K-1 3.4代々木大会で行われる-65kg日本代表決定トーナメントの出場選手決定!3人の王者の参戦やK-1甲子園とK-1チャレンジ全日本大会の概要も発表
12月9日(水) 東京・大久保のGSPメディアセンターにて、2016年3月4日(金)国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」の出場選手が発表された。
2016年、いよいよ待望のトーナメントが開催される。新生K-1でも強豪ひしめく-65kgで日本最強を決めるトーナメントが3.4代々木大会で遂に実現することになった。
会見に出席した前田憲作K-1プロデューサーは「ファンのみなさんから、以前よりK-1の日本人トーナメントの開催を希望する声を多くいただいていました。そこで2016年のK-1は“日本代表決定トーナメント”と“世界最強決定トーナメント”という、2つのトーナメントを行います」と挨拶。「その1つめが、ゲーオ・ウィラサクレック選手が頂点に立つ、最激戦区の-65kgです。3月大会では日本人8選手によるワンデートーナメントを行い、優勝者にはトーナメント王者の称号と、6月24日、代々木大会で開催される世界最強決定トーナメントへの出場権が与えられます」と改めて最激戦区でのトーナメント開催を告げた。
この前田プロデューサーの挨拶を受けてトーナメント参戦が決まったHIROYA、木村“フィリップ”ミノル、山崎秀晃、久保優太、左右田泰臣、野杁正明の6選手が会見に登場。過酷なワンデートーナメントへ向けての意気込みを語った。
HIROYA「今年はいい年になっていませんが、年末のRIZINでいい結果を残して、来年につなげたいと思います。日本トーナメントを優勝して、世界トーナメントでも頂点をとれるように努力を続けていきます」
木村“フィリップ”ミノル「この前の試合でKO負けして、どん底に落ちたけど3月に向けてガンガン仕上げて、全員倒したいと思います」
山崎秀晃「11月にKrush-65kgのベルトを獲らせてもらって、ようやく-65kgのスタートラインに立てたと思います。来年は自分が-65kgの中心に立って回していきたいと思います」
久保優太「新たにK-1ジム五反田の所属としてオファーをいただき、日本トーナメントだったので出るしかないと思って受けました。-65kgの日本一を目指して頑張るのでよろしくお願いします」
左右田泰臣「前回の試合前に魑魅魍魎がうずまいているのが-65kgと言いましたが、それにぴったりのメンバーが集まったトーナメントだと思います。きっちり優勝して僕が一足早い春男になります」
野杁正明「このメンバーを見ても強豪揃いのトーナメントなったと思います。でも僕がぶっちぎりで優勝して世界トーナメントにつなげたいと思います」
今回のトーナメントにおけるキーマンはずばり野杁だろう。これまでHIROYA、久保、山崎、左右田の4選手と戦い、いずれも勝利を収めている優勝候補筆頭と言える存在。野杁自身、11・21代々木大会の一夜明け会見では「これからは世界の強豪と戦っていきたい」と日本トーナメントへの参戦に乗り気ではない部分もあったが「日本一を決めるには出なきゃいけないトーナメントだし、しっかり実力差を見せればみなさんに『野杁は世界としかやる必要はない』と思ってもらえると思ったので出場を決めました」と”日本最強”を証明して、世界へ打って出るつもりだ。
質疑応答でも野杁を除く5選手中3選手がマークする相手として野杁の名前を挙げ、トーナメントは野杁包囲網の様相に。一方、野杁自身は対戦経験のない木村との対戦に興味を示しており、2人の対戦が実現するかどうかにも注目が集まる。
HIROYA「このトーナメントには負けている選手がいっぱいいるので、その選手たちにリベンジしたいです。対戦経験のない選手もいるんで意識しているのは全員です。来年は今年年末のRIZINを含めて全勝で終わりたいと思います。日本トーナメント優勝はもちろん、最強の王者のゲーオに勝つことを目標にしてやっていきたいと思います」
木村“フィリップ”ミノル「意識しているのは野杁選手です。今まで何回か試合が決まりそうで流れているし、俺はファンが見たい試合、ファンが望む試合するべきだと思うんで、野杁選手の名前を挙げました。(元同門の久保の対戦しについては?)ヤルゥ!って感じです。2016年は俺がガラッと格闘技を変えたいと思います。俺のやり方は敵も多いし、悪く言われることも多いけど、何が何でも負けないし、俺が間違っていないことを証明してみせます」
山崎秀晃「特に意識している選手はいないですが、8月のKrush名古屋大会で敗れている野杁選手にはしっかり勝ちたいです。2016年もお客さんが『山崎秀晃を見ていれば間違いない』と言ってくれるような試合をすることが第一だと思っています。
久保優太「ワンマッチでは対戦相手のことを意識するけど、トーナメントは優勝することが目標なので、誰と戦いたいというのは意識していません。(元同門の木村との対戦について)去年のトーナメントもそうでしたが、トーナメントで当たることはしょうがないです。決まったら正々堂々やろうぜって感じです。今年自分のジムを持つことが出来たので、ジムのためにももう一度世界一になりたいと思います」
左右田泰臣「意識しているのは前回負けているの野杁選手ですね。自分は今年プロになって初めて負け越して、連敗して、そろそろ焦らないとまずい状況になったんで、本来の自分を取り戻したいと思います」
野杁正明「3選手から僕とやりたいと言われましたが、僕は全選手とやりたくないです(苦笑)。ただその中でも対戦経験のない木村選手とはとやってみたいと思います。最近の僕はKOが少ないんで、来年はKO出来る選手になりたいと思います」
そして各選手にトーナメントで優勝するために必要なものが何かを聞くと、HIROYAと左右田は「僕の場合は気持ち」(HIROYA)、「どんな状況になっても勝ちに行く覚悟」(左右田)と精神面を挙げ、久保は「左右田戦の反省点だったスタミナ」、山崎は「気持ちも技量もそうだけど、すべてで上回っている選手が勝つ」、野杁は「いかに冷静さに戦うか?」とそれぞれ異なる解答。自ら「最後に答えていいですか?」とリクエストした木村は「俺以外は全員カスっていうぶれない心。お客さんをエキサイトさせるゲラゲラした心」と今や木村の決まり文句となりつつあるフレーズで締めた。
前田プロデューサーによれば、残り2選手はK-1初参戦選手も含めて現在調整中。組み合わせと併せて、早くて年内もしくは年明けに発表される予定だ。すでに発表されている6人だけでも誰が勝ち上がるか分からない混戦のトーナメント。日本王者の称号と世界トーナメントへの切符を掴むのは誰だ!?