【インタビュー】越野SYOKO.「プロレスもレゲエも受けの美学」TAK-Z「レゲエにも団体競技があるんですよ」プロレスとレゲエ、ハッピーバイブス振りまくポジティブ対談【前編】

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 昨年マリーゴールド両国大会でデビューした越野SYOKO.選手、全く息が切れず歌い上げての入場にまず驚かされました。みんな頑張ろうぜと歌う彼女と、スイートにレゲエを届けるTAK-Zさんの対談は、何やらポジティブになれそうだと企画させていただきました!(文:スレンダー川口 @slender_kg https://x.com/slender_kg

――今日は僕も含め全員大阪出身です
TAK-Z「あ、みんな大阪なんですね」
越野「私、出身は京セラドームの近くです。大阪市港区南町って言って、その町の中に一個も信号がないコンビニもない町があるんですね。チロリン村って言われてたとこです(笑)」
TAK-Z「じゃあもう東京の港区と真逆」
越野「真逆ですね。はい、そんな下町です」
TAK-Z「あれ見させてもらいました。両国国技館の登場。自分も歌やってるから分かるんですけど、あんな歩きながら周りにこうやりながら歌うっていうのはめちゃムズイんで、すごいパフォーマーだなと思いました」
越野「なんかプロレスの会場やからできるんやと思います。いわゆるライブ会場できっちり聞いてる人の中ではちょっと出来ない歌い方。実は両国ではなんとなく歌ってるんですよ、返し(イヤーモニター)とかもなくて。私、イヤモニとかめっちゃ苦手で」
TAK-Z「僕も一回ドラゴンゲートさんのリングで歌わせていただいたことあるんですけど、僕もイヤモニ苦手なんです。付けてる振りだけしてたら全然聞き取りにくくて(汗) 音がこう場内を回るんで必死に音取ってました。それも含めて今日はなんか歌い手目線というか、お話できればと思います」

――『まさかマイク奪われてボコンっていかれるんちゃうか』って思う時あります
越野「やられたことあるんですよ!マイク取られてボーンって。「やめてやめて!これ私のマイク!」って」

――これ自前やで!(笑)
越野「焦りますよ(笑)でも音楽とプロレスって似たとこもあって、音楽ってめちゃくちゃエンターテインメントで5分間でドラマを見せるとこあるじゃないですか。プロレスもひと試合15分前後として、まず音楽がかかって入場する。その音楽がないとテンション上がらんわけじゃないですか。お客さんもね、何んとなしにパンツいっちょのおじさん2人が出てきていきなり戦っても、あんまテンション上がらんくて。やっぱエンタメとして音楽が必ず必要なんです」
TAK-Z「歌いながらの入場はプロレスデビューからずっとやられてるんですか?」
越野「ずっとやってます。その伝える部分とか、そのエンタメ性とかがすごい似てて。だから舞台出てる人とか歌ってる人がプロレスラーになったら、普通の人より間とか掴むのが早いと思います」

――レゲエでも周りの仲間たちと掛け合いするやつがあるじゃないですか。今このフレーズで雰囲気掴むとか何求められてるか拾うっていう力がすごいと思う
TAK-Z「あれはレゲエのラバダブってやつですね。みんなで感じ合って創り上げるという文化、なんか団体競技やってるみたいな感じです(笑)」

9分でわかるレゲエの面白さ!衝撃の5世代ラバダブ!
https://youtu.be/b4lBxVh8glo?si=gHgJDwER6UYIwCPB

越野「プロレスって受けの美学じゃないですか。ラバダブも受けの美学じゃないですか。例えば2人で歌ってる時にコーラスするもそうやし、人が歌った後にその空気を貰って歌うのも」
TAK-Z「そうですね。ワードとか空気感とか拾う、掴む」
越野「ハ~って歌ってるのにワーってハモったらお客さん『うわ~』ってなる。優しく歌ってる時にキーンってハモったら『こいつうるさいな』って思われるっていうことですね(笑)」

