九州プロレス1.31北九州芸術劇場大ホール大会 【九州プロレス選手権】めんたい☆キッドvsばってん×ぶらぶら がばいじいちゃんvsボディガー 藤田ミノルvs“クロクモ”クラッチ
『第一交通産業グループPRESENTS 北九州ば元気にするバイ!'16』
日時:2016年1月31日(日)
会場:福岡県北九州市 北九州芸術劇場 大ホール
観衆:915人
▼激突!玄武會×沖縄全面戦争!part.1 新春オープニングマッチ30分1本勝負
●桜島なおき
12分33秒 怪人クレイドル
○HUB(沖縄プロレス)
▼アカチャンタベマス!~怪奇派レスラー北九州降臨!30分1本勝負
◯藤田ミノル(東京愚連隊)
14分5秒 SAYONARA→片エビ固め
●“クロクモ”クラッチ(フリー)
▼2016未知への徘徊~じいちゃんフォースの覚醒?30分1本勝負
●がばいじいちゃん
6分35秒 ショートレンジラリアット→体固め
○ボディガー(フリー)
▼GLOVER’S MONEY TIME ~九州買収トップ会談~45分1本勝負
◯筑前りょう太/田中純二
10分35秒 逆さ押さえ込み
●ザ・グラバー/キシャーン
▼北九州ケミストリー~Uの遺伝子 vs ルチャリブレ30分1本勝負
●佐々木日田丸
10分3秒 十字固め
○ビリーケン・キッド(アンサー)
▼激突!玄武會×沖縄全面戦争!part.2 沖縄の守神初見参!45分1本勝負
●玄海/阿蘇山
16分23秒 ファイナルシーサーラリアット→片エビ固め
エイサー8(沖縄プロレス)/○シーサー王(沖縄プロレス)
▼北九州ば元気にするバイ!~九州プロレス選手権試合~60分1本勝負
◯めんたい☆キッド
20分34秒 めんたい☆スプラッシュ→片エビ固め
●ばってん×ぶらぶら
※第四代王者がニ度目の防衛に成功
ばってんが九州プロレスのメインでタイトルマッチ!王者めんたい☆キッドが勝利も次期挑戦者に藤田ミノルが名乗り
第1試合
玄武會と沖縄の全面戦争第一弾は、桜島がかつて大阪プロレス時代に「雲の上」の存在だったHUBに挑むチャレンジマッチ!2016年のオープニングから激しい闘いが予想される。
ロックアップから腕の取り合いと静かな立ち上がり。タックル合戦、チョップ合戦は桜島が優勢に立つも、HUBの痛烈なしっぽ攻撃を食らって悶絶。さらに、ブラックマジックを浴びダウン。後頭部にドロップキック、セントーンはカウント2.5。
メキシカンストレッチはなおきコールのなかロープブレイク。串刺し攻撃で顔面へ膝を入れ、シャイニングウィザードで2.5。
5分過ぎ。桜島のドロップキックがクリーンヒット。反撃に移った桜島はコーナーからのダイビングニードロップ。しかし、やっかいなしっぽ攻撃で再び形勢逆転。
後頭部に膝蹴りを食らいアンクルホールドで大ピンチに。ミサイルキック、ジャンピングエルボー、シャイニングウィザードと畳み掛けるHUB。桜島は、スライディングNでダウンを奪いコーナーへ。HUBもコーナーへ上がりヘッドバッドからの雪崩式絞首刑。ラリアットは2.8。
HUBは、ペディグリーでダメージを与え、コーナーから猛毒波布空爆を狙うも、剣山で阻止され丸め込まれる。
桜島は、ブレーンバスターから、スライディングNでカウント2.8。ダメージの大きいHUBはしばらくダウン。魂のエルボー合戦が繰り広げられ、HUBが丸め込み2連発はいずれもキックアウト!ならばと、粘る桜島に怪人クレイドル(ローリングクレイドル)を決め3カウント!
桜島は負けはしたが、しっかりとHUBの身体に九州での成長を刻み込んだ。
第2試合
かつて「アカチャンタベマス」の迷言で、ちびっ子やママさん達を恐怖のどん底に突き落とした、九州大好き怪奇派レスラー・クロクモが、3度目の九州襲来!迎え撃つは、プロレス界屈指の曲者…北九州在住の藤田ミノル!九州のアカチャンを守ることができるのか?
