タイの世界的LGBTQ+プロレスラーが日本で河童小僧と対戦!サムライトルーパーの岡本英郎がタイのプロレス団体代表とクロストーク!

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 12月5日~7日に幕張メッセで開催されている『東京コミックコンベンション2025』(以下東京コミコン)の7日、タイのプロレス団体SET UP&IWAタイランドが幕張メッセに上陸した。

 『IWA Thailand』は、昨年11月12日に72歳で急逝したIWAジャパンの故・浅野起州社長の遺志を次ぐ形で今年1月にタイ・バンコクで旗揚げされた団体。
 元々は2012年にアイスリボンを退団したさくらえみ(旧:元川恵美)がバンコク女子プロレス『我闘雲舞(ガトームーブ)』を旗揚げし、I.W.A.JAPAN出身であることからUMA軍団がタイにも出没。当時リングアナを務め、地元のテレビ局との交渉も行っていたのが現代表のプミだった。
 我闘雲舞が日本で大会を開催する時はジャパンツアーとしていたが、元々ミックスドが多い団体でありタイも男子選手が中心であることから、2019年にプミを代表とした別会社をタイで設立し、我闘雲舞が解散してSET UPが旗揚げされた。
 その後日本の我闘雲舞はチョコプロ(ChocoPro)と名前を変え、SET UPもIWA Thailandとの2ブランド展開に。今年の12月13日にはバンコクのサーカススタジオでSET UPと東京女子プロレスが同日興行を行うことも発表されている。

 今回8万5千人以上が来場する東京コミコンには『パイレーツ・オブ・カリビアン』ジャック・スパロウ役などのジョニー・デップ氏が来日することもありかつてないほどの混雑に。
 そんな中でまずはIWAタイランドのクリエイティブをサポートする『機動戦士Zガンダム&ZZ』『ゴジラvsデストロイア』『鎧伝サムライトルーパー』等のデザインや映画『怪奇タクシー』監督を務める岡本英郎氏がプミとトーク。


 プミは「日本の方々がタイにプロレスを持ち込んでいただき、今はオリジナルコンテンツとしてビジネスをさせていただいています。私と岡本さんで一緒に作っています。タイ独自のプロレスを作り上げられたと思っています。タイにはムエタイがあり、そのプロモーションを学び良い形でプロレスに活かしています。新しいファンにも昔のプロレスファンにも訴えかけられるものになっています。5年間の活動の中でIWA、新日本、DDT、NOAH、スターダム、東京女子、チョコプロなど様々な団体と協力関係を築き今になっています。岡本さんの新しいキャラクターの話もあると思います」と挨拶。
 岡本さんは「タイの神獣、ガルーダなどを取り入れた新しいキャラクターデザインをしていきたいと思います。GODZILLAのブースでデストロイヤーのグッズも発売されるのでよろしくお願いします」と挨拶し、来年1月よりTVアニメ『鎧真伝サムライトルーパー』がスタートすることもあり「38年ぶりに続編ができるということで、昔なかった新しい技術で表現されているのでびっくりしました。色もきれいだし、複雑な線のものが動いているというのが、昔のアニメではありえなかったことが見られるっていうのが一番すごいかなと思いました」とアピールしトークショーを終えた。

 トークが終わると、世界的LGBTQ+プロレスラーとなった“タイの微笑み天使”モノモス、ジョナサン・ジョンソン(JJ)、シーバムが登場。続いてハル・ミヤコがUMAレスラー河童小僧を連れて現れ「我々はIWAタイランド!ばんざーい!」とマイクをし観客を圧倒する。
 この試合は、ディック・スレーターが初代王者であったIWA世界ヘビー級王座が賭けられる事に。
 現役王者のシーバムがいきなりモノモスにランニングバックエルボーを叩き込みそのまま場外戦へ。
 リング上ではカッパとJJがハイスピードな攻防を繰り広げ、河童がドロップキックで倒すとロープに飛ぶ。だがシーバムが足を掴んで場外に引きずり落とし、観客席に叩き込んでさらにビッグブーツ。3人で乱戦になるも、そこへJJがノータッチトペ・コンヒーロを発射し、リングに河童を戻して串刺し攻撃を狙うも河童は避けるとモンゴリアンチョップを連発。フォールもモノモスがカット。
 モノモスは首投げから低空ドロップキック。さらに全女式フォールも2。
 モノモスはラリアットを避けてノーザンライトスープレックスから、JJもまとめてノーザンライト・スープレックスホールド。これをシーバムがカットすると、モノモスに串刺しバックエルボーから延髄切りを叩き込む。さらに後頭部へのスライディングバックエルボーからフォールも2。
 シーバムはモノモスへセントーンからフォールも河童がカットする。シーバムは河童にエルボー連打からチョップを打ち込むも、河童はサミングから急所攻撃。そこへJJが河童へスリングブレイド、モノモスがJJへフェイマサー、シーバムがモノモスにスパインバスターと続き、シーバムがモノモスに雪崩式ブレーンバスターを狙うも河童とJJがシーバムへダブルのパワーボム。その勢いでモノモスもリングに叩きつけられる。
 立ち上がったシーバムが河童へパワーボムを狙うも、河童が丸め込むも2。
 河童は地獄突きからペディグリーで叩きつけ、レインメーカーを発射するが、切り返したシーバムがファイナル・カット(=旋回式ブレーンバスター)で突き刺し3カウントを奪い初防衛に成功した。

 日本とは違う入場曲や空気感だが、間の作り方に日本のプロレスが見られたSET UP。まだまだ荒々しい部分はあるが、間違いなく日本が世界に輸出した文化の一つであると思わせるコミコンでの大会だった。

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