昼夜興業となるPANCRASE 358、359の会見に7選手が登場。フライ級KOPは仕切り直しの一戦で新たな闘志を燃やす!

10月24日夕、都内新宿区にて、昼夜興行として開催される『PANCRASE 358』ならびに『PANCRASE 359』(11月9日、ニューピアホール)出場選手の記者会見が行われた。
出席したのは7選手で、 会見はチャンピオンシップ調印式とワンマッチの二部に分け行われた。まずは調印式からお伝えする。

▼キング オブ パンクラス チャンピオンシップ フライ級 5分5R
濱田 巧(THE BLACKBELT JAPAN/1位)
VS
大塚智貴(CAVE/3位)
第9代王者・伊藤盛一郎の王座返上に伴い組まれた第10代王者決定戦。7月の『355』で闘った両者だが、3R、濱田の偶発のバッティングにより大塚の左目が塞がり、ドクターストップに。今回は仕切り直しの一戦となる。
――まず、両選手から一言ずつお願いします。
大塚「こんにちは、CAVEの大塚です。まずは、前回7月大会、あのような形で試合を終わらせてしまって申し訳ありませんでした。覚悟が足りなかったなと思っています。濱田選手にも謝りたいです。(濱田の方に向き直り)すみませんでした。今回は、目が折れても見えなくなっても、僕は闘うことをやめないので、勝って人生を変えます。よろしくお願いします」
濱田「THE BLACKBELT JAPANの濱田です。前回はあのような形でパンクラスのメインを終わらせてしまって申し訳ございませんでした。次は必ず決着をつけるので、応援のほど、よろしくお願い致します」
――では、質疑応答に移ります。前回あのような形となってしまいましたが、改めて試合が決まるまで、どのような気持ちで過ごされていたのでしょうか。
大塚「終わってすぐ、再戦は多分組んでくれるだろうと自分の中で思っていたんで、組んでくれてありがとうございますっていう感じです」
濱田「ずっとあの時の試合のことを忘れた日はなかったって感じですね。すぐに練習もやったし、次の再戦が決まるだろうと思っていたんで、それに向けて毎日ずっとやってきました」
――前回の対戦の1Rのジャッジについてどのように思われていましたか。
大塚「僕がパンチをちょこちょこ当てて、1R後半組まれて、って感じだったと思うんですけど、最近のジャッジの傾向というか、それが出た結果だったかなと思います」
濱田「大塚選手のパンチが、一発いいのが当たってアゴが上がってしまって、それで結構印象が取られちゃったんですけど、僕は組みに切り替えてそこから作って行ったんですけど、最終的にはバックも取れて3分以上コントロールしてたなという感じだったんですけど、ちょっとゆっくり過ぎたかなと、スロースターターというか、5Rあるんでゆっくり行こうかなと思っていたら向こうに(点が)ついてしまったんで、そこを少し反省してますね。次はもっと早く攻めて作って行こうかなと思っています」
――大塚選手、採点の傾向というのはどのように捉えていますか?