試合前のコメントでは、ブラッシーばりにヤスリで歯を研ぎながら「ブスオトコ藤田をショクヨウガエルニシテクレル」と挑発するクロクモ。藤田を食べる気満々で入場。そして「ノミホウダイ!タベホウダイ!」と叫び、耳に噛み付く暴挙!藤田は「アカチャンしか食べないんじゃないのか!」と場外にエスケープ。
リストの取り合いでも、腕に噛み付くクロクモに、怒った藤田、噛み付きで反撃!クロクモは、藤田じゃ不味いと、客席へ赤ちゃんを探しに…。藤田は「アカチャンは俺が守る!」とクロクモを追いかける。
5分。リング上でパンチ、チョップの打撃戦。藤田は「この変態野郎」と後頭部へ低空ドロップキック。クロクモは、長い足を活かしたギロチンからの尻に噛み付き。不味いと悶絶しつつも、再度ギロチン3連発!コーナーに追いつめ、長い足でチョーク。藤田は、串刺し攻撃をかわすとミサイルキック!
クロクモはブレーンバスターからのボストンクラブで絞り上げると、珍しく、会場から大「ミノルコール」が発生。
10分過ぎ。藤田は雪崩式ブレーンバスターをヘッドバッドで阻止すると、旋回式DDTで叩き付ける。クロクモも、得意のクロー攻撃から藤田をマットに叩き付ける。しかし藤田は、2発目をかわすとロープを利用した急所攻撃で動きを止める。そして、ラリアット3連発から延髄斬り。さらに、得意のSAYONARAでマットにめり込ませクロクモを撃退した。
第3試合
じいちゃんの2016年の闘始めは、未知への挑戦!佐賀のグループホームの噂では、どうやら「史上最強のヘルパーさん」を迎え撃つらしい…。映像で明かされたXとは、なんとボディガー!「年寄りだからと手加減せずに、安楽死させる!」と息巻く。
無謀にも力比べを挑むじいちゃん。あえなく絞り上げられ、杖でロープブレイク。杖ライトセーバーを、ボディガーがゆったりかわすと、序盤にも関わらず、じいちゃん自ら杖を捨てる。超高速化したじいちゃんは、素早いロープワークからハイアングルドロップキックでボディガーを場外へ。そしてプランチャを放つと、ボディガー軽々とキャッチ。リフトアップでリングに戻し、会場がどよめく。
杖を手にしたじいちゃん、再びスロー化。ボディガーのカナディアンバックブリーカーで万事休すと思いきや、杖チョークで逃れるじいちゃん。杖を奪われ、ブレーンバスターの餌食に…。これはなんとか逃れ、膝へドロップキック。崩れるボディガーへ、シャイニング・ウィザード!じっくりと首斬りポーズでパワーボムを狙うが、案の定、腰を痛める。ボディガーは、長時間超滞空ブレーンバスター!
5分過ぎ、ラリアットはかわし、そっと逃げるも捕まるじいちゃん。ショートレンジの強烈なラリアットを食らいカウントスリー。安楽死どころか、強烈な最期となった。
第4試合
昨年の北九州大会で初登場したグラバーが凱旋!遂に筑前理事長との直接対決で、九州プロレスとグラバー商会のトップ会談が実現!
グラバーは試合前、筑前にルールを提案。「試合の勝者が九州プロレスの新オーナーになる」受けなければ「試合はキャンセル」すると、無理矢理ルールを飲ませる。グラバーは大量にグラバーマネーをまき散らしながら客席から入場!
試合は熱り立つ筑前とグラバーが先発。激しいエルボーを連打し、グラバーはエスケープ。純二はキシャーンへニードロップ、バックドロップ、エルボーと畳み掛ける。グラバーはトップロープからの、フィストドロップwithマネー。さらにスリーパーで苦しめ、キシャーンはコーナーからのギロチン。純二の顔面に、金を叩き付けると、上着を脱ぎチョーク攻撃。
5分過ぎ。純二はコーナーからヒップアタックで反撃!ようやく替わった筑前は、グラバー商会を同士討ちさせ、かつぐばい。さらに、二人まとめてがつんといくばい!急所攻撃を食らうも、まわるばい!純二はフライングネックブリーカーを狙うが筑前へ誤爆。ダメージを受ける筑前へグラノミクス!グラバーは筑前を担ぎ上げトップロープへ。なんとかピンチを脱した筑前はパワーボム!純二のダイビングヘッドバッドとつなぎ、その場飛びのとぶばい!得意技のかつぐばいでグラバーを仕留めにいくと、キシャーンがカット。そして、アタッシュ攻撃へ!
ふらふらの筑前へ、余裕のグラバーのフィニッシュを狙うが、筑前は、一瞬のスモールパッケージ、さらには、逆さ押さえ込みと畳み掛けグラバーから3カウント。
なんとかグラバー商会から九州プロレスを守ることに成功した。
初代タイガーマスクが挨拶
スペシャルゲストの初代タイガーマスクが山口県警の初代タイガーポリス、筑前らと共にリングに上がり、詐欺電話撲滅の協力をアピールした。さらに、九州プロレスのスローガン「九州ば元気にするバイ」にちなみ、師匠・猪木の闘魂タオルを筑前らにプレゼント。初代タイガーの音頭で、「1、2、3、ダー!」で元気を発信した。
第5試合
本来の格闘スタイルで、再び九州の頂点を狙う日田丸が、ルチャリブレの実力者・ビリーと異色の一騎打ち!
