュニケーションとってもっとすごい連携お見せしますから。このタッグリーグ! 参加するためだけにソンブラを呼んで、ソンブラと組んでるわけじゃないんでね。キッチリこのシリーズ優勝、そして主役に躍り出てやるぜ。あとAJ! AJ! どうしたAJ。やる気があんのかないのかどっちなんだ?俺は、やる気まんまんだぜ? あんなに、すごく踏みがいのある踏み台は久々なんでね、この踏み台キッチリ、キッチリ踏んづけて来年、IWGP戦線に浮上、再浮上したいと思います」
第7試合
セミファイナルは本隊vs.CHAOSのスペシャル6人タッグマッチ。本間、矢野、真壁、石井、飯伏、中邑の順に入場。気合い十分の表情で登場した飯伏だが、真壁がその飯伏と本間を下げて、先発を買って出るとCHAOSからも石井が出て来る。
ロックアップからロープに押し込んだ石井が張り手を見舞っていくと、両者ハンマーで殴り合う。そこからショルダータックルで倒し合うと、エルボー合戦へ。かなり長い時間エルボーを打ち合った両者だが、そこから真壁がボディスラムで叩き付けてからショルダータックル。
ここでタッチを受けた飯伏。すると中邑が手を出していき、石井がタッチ。ローキックを出していく飯伏に組み付いていった中邑はロープに押し込んであら脱力ブレイク。そこにハイキックを放った飯伏だが、かわした中邑はニーリフトからハイキック。飯伏もかわしてハイキックを出すが、中邑もかわしていく。
グラウンドに引き込んだ中邑はガブっていくが、飯伏はロープに脱出。コーナーに押し込んだ中邑は踏みつけバイブレーション。しかし足を掴んで立ち上がった飯伏は、ソバット、掌底、ハイキックを叩き込んで本間にタッチ。逆水平チョップからランニング・コケシを投下した本間だが、かわした中邑は本間をコーナーの上に寝かせると串刺しニーリフト。
そこから場外戦になると、石井は真壁を客席に投げつける。リング上では中邑が本間を攻撃してから矢野にタッチ。アームホイップで投げた矢野は、石井にタッチ。逆水平チョップを叩き込んでいった石井は、控えの真壁に向かって「どうした、オイ」と挑発。本間も逆水平チョップを返していくが、石井は逆水平チョップ一発でなぎ倒す。
ヘッドロックに捉えた石井を本間がロープに飛ばすが、石井は控えの真壁にエルボー。だが、本間がぶっこ抜いてブレーンバスターで投げると真壁にタッチ。真壁はこれまでの鬱憤をぶつけようと突進するが、石井はラリアットで迎撃。さらにエルボーと逆水平チョップを叩き込んだ石井は串刺しラリアット。
真壁も串刺しラリアットを返すと、コーナーで馬乗りナックル。そこからダブルリストアームサルトで投げた真壁は走り込んできた石井をパワースラムで叩き付けるが、石井もパワースラムを返すと、足を止めてのエルボー合戦へ。さらにノータッチヘッドバットからラリアットでなぎ倒すが、真壁もすぐに立ち上がってラリアットの相打ちが続く。
どうにか打ち勝った真壁はパワーボムを狙うがリバースで切り返した石井は走り込んできた真壁をカウンターのラリアットでなぎ倒す。ここで真壁は飯伏にタッチ。飛び込んでいった飯伏だが、中邑はカンフーキックで迎撃すると、ニースタンプからリバースパワースラム。
滾った中邑はボマイェを狙ってダッシュするが、ウラカン・ラナで切り返した飯伏はジャーマンで投げてカウント2まで追い込むと、シットダウン・ラストライドを狙った飯伏だが、中邑が踏ん張ると後頭部にストンピングを落としてからもう一度シットダウン・ラストライドを狙う。これを回転エビ固めで切り返した中邑。飯伏はその場飛びムーンサルトを投下するが、剣山で迎撃した中邑は至近距離からボマイェを発射。
しかし本間が小コケシでカットすると、中邑は矢野にタッチ。飯伏がドロップキックを返して本間にタッチすると、本間はその場で小コケシを連打。矢野も背後から髪の毛を掴んで引き倒すと、「ヤノ・トウ・ルー!」をしようとするが、カットした本間はコケシ(=頭を斜めにして前のめりに落下するダイビング・ヘッドバット)を投下。これをかわした自爆させた矢野は、背後から急所攻撃をお見舞いすると、裏霞(=がぶりの体勢から丸め込む変形首固め)で丸め込んで3カウント。
試合後、石井と真壁は睨み合いから、またもエルボー合戦へ。中邑は熱くなる飯伏をスカすように矢野と足早に引き上げていった。
<試合後コメント>
中邑真輔
「別に、別にいいんだよ? 前哨戦なんか、なくたって。今更、もっと、もっとジャラジャラ出てくんだろ?」
石井智宏
「NEVERの前哨戦か? タッグリーグの前哨戦か? 俺には関係ねーんだよ。目の前の相手を怒らすかだよ。真壁、お前そんなもんか?まだよ、冬眠から目が冷めてねーようだな。言っとくけどよ、俺はこんなもんじゃねーからな。まだ時間はある。オイ、しっかり俺が怒らしてやるよ。お前コレ(ベルト)をナメんなよ」
