【試合詳細】3･2 みちのくプロレス徳島大会 新崎人生＆エル・パンテーラJr＆ラッセvs日向寺塁＆サングレアステカJr＆闘狂ガネーシャ GAINAvs佐野蒼嵐 ダンプ松本＆ZAP＆バラモンシュウ with バラモンケイvsザ・グレート・サスケ＆フライングキッド市原＆男盛
『徳島税理士PRO（R）音瀬泰彦税理士事務所Presents みちのくプロレス徳島大会』
日程：2025年3月2日（日）
開始：15：00
会場：徳島県・とくぎんトモニホール
観衆：1600人
▼エキシビジョンマッチ
のはしたろう
0-0
佐藤維
▼タッグマッチ 20分1本勝負
卍丸／○ken45°
10分49秒 後ろ三角締めから腕十字
●郡司歩／大瀬良泰貴
▼タッグマッチ 20分1本勝負
山谷林檎🍎／○かめっしーwith美波町かめたろうファミリー
8分50秒 横入り式エビ固め
ヤッペーマン1号／●ヤッペーマン2号
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○ダンプ松本／ZAP／バラモンシュウwithバラモンケイ
13分30秒 体固め ※竹刀による脳天唐竹割り
●ザ・グレート・サスケ／フライングキッド市原／男盛
▼シングルマッチ 60分1本勝負
○GAINA
14分4秒 片エビ固め ※D.H.C for Men（ラストライド）
●佐野蒼嵐
▼6人タッグマッチ 60分1本勝負
新崎人生／○エル・パンテーラJr／ラッセ
19分20秒 パンテーラ・エスペシアル→片エビ固め
日向寺塁／●サングレアステカJr／闘狂ガネーシャ
新崎人生が地元・徳島でグラン浜田さんに捧げる“ジャパニーズ・ルチャ”を魅せる！“極悪女王”ダンプ松本がサスケを竹刀でシバき倒して激勝！佐野蒼嵐が同郷のGAINAと真っ向勝負！
オープニング
山谷林檎とパンチ田原リングアナの前説のあとのはしたろうがリングイン。山谷でプロレスルールの解説を行い会場の空気を温めた。
エキシビションマッチ
プロデビュー戦を目前に控えた佐藤維（つなぐ）にのはしたろうが胸を貸す。
がっちりと握手を交わして試合開始。グラウンドの攻防。バックを取り合う。切り抜け立ち上がった佐藤をのはしがシングルレッグで倒してそのまま足を取って足攻めへ。辛くも逃れると今度は腕ひしぎの体勢に移行するが佐藤がこれもなんとか切り抜け再び立ち上がる。手四つに組んでリストの取り合い。絞られた手を余裕で切り返したのはしが佐藤をヘッドロックに捕らえる。逃れた佐藤にスリーパーホールドの追い打ち。これで試合終了かと思われたが佐藤が根性を見せジリジリと動いてロープに逃れる。コーナーポストに押し込められたところで試合終了のゴング。
3分間を戦い抜いた佐藤は四方の観客にお辞儀をしてリングを降りた。
選手入場式～追悼セレモニー
選手入場式。ザ・グレートサスケと新崎人生がグラン浜田さんと西村修さんの遺影を抱いて入場。
新崎人生
「2月15日にみちのくプロレスに所属していたグラン浜田さんがメキシコで亡くなりました。もうひとり、私がアメリカ遠征時ニューヨークで休みの日にはいつも語り合っていた兄弟のような元新日本プロレスの西村修君が2月28日に亡くなりました。ここで追悼の１０カウントを行いたいと思います」
起立した観客と共に10カウントゴングが鳴らされる中、黙とうが捧げられた。
人生「本日はたくさんのご来場まことにありがとうございます。きょうは私が子どもの頃に育った町、美波町の町長、亀太郎ファミリー、美波町で行っている健康体操でお世話になっている業者さんたちが応援に駆けつけてくれました。ありがとうございます。そしてみちのくプロレス徳島大会、毎回徳島県出身の選手がたくさん出てくれます。今回大阪プロレス所属阿波町出身の佐野蒼嵐君がこのみちのくプロレス徳島大会に初めて出場します。是非一言みなさんにご挨拶してください」
佐野「大阪プロレスの佐野蒼嵐です。本日は初凱旋試合ということで、せいいっぱいがんばりますので、応援よろしくお願いします」
新崎人生「それでは最後まで選手、力いっぱい闘いますので、応援のほどよろしくお願いします」
佐野の挨拶の後、新崎人生が子どもの頃に育った美波町の町長、影治信良町長がリングインし挨拶を行った。
影治町長「みなさんこんにちは。美波町町長の影治信良と申します。本日はみちのくプロレスご盛会まことにおめでとうございます。そしてきょうは多くのお客様が会場いっぱい詰めかけてくれたことを私からもお礼申し上げます。まことにありがとうございます。私は人生さんと少なからずご縁がございまして、人生さんのおじいさん、おばあさんと同郷でございまして、大変お世話になりました。大きくなった人生さんが立派になられてみちのくプロレスの代表になって興行をされている姿を見て非常に勇気と感動をいただいています。現在美波町では健康寿命を延ばそうという取り組みを数年前から始めておりますが、人生さんの指導によってみんなが毎回楽しく運動を行っているのを目の当たりにしまして、こういうことを地道に続けていくことがこの徳島県そして全国にいる高齢者の皆様方の健康作りになるのかなというふうに実感しているところであります。私はプロレスを観戦するのは初めてでございます。みなさまと共に応援しながら最後まで見させていただこうと思います。
最後に美波町のPRを一言だけ。車で約1時間ほどのところにございまして、厄除けとウミガメの産卵をする町です。是非夏休みにはこぞって遊びに来ていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします」
選手の退場時、リングを降りた直後にアレクサンダー大塚がつまづいて転倒。山谷とラッセの肩につかまりながら控室へ。
ほどなく負傷したアレクサンダー大塚に代わって男盛の参戦がアナウンスされた。
第1試合
卍丸と大瀬良。殺気みなぎる卍丸のショルダータックルに倒されるも卍丸の背面にダブルニーアタックを突き刺す大瀬良。フォールもカウント２で卍丸がキックアウト。
両者交代して郡司とken。のっけからバチバチの張り合い。郡司のサミングにkenがスリーパーで切り返す。あわやのところで切り抜けるがコーナーへ押し込まれkenにしたたかに踏みつけられ卍丸の串刺しニーが追い打ち。グロッキー気味の郡司をリング中央に戻した卍丸がボディプレスでマットに叩きつけてフォール。カウント2で郡司がキックアウト。卍丸がチンロック。卍丸と交代したkenが郡司の背骨を折らんかの勢いで限界極まるテキサス・クローバー・ホールド。あわやというところを大瀬良がカット。
タッチしそこねた郡司を卍丸がナックルパンチでぼこ殴り。ロープにもたれた郡司にケンカキック。ミサイルキックで辛くも逃れた郡司。飛び出した大瀬良が卍丸、kenを蹴散らす。卍丸をコーナーポストに押し込んでリバーススプラッシュ。だが卍丸がカウンターのケンかキックでフォール。カウント２で返した大瀬良にSTF。郡司がカット。郡司がkenにサミングからブルドッキングヘッドロックを見舞う。フォールもキックアウトしたkenへ郡司がニードロップを落とす。
投げの体勢の郡司をkenがロックボトムでマットに叩きつける。フォールを返した郡司が不意打ちの急所攻撃。怒りのkenが郡司のお株を奪うマンハッタンドロップを仕掛けて形成逆転。kenと卍丸が郡司を串刺しから息の合ったサンドイッチトラースキックをド派手に決めてフォールも大瀬良がカット。ならばと卍丸が大瀬良を分断。kenが郡司にダメ押しのラリアットを叩き込み後ろ三角締めから腕十字固めが完璧に入った瞬間郡司がタップアウトしてレフェリーが試合を止めた。
第2試合
かめっしーが徳島県美波町から応援に駆け付けたかめファミリーとトレイン入場。かめっしーの独特のムーブに困惑する1号をかめっしーがカニ挟みで倒して背中にヘッドバットを直撃させカメポーズを決める。
2号と山谷。スピーディーな攻防。山谷のドロップキックが2号に鮮やかに決まるが、すかさず1号2号が山谷にドロップキックの編隊飛行で倍返し。リング下に墜ちた山谷にブランチャかと思わせフェイントも場外戦へ。
かめファミリーに会場後方の舞台上に追い込まれた1号2号とかめっしーに向けてかめファミリーがカラフルなカメの卵（ピンポン玉）をポンポン投げつける。1号2号がかめっしーを盾にしても容赦なく卵を投げつけるのでたまりかねたかめっしーが「俺は味方だぞ！」と叫ぶ。
リング上に戻りコーナーポストにセットされたかめしーに1号が卵を口に含んでブッと吹き出す。カメになったかめっしーの背中へ1号2号のストンピングの嵐。更にかめっしーに馬乗りになった2号がセコンドのかめファミリーを挑発。1号がかめっしーに低空ドロップキック。戦意喪失と見せかけ隙をついて1号をバックドロップで投げれば、山谷もドロップキックで加勢。入ってきた2号にもドロップキックをスマッシュヒットさせ調子づいた山谷が3発目のドロップキックを発射するがこれはかわされ失敗。
しかし、ひるまず1号をロープに振って619。2号にはミサイルキックを発射。好アシストを追い風にかめっしーも2号にダイビングボディプレス。フォールはカウント２で2号がキックアウト。ならばと放ったダイビングヘッドバットはよけられて自爆。ここが勝機とばかりダブルの攻撃に出たヤッペーマンたちだったが、かめっしーが2号を突き飛ばして1号に当て、慌てる2号を丸め込んで一気に勝負を決めた。
第3試合
ダンプ松本が騎馬に乗って大歓声の中を入場。一方杖を突いての入場で明らかにコンディションが悪そうなサスケに向かってバラモン兄弟が「大丈夫か？」「やれんのか？」と挑発しまくるなかサスケとシュウで試合開始。
案の定シュウに打たれまくるサスケ。シュウのハイキックがサスケのテンプルを直撃してダウン。よろよろとロープにもたれかかると背後からダンプが竹刀で攻撃。ふらつく姿にセコンドのケイが「まだやるのか？」「ジジイ、動けないなら帰れよ！」と挑発。シュウのスリーパーで落とされかかるサスケ。辛くもロープエスケープして男盛と交代。
シュウも代わってダンプと男盛。男盛がふんどしをまさぐって中から甘納豆を取り出し、「鬼は外！」と言いながら豆をダンプに投げつける。さらにふんどしから甘納豆を取り出してダンプにおずおずと差し出し「美味しいから・・・」と近寄るとたまりかねたダンプが男