ゴングが鳴ると、腕、バック取り合いで出方を探り合う二人。ローキック、ニーを叩き込み、ロープ際に追い込む日田丸。クリーンにブレイクすると見せかけて、ビリーに強烈なハイキックを見舞う!ダウンしたビリーはカウント8まで立ち上がれず。
試合は打撃戦へ。強烈なエルボーの打合いをかわした日田丸はスリーパーで苦しめるも、ビリーは一本背負いで反撃。張り手合戦、サッカーボールキック、エルボーの打合い。日田丸は、ロー、ミドル、払い越しから腕ひしぎ逆十字へ。 さらに、腕狙いのミドルキック連発。音が響き渡るほどのヘッドバッドでビリーからダウンを奪う。
串刺しキックをかわしたビリーは、ビリンコバスターへ。しかし、うまく場外へ逃れた日田丸は、リング下からのアキレス腱固め。さらに、ロー連打からのアキレス腱固め。脇固めからアンクルロック。裏膝十字固めの関節地獄でビリーを絞り上げる。さらに、張り手ラッシュからのハイキック!張り手ラッシュからソバット!そしてゴッチ式パイルドライバーを狙う。これを逃れたビリーはコウモリ吊り落とし。
日田丸のハイキックを、ビリーはローキックで崩してラ・マヒストラルへ。カウント2で返した日田丸はアームロックへいくが、ビリーは無理矢理丸め込みカウント2。ラストはニーロックを狙ってきた日田丸を十字固めで切り返し、執念で3カウントを奪う!
一進一退の闘いは、日田丸の関節に苦しみながらもビリーが制した。
バックステージではお互いが再戦を要求した。
日田丸「ビリーも納得してねえだろ!もう一回だもう一回!to be continuedだ!」
ビリー「プロレスはギブアップだけじゃないんだ!見てもぼろぼろになってんのは俺だけど、勝ったのは俺だ!何度でもやってやるよ!ぼろぼろになっても勝つのがビリーケンキッドだ!俺のスタイルだ!」
第6試合
玄武會と沖縄の全面戦争第二弾は、沖縄の守神…シーサー王が満を持して九州プロレス初見参!
沖縄プロレス王者のエイサー8とのタッグで、玄海&阿蘇山の玄武會最強コンビと激突!
先発は玄海とエイサー8。パワーとハイスピードの闘いでゴング!
阿蘇山とシーサー王は、リングが揺れるほどの重たいチョップ合戦、タックル合戦!玄海はエイサー8の胸板に強烈なミドルキックを放ち、投げっぱなしジャーマン。さらに、自軍コーナーに追いつめ阿蘇山と二人掛かりのチョップ連打。
阿蘇山は、8にアッパー連打、体格差を活かしたハイアングルボディスラムから重たいストンピングを落とす。玄武會は、素早いタッチワークで代わる代わる8を痛めつける。玄海は8に強烈なフットスタンプ。再び、軽々と投げっぱなしジャーマン。阿蘇山は、串刺しラリアットから投げっぱなしWアームスープレックス。長時間のロンリーバトルから逃れた8は、ようやくタッチ。
シーサー王は玄武會二人を、ちぎっては投げちぎっては投げ!阿蘇山に串刺しラリアット、リバースのサソリ固め。阿蘇山は正面飛びドロップキックで反撃。さらに玄海も正面飛びドロップキックと続く。替わった8には、超人拳を叩き込む。8は玄海灘をなんとかかわしバックを取るも、首ごと引っこ抜かれる。
阿蘇山の万トーン、さらに玄海が阿蘇山を抱え上げ8に落とす!8は玄武會の同士討ちを誘い、シーサー王にタッチ。玄武會二人まとめてラリアット!玄海へ強烈なラリアット。
8のダイビングダブルニードロップ、シーサー王のダイビングエルボーと玄海を追い込む。さらにパワーボム、ニードロップ。8が場外の阿蘇山へプランチャで分断。
リング上は玄海とシーサー王の一騎打ち状態へ。シーサー王は玄海へパワーボムを狙うが、切り返した玄海は、後頭部へ蹴りを叩き込む!玄海灘はかわされるが、超人拳がヒット! シーサー王も負けじとラリアット!
15分。シーサー王はフィニッシュを狙い、強烈なファイナルシーサー。なんとか2.9で返した玄海へ、より高角度のスーパーファイナルシーサーDX!完璧に決まったかと思いきや、カウント2.99!
グロッキー状態の玄海に、これでもかと、スーパーシーサーラリアットで、大型の玄海が宙返り!完全に息の根を止められた玄海は、まさかの完全3カウントを奪われた!