※矢野通はノーコメント
第8試合
WORLD TAG LEAGUE 2014開幕戦のメインはAブロック公式戦、棚橋&ヨシタツvs.オカダ&YOSHI-HASHI。棚橋とヨシタツはお揃いのチョンマゲヘアーで登場すると、それぞれコーナーに登ってアピール。さらにいきなり1.4ドームのメインカードである棚橋vs.オカダで試合開始。
棚橋がオカダと対峙したところに背後からヨシタツが襲いかかり、CHAOSはトレイン攻撃。さらにヨシタツのシーソーホイップからオカダがDDTを決めると、ヨシタツをトップロープの上に乗せてYOSHI-HASHIがドロップキック。さらにオカダがベースボール・スライド(=スライディング式ドロップキック)で続く。
オカダは棚橋をチンロックに捉えると、トーキックから走り込むがショルダースルーで投げた棚橋はヨシタツにタッチ。ミドルキック、ソバット、ニールキックと叩き込んだヨシタツだが、オカダがロープに飛ばしたところに場外からYOSHI-HASHIが如意棒で殴打。すかさずオカダは棚橋を場外に連れ出して鉄柵に叩き付けるとフロントキックを叩き込んで鉄柵の外に出してから鉄柵をロックして中へ。
YOSHI-HASHIがヨシタツをリングに戻して逆水平チョップ。続いてオカダがスリングショット式アトミコを投下。YOSHI-HASHIが串刺しラリアットから走り込むが、ミドルキックで迎撃したヨシタツは棚橋にタッチ。棚橋はドロップキックでオカダを除外に落とすと、YOSHI-HASHIもフライング・フォアアームで場外に落とし、プランチャを投下。
リングに戻った棚橋は串刺し式クロスボディーからローリングセントーンを投下。スリングブレイドを狙ったが、かわしたYOSHI-HASHIはヘッドハンター(=前方回転ネックブリーカー)を決めてオカダにタッチ。髪の毛を掴んで睨み合った両者。そこからオカダはフロントキック。蹴り脚をキャッチした棚橋だが、オカダはエルボーで逃れると、逆に棚橋の蹴り脚をキャッチしてドラゴンスクリュー。
さらにDDTで棚橋を脳天からマットに突き刺すと、ダイビング・エルボードロップを狙う。棚橋が立ち上がるとドラゴンリングインしたオカダだが、棚橋はヒザへの低空ドロップキック。しかしオカダは走ってきた棚橋にドロップキック。しかしフロントキックをキャッチした棚橋はドラゴンスクリュー。
タッチを受けたヨシタツはクロスボディーからショルダースルー。フラッシング・エルボーを落とすと、棚橋が入ってきてジャンピングエルボー。棚橋がオカダを肩口まで担ぎ上げると、ヨシタツがスラディングで合体して落とす合体式ドリラー。YOSHI-HASHIが飛び込んでくるが、ヨシタツはアームホイップで投げたところにニーリフト。
オカダにもアームホイップでのニーリフトを狙ったが、蹴り脚をキャッチしたオカダはツームストンパイルドライバーを狙う。棚橋がカットに飛び込んでくると、オカダは棚橋を捕まえてレインメーカー(=相手の腕を掴んで引き込むように決めるアックスボンバー)! 完璧に決まって棚橋をKOしたオカダはヨシタツにレッドインク(=変型キャメルクラッチ)をガッチリ決めてヨシタツからギブアップを奪った。
完全KOされて大の字に倒れた棚橋に対し、マイクを持ったオカダが「棚橋さん、1つだけ言わせてください。2015年1月4日、東京ドーム大会。新日本プロレス史上最大の一戦やってやりましょう! やってやりましょう、棚橋さん!」と言うと、棚橋の腕を掴んで強引に握手。さらに「2015年1月4日東京ドーム大会、新日本プロレス史上……いや、プロレス界史上最大の闘いをやるからな! お前ら目を反らすなよ! 棚橋さん、立ってください!」と言って棚橋を引き起こしたオカダは、「やりますよ、棚橋さん」と言うと、何とグッタリする棚橋をツームストンパイルドライバーで叩き付けていく。
さらに大の字になった棚橋の上でレインメーカーポーズ。そして大「オカダ」コールの中、外道が棚橋に向かって「棚橋、ベルトを失う準備はいいか? おめーはベストなレスラーじゃねぇ。ベストなレスラーはよ、もちろん、レインメーカー! オカダ・カズチカだ。いいか、2015年1月4日、東京ドームによ……カネの雨が降るぞぉ!」と吐き捨てた。
<試合後コメント>
ヨシタツ
「最後の技なんて技?」
――レッドインクです
「…皆知っての通り、俺AJ戦で、首に傷を負って…だから今日のレッドインクは、効いたよ。今日のは、今日のレッドインクは、(手の動作を入れながら)“スペシャル”だよ。でも俺が万全の状態なら、あれは、(手の動作を入れながら)“ノット・スペシャル”だ」
※棚橋は肩を担がれ、無言のまま控室へ