KO-D無差別級王者MAOが阿部史典とのバチバチの激闘制し王座防衛…『いつどこ』行使のイルシオンを下しV4。11・3両国国技館の次期挑戦者にクリス・ブルックスを指名

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 DDTプロレスが9月21日、東京・後楽園ホールで『DRAMATIC INFINITY 2026~プロレスの秋~』を開催した。KO-D無差別級王者のMAOが“ライバル”阿部史典とのバチバチの激闘を制して3度目の防衛。『いつでもどこでも挑戦権争奪戦』で髙木三四郎に勝利して上がってきたイルシオンの挑戦を退けてV4に成功。11・3両国国技館での次期挑戦者にはクリス・ブルックスを指名した。

 MAO、阿部ともにライバルと認め合う2人は2024年9・8名古屋で、MAOが保持していたDDT UNIVERSAL王座をかけて対戦し、MAOが勝って王座防衛。それ以来、2年ぶりの一騎打ちとなったが、その一戦の直後、MAOは飯野雄貴から『いつでもどこでも挑戦権』を行使されて敗れ王座陥落した悪夢のような思い出がある。

 試合が始まり、場外で阿部がサッカーボールキックを叩き込めば、リングに戻ったMAOはミドルキック連打。阿部が尻に蹴りを入れれば、MAOも尻に蹴りで返した。阿部は回転浄土宗、サッカーボールキック、げんこつ。MAOはラ・ケブラーダを発射し、背面セントーン。さらに、げんこつの応酬に。ヒザ立ちでエルボー打ち合いから、MAOが掌底。阿部がワキ固めも、切り返したMAOはジャンピング式ブレーンバスターもカウントは2。丸め込みの応酬から、ヘッドバット打ち合い。阿部がアサルトポイント、指折り式お卍固め。抜け出したMAOは『外道クラッチからブリッジするやつ』で3カウントを奪った。

 試合後、MAOと阿部が握手を交わすと、阿部と『チーム煩悩大社長』を組む髙木のテーマ曲が鳴った。『いつどこ』を保持している髙木は「阿部、お前の仇は打ってやる。MAO、(8・11)両国の続き、やろうぜ。いつでもどこでも挑戦権、使うぞ!」と言うや否や、この日の第5試合(KO-D6人タッグ選手権試合)でビエント・レバンテから『いつでもどこでもいつでもどこでも挑戦権挑戦権』を奪取したイルシオンが登場。イルシオンは「髙木三四郎、KO-D獲る前に『いつでもどこでもいつでもどこでも挑戦権挑戦権』保持者の俺が相手だ。行使!」と宣言。「いつでもどこでもいつでもどこでも挑戦権挑戦権」とは、『いつでもどこでも挑戦権』保持者に行使できる権利だ。

 早速、『いつでもどこでも挑戦権争奪戦』が開戦。髙木はテキサスクローズライン、ぶっこ抜き雪崩式ブレーンバスターを見舞うと、スタナーの打ち合い。イルシオンはジャンピング・ハイキック、Chinga Tu Madre!で丸め込んで電撃勝利し、『いつどこ』が移動。

 イルシオンは「MAO、今すぐ、いつでもどこでも挑戦権を使ってやると言いたいところだが、俺はタイトルマッチやって、髙木三四郎と試合して疲れてるんだ。こいつは今月いっぱい(9・27新宿まで)有効期限あるだろ。俺がじっくりねっとり温めておいてやるから。眠れない夜を過ごすんだな!」とマイク。だが、「ウソじゃ!」と髙木ばりに言うと、MAOに急所打ちを見舞い、「行使!」を宣言。イルシオンはこれが同王座初挑戦となった。

 ゴングが鳴ると、イルシオンはスクールボーイ連発。いつの間にか、ダムネーションT.Aのメンバーがコーナーマットを外しており、金具むき出しのコーナーにMAOを投げつけた。イルシオンは雪崩式の変型ボムを繰り出し、スワントーンボムは自爆。MAOは「外道クラッチからブリッジするやつ」も2カウント。イルシオンは急所蹴り、変型DDT、Chinga Tu Madre!もカウント2。イルシオンはレフェリーに抱きつくと、MJポー、岡谷英樹、佐々木大輔が乱入してやりたい放題。だが、納谷幸男、KANONが入って撃退。MAOはランニング掌底、キャノンボール450°を繰り出して3カウントを奪い、1日で2回目の防衛に成功した。