KO状態の玄海へ、シーサー王が「こんなもんか!?」と4.17アクロス福岡大会での一騎打ちを要求!玄海は無言で担がれ退場するというショッキングな光景が広がった。試合後、バックステージで喜び合うHUBも交えた沖縄トリオ!
シーサー王は「玄海!タッグマッチじゃまだ力を出せねえ!だから、シングルマッチで徹底的に潰してやる!」と改めて玄海との一騎打ちをアピールした。
第7試合
12.6タッグトーナメントで、筑前から大金星を奪い、決勝戦では、顔面崩壊の大激闘のなか、奇跡のムーンサルトで優勝に大貢献し、一躍九州のヒーローとなったばってん。
大きな実績を作りタッグパートーナーの九州王者、めんたいにまさかの挑戦表明!2度目の奇跡は起こるのか??
ゴングが鳴り、握手を求めるめんたいに、ばってん拒否。ふざけた「ばってん音頭」で普段通りと思いきや、スピーディな動きでリストを取り合い、会場がどよめく。激しいチョップ合戦、めんたいは低空ボディアタックからのフットスタンプ2連発!
コーナーで串刺し攻撃、ドロップキック、ボディにパンチのラッシュ!さらに逆さ吊りにし、パンチのラッシュと、めんたい珍しくラフ攻撃!さらにボディにドロップキック、コブラツイスト。ロープを飛び越えドロップキック。ロープにぶらさげ、ミサイルキックと畳み掛ける。
ブレーンバスター合戦を制したばってんは、「ベルト!とるぞ!絶対!」エルボーを見舞うがかわされる。コーナーにのぼったばってん、アピールしすぎて「ばってん、後ろ後ろ状態!」。めんたいは、アルゼンチンバックブリーカーから叩き付ける!
10分過ぎ。ばってんは、延髄斬り2連発からのばってんボンバー!「ベルト!とるぞ!絶対!」エルボー2連発に成功するもカウント3入らず。絶好調のばってんは、ばってんミサイルキックからのプランチャ炸裂!めんたいも、背面エルボー、ソバットからめんたいボム、トップロープに上がっためんたいを阻止するばってん、エルボーで落とされるも、しつこくコーナーへ。
ばってんは、ヘッドバッド4連発からの、シットダウンひまわりボム!カウント2.8とめんたいをヒヤリとさせる。コーナーからミサイルキックは、めんたい余裕でかわす。
15分経過。ばってんは筑前をも仕留めた丸め込み3連発。フランケンシュタイナーをキャッチしてのパワーボムでめんたいを追い込む。めんたいは王者の意地で完璧なジャーマンを放つも2.8!胸板にミドルキック連発。張り手ラッシュ。ばってんも負けじと、かち上げエルボーから張り手ラッシュ!さらにかち上げエルボーから延髄斬り3連発!ばってんボンバー2連発!左でばってんボンバーでめんたいをなぎ倒すもカウント2.5!
勝機と見たばってんは、奇跡のムーンサルトプレス…カウント2.9!さらにだめ押しのムーンサルト…しかしこれは剣山で迎撃され悶絶。めんたいはコーナーtoコーナーのミサイルキックで2.9!ダイビングフットスタンプで2.9!
20分過ぎ、さらにダイビングフットスタンプからの、完璧なめんたい☆スプラッシュを決め3カウント!
大方の予想を覆し、めんたいを何度も追いつめ大奮闘のばってんだったが、めんたいの底力に力尽きた。めんたいは2度目の防衛に成功した。
エンディング
試合後、号泣し再チャレンジを願うばってんに、「ばってんにはまだベルトは遠い!でもこんなもんじゃないだろ?」と言いつつも、お互いに高めた上での再戦を約束しためんたい。そのやりとりに堪らず、藤田ミノルが登場!
「そのベルトは玄海先輩が身体を張って命を削って地位を高めたベルトなんだよ!それをばってんともう一度?頭おかしいんじゃないか?」そしてさらに、「俺は、九州プロレスの便利屋じゃねえんだよ。小倉に住んでいながら、みちのくプロレスでタッグチャンピオンなんだよ。横浜じゃデスマッチをやってる!一番飼い殺しされてんのがここ九州プロレスだ!お前がベルトの価値下げる前に俺が挑戦する!」と、まさかの挑戦アピール!
めんたいは「九州プロレスはあなたを飼い殺しするつもりはありません!僕はあなたをプロレスラーとして尊敬しています!その尊敬の念を込めて、4.17、あなたとのタイトルマッチをここに決めました!」と、4.17アクロス大会でのタイトル挑戦を受諾!最後はめんたいが「北九州ば元気にするバイ!」で大会を締め括った。
(記事・写真提供 九州プロレス)