『PANCRASE 352』に出場するラファエル・バルボーザが公開練習!「この試合をタイトル戦だと思って臨みます」と意気込み!

3月6日午後、都内品川区において、『PANCRASE 352』(3月9日、横浜武道館)に出場するラファエル・バルボーザ(MAQUININHA DO FUTURO)が公開練習を行なった。
バルボーザは初来日・初参戦。松濤館空手をベースとし、MMA、レスリング、柔術などにも取り組む。MMA戦績は14勝5敗で、うちKO勝利が5戦、一本勝ちが4戦。
であると包会練習では1分間のシャドー、シンゾー・マチダをパートナーに2分間のミット打ちを見せた。長い手足から繰り出すキレのあるパンチ、キックが印象的で、ポテンシャルの高さを感じさせた。
公開練習後のインタビューの様子は以下。
――日本は初めてですか?
バルボーザ「はい」
――印象はいかがでしょうか。
バルボーザ「日本はとても美しくて、この国に来られたことが本当に嬉しいです。そして、パンクラスという大きな大会に呼んでいただき、チャンスを与えてくださってありがとうございます。自分の強さを見せたいです。
日本に来られた嬉しさにはもう1つ理由があって、空手の友達が世界大会で2ヶ月前に来日していて、すごくうらやましかったんです。そう思っているところへパンクラスからオファーをいただいて、2ヶ月後に自分もここに来ることができたので、とても嬉しいです」
――日本は遠かったと思いますが、体調はいかがですか。
バルボーザ「12時間のフライトというのは本当に長くてびっくりしましたが、日本の街を歩いたりして今テンションが上がっていて、もう何も問題はありません。闘いへの準備万端です」
――これから減量があるかと思いますが、その辺りはいかがでしょうか。
バルボーザ「あと3kgなので楽勝です」
――先ほど話された、空手のお友だちは何という選手で、どんな大会に出たのですか?
バルボーザ「ブラジルで一緒に空手をやっていた友人がたくさん来ていました。大会は松濤館空手の世界大会です」

――あなたのベースとなっている松濤館空手は、いつ頃からやっているのですか?
バルボーザ「11歳から空手を始めました。私はサンパウロまで6時間くらいかかる田舎町で育ったのですが、父の勧めで空手を始めました。サンパウロで大きな大会が開かれるので、いつかそこを目指しなさいと父に言われていました。でも、空手を始めて1ヶ月後に父がガンで亡くなってしまって、自分の今の姿を見せることはできないのですが、大きな大会やサンパウロのことを見ると父のことを思い出して、自分の初心、志を思いだしています」
――今回、シンゾー・マチダ選手との繋がりでパンクラス参戦が決まったということですが、どのようなつながりなのでしょうか。
バルボーザ「まず、シンゾーさんとの繋がりの前に、空手でたくさんの大会に出ていたので、そこでシンゾーさんのお父さんが私のことを見てくれて、たくさん戦績を残していましたし、そこで同時進行で格闘技も練習していたので、その頃にリョートさんが活躍していたので、そこでお父さんに声をかけていただいたというのが一番最初です」
――シンゾーさん、リョートさん共に日本の血が入っている選手です。そういう日本に来られたことに関していかがですか?
バルボーザ「日本は空手の生まれた国で、そういった国に来られたことが本当に嬉しいです。私は空手と総合格闘技をやることによって、このような機会をいただいて日本に来られたので、本当に全てを神様に感謝しなければいけないと思っています」
――空手と総合をやられているということで、打撃とグラップリング、それぞれ得意な技を教えてください。
バルボーザ「まず打撃に関して言うと、キックボクシングで言うジャブクロス、空手で言うと刻みと逆突きなんですが、それが一番得意です。寝業ではチョークですね。腕がすごく長いので、チョークを得意としています。でも、闘うことが好きなので、全部得意で全部大好きです」
――柔術の大会にも出られているようですが、柔術にも熱心に取り組まれているのですか?
バルボーザ「メインはグラップリングの練習が多くなりますが、柔術でも茶帯を持っています。もちろん、自分の長所は打撃なので、打撃の方が練習は多いですが、アメリカに行ってからレスリングなどにも取り組んでいて。両方しっかり取り組むようにしています」
――ニックネームが「コシーニャ」というそうですが、その由来は?
バルボーザ「はい。コシーニャという食べ物があって、チキンレッグのような感じなんです。脂が少なくて、太ももの遠露がすごく大きい、そう言うような形をしているんです。私は若い頃に体が大きくて脚が太かったので、友だちに『お前はコシーニャだ』と言われたんです。最初は嫌だったんですが、その名前で総合の試合に出たりしていたら、成績がすごく良かったので、今はそれを認めています(笑)」

――憧れのファイターは誰ですか?
バルボーザ「もちろんリョート・マチダが一番で、2番目がジョン・ジョーンズです」
――日本で闘うファイターで、影響があった選手はいますか?
バルボーザ「ミノタウロですとか、アンデウソン・シウバ、それからリョート・マチダも日本で試合をしましたし、ずっとそう言った選手を見てきました。でも、今はもう私の時代です」
――今お名前が挙がった選手は、日本でも愛されてきた選手たちです。バルボーザ選手もそういった選手になりたいと。
バルボーザ「はい。自分もそう言った選手をずっとファンとして見ていたので、今度は自分がそういう選手になりたいなと思っています」
――パンクラスという団体について、どのような印象をお持ちですか?
バルボーザ「私が総合格闘技を始めた頃から、ブラジルにいる頃からパンクラスという団体は知っていましたし、見ていました。ものすごく大きな団体だと思いますし、そこで試合ができることを浦東に誇りに思っています。ありがとうございます」
――対戦相手の粕谷優介選手について、映像などはご覧になりましたか?
バルボーザ「粕谷選手はとても経験が豊富で、今までの戦績もよく知っていますし、いろんな大会に出ていたのも知っています。経験がとても豊富なのでリスペクトしています。でも、試合になったら、(自分のように)長身で手足が長い選手の方が勝つと信じているので、絶対に自分が勝ちます」
――今後のパンクラスでの目標を教えてください。
バルボーザ「まずは今回の試合に集中して、絶対に勝つことです。そして、しっかり段階を踏んでベルトを狙いたいと思っています。でも、まずこの試合をタイトル戦だと思って臨みます」
――今回の試合、どういったところをファンに見てもらいたいと思いますか?
バルボーザ「空手の技でKOする、これだけです」
――相手の粕谷選手にメッセージをお願いします。
バルボーザ「カスヤ、ガンバッテ! 押忍!」
(写真・構成/佐佐木 澪)