暫定のまま防衛戦を続けるタッグ王者が不満爆発!「会社にどうするんですか?って直談判しないと」

29日、後楽園ホールにてアクトレスガールズが『ACTwrestling後楽園ホール公演』を開催。メインイベントでは才原茉莉乃(さいはらまりの)&植原ゆきな(うえはらゆきな)が持つAWGタッグ暫定王座に夏葵(なつき)&汐月なぎさ(しおつきなぎさ)の真夏の汐風が挑戦した。
女優や声優、グラビアアイドルやコスプレイヤーやコンカフェ嬢など幅広い女性が所属しているアクトレスガールズは、現在はWWEのように台本があることを公表してプロレスを展開中。
その中で生まれたAWG王座は、技術・演技力などリング上でのパフォーマンス力を測る【実力】、パフォーマンス力を高めるための練習・習得技術などへの【努力】、集客力と物販の売上などファンへのアピール力を測る【人気】、サイコロの出目で加算ポイントが決まる【運】といったポイントを数値化して大会前に集計し、ポイントで上回った選手が試合で勝利することが決まる『ポイントマッチ』となっている。
タッグ王座はキラーズ最強の2人が組んだ【アマテラス】惡斗(あくと)&茉莉(まり)が約2ヶ月半のリーグ戦を制し今年8月に初代王者へ。だが初防衛戦を終えた後に惡斗の股関節および首の怪我が悪化し、治療に専念するため長期欠場へ。ベルトは会社預かりとなり、暫定王座戦が抽選によるタッグチームにて行われた結果、茉莉乃とゆきなが勝利し暫定王者となった。
その2人に挑戦した真夏の汐風は、アクトレスリングを代表するタッグユニット。バレエダンサーで元AWGシングル王者である夏葵と、バイクが趣味の美人女優なぎさは2022年からタッグとして活動を続けており、人気はあるがリーグ戦でも結果がなかなか伴わずタッグ王座挑戦もベルト設立から約半年で3度目。だが12月20日大阪公演でなぎさがMARUからKING王座(プリンセス天功さんのペットであるホワイトライオンのKINGくんがコミッショナーを務めるプロレスルールの王座)を獲得し、勢いに乗る中での挑戦となった。

試合は真夏の汐風の息のあった連携攻撃が冴え渡り、夏葵のキック&なぎさのダブルチョップでなぎ倒していく。なぎさが茉莉乃にバッククラッカー、オフザリップ・スープレックス(=ダブルアーム・スープレックス)、メイルストロムボム(=ケツァルコアトル)、エンドレスワルツ(=3連続スクールボーイ)と怒涛の攻めを見せ、これを返されると夏葵が茉莉乃にダイビング延髄切り、なぎさがゆきなにダイビングダブルチョップを叩き込む。
これを返した茉莉乃&ゆきなをロープに振ろうとした真夏の汐風だったが、逆に振った茉莉乃がドロップキック、ゆきながヒップアタックを叩き込んで反撃し、茉莉乃が夏葵をフロントネック、ゆきながなぎさをスタンディングのプラチナムロックで捕らえ、ゆきながこれを離すと茉莉乃のファイナルカットとゆきなのカカト落としの同時攻撃。夏葵はジャンピングニーやSunlight Knee Attackと膝蹴りで反撃を見せるが、ゆきなとハイキックの相打ちで両者ダウンとなり、茉莉乃のMRNスマッシュからゆきながジャックハマーで叩きつけ夏葵から3カウントを奪った。

絶望した表情で涙を見せる真夏の汐風。号泣しながら夏葵は「真夏の汐風は、これからも、変わらず、前を向いて、いきますし、私たち、この真夏の汐風を応援してくれてる皆さんが、大好きです。一番最高です!」と言葉を絞り出し、なぎさは「いつも支えてくれて本当にありがとうございます」とコメント。続けて夏葵は「私たちからは、今の私たちからはこれしか言えないです。ありがとうございました」と言葉少なに去っていく。
勝利したゆきなは「今日はデビューして1年になります。自分に負けたくなくて、がむしゃらに前向いて追い込んできた1年でした。いつも応援してくれてるみんなに恩返しがずっとしたくて、今日後楽園のメインで茉莉乃さんと勝てた事で少しだけは返せてたらいいなと思います。真夏の汐風に勝ったということは、暫定チャンピオンより価値があるんじゃないかなって私は思うんですけど、皆さんどうでしょうか?初代タッグチャンピオンのアマテラスと戦いたい気持ちはすごくあって、もちろんすぐに復帰してもらって今すぐにでもやりたいんですけど、逆にこの空白の時間というか、お休みされてる間は私が実力を上げるチャンスだと思っているので、そういう前向きな気持ちでどんどん力をつけて、いつ復帰しても圧倒的に勝てるように努力したいです」と、自信を見せながらキラーズの最強タッグを挑発。
茉莉乃も「私たちが防衛2回したAWGタッグチャンピオンベルト、暫定なのがどうも気に食いません。早くアマテラスと闘って、ちゃんとした第2代AWGチャンピオンになりたいなと思います。本当に会社にどうするんですか?って感じですね。今言わないと。直談判しないとね」と、暫定のまま年を越す事に不満を語った。
惡斗は来年春での復帰を発表しているが、自身が代表を務めるアクトリウムの旗揚げが2月28日にあり全くリングに立たないわけではない。
MARUもタッグ王座へ興味を持っており、様々な思惑が交差するタッグ戦線に来年も注目だ。
















