リアルジャパンが全対戦カードを発表。初代タイガー「ストロングスタイルというのは“なあなあにならない”という保証の代わりにおもしろくない場合もある」

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3月2日(水)、リアルジャパンプロレスが東京・興義館において記者会見をおこない、初代タイガーマスク同席のもと、3・24後楽園ホール大会『初代タイガーマスク黄金伝説~LEGEND OF THE GOLD Ⅳ』(試合開始18時30分)の対戦カードを発表した。会見ではスーパー・タイガー、タカ・クノウ、リアルジャパン初参戦となる倉島信行が出席、それぞれが意気込みを述べた。

リアルジャパンプロレス『初代タイガーマスク黄金伝説~LEGEND OF THE GOLD Ⅳ』
日時:3月24日(木)
会場:後楽園ホール
試合開始:18時30分

▼第1試合 シングルマッチ30分1本勝負
長谷川秀彦(フリー)
vs
倉島信行(ドラディション)

初代タイガーマスク「第1試合の倉島信行選手は、頻繁に興義館に練習に来ているので、ストロングスタイルもわかっていますし、期待して長谷川秀彦選手と試合をしていただくことになりました。第2試合バトルロイヤルの注目は、なんといっても前回(2015年6月大会でバトルロイヤルを実施)優勝されたグラン浜田選手。みんながグラン浜田選手をどう料理するかというのが注目だと思います。第3試合はドラゴンとサスケさんというので間違いないレベルの試合になるでしょう。第4試合の藤波さんは相変わらず凄く元気がいいです。石川雄規選手も(半年ぶりにカナダより)帰ってきますし、アレクサンダー大塚選手も。ここにいるスーパー・タイガーとタカ・クノウ、そして佐藤光留選手がチームを組むセミファイナルも申し分ない。本当は対戦してもらいたいくらい。(船木、鈴木出場で)凄くいい試合になりそう。最高の試合をやってくれると思います」

倉島信行「リアルジャパンは初めてになります。長谷川選手はこないだタカ選手と試合をしているのを見ました。無我でデビューして今年20年目なんですけど、第1試合にかけてずっとやってきてるんで、ボクの闘い方で長谷川選手から勝ちたいと思います」

初代タイガー「20年経つの?」

倉島「ハイ」

初代タイガー「凄いね。頑張ってください」

――倉島の20周年について
倉島「ボクは1995年の無我からいますので、もう20年ですね。藤波さんと西村(修)さん、あとは(英国)ランカシャーのロイ・ウッド(が派遣した選手)とか、その時代、ボクと同期は東京愚連隊にいるMASADAと竹村(豪氏)。それをやってきて自分のなかの無我を追い続けて20年。ボクは第1試合が一番ボクのなかで必要なものだと思ってます。だから今回も第1試合で組んでいただいてるので、凄く嬉しいなと。ここに練習に来させていただいていたので」

初代タイガー「ここでは、総合の練習ばかりしており、チャンピオンたちが集まってくれてるんで、そこに入ってくるということはどういうことかなと思うじゃないですか。そういう選手はウチのリングに上がってほしいと思いますよね。」

▼第2試合 バトルロイヤル8選手参加
スーパー・ライダー(リアルジャパン)/グラン浜田(フリー)/間下隼人(リアルジャパン)/山本SAN(COMBO)/“力道山3世”力(リキエンタープライズ)/LEONA(ドラディション)/小笠原和彦(PRO-KARATE 押忍闘夢)/フリーダム・ウォーレス(Battle Arts Academy)

▼第3試合 タッグマッチ30分1本勝負
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)/那須晃太郎(フリー)
vs
ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)/折原昌夫(メビウス)

▼第4試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
藤波辰爾(ドラディション)/石川雄規(Battle Arts Academy)/アレクサンダー大塚(AODC)
vs
田中稔(WRESTLE―1)/柴田正人(フリー)/ベアー福田(SECRET BASE)

▼セミファイナル 6人タッグマッチ60分1本勝負
船木誠勝(フリー)/鈴木みのる(パンクラスMISSION)/川村亮(パンクラスMISSION)
vs
スーパー・タイガー(リアルジャパン)/タカ・クノウ(チーム太田章)/佐藤光留(パンクラスMISSION)

タカ・クノウ「いつものことですがリアルジャパンは強い人間が上がっているリングなので、ここで闘えることをうれしく思っております。とくに今回は、船木選手、鈴木選手、川村選手と本当に実力の申し分ない選手とやれるということで、魂を見せてやろうと思います」

スーパー・タイガー「今回このマッチメーク、船木選手、鈴木選手、川村亮選手、そしてパートナーであるタカ・クノウ選手、佐藤光留選手。この対戦カードを見たときにこれこそ、ボクのなかでのプロレスリングだなと。なぜそう思うかというと、船木さん、鈴木選手、川村選手というのはチャンピオンであり完成された(レスラー)。それに対して私、タカ・クノウ選手、そして佐藤君がなにクソ根性で、上位概念をいかに崩していくか。これがやっぱり人間ドラマであり、それを込めた闘いをできなかったら我々はプロレス界のなかで何をファンに見せていくのか。闘い、技術だけではない気持ちの部分。なにクソという気持ち、絶対に越えてやるぞという思いがなければいけないと思うので、この闘いに我々自身、熱い血潮を入れていきたいと思います」

――スーパー・タイガーは川村と対戦したことは?

