8・9 WAVE新木場大会 フェアリー&藤本&矢子vs文子&山縣&乱丸 山縣vsフェアリー 宇藤vs後藤
- 2016-8-10
- 試合
- プロレスリングWAVE
『Weekday WAVE vol.101〜101回目の〜』
日程:8月9日(火)
会場:東京・新木場1stRING
開始:19:00
観衆:72人
▼エキシビションマッチ 5分間
宇藤純久(大日本)
1−0(エキシビジョンのため勝敗なし)
後藤恵介
▼YOUNG OF WAVE 15分1本勝負
○朱崇花
11分2秒 チョークスラム→体固め
●長浜浩江
▼TRY AGAIN for Regina・2 10分1本勝負
○山縣優
5分18秒 クロスフェースロック
●フェアリー日本橋(OSAKA女子)
▼Fantastic WAVE〜フェアベントレラスからの刺客〜 20分1本勝負
永島千佳世/○米山香織
15分36秒 ジャパニーズ・レッグロールクラッチ→エビ固め
桜花由美/●夏すみれ
▼フェアリンピック〜Black beard crisis〜
○山縣優
6ターン目 黒髭発射
●フェアリー日本橋(OSAKA女子)
▼フェアベンジャーズvsフェアベントレラス 20分1本勝負
○フェアリー日本橋(OSAKA女子)/藤本つかさ(アイスリボン)/藤ヶ崎矢子(JWP)
11分3秒 真空蹴り→片エビ固め
山縣優/浜田文子/●救世忍者・乱丸(フリー)
フェアベンジャーズとフェアベントレラスの抗争が終結!浜田文子と長崎まる子の因縁が勃発しシングル決定!
エキシビジョン
WAVE初の男子練習生・後藤恵介のエキシビションがダークマッチとしておこなわれ、3戦目のこの日は、大日本プロレスの宇藤純久との一戦となった。
まずは宇藤が払い腰からグラウンドに持ち込もうとしたが、かわす後藤。すぐに宇藤はスクールボーイ。キックアウトした後藤は小刻みエルボーで向かっていくも、宇藤が逆水平チョップ、エルボーでやり返す。そしてボディースラムで叩きつけると逆エビ固めへ。グイッと宇藤が体重を落とすと、後藤がたまらずギブアップ。宇藤が先取した。
試合が再開され、後藤はエルボーで立ち向かっていく。だが、宇藤のヒザ蹴り、エルボーに失速。さらに宇藤はボディースラムで叩きつけたあとカバーにいく。なんとかキックアウトした後藤はエルボーで向かっていったが、ここで時間切れのゴングが鳴らされた。
第1試合
第1試合は長浜浩江vs朱崇花の一戦。開始早々、朱崇花がアンクルホールド、フロントネックロックで捕獲する。長浜も脱出するとヘッドロックに捕らえていく。朱崇花も取り返しヘッドロック。ショルダータックルで吹っ飛ばす。長浜もドロップキックを放つとヘアーホイップ。「1周年おめでとう!」と張り付けドロップキックをお見舞いする。そしてチャーシューを狙うも、受け止めた朱崇花がブーメランアタックで巻き返す。そしてボディースラム!
