「アイツの居場所を守るんだ!」明るく楽しい極悪ヒールが病に倒れた仲間のために涙の決起!アジアタッグ戴冠を逃すもチャンピオン・カーニバル優勝宣言!

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 29日、東京都・大田区総合体育館にて全日本プロレス『ドリームパワーシリーズ2025【最終戦】』が開催。大森北斗&吉田隆司がアジアタッグ王座に挑戦するも戴冠を逃した。

 日本最古のベルトであり全日本の至宝とも言えるアジアタッグ王座は、【ELPIDA】ライジングHAYATO&安齊勇馬が保持。

 この日、HAYATO&安齊が5度目の防衛戦の相手に迎えたのは【北斗軍】大森北斗&吉田隆司。
 北斗軍は、その名の通り北斗を総帥とするヒールユニット。超強力なヘビー級選手が勢揃いしているにも関わらず、試合では北斗が調子に乗ったところで連携が乱れて敗れることが多い。全日本の“明るく楽しい”の部分を担いつつ、実力的には“激しい”も担うことが出来るユニットだ。

 今月9日の後楽園ホール大会で行われた『北斗軍・春季トライアウト2025』では、DRAGON GATEの吉田隆司が合格し新メンバーとして加入。吉田はDRAGON GATEでお笑いゲート王座も戴冠歴があり、団体屈指のパワーファイターとしても君臨。“明るく楽しく激しいプロレス”が出来る逸材を得た北斗は、早速吉田をパートナーにアジアタッグ奪取に向けて乗り出した。


安齊の顔が良すぎることが気に入らない北斗は、試合開始直後から安齊を「来いよイケメ~ン♪」「カッコいいんだろ?」などとしつこくおちょくって冷静さを失わせる。
 続く吉田も暑苦しさとパワーでHAYATOを苦しめていくが、HAYATOにプランチャのフェイントからの決めポーズというオシャレムーブを見せられると怒りのあまり甲高い声で怒りの雄叫びを上げる。吉田が地獄突き&モンゴリアンチョップ連打で笑いを誘ってからエグいダブルラリアットでなぎ倒すという得意のムーブで一気に優勢に。
 幻の必殺技と化していた北斗軍スペシャル(※裏摩周)も決まってしまってさらに勢いに乗る北斗軍。北斗が安齊へローリングエルボー、ジャーマン・スープレックス・ホールド、無想一閃と猛連撃を見舞って必殺のナルシスト・プレスを発射。しかし、安齊がこれを剣山で迎撃し後頭部へのジャンピングニーから顔面へのジャンピングニーを2連撃。最後は必殺のギムレット(※肩車からの変形パワーボム)を決めて北斗から3カウントを奪った。

 惜しくも王座奪取に失敗した北斗であったが、そのこととは違ったことを思い詰めた様子でマイクを取り、サイラスについて語り始める。


 北斗軍の外国人メンバーであるサイラスは、198cm 164kgの超巨漢レスラー。海外から全日本愛を発信し続けて2022年に悲願の初参戦。コワモテの極悪ヒールでありながらどこか愛嬌を感じさせるサイラスは全日本ファンにファミリーの一員として受け入れられ、今年のチャンピオン・カーニバル参戦も決まっていた。
 しかしサイラスは体調不良により来日できず、参戦予定であった今大会およびチャンピオン・カーニバル全戦を欠場することが発表されていた。

 北斗は「負けた俺が喋っちゃってすいません。一つだけ、言わなきゃいけないことがあるんです。サイラスが倒れました。意識は戻りましたが、チャンピオン・カーニバルは全戦欠場になりました。こんな結果が出せない俺がリーダーで、ここまで北斗軍がやってこれたのは、アイツが俺たちの後ろに立って、脅威になってくれたことがホントにでかいんだ。アイツがいなかったら、俺たちはとうに潰されていたかもしれない。アイツが俺たちの居場所を!守ってくれたんだ!だから次はリーダーであるこの俺がアイツの居場所を守らなきゃいけない!」と涙ながらに叫び、自身がサイラスの分までダブル出場するという無謀な提案を行う。
 そんなリーダーの気概に心打たれた吉田がサイラスの代打に立候補。後にこれが正式に認められ、吉田が2019年以来6年ぶり2度目のチャンピオン・カーニバル参戦が決定。北斗と優勝決定戦で対戦することを約束し、北斗軍へ優勝をもたらす決意を語った。

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