スーパー「ハードヒットで川村選手と。ボクの同僚(桜木裕司)はパンクラスで2度、闘ってますね」

――セミの6人タッグ、あくの強い選手が多い中で見どころ、意気込みは?

クノウ「ヘタな小細工をしてもこのメンバーですから。船木選手、鈴木選手、川村選手、本当に自分の持っているものを全部出せれば、というそれだけですね」

スーパー「ボクの盟友・佐藤光留がもしここ(会見場)にいるのであれば、たぶん言ったなと思うのが、船木選手、鈴木選手、川村選手は常に光が当たる太陽のような存在であって、我々はまたいろんな意味で時代と逆行した日陰の部分、月の部分があってこその、そういう思いっていうのは太陽だったり光るものに対してなにクソという思いを我々が一番思ってると思うんで、そこはやっぱり注目してもらってその闘いに対してどれほどに彼らに対して絶対に負けてなるものかという思いをぶつける、そこが今回の6人タッグマッチの意味だと思ってます」

――タカ・クノウは、この3人とやったことは?

クノウ「船木選手とはタッグで1回やったことがありますね。それ以外は初めてです。鈴木選手とは前回、組んだことはありますけれども。

――初代タイガーが期待することは?

初代「やっぱり全体的に、格闘技をガチンコで出来る選手がプロレスラーなんだと。出来るだけじゃなくてオーソリティーに出来ることじゃなくて、それがスペクタキュラーになるわけですね。その技がホンモノの技ってことですね。全員がそれをできるんですね、ホンモノの技が。ここを期待したいですよね。もしガチンコを知らないレスラーがいるとしたなら、いないと思いますけども、いるとするならばこれ、学芸会しかできないですよね。ニセモノということになりますよね。そういう状態ではないということを、ここで証明してくれてる。これがホンモノのレスラーなんですよ、ということは常日頃から言いたいことであって、そこの部分をみなさん忘れてるんじゃないですか、とずっと提言してるんですけども、ここは、そのような大きい意味で、見て安心できる、当たり前に安心できるんだってと感じる選手ばかりですね。どういう闘いになるかというのは、「それを期待してる」ということですね。「ホンモノの技を期待してる」ということですね」

▼メインイベント レジェンド選手権試合60分1本勝負
【王者】関本大介(大日本プロレス)
vs
【挑戦者】長井満也(ドラディション)
※第9代王者、初防衛戦

初代タイガー「みんなもうウチのリングに上がる(意味)っていうのはわかってくれてますし、スーパー・タイガー、タカ・クノウ、佐藤光留、石川雄規、アレクサンダー大塚。船木さん、鈴木みのるもそうだし、川村亮君、いい選手ですね。あと、長井(満也)君、本当に自分が期待する選手ばっかりなので、この子たちがストロングスタイルをリードさせていかなければプロレスもないと思ってるので。なあなあのプロレスは見たくもないし、第1試合もそうだし、プロレスと思わなくても、現在のプロレスの価値観があるとしたら、そんなものはぶち崩しちゃえばいいし。かといって格闘技でもないし、本当のストロングスタイルは違うところにあると思うので、そこを期待してる選手ばかり。ここに練習に来てる選手は間違いない。そういう選手たちでメインを張ってもらうのは非常に嬉しいこと。プロレスはこうだよってことを、私はプロレスを辞めているわけではないですけど、OBとして、OBじゃないんだけど、誇れるようなプロレスをしてもらいたい。プロレスってこうなんですよといわれるものは聞き飽きた。ちゃんとした実力がある選手たちがプロレスをやる世界を作ってもらいたいと思うには、この選手たちは間違いない選手ばっかりなので、そのかわりキッチリとやってもらいたいということですね。ナチュラルな試合というものはきちっとやらなければ本当に、反対におもしろくなくなるので。なあなあな試合もあるかもしれないけども、おもしろいかもしれないけども、ドッタンバッタンキューみたいな、なんていうか、学芸会みたいなことやってもいいけども、それはそれでおもしろくない人もいるだろうし、おもしろい人もいるかもしれない。しかし、このストロングスタイルというのは、“なあなあにならない”という保証の代わりに、おもしろくない場合もあるので、そこのところを注意して、スペクタクルなものを出せる、スピードだとか力強さとか、そういったものを出せる選手になってもらいたいなと思います。それにはピッタリの選手たちが今回もやってくれるという、いつも毎回リアルジャパンは期待を裏切ってないと思いますけど、みなさんに。今回も期待を裏切らない試合ができると思うので期待してもらいたいと思います。そして、みんな(リアルジャパンに)出たいという意向があって凄く嬉しいですよね。ありがたいです」

――初代タイガーの復帰について

初代「復帰に向けて(動いて)います。昨日、足の運動(スクワット)をやったら筋肉痛が凄い(笑)。まだ決定ではありませんが、新しいことをやるので、もしかしたら、そのデモンストレーションをやるかもしれないですね。間に合えばの話ですけどね。約1年間振りに(トレーニングで)身体を動かすと、かなり厳しい。新しい格闘技(武道)のほうに、かなり重心が向いてます。その組織は非常に大きいものが出来ると思います。この選手全員出ていただきたい。ストロングスタイルの選手を。みなさんが想像してるよりもかなり大きな組織になると思います。それから4月からインターネット上のTV番組が始まります。先日より番組収録もスタートしています。後日それらについては、発表する予定です。」

※会見後には、誕生日を迎える倉島信行にサプライズでバースデーケーキがプレゼントされた。

(記事・写真提供/リアルジャパン)

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