――とかく大阪人は擬音が多くなりますからね、補足は大事です(笑)
越野「ふふふ。でもグーっていうところで負けへんようにギューってハモってきたり、それがなんかプロレス受けの美学の部分と似てる。相手を殺さずに、相手を立てて自分もよく見せる。相手のエグい技を受け切って、ぐっと立ち上がったら自分も拍手される」
TAK-Z「なるほど、受けの美学。新しい目線です」
越野「やっぱり立ち上がる姿を見てほしいです。どんな技を受けても私は必ず立ち上がって見せますし。その姿は、時に誰かの背中を押すと信じてます(グッ)」

――つい先日「越野SYOKO.試練の7番勝負」を終えました
越野「いや~、感情をもっと爆発させなあかんこと、夢や理想ではなく、現実的に身体を鍛えて技を磨いて、強くなることが今の私には必要だと気付かされましたね。こう見えて温厚な性格ですから、元々備わってない部分が必要でした。今回の7番勝負は新しい自分を引きずり出す手助けをしてくれたと感じてます」
TAK-Z「得意技とかってあるんですか?」
越野「ライナースプラッシュです!コーナーから飛び込んで相手にプレスする技があるんです。普通のスプラッシュはフワッと飛んで近い距離の相手をプレスするんですけど、私のライナースプラッシュは遠目にセットした相手に向かってまっすぐ飛んでいく。自分へのダメージも大きいですけど、確実に相手に大きなダメージを与えられます。理想としては、フィニッシュはやっぱりリングのど真ん中で決めたい。なので、フワッと行くという常識を超えた、このライナースプラッシュを思いつきました」
TAK-Z「強烈ですね…(汗)」
越野「レゲエって強く歌う人が多い印象なんですけど、TAK-Zさんは何でレゲエ始めたんやろ、と思いました。優しいポップスのバラードとか絶対似合う声」
TAK-Z「やっぱりジャマイカ行ってからなんです。レゲエってガナったりとか、イケイケなイメージじゃないですか。でも僕の中では結構スイートなイメージなんです。それこそ黒人の大柄でガッチリした男性が「こんな優しい声で歌うんや」っていう、シンガーとしてそのギャップに驚いたことがあった。僕、若い頃はもっと声高くて本当に女の子と間違われるぐらいだったんですよ。それを逆にこのジャンルだったら武器にできるんじゃないかって思えたからですね」
越野「確かにレゲエのバラードはスイートボイスですね。あと関西弁ってレゲエと近いらしいんですよ。だから多分入ってきやすかったのかなと」
TAK-Z「そうそうそう、その通りです。関西はレゲエが根付いてるんで、それってもうカルチャーなんです。もう東京にはなかなかないというか。川口さん、大阪・泉州だったら一番分かるじゃないですか。だんじりのね、土臭いというか男祭りみたいな」

――はるか昔、友達は岸和田のだんじり祭りのとある町の団長でしたし、当時は「免許取ったらまずウーハー」って時代でしたね(笑)
越野「でもTAK-Zさんは、なんかすごいニューポピュラーなタイプだなと思って。今の時代にスゴイ合うレゲエ。私もすごい泥臭い歌を歌いがちなんですよ。頑張ろうぜ、立ち上がろうぜっていう。私、トライストーンっていう事務所にいたんですけど、その社長に「お前の歌は説教臭い。俺らみたいな泥臭く生きてきた人間にももちろん響く。けど若い世代に響かせるにはもっと軽く作らないといけない」って言われたんです。でもそれは自分に向いてないと思ったから、辞めてプロレスラーになったんですよ」
TAK-Z「スゴイね。信念だ」
越野「私は泥臭く行く。それが通用する世界がプロレスだって。でもその観点でいうと、めちゃくちゃTAK-Zさんは歌い方がスイートでニューポピュラー。レゲエってなんか「強面のちょっとやばいヤツら」みたいなイメージが」
TAK-Z「未だにそう見られることありますからね。そういうのを覆したいって思ってます」
越野「やっぱ新しいことする人ってスゴイと思ってるんですよ。人の真似って今なら誰でも出来る、どんどん出来てしまうけど、そこから自分の色にレゲエを変える。しかも他のレゲエのアーティストともコラボされてね。古き良きスタイルもちゃんと取り入れて、でも自分はニューポピュラーでやって行くっていう」
TAK-Z「あの、僕のマネージャーになってもらっていいですか?(笑)」