大塚「最近はポジションを取ってるだけじゃラウンド取れないんで、しっかりパウンドとかフィニッシュを狙っていく形を見せなきゃなと思ってますね」
――両選手ともフィニッシュを狙って試合を進めていたと思いますが、あの試合の中で手応えを持ってやれていたのか、どうだったのでしょうか。言える範囲でお願いします。
大塚「前回も、なんというか、勝ち筋というか、こういうプランで行こうというのはあったんですけど、前回試合をして明確になったというか、ちょっと言えないんですけど、これで行こうっていうのは決めてますね」
濱田「1Rはちょっとゆっくりになってしまったんですけど、2R目からだんだん自分のペースも上がってきて、3、4、5でどんどん攻めて最終的には一本取れたら、または打撃でKOできたらなというビジョンは頭の中にあったんで、次はそれをうまく実行できるように最後まで闘いたいなと思います」
――前回の3Rの時点で自分がしたかったことはどのくらい出来ていましたか? あるいは、手の内を見せていなかった部分はどのくらいありましたか。
大塚「うーん……思い通りには進められなかったと思います。ただ今回は、この作戦が迷いなく絶対ハマるっていう自信があるんで、自信を持って行こうと思っています」
濱田「前回は50%くらいかなと思っています。それは、ちょっと距離が近いなと思ったのと、うまく自分の蹴りとかパンチが当たらなくてペースが作れなかったんで、次はもうちょっと距離を取ってというか、相手が来たところへ合わせて動きたいなと考えています」
質疑応答終了後、両選手は廣瀬隆司・パンクラス評議委員長の立ち合いのもと、出場誓約書にサイン。シルバーのベルトの前で、新たな闘志を燃やした。

この後、ワンマッチ出場選手の会見へ移った。『358』から山崎蒼空、神部篤坊、『359』から平田直樹、飯野タテオ、宮澤雄大が出席、記者からの質問に答えた。
【PANCRASE 358】

▼フライ級戦 5分3R
ラファエル・リベイロ(ボンサイ柔術/8位)
VS
山崎蒼空(マッハ道場/12位)
――まず、一言お願いします。
山崎「こんにちは、山崎蒼空です。パンクラスに参戦するのは1年ぶりになるんですけど、1年前とは全く違う自分を今回見せられるんじゃないかなと、自分でもすごく楽しみにしています。試合当日は思い切り楽しんで、リベイロ選手と熱い闘いを繰り広げたいと思います」
――この試合が決まった時の気持ちと、対戦相手の印象をお聞かせください。
山崎「そうですね、前回8月に試合が決まってたんですけど、その試合は流れてしまって。今度は強い外国の選手を用意していただいて、自分の力を試す機会を与えてもらったんで、自分の力を証明するだけだなと思っています。
相手の印象は……ランキングは8位なんですけど、濱田(巧)選手との試合を見ても分かる通り、タイトルマッチ付近の選手だと思ってるんで、この勝ち方で自分の立ち位置が分かると思ってます」
――今回パンクラス復帰戦になります。どのような経緯で戻って来られたのでしょうか。
山崎「もともと8月にBreakthrough Combatで試合が決まってたんですけど、大会自体が流れちゃって、試合がなくなったところへパンクラスさんからリベイロ選手取っていうお話をいただいたんで、強い奴とやれるならということで、ぜひお願いします、ということで今回決まりました」
――パンクラスを離れていた間に、山崎選手は外国人選手と2戦闘い、フィニッシュもしています。その経験は、今回の外国人選手との試合にどんな風に活きると思いますか。
山崎「そうですね。外国人選手だからといって、これといって変わったものは感じなかったので、特に今回のリベイロ選手に対して何か自分が気負うこととかは全くなくて、自分の力を出せば圧倒的な試合になると思ってます」
――以前、3年以内にUFCとおっしゃっていました。その計画に変わりはないですか?
山崎「はい、もちろんです」

▼バンタム級戦 5分3R
合島大樹(ROOTS/8位)
VS
神部篤坊(ABLAZE八王子/12位)
――まず、一言お願いします。
神部「こんにちは、ABLAZE八王子所属の神部篤坊です。この度は、前田(浩平)選手が怪我で欠場とのことで、急遽オファーをいただきありがとうございます。パンクラス3戦目ですが、しっかりフィニッシュして、上位ランカー(との対戦の)手土産に持って行こうと思ってるんで、よろしくお願いします」
――この試合が決まった時の気持ちと、対戦相手の印象をお聞かせください。
神部「決まった時は急遽だったんで、全く試合とか意識してない日常から急に試合を意識する日常に変わって、減量もそうだったんですけど、心境は、お腹すいたなっていう心境です。あと、相手の印象は、ベテランなんで、うまくステップと圧がけをしてくるような印象です」
――今回、相手はベテランで打撃の強い選手です。そのあたりに対して準備はいかがでしょうか。
神部「もちろん試合も見てきて、(相手は)打撃が上手いし、圧のかけ方も上手いし、フィニッシュ力もあるし、という選手なのは知ってるんですけど、僕もオフェンス面で言ったら結構強いと思ってるんで」
――神部選手は勝負勘を持っている選手だと思ってるんですが、ご自分ではいかがですか。
神部「ありがとうございます。そうですね、自分の底に関しては自信を持っています」
――先ほど、相手の合島選手はステップも圧のかけ方も上手いとおっしゃっていましたが、神部選手も回転の速い打撃があると思います。そのあたり、相性はどう思われますか。
神部「相性としては、僕の方が有利かなと思ってます。その理由としては、相手はベテランで年齢的な問題もあるし、フレッシュなぶん、僕の方が回転も速いし、インパクトというか初撃の速さも自分の方が上田と思ってるので、僕の方が有利だと思ってます」
【PANCRASE 359】

▼フェザー級戦 5分3R
平田直樹(トライフォース柔術アカデミー/2位)
VS
カリベク・アルジクル・ウルル(Olymp Gym Bishkek/4位)
――まず、一言お願いします。
平田「トライフォース柔術アカデミーの平田直樹です。今回、強い相手を用意していただき、ありがとうございます。当日はしっかり自分の強いところをしっかりぶつけて、勝ちに行こうと思います。応援よろしくお願いします」
――この試合が決まった時の気持ちと、対戦相手の印象をお聞かせください。
平田「試合のオファーをもらった時の気持ちは、正直、僕に来るとは思ってなかったので……けど、僕、連敗してますし、その連敗をひっくり返せるぐらいの強い選手だったので、そこは素直に受けさせてもらって、やってやろうと思いました。相手の印象は、どの局面でも闘う強い選手、フィジカルと勢いのある選手だと思います」
――現在2連敗中になるのですが、この中で得てきたもの、課題などがあったら教えてください。
平田「前回(※今年6月)は栁川(唯人)選手に競り負けてしまって、タイトルマッチ(昨年12月)では1R で初めてのKO負けをして、そこで自分でも色々学ぶこともあったし、すごく勉強になりました。で、次に向けてやって行こうという時に、こういう強い選手とのオファーをいただいて、自分を試せるいい機会だし、自分がどれだけできるのかっていうのを全力で相手にぶつかって行きたいと思います」
――パンクラスで日に日に存在感を増しているウルル選手ですが、今回、どういうところにこだわって試合を進めて行きたいですか。
平田「相手はどの局面でも、打撃でも寝技でも組みでも強い選手だと思ってるんで、僕も強いところ、組みだったり寝技だったり、自分の強みをしっかり出し切れるような試合展開はイメージしています」
――三宅選手との試合で、フィニッシュのシーン、あの一撃において、平田選手のデイフェンスに関する考えが変わったという部分はありますか。
平田「そうですね、まさかあそこでヒザをもらうというのも予想してなかったですし、やっぱり自分の気が抜けてるところだったり、相手に組んでる状態で自分の中で満足じゃないけど余裕を出してしまった、そういうところもあるので、そういう部分もしっかり練習から意識して次の試合に向けても取り組んでいます」
――栁川選手との試合から4ヶ月半ほど経ちますが、あの時から変化した部分や、あの試合がもたらしてくれたものはありますか。
平田「やはり、自分をもっと出して、勝ちにこだわって、勝負にこだわって闘うことが大事だなというのは前回一番感じました」
――ウルル選手との対戦は、平田選手の中でどのような位置付けですか。
平田「ランキングは僕の方が上ではあるんですけど、相手はチャンピオンになったり、国内外で闘う強い選手だと思っているので、そこはあんまり気にせずに、いま自分がどれだけできるのかっていうのを一番に(考えて)ぶつかって行きたいと思います」
――ウルル選手は試合タイムが短いこともあり、幻想に包まれている部分もあると思います。井村選手を倒し、ISAOP選手も倒したウルル選手に対して付け入る隙はどのくらい見えていますか。
平田「やっぱり最初から向こうは全力で向かってくると思うので、そこを見ながら、向こうのリズムには乗らないようにやろうと思ってるんですけど、しっかり相手を見て、自分のタイミング、自分の得意なところで勝負していきたいと思ってます」
――その得意なところ、ウルルの組みについてはどう思われますか。
平田「まだそこまで見られていないので、実際に組んでみてどれだけ強いのかなっていうのを肌で感じてみたいですし、そこが自分の一番強いところなので、そこをぶつけないと勝てないと正直思ってます」
――これは平田選手にお聞きする話でもないかも知れませんが、チャンピオンの三宅輝砂選手がSNSを騒がせたことはご存知ですか。(※10月15日、三宅がXで『引退します、ありがとうございました』とポストした件。現在は削除されている)
平田「あ、聞きました」
――何か思うところってありますか?
平田「最近勝ってチャンピオンにもなって、勝ち続けていたから、負けて(※RIZIN.51で高木凌に判定負け)落ちてるんだと思うんですけど、まあ、やりたくなったらやればいいと思うし。周りが言うことでもないと思うんで、本人がやりたければやればいいし、辞めたければまた次の道もあると思うんで。まあ、僕は僕でまだ頑張ろうと思ったので。お互い頑張ろうよ、という感じです」

▼ストロー級線 5分3R
飯野 タテオ(和術慧舟會HEARTS/5位)
VS
宮澤雄大(K-PLACE/Fighting NEXUS初代ストロー級王者)
――まず、一言お願いします。
飯野「こんにちは、HEARTSの飯野タテオです。前回、4年ぶりの復帰戦をパンクラスでさせていただいて、無事勝利を収めることができたんですが、次、相手は誰だろうと思っていたら、すごい強敵の宮澤選手に決まって、すごく嬉しい気持ちと、恐ろしい、怖いなという気持ちを併せて持っています。頑張ります」
宮澤「こんにちは、K-PLACVEの宮澤雄大です。約3年ぶりのパンクラスに戻って来られてすごく嬉しいです。当日は飯野選手、すごい最高なファイターなんで、しっかり盛り上げて勝ちたいと思います。よろしくお願いします」
――この試合が決まった時の気持ちと、対戦相手の印象をお聞かせください。
飯野「(前回の試合後)自分がランキングにランクインしたことで、自分は今後ランキングにいる誰と試合をするのかなと想像してたんですが、まさか宮澤選手というオファーをもらって震えましたね。ただ、僕はこういう強い選手と試合がしたくてこの競技に戻って来たんで、しっかり宮澤選手といい試合をして、パンクラスを盛り上げたいと思います。よろしくお願いします」
宮澤「約3年ぶりに戻ってきて、パンクラスの舞台で闘えることをとても嬉しいっていうのと、ワクワクした気持ちでいっぱいです。修斗でもキャリアがある、とても活躍されていた飯野選手と闘えるということに対してもとても嬉しく思いますし、本当に気持ちがすごく高まりました。飯野選手の印象は、寝技を軸に、けっこう打撃とか圧をかけてきて、タックルの部分とかもありますい、とても強い選手だと思いますので、見積もりは高めに設定して今日までやって来ています」
――宮澤選手、3年ぶりのパンクラス復帰ですが、その間に新天地でベルトを巻かれたり、地元での勝利などがありました。その3年を経て、どのようなきっかけでまた戻って来られたのか、また、ずっと戻って来たいと思っていらっしゃったのか、そのあたりお聞かせください。
宮澤「やっぱり僕が目標にして来たのは、この階級のパンクラスのベルトだったので、常にその気持ちは変わらず、ずっと戻ってきてここで闘いたいなと思っていました。NEXUSでベルトを巻いて、ストロー級では防衛はしてないんですけど、フライ級で試合間を開けずに闘って来たので、そういう姿をまたパンクラスで見せられればいいなって思ってます」
――宮澤選手、なんとなく団体対抗戦のようにもなっているんですが、その辺いかがですか。
宮澤「そうですね、やはりNEXUSにチャンピオンとして一戦も負けるわけにはいかないので、それが基本だと思うので、しっかり経験したことを出したいなと思ってます」
――テイクダウンやコントロールに関しては宮澤選手は本当に強いなと思いますが、飯野選手もそこが強い選手です。どう見ていますか。
宮澤「そうですね、寝技もそうですし、」打撃もコントロールが上手な選手だなと思っているので。そうですね、底に関しては僕も結構自信があるところではありので、強いて言えばスタミナが僕の方がちょっとあるのかなと思ってます。頑張ります」
――飯野選手、前回は復帰戦でしたが、やってみてブランクは感じましたか。
飯野「見てくださった方はブランクを感じないと言ってくださったかも知れないですけど、バックステージはもう酸欠で、もう本当にゲロゲロでした。ただ、また日常の練習では、あ、体が戻って来てるんだなと体感してるので、この復帰2戦目が楽しみですね」
――HEARTSには強い選手がたくさん鼠族しています。HEARTSでの練習は活きていますか。
飯野「とても活きています。彼らのおかげで、僕が強さを維持できているとおにと思ってます」
――飯野選手、今までお聞きしたことがなかったんですけど、勝利のジェットポーズの由来を教えてください。
飯野「(笑)。ジェットポーズはですね、次もぜひ勝って皆さんにジェットポーズをお見せしたいんですが、由来は、勝利して万歳、やった!って両手を挙げた時に、リングサイドにいた大沢(ケンジ)さんがカメラを構えていて『飯野、こっち向け!』って言って、そのままやったのが由来ですね。で、ジェットっていうのは、僕の名前のタテオっていうのが、プロゴルファーの尾崎健夫選手と同じ文字で、彼のあだ名がジェットなので、僕もそのジェットっていう名前をもらってます」
――そうだったんですね。初期UFCのポーズをまねてるのかと思いました。
飯野「そう思っていただいたもいいかなと思います(笑)」
――宮澤選手、Fightong NEXUSに移られた当時と今では、どういう部分が成長できたと思いますか。
宮澤「うーん、そうですね、当時よりは荒さがなくなったというか、コントロールだったりとか、そういう、若い選手にはない、当時の僕にはなかった強さっていうのが出て来たんじゃないかなって思います」
――キャリアを重ねるごとに積み重なってきたという感じでしょうか。
宮澤「そうですね」
――飯野選手とのこの一戦、どう位置付けていますか。
宮澤「そうですね、ストロー級チャンピオンが空位になっているので、この試合の勝者が次タイトルマッチになるんじゃないかなと思っています」
――タイトルに近づく一戦ということですね。
宮澤「はい」
――前戦は地元・長野での大会でした。この勝利で得た収穫と課題を教えてください。
宮澤「そうですね、選手としてもそうなんですけど、長野に関しては僕の地元でもあって、けっこう運営の方にも協力して行って、そういう視点で見ると、またいろんなものが見えてくるというか、いろんな人の協力があってこうやって試合ができているんだなというなってことを感じられました。そういった面でもいろんな収穫があったなあという感じです」
――課題はいかがですか。
宮澤「そうですね、ちょっと最近、守りに入ってるところがあるので、そこをちょっと対策というか、してくるようなファイトキャンプをしているので、今回、激しい試合になるんじゃないかなと思います。飯野選手もガツガツ来るので、けっこう噛み合った試合になるんじゃないかなって思ってます」
――飯野選手、前戦、寺岡選手との試合での収穫と課題を教えてください。
飯野「やっぱり準備して来たことと試合は違うなと思いました。寺岡選手はすごくいい選手で、こういう攻撃を用意して来たんだなっていうのも、本番でのひらめきもあったかと思うんですけど、自分にはそれがなくて。ただ、練習して来たことを試合で実行する力はあるので、今回の宮澤選手との試合でもそこを貫きたいなと思っています」
――パンクラスのストロー級の中で、前戦は飯野選手にとって一気に視界が開けた試合になったのでしょうか。
飯野「そうですね。4年ぶりの試合だったんですけど、勝利自体からは5年以上離れていたので、勝利するっていうのは本当に全ての特効薬だなと思ってます。本当に視界がクリアになって、これから目指すべきもの、こうなっていくのかなというストーリーもなんとなく描けたりとかしてます」
――飯野選手、この一戦の位置付け、どう捉えていますか。
飯野「僕は他団体の修斗で闘ってきて、パンクラスの選手としては宮澤選手が先輩だしベテランだと思うんですが、今回、僕がランカーとして赤コーナーとしてNEXUSチャンピオンの宮澤選手を迎え撃つような構図になっているかと思います。すごく面白いカードを組んでくれたパンクラス、そして見てくれるファンの皆さんに面白い試合をお見せできるよう、精一杯、いま持っている力を出して宮澤選手とぶつかりたいと思っていますので、皆さま楽しみにしていてください」
(写真・構成/佐佐木 澪)
