長浜も串刺しドロップキックで攻勢に転じると、低空ウラカンからロングビーチにつなげる。そして逆エビ固めへ。脱出されるとエルボーのラリーから朱崇花がドロップキック。ミサイル弾につなげるがカウント2。さらにムーンサルトプレスを投下するも、かわした長浜がカサドーラ。サクラ落としでカウント2。
朱崇花もカウンターのドロップキックで流れを変えると、チョークスラムを狙ったが、切り返す長浜。ヒヤリとした朱崇花だったがドロップキック、トラースキックでやり返すと、サイドスープレックス、チョークスラムと畳みかけ3カウント。
第2試合
「なつフェスタ」への全戦参加をアピールしたRegina・山縣優。この日の相手はフェアリー日本橋だ。早速、マイクを握ったフェアリーは「今日は特別ルールを考えてきたの。私がピンチになったらお助けカードを引くことができます。そこには助っ人の名前と技名が書いてあります。山縣優はそれを受けなければいけません。あらあらあらReginaさんびびってるの? ハンデあってもいいかなと思って。意外と必死ね。私も必死に頑張るわ」とゴングを鳴らす。
山縣は速攻決着を狙って逆エビ固めに捕らえるが、早速、フェアリーがお助けカード。最初に引いたカードは「ヤコリーヌのドロップキック」。すると花道から藤ヶ崎矢子がリングインしてそのままドロップキック。だが山縣はバンプすら取らず。逆に藤ヶ崎は山縣にビンタされてしまい、そのまま退散するハメに。
すぐにフェアリーは2枚目のカードを引くが「メラニーのチョークスラム」を引いてしまう。メラニーはアメリカに帰国してしまっているので当然無効。もう1枚引くと、今度は「浜田文子のお好きな技」と書かれている。呼ばれた文子はゆっくりリングインすると、山縣にヘッドバット! すかさずフェアリーがフェースクラッシャーで攻勢に出る。そして秘伝でんでん☆クラッチを狙うが、回避した山縣がスリーパーへ。これはニアロープ。
ここでLAの体勢に捕らえた山縣だったが、ここでフェアリーはもう一度、お助けカードに頼る。だがまたもや「ヤコリーヌのドロップキック」を引いてしまう。再度ドロップキックを放った藤ヶ崎だったが、ダメージを負わせるまでには至らず。ならばとフェアリーはもう1枚! ところがフェアリーが引いてしまったのは「山縣優の必殺技」と書かれたお助けカードだった。「こんなの書いてない……」と動揺するフェアリーだったが、ステッキ攻撃から首固め! これをキックアウトした山縣がクロスフェースでギブアップを奪った。
試合後、納得のいかないフェアリーは「そんなカード書いてないわよ。あっ米山のイラストが……仕組んだわね。これで勝った気にならないでちょうだい。アナタとはあと2本試合があるのよ。それじゃまたあとで会いましょう。以上第2試合でした」とリベンジを誓ってリングを降りた。
第3試合
“優ちゃんの為に出場してくれる友情パワー満点なX”と発表されていた永島千佳世のパートナー。登場したのは、山縣を「優ちゃん!」と慕う米山香織だった。米山は開口一番「みなさんこんばんはー! 優ちゃんの為に出場してくれる友情パワー満点な米山でーす。今日は永島さんとの“フェアベンジャーズ”で頑張るぞー!」と元気にアピールするも、名前を間違えるという痛恨のミス。永島に「フェアベントレラスだから」と正されるも、米山はあまり理解しておらず、そこに桜花&夏が飛び込みゴングとなった。
いきなり場外戦で暴れまくる4選手だったが、リングに戻ると、夏が掴まる展開に。永島が足4の字固めに捕らえていく。助けに入った桜花が夏を転がしエスケープとなったが、夏の劣勢は変わらない。米山が逆片エビ固めで捕獲したあと、張り付け攻撃。夏の顔面を雑巾でこすっていく。精神的なダメージを負った夏。だが、米山にクロスボディー、ネックブリーカードロップを放ってようやく桜花と交代する。
桜花は米山→永島にビッグブーツを決めると、まとめてフェースクラッシャー! そして串刺しビッグブーツを米山に決める。米山も桜花のビッグブーツをブリッジでかわすと、攻勢に転じてモンゴリアンチョップ、グルグルパンチを放つ。だが桜花もチョップをガードしブラディーEXへ。これを米山が脱出し、永島とタッチ。
永島は桜花にコルバタ、低空ドロップキックをお見舞い。ロープに走るも、エプロンから夏が足止めする。桜花がすかさずビッグブーツ、バックドロップにつなげる。10分経過。桜花vs永島のビッグブーツのラリーのあと、永島がカウンターの裏投げでカウント2。すかさずコーナーに登るが、桜花がビッグブーツで妨害し垂直落下ブレーンバスターにつなげる。そして桜花&夏で永島をケンカキックで挟み撃ち!すぐに永島&米山も同じ挟み撃ちでやり返すと、永島がミサイル弾を放つがカウント2。米山のセントーンもカウント2止まり。夏も桜花のアシストからブロンコバスターを決めると、桜花のサンマドロップを挟んで、ダイビング・クロスボディー。そしてブロックバスターでカウント2。これをキックアウトした米山はダブルリストアームサルトからセカンドロープからのセントーンを投下。これは桜花がカットイン。夏も丸め込み技でなんとか勝利を目指すも、米山がジャパニーズ・レッグロールクラッチへ。形が崩れるとそのまま強引に押さえ込んで3カウントが入った。
フェアリンピック
フェアリンピック3日目の種目は、Black beard crisis。わかりやすく言うと、黒髭危機一髪でフェアリーと山縣が対決した。ルールはいたって簡単で、二上美紀子社長が「黒髭が飛んだら負けです」と説明した。好勝負(?)が繰り広げられるなか、6ターン目に入り、フェアリーが黒髭を発射させてしまい、敗北。山縣に金メダルが授与された。
フェアリーは「勝てるかと思ったのに。しょうがないわ。あと1回勝負が残っているわ。次の試合で私がアナタから勝ったらReginaに挑戦させてもらうわよ」とアピールすると、山縣も「望むところだ!」と返した。
第4試合
もともとはフェアベンジャーズの一員だった山縣&文子。けれどもいつの間にかフェアベントレラスを名乗り始め、フェアリーたちとは敵対関係に。今回、その決着戦として、ベンジャーズvsトレラスが組まれた。トレラスは関西の大物Xを招聘。関西の大物といえば、誰もが“あの人”を連想したが……最後に入場してきたのは、救世忍者・乱丸だった。
しかし、リング上では文子と藤本が一触即発。前日(8・8新木場)の遺恨を引きずる文子と藤本は、乱丸を無視して衝突する。すると、背後から乱丸が藤本にカンチョー攻撃。シリアスな空気をぶちこわした。
早速、フェアリーが自己紹介しようとするが、文子が阻む。フェアリーは奇声を発して文子に仕返し。続いて山縣vs藤ヶ崎となり、藤ヶ崎はドロップキックで突っ込むも、山縣が余裕でかわして乱丸vs藤本へ。藤本が乱丸の忍法を無視すると、乱丸は脱力ファイト。仕方なく藤本が受け入れ、試合が再開されるも、藤本がカンチョー攻撃! 腹黒い一面をみせた。
文子vs藤本となり激しいエルボーのラリー。文子がムーンサルトを放つが、藤本がかわしてサッカーボールキック。反撃に転じる文子だったが、ここで乱丸がタッチを要求する。仕方なく文子が譲ると、乱丸は藤本に一直線。これを藤本が迎撃し、ビーナスシュートにつなげる。ところが乱丸はリングシューズの紐がほどけていることにふと気づく。偶然しゃがんだため、運よくビーナスシュートを回避。
これで波に乗った乱丸は「しっかりもっておけよ」と文子にフェアリーを羽交い締めにさせハイキック。ペースを掴んだかに思われたが、今度は乱丸が掴まりベンジャーズのトレイン攻撃、藤本のミサイル弾が決まる。トレラスもトレイン攻撃でお返しするが……。フェアリーも魔法のステッキを持ち出し、マジカルホイップ! これは効かなかったが、トレラスの誤爆を誘ったフェアリーが真空蹴りで乱丸から3カウントを奪った。
エンディング
試合後、文子はまたもや大荒れ。昨日に続いてセコンドの長崎まる子にも手を出してしまう。するとまる子が「何なんだよ! 昨日からベルトで人を殴ったりさ、人としてありえないんだよ!! 自分が大好きで尊敬している藤本さんをアイスのベルトで殴って」とブチ切れる。その様子を見た二上社長が「まる子、落ち着け。夏フェスタ中は(カードが)いっぱいいっぱいだから、9月に入ったら文子とシングルやれ。なかなか当たられへんで、この人とは。9月6日は?」と提案。これに文子も受けて立つかまえをみせた。
すると藤本が「9月6日、まる子、デビュー1年記念じゃん」と気づく。二上社長も「凄いやん、まるちゃん。今日、文子もデビュー18年記念日やで。じゃあ、まる子の記念日に浜田文子vs長崎まる子」とアナウンス。桜花代表も承諾し、決定となった。
今度はフェアリーがマイクを握り「私、勝ちました! 関西の大物Xから勝ちました。優、ベルト挑戦させてもらってよろしいかしら」と挑戦をアピール。だが、山縣は「さっきの話ですよね? 『私に勝ったら』って言ってましたよね? 私、負けてませんけど。関西の大物にお勝ちになられました。私、まったく取られてません。残念でしたね。だからReginaなしということで」と却下した。
そこに、二上社長が「あのー、そもそもなんで、ケンカをしてたんですかね?」と割って入る。すると、永島が買ってきた大福をフェアリーが全部食べてしまったことが明かされる。トレラスの面々はそれをずーっと根に持っていたというのだ。最初はしらを切っていたフェアリーだったが、二上社長がipadでその現場を押さえていたことを思い出しファンにも公表。これで逃げ場を失ったフェアリーは、「私だけの大福かと思って……。勘違いしてたわ。私が無礼なこと言ってるからだと思ったけど、大福のことだったのね。私の全財産はたいて、大福買ってくるから、この抗争は和解しましょう」とあっさり謝罪した。
二上社長は「大福のためにケンカして、1興行をまるまる使って終わり? 関西からの大物も呼んで?」と呆れた様子だったが、和解したフェアベンジャーズは満足顔。拳を合わせて「フェアベンジャーズ・ファイト・オー!」とノーサイドとなった。
わだかまりがなくなったことで山縣は「フェアリーちゃん、9月18日の山縣優15周年記念興行、参戦していただけますか?」と打診。フェアリーが快諾すると、さらに永島にもオファー。山縣&文子&永島組として参戦することが決定した。これでハッピーエンドかと思われたが、今度は米山が「優ちゃん×2、9月18日、山縣優、15周年記念大会! あけてあるよ」と詰め寄る。山縣は「結構でございます」と断るも、米山は文子に懇願。文子が「いいよ」と承諾し、米山の参戦も決定した。
<試合後コメント>
フェアリー日本橋
「キャッチ開幕の日からこの抗争が行われていたんですけど、キャッチの試合中、文子も千佳世もキャッチの試合が決まっており、フェアベンジャーズの試合があまりできなかったのですが、こうやって一応、完結することができてよかったと思います」
——この抗争の原因は大福だったみたいだが
「まさか大福だったとは私自身、思いもよらなかったです」
——丸く収まって?
「よかったです。やっぱり食べ物の恨みは怖いなって思いました」
——今後はまたあのメンバーで?
「そうですね。機会があれば復活フェアベンジャーズ、本当に機会があれば行っていけたらいいなって。シリーズはいったん終了となります」
藤本つかさ&長崎まる子
——文子vs長崎が決定したが
藤本「本当、意味がわからなすぎて。まったく意味がわからないですね、私は。なんでああいう風につっかかってくるのか」
長崎「自分も意味がわからないです。昨日、セコンド行っただけなのに、ベルトで殴りかかってきて執拗にきて、なんでそうなのかわからない。それで今日こんなことになってしまい……」
藤本「正直、今日フェアリーと組んで対角に浜田文子がいて、どういう試合になるのかまったくわからなかったし、まさか大物Xが乱丸さんってことになって、それでいてああやってるコミカルをやってる浜田文子がいるのがわからなくて、答えが見つかりません」
長崎「自分でもビックリしていますけど、凄く悔しいという思いがあるのでシングルでぶつけていこうと思います」
(記事・写真提供 プロレスリングWAVE)