――ライナーノーツ書くところから始めましょうか(一同爆笑)
TAK-Z「その後、企業案件とかプレゼンの時にちょっと呼ばせてください(笑)」
越野「両手広げて「TAK-Zってこうこう、こういう人間で、これからの時代はスイートなレゲエですわ~」

――でんがな営業!(笑)
TAK-Z「でも本当に今おっしゃってたことと一緒で、自分も人と違うことが好きでかっこいいと思ってるんです。なんかそういう意味では、入場の映像見てこの人はスゴイ、なんか自分の好きなことに、なんか一途にまっすぐ生きてはるんやなと思って。そこに心って動きますね、僕は。もうジャンル問わず」
越野「そうですね(うんうん)」
TAK-Z「やっぱり勇気いることだと思うんです。簡単に見えて、人と違うことをするっていうのは。まず反感がついてきますし。自分がね、1から10じゃなくて、0から1にするから、そこに対する覚悟とか気合というのが多分相当やと思うんで、だからスゴイなと思います」
越野「新しいことやろうとすると、周りはまず「そんなんちゃうねん!」から始まるじゃないですか」
TAK-Z「『歌とかいらん!』とか絶対言われるでしょ。それでも生き様が彼女のパフォーマンスに出てるんだなって思いました」
越野「レスラーになって決めたことがあって、今まで歌手だけの時は誹謗中傷をニコニコ見逃しとったんです。ブロックもせず。でもプロレスラーって戦う職業じゃないですか。だからしっかり戦って行こうと思って、その人たちに全部DMで返事したんですよ」
TAK-Z「DMで?わざわざその人たちに?」
越野「リプで返すと今度はその人がうちのお客さんに「そうだそうだ!」って叩かれるから、誹謗中傷には、まず「すいません、気を付けます」みたいなリプ。それでもまだ言ってきたらDMするんですよ。そしたら大概何回かチケット買って来てくれるんですよ」
二人「へええ~、意外!」
越野「結局なんか自分の言ってることを聞いてくれへんとか、寂しい人たちやったんかなと。そういう人らを救えんねんなって思って。こんなの最悪だったって書かれたことに、「ごめんなさい、気をつけます」とか返したら、その投稿消したりしよるんです」
TAK-Z「うんうん、なるほどね」
越野「数年前にプロレスラーの残念なニュースありましたよね。あれもSNSの誹謗中傷が原因なんですよね。私がちょっとやることで『こういうふうに言い返されると思ってなかった、恐っ!』とか『言いっぱなしのつもりが、本人見てるんやな』っていうのをちゃんと気づかせて、抑止力にもなれたらいいなと」
TAK-Z「当時そのニュースで一曲書いたんです。「言葉一つで」という曲なんですけど。聞いてほしいです、本当に。その曲でひとつでも減ったりひとつでも良くなればいいと思う。僕、衝動で音楽作るんですけど、なんかタイプがスゴイ似てるなって。やっぱ優しさで包み込んでるじゃないですか。それも受けの力なんだと思うんです」
越野「やり方は違うけど、曲書いたり、戦ったり」
TAK-Z「幸せですよ。僕もほんまに日々色々あるんですけど、そのあたり全部ライブで消化出来たりします。昨日も大阪のライブやったんですけど、その前にまあ色々嫌なことあって、ストレス溜まってんのかな~とか思ってたんです。でもライブやったらもう全部消えるんですよ。素晴らしいですね、音楽って」
越野「それスゴイな。大阪のライブ見に行きたいです。ぜひ教えてください」
TAK-Z「拠点はこっち(東京)ですか?」
越野「拠点は大阪で、東京には通いなんです。だから結構こっちで連戦やったら大変なんですよ。今日はね、東京におる友達が失恋したっていうんで「ほな慰めに行こか~」ってことで泊めてもらいます。耳元でラブソングでも歌いに行こうかなと(笑)」