 精魂尽き果てたMAOは「何だ、この団体。めちゃくちゃすぎるだろ。阿部史典、言葉いらないですよね。阿部史典とだから、こういう試合できるんで感謝するんで。オジサンになってもこういうことやって、プロレスの底を見に行きたい。たまに会って試合して、しばき合って、理想のライバルですね。ありがとう」とライバルに感謝の弁。

 ここで、今林久弥GMがリングに上がり、次期防衛戦が秋のビッグマッチとなる11・3両国となることをアナウンスし、戦いたい相手を問うた。

 MAOは「両国で今回立てるってなったら 上野勇希を倒して、上野勇希の隣に名前を並べたんだけど、もう一人並んでほしい奴がいます。クリス・ブルックスです」と指名。クリスがリングに上がると、MAOは「次、両国で防衛戦になった時に、俺はやっぱりクリスかなって思ってたんだよね。クリスの周りの友達、一緒にイギリスで俺がやってたみんな知ってるけどさ。みんなAEWに行ったり、新日本プロレスに行ったり、新日本からAEW行ったり。みんなね、そうやって自分の戦う場所を移して移して、やっていく中に、俺はクリスがいても本当におかしくないと思うし、そういうチャンスはいっぱいあったと思う。でも、クリスはDDTにずっと残ってるよね。日本にずっと住んで、DDTにずっといるよね。こんな奴は世界中探しても、こんなバカはお前しかいないと思ってるよ。クリス、俺と上野勇希とクリス・ブルックスって名前もここに欲しいんだよ。それで初めて、お客さんのいない時代とか、いろんな辛い時代を乗り越えられたって思える気がするんだよね。だから、KO-D無差別級のベルトをかけて、両国のメインでバカな試合やろう。両者リングアウトで終わっても俺は致し方ないと思ってる、クリスとだったら。そんなことまで思えちゃう、クリス・ブルックスと試合したいです」と思いの丈をぶちまけた。

 クリスは「MAO、そんなセンチメンタルなイメージ合ってないけど、いい話でありがとうございます。もう7年だよね。いろんなこと、すごいいっぱいあったでしょ、一緒に。私初めてDDTの時、最初の仲間はMAOですね。MAOだけは英語頑張ってた。私、日本語できたのに。いろいろありがたいことあった。いろいろいいこともあった。いろいろ辛いこともありました。 いろいろバカなこともあった。11月3日、 両国国技館で、私たちだけにしかできないバカな試合をしましょう」と快諾。両者の合意があったため、11・3両国でのMAOvsクリスが決まった。

 最後にMAOは「俺たちは『BAKAGAIJIN+FRENDS』なんて大会も一緒にやってさ、下北沢を燃やしまくってるわけじゃないですか。それがステップアップして、両国のメインで両国国技館が燃えちゃうような試合して。俺たちの情熱で両国国技館、燃え上がらせてやろうぜ。やりまくるぞ!」と締めくくった。

 バックステージでMAOは「すごく過酷だけど、世界一楽しいよな。こんなプロレス団体は。阿部史典とは組んでるときとか、指1本すら負けたくない。勝ったけど勝てなかった。強いよ。貴重な存在だよ。一緒に年重ねて、一緒に成長して、気付いたらタイトルマッチまで来てるみたいな。この関係、感謝しなきゃいけない。イルシオンはこうなる前から知ってるから、こんなことしてくるようになったかって。何はともあれ、防衛できてよかった。今日は誰よりも俺がプロレスを楽しんでやったぜ」と笑み。そして「両国はクリスがいいなって思ってたから、指名させてもらいました。あいつはバカだと思います。すごくいい意味で。自分がやりたいことを貫いてDDTにいるんだから。DDTをずっと盛り上げてくれてるんだよ。感謝しなきゃいけないな。MAO、上野、クリスで並ぶと、DDTで頑張ってよかったと思うんで。両国は全面使うみたいな、外まで飛び出しちまうみたいな、そんな戦いにしたい。両国国技館を下北沢にするぜ」とクリス戦に意欲満々。

 挑戦が決まったクリスは「私に挑戦して欲しいってうれしいです。両国のメインは何回目かだから、プレッシャーは大丈夫。やっぱり3回目のKO-Dベルトは獲りたい。MAO、11月3日、我々だけができるバカプロレスの世界を見つけて、楽しみにして」と1年5ヵ月ぶりの王座返り咲きを期した。

 MAOとクリスは、これまでこの2人にしかできない記憶に残る名勝負を繰り広げてきた。次なる舞台は両国国技館。果たして、どんな戦いもようになるのか注目されるところだ。

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