17歳と19歳の美少女新人レスラーがタッグトーナメント優勝を果たし女子プロレス界の未来を魅せる!

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 27日、東京都・後楽園ホールにて『MARIGOLD TRUE VICTORY 2025』が開催。山岡聖怜(やまおかせり)&心希(しんの)の10代新人タッグが1DAYタッグトーナメント優勝を果たした。

 今大会では9チームが参加した1DAYタッグトーナメントが開催。
 当初は後藤智香&勇気みなみ、桜井麻衣&山中絵里奈も参加して全11チームで行われる予定であったが、勇気は左ヒザの負傷により欠場中。そして桜井は大会前夜に急性胃腸炎に罹ってしまったことで急遽欠場に。それぞれパートナーを失った2組はトーナメント不参加に。
 そして、1回戦で行われた岩谷麻優&南小桃vs野崎渚&瀬戸レア、ビクトリア弓月&田中きずなvs林下詩美&越野SYOKO.の2試合がともにフルタイムドローで両組失格となるなど、波乱に波乱が続いたトーナメントとなった。

 そんな中、決勝戦に駒を進めたのは現在ツインスター王座(※タッグ王座)を持つ松井珠紗&CHIAKI、そして山岡聖怜&心希の新人タッグ。
 チャンピオン特権としてシード枠で出場した松井&CHIAKIは、2回戦で石川奈青&ハミングバードを余裕で撃破して決勝戦進出。
 聖怜&心希は1回戦で青野未来&メガトンを撃破し2回戦進出が決まるも、他の試合でフルタイムドローによる両組失格が相次いだことで繰り上がって決勝戦へと駒を進めることに。


 決勝戦ではゴングを待たずに聖怜&心希が奇襲をかけるも、ラフファイトならば松井&CHIAKIが一枚も二枚も上手。2人は軽くあしらった上で余裕たっぷりな様子で新人2人をいたぶっていく。
 最もキャリアの浅い心希が集中砲火を浴びる展開となるも、聖怜が積極的に救援に入ってコンビネーション攻撃。試合の流れを引き戻そうとするも、松井&CHIAKIが得意の場外戦へと持ち込んでペースを掴ませない。
 CHIAKIが心希にキャノンボール、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド、ムーン・ウルフ(※アルゼンチン・バスター)と大技連発で猛攻をかけるが、聖怜が飛び込んできて心希とドロップキックの編隊飛行。場外に逃れた2人へ聖怜がプランチャを見舞うことでついに逆転を果たす。
 聖怜のスパインバスターに心希がアッパー掌底を合わせる合体攻撃をCHIAKIに決め、聖怜がサイド・スープレックス。追撃を狙う聖怜にCHIAKIがカウンターのパワースラムを決めてそのままカバーに入るが、聖怜が下からひっくり返してダイヤル固め。全力で抵抗するCHIAKIを強引に押さえ込み続け、執念のカウント3を奪った。

 優勝した聖怜&心希にはロッシー小川代表取締役社長から優勝トロフィーが贈呈。2人は嬉し泣きの涙を流しながらしっかりと抱き合った。

 バックステージに戻った聖怜は「最近は自分を探す度に出てたんですけど、こうやって賞を獲ることが出来て、そして心希とタッグ組んでこうやって獲れて本当に嬉しいし、心希とはこれからもずっとタッグを組むだろうし、ライバルでいるだろうし。だからこの2人で未来をもっと輝かせていかないといけないなって思います」と抱負を語る。
 そして心希は「練習生の頃から聖怜と『2人でタッグで結果残したいね』って約束して、2人ともプロレスラーになって、今日こうしてその夢に一歩近づけたのがすごい嬉しかったです。自分も新人王、聖怜は一番のパートナーだけど一番のライバルだから絶対負けたくないし、2025年デビューした4人、みんなスゲーなって年末の新人王で思わせたいと思います。そこで私は新人王になります!」と語り、強い向上心を垣間見せた。


 聖怜は福岡市出身の18歳。小学生からレスリングを始め、中学生時代に全国選抜フリースタイル54kg級2位、高校生時代に全日本ビーチレスリング軽量級1位&最優秀選手賞獲得。兄も元レスリング選手、姉は元レスリング選手でグラビアアイドル(ミスヤングマガジン2021)の山岡雅弥というレスリング一家でもあったが、前十字靭帯断裂のリハビリ後にレスリングの道を諦めて夢だったプロレスラーを目指すことを決意。
 今年1月3日の大田区総合体育館大会でデビューし、高橋奈七永とのタッグ【パッション親子】でデビュー5戦目にしてツインスター王座(※タッグ王座)戴冠を果たすなど自他ともに認める“スーパールーキー”ぶりを発揮。

 心希は全日本女子プロレスやアルシオンで活躍した大向美智子の娘であり、母と同じ15歳の高校1年生でマリーゴールドに入団。
 はじめは48グループによるドラマ『豆腐プロレス』でハリウッドJURINA(松井珠理奈)を見てアイドルに憧れ、昨年1月に行われた『ARSION THE FINAL~卒業~』での母の試合を見て「自分にはプロレスの道しかない」と決意。地元の高校に通いながら練習生として修練を積み、今年5月の国立代々木競技場第二体育館大会でデビュー。母譲りの裏投げを武器に活躍する現在17歳の大型新人。

 10代の新人タッグがトーナメント優勝を果たしたことで女子プロレス界の明るい未来を魅せる結果に終わった今大会。今月31日には今年デビューした新人4人による新人王決定トーナメントが開催予定。聖怜と心希はここで対戦する可能性もあり、さらなる飛躍を見せてくれそうだ。

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