――ちょっくらラブソング(笑)
越野「あと、大阪では私によく似た体格のペンギンマスクがいるんです。フライングペンギンっていう子なんですけど。例えば施設とか行って、子供たちにジャージで「プロレスラーです!」って言うよりも、やっぱマスク被ったねーちゃんが「プロレスラーだよ!」って行った方がうわーって喜んでくれるって言ってました。タイガーマスクみたいなことしたいって」
TAK-Z「その髪色もずっとですか?」
越野「そうですね、ブルーがイメージカラーです。マリーゴールドのお客さんにもフライングペンギンが私とごっつい似てると思われてるハズなんです」

――どっかのタイミングで1日2試合の可能性、ありますね(笑)
越野「ペンギンと私、大阪ではいじめ撲滅祭みたいなのをやって、交通費ぐらいでボランティアで来てくれる方、レスラーもシンガーさんとか呼んで、やっぱ音楽とプロレスというのがスゴく相性良いと思ってるんで。街の人たちの趣味の発表の場として会場を無料で使っていただいたり」
TAK-Z「うん、すごい素敵だ」
越野「やっぱ自分がかっこいいと思った歌手と同じステージで歌う。大好きだと思ってるレスラーとおんなじ場所に上がるっていうのが大事やと思うんで、誰でも参加できるようにプロレス教室みたいなのもやります。リングのロープってこんなに硬いからプロレスラー屈強なんだよ~とか、だから真似しちゃダメだよとか。例えばそのレスラーと仲良くなった、そのレスラーが試合でヒールにいじめられる。つい「レフェリー、後ろ~!」とか「やめろ~!」とか、自分から声を出すことって結果的にいじめ撲滅につながるんじゃないかって企画なんです」
TAK-Z「やっぱり子供めっちゃ好きですか?」
越野「好きですね。もちろん腹立つ時もありますけどね。新幹線で寝てる時とか「親!どうなってんねん!」って(笑)」

※後編ではお二人の音楽感、生き方のお話!そちらもぜひ!

<プロフィール>
■越野SYOKO.
大阪府大阪市港区生まれ。170cm、70kg。2025年10月26日、両国国技館(vsガントレッドタッグ)にてプロレスデビュー。歌手として楽曲提供等メジャーデビューを果たした越野SYOKO.だが、自分の追い求めるエンターテイメントの最高峰はプロレスにあると確信。スターになることを夢見て、人生を賭けてマリーゴールドでプロレスに挑む。唄いながら入場するシーンが独特で口癖は「キラキラしようぜ」

X:https://x.com/syoko_koshino
Instagram:https://www.instagram.com/syoko.koshino/

<イベント情報>

マリーゴールド各大会チケットはこちら
https://x.gd/nbyQKj

越野選手の入場、ライナースプラッシュをぜひ会場で!

■TAK-Z(タクジー)
1984年大阪府羽曳野市生まれ。レゲエシンガー。伸びやかな声とポジティブなメッセージ、歌詞の世界感が話題となりメキメキ頭角を現す。2012年~2014年に発表した「祭り」三部作は計735万再生を誇る異例のヒット。2021年にはMighty Jam RockのTAKAFINと共に、EXILE ATSUSHI「I always love you〜いつもそばに〜」をプロデュース。

Instagram:https://www.instagram.com/tak_z/
youtube:https://www.youtube.com/@tak-z

<イベント情報>


Miyako Island Vibes パーツーフェスin宮古島

日程:2026年5月16日(土)
開始:13:00
会場:宮古島@レーベの村
チケット:https://x.gd/w9wSy
出演:
[HOST] TAK-Z
[Featuring Artist] Zeebra / NANJAMAN / 紅桜
[ARTIST] 天竺川原 / HISATOMI / 775 / SHADY / I-VAN / U-DOU / TAOM-K / Juster
[SOUND] KING JAM / ROCK WAVE / ZERO_零
[LOCAL SOUND] SMILE ONE SOUND / DJ ZARAMI

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