【試合詳細】7・11 飛鳥プロレス新宿大会 しのせ愛梨紗&本間多恵vs真琴&紫雷美央 梶トマト&仲川翔大&瀧澤晃頼vs児玉裕輔&大谷譲二&中村宗達 本田アユム&イディーン鋼vs篠瀬三十七&SAKI

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『飛鳥プロレス新宿大会「報恩感謝」』
日程:2025年7月11日(金)
会場:東京・新宿FACE
開始:19:00
観衆:223人

▼飛鳥トライアルマッチ~シングルマッチ 15分1本勝負
○土肥こうじ(フリー)
7分32秒 南京錠
●カーナタックス(フリー)

▼タッグマッチ 15分1本勝負
○藤田あかね(フリー)/咲蘭(WAVE)
11分51秒 変型キャメルクラッチ
勝愛美(アイスリボン)/●エチカ・ミヤビ(PPP TOKYO)

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○藤原ライオン(フリー)
9分45秒 ワキ固め
●佐野直

▼新宿FACE20周年記念&2012年デビュー組によるミックスドマッチ 30分1本勝負
本田アユム(2AW)/○ライディーン鋼(PURE-J)
10分45秒 ムーンサルト・プレス→体固め
●篠瀬三十七/SAKI(COLOR'S)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負 
梶トマト(飯伏プロレス研究所)/○仲川翔大(フリー)/瀧澤晃頼(TTT)
16分6秒 スワントーンボム→片エビ固め
児玉裕輔(フリー)/大谷譲二(PPP TOKYO)/●中村宗達(ガンバレ☆プロレス)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○しのせ愛梨紗(飛鳥/hotシュシュ)/本間多恵(フリー)
18分59秒 ちあふる☆ほいっぷ→片エビ固め
真琴(フリー)/●紫雷美央(フリー)

“新生飛鳥のエース” しのせ愛梨紗が師・紫雷美央から大金星ゲット! 9・7川崎でも勝ったら美央は出禁?決起した仲川翔大が魂のマイクで、9・7川崎で瀧澤と元ASUKA同士で一騎打ちへ!篠瀬三十七が体のメンテナンスのため長期欠場へ!

 飛鳥プロレスが7月11日、東京・新宿FACEで「報恩感謝」を開催した。メインイベントではキャリア3年ながら、“新生飛鳥”を担うしのせ愛梨紗が師匠の紫雷美央から大金星を挙げた。愛梨紗が次大会(9月7日、川崎・ポスト・ディ・アミスタッド)でも師から勝利した場合、美央が“出禁”になることになった。

オープニング


 篠瀬三十七代表が「今日勝って言いたいことがあるので、頑張って勝ちたいと思います」と宣言。しのせ愛梨紗は「私、お父さんを差し置いてメインなんです。私は勝って、私の締めをやるんですよ~。(本間)多恵さんと最後かもしれないタッグをしっかり噛みしめて、紫雷美央、真琴を倒したいと思います」と必勝宣言。

第1試合


 主に関西を拠点に活動する外国人選手カーナタックスが“門番”土肥とのトライアルマッチに挑んだ。土肥は序盤からショルダータックル、ボディプレスなどパワーで圧倒。カーナタックスはドロップキックなどで食い下がる。土肥はアルゼンチン・バックブリーカーからバックフリップ。キチンシンク、ワキ固め、グラウンドでのヘッドロックから南京錠に移行し圧巻勝利。

第2試合


 エチカは飛鳥初参戦。藤田組が奇襲。藤田がエチカにWチョップ、咲蘭がドロップキック。勝が咲蘭にスタナー、トラースキック、フットスタンプ。咲蘭が勝にクロスボディ、619、ダイビング・フットスタンプ。藤田が勝に水車落としを叩き込めば、勝はDDT、リバースプラッシュ。エチカは藤田に串刺しビッグブーツ、サッカーボールキック。藤田組がエチカに合体フットスタンプ。勝組は藤田にダブルブレーンバスター。エチカのチョークスラム狙いをしのいだ藤田がフロント・ネックロックから変型キャメルクラッチで勝負あり。

第3試合


 かねてシングルマザーを支援するライオンには多くのファンが応援に駆け付けた。曲者の佐野は珍しく自ら握手を求めクリーンに開戦。藤原喜明を師と仰ぐライオンに対し、佐野は鶴見五郎さん仕込みのテクニックで対抗しグラウンドでの攻防。ライオンが腕攻めからトペを発射すると場外戦へ。佐野が鉄柱攻撃、鉄柵にぶつけ、さらに場外の壁にぶつける。リングに戻ると、佐野がブレーンバスター。ライオンはミドルキック連打、フェースクラッシャー、スリーパーもレフェリーの死角を突いた佐野が急所蹴り。ライオンはDDT、佐野がラリアットを狙うも、ライオンがワキ固めでタップ。
ライオンは「子供たちにメッセージあります。世のなか、夢を叶えてる人の1%は神様からタレントをもらってる。我々、99%は努力したからリングに上がってる。努力すれば夢は必ず叶う。ママたちもハッピーになれるように!」と応援団にメッセージを送った。

第4試合


 実は三十七は大会前の練習中のアクシデントで右手親指と左ヒジを負傷し、満身創痍の状態で、この日、リングに立った。三十七は飛鳥の本拠地である新宿FACE20周年記念試合として、2012年同期デビュー組によりミックスドタッグマッチに挑み、SAKIと組んで、本田アユム&ライディーン鋼と激突。

 三十七は腕への集中砲火を浴び、劣勢に。女子ながら83キロの肉体を誇る鋼のボディプレスを食って、三十七は悶絶。SAKIが本田にブレーンバスター。鋼がSAKIにラリアット連発。三十七も鋼とショルダータックル合戦も、鋼のパワーで吹っ飛ばされる。それでも三十七は鋼に河津落とし、ネックブリーカーで反撃もカウントは2。三十七はヒジのサポーターを外して、バズーカエルボー狙いも、鋼が走り込んでラリアット。本田と鋼がダブルトラースキックの連係を決めると、最後は鋼が重爆ムーサルト・プレスを決めて三十七からピンフォールを奪った。

 大会オープニングで「勝って言いたいことがある」と発言していた三十七がマイクを持つと、「本当は勝って言いたかったんですけど、体のメンテナンスのため、試合をお休みさせていただきます。興行は娘がいるんで続けていきます」と衝撃の発表を行った。

第5試合


 トマトと中村がスピードたっぷりの攻防。中村と瀧澤がエルボーラリー。全員リングに降りると、激しい場外戦に発展。リングに戻ると、大谷が瀧澤にミサイルキック。
児玉がトマトにマンハッタンドロップ。仲川が大谷にミサイルキックもカウントは2。大谷が仲川にミサイルキック。仲川が大谷にトラースキックを放てば、大谷はジャーマンで返す。中村は仲川に飛びつきDDT、ハーフハッチスープレックス連発、トラースキック。トマト組が中村にトリプルドロップキック。中村は場外の3人めがけてラ・ケブラーダ発射。児玉組は仲川に3人がかりでトラースキック。中村が仲川にみちのくドライバーⅡもカウント2。瀧澤が中村にスタナー、仲川がバズソーキックからスワントーンボムを決め3カウントを奪取。

 仲川は「梶トマト39歳、仲川翔大38歳、瀧澤晃頼34歳、大谷譲二34歳、児玉裕輔38歳。中村宗達23歳。まだまだオジサン負けてないです。オイ、篠瀬三十七、俺らの試合の前に休業宣言したでしょ。今50歳? まだまだ50ですよ。いろんな理由があって休業だと思うんで、そこはとやかく言うことではないんですけど。でも大会は続けるということで、篠瀬三十七が飛鳥プロレスからいなくなったら、(しのせ)愛梨紗がこの団体を引っ張っていくということじゃないですか。でも愛梨紗は女子だから。俺も瀧澤も、今日いない高橋匡哉も、前身のASUKAでプロレスをやって。僕はそこで生まれて。名前は変わって飛鳥プロレスになってるけど、あなたのピンチは僕が助けます。女子は愛梨紗が引っ張ってくれるとして、男子は僕は所属じゃないけど、次、9月7日?勝手に決めちゃうけど、俺と瀧澤でシングルやって盛り上げますよ。メインは愛梨紗で、俺らはその前で盛り上げます。しっかり整えて必ず戻って来てください。それまで俺らが頑張るから」と魂のマイク。これに三十七が同意し、9・7川崎での仲川vs瀧澤が決定した。

第6試合


 飛鳥は昨年、10周年イヤーとなり、後楽園ホールに2度進出する大勝負に出たが、今大会では本拠地である新宿FACEで2年ぶりの大会を行った。メインを務めるのは代表の篠瀬三十七ではなく、愛娘の愛梨紗だ。愛梨紗は美央の指導を受け、2022年6月にアイスリボンでデビュー。昨年12月いっぱいで同団体を退団し、今年1月から父が運営する飛鳥に所属。今年6月にはhotシュシュとの2団体所属となった。デビュー4年目を迎えたばかりで、美央とは実に15年のキャリアの差がある。

 前大会(2月16日、TOKYO SQUARE in Itabashi)では、愛梨紗、SAKI、大空ちえ組が美央、咲蘭、グリズリー藤滝組と対戦し、愛梨紗が藤滝に勝利しメインを締めたが、美央からは「さぞやお客さんの興味を引くカードを組んでくれるだろうねっていうのを、先生から宿題として出してあげる」と宣告された。当初、愛梨紗は正パートナーの神姫楽ミサとのタッグを考えたがスケジュールが合わず。ならばと、幼少の頃の憧れの存在だった真琴にオファーを出すも、ほぼ同時期に美央も真琴にオファーを出した結果、真琴が選択したのは美央。困り果てた愛梨紗に救いの手を差し伸べたのが、昨年5・3横浜で愛梨紗と一騎打ちで戦った本間多恵だった。

 かくして、今大会のメインは愛梨紗&本間vs真琴&美央となったが、対戦相手2人のキャリア、実績を考えると、愛梨紗にとっては高い壁となった。案の定、愛梨紗組は大苦戦で、なかなかペースを握ることができなかった。愛梨紗は美央にダイビング・ボディアタック連発もカット。愛梨紗は美央に決死のエルボー連打を叩き込むも、美央が紫閃光で勝負あったかと思われたが本間がカット。愛梨紗は美央に武藤敬司公認シャイニング・ウィザードをぶち込むも、真琴がレフェリーの足を引っ張って阻止。美央が愛梨紗にグーパンチを見舞うも、耐えた愛梨紗はラリアットからちあふる☆ほいっぷを決めて殊勲の3カウントを奪取した。

 愛梨紗は「多恵さんと最後かもしれないタッグで、紫雷美央、真琴に勝てたのは大きな自信になりました。私が勝ったから、紫雷美央、おまえは飛鳥プロレスのリングから出禁だ!」と叫ぶと、場内からは「えー!」との悲痛の声が多数挙がる。美央は「お客さんは紫雷美央を求めてるじゃん。今日は負けたよ。君がこの大会に懸ける思いに。おまえのお父さん(三十七)は、このメインでおまえが勝つと思ってなかったらしく、すでに私は9月の興行のオファーを受けてる。でも、それだけ周りが思ってなかった成長を遂げてた。一人でこれから飛鳥プロレスを背負って立つ覚悟を受け止めました。勝負は時の運。今日君は確かに勝った。しかし、9月に対戦したとき、もう1度私に勝てるのか? ここで再度君が勝ったなら、私は出禁になろうじゃないか。再度、どんな面白いカードを組んでくれるか再提出ですね。楽しみにしてますぜ!」と9・7川崎での再戦を提案。愛梨紗は「9月、私が勝てるカードを考えとく」と回答した。

 最後は出場した全選手がリングに上がり、愛梨紗の音頭で「ちあふる! ミラクル! 飛鳥プロレス!」で締めくくった。

 バックステージで愛梨紗は「美央さんに勝てたのはうれしいです。しかも最後、多恵さんと組めて。真琴さん、美央さんから勝ててでっかい自信です。(前半押されていたが?)それでへこたれる私じゃないんで。次回、私が勝てるカードを考えます。(次回から三十七代表が欠場するが?)セミの(仲川)翔大さんのマイク聞こえたんです。やさしいですね。でも所属は私なので譲れないんで。負けないように頑張ります」と意気込んだ。

 美央は「今回は愛梨紗が執着してきたなと。前の愛梨紗なら、グーパンチとかエグいの入れたら心折れてたんで。あそこで持ちこたえてたんでビックリしてます。こんなにタフになったんだなって。次回、リベンジというほどじゃないです。私だって、これだけキャリアあって、1回引退してますけど、今日は私が愛梨紗を過小評価していたのが敗因。今の愛梨紗を見たんで、次は同じ轍は踏みません」と雪辱を期した。

〈三十七代表総括〉
大会終了後、三十七代表は「僕もまだもうちょっとプロレスを頑張りたいんで、体のメンテナンスをしっかりして戻って来たい。期間は定めてないですけど、できるだけ時間置かないで戻って来たいと思います。たぶん年内いっぱいくらいになると思います」と話した。そして「(新宿FACEは2年ぶりだが?)やっぱりいいですね。ここが一番落ち着きます。ここがホームだなと体感しました。(次回、初の川崎だが?)僕が欠場して、愛梨紗が一人で頑張るというところで、今までの飛鳥になじみないところに進出してみるのもいいかなと。本人も言ってますけど、頑張ってもらいたいと思います。愛梨紗が引っ張ってくれることに期待をかけます」と愛娘に期待を寄せた。

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