12.6有明大会でついにパンクラスに参戦する奥野“轟天”泰舗が公開練習
11月18日午後、都内墨田区のCAVEで、奥野“轟天”泰舗が公開練習をおこなった。奥野は『PANCRASE 263』(12月6日、ディファ有明)でアキラ(久我山ラスカルジム)と対戦する。
奥野は3分1Rのミット打ちを披露。直前までの笑顔と一転、険しい表情でミットを打ち込んだ。
これまでウェルター級で闘って来たが、今回からライト級に階級を下げる。「パーソナルトレーナーをつけ万全を期しているので何の問題もない。ウェルターなら今日計量でも大丈夫」と笑った。
ライト級に落とすことは、以前から考えていたという。「前回の試合が終わってから落とそうと思い、試合直後から準備していた。もともと戦極の頃から自分のベストウェイトはライト級なんじゃないかと感じていたし、これから上を目指すためにライト級でやりたいと決断した」と話した。
修斗、DEEP、SRCを渡り歩いてきた奥野がついにパンクラスに参戦。しかも、ワールドスラムトーナメント準決勝からの参戦だ。奥野は「この参戦について、理解・尽力してくれたパンクラス酒井代表と、DEEP佐伯代表に感謝します」と述べ、「途中からの参戦だけに、初戦を闘った選手やパンクラスのファンが納得するような試合をしなくてはならないと思っている。誰にも文句を言わせないような試合をしたい」と意気込みを語った。
パンクラスという団体に関しては「石渡を通して、誠意ある対応、熱い気持ちを感じていたので、出られるのはすごくうれしい。ただ、今後についてはパンクラス、DEEPそれぞれの代表の考えがあると思うので、試合が終わってから考えたい」と述べるにとどまった。
対戦相手のアキラについては「石渡(伸太郎)の試合でパンクラスに行くと、なぜか必ずアキラ選手を見かけた。まさか闘うことになるとは思わなかった。ハートもフィジカルも強い、すごくいい選手だと思う」と言う。
どんな試合になりそうか尋ねると「相手は僕以上に勝ちたいと思っていると思う。でも、僕は彼以上に殴るし、逃げるつもりもない。相手が逃げない限りは打撃戦になると思う」と闘志を露わにした。
試合中に微笑みを見せることもある奥野は「本当に強かったり、自分の限界まで達するような相手と闘っていると、自然に笑ってしまう。アキラ選手がそういう選手なら、今度も顔が勝手に笑ってしまうと思う。もちろんKO勝ちを狙う」と話した。
勝てば決勝で北岡悟(Lotus世田谷)と闘うこととなる。「すごく燃える相手。そこにたどり着くのは自分」と不敵な笑みを見せた。新しい階級、初めてのデカゴン。アマチュア修斗を含めれば10年選のベテランだが「すごく新鮮、まるでデビュー戦のような気持ちでいる」と目を輝かせた。
【写真・文/佐佐木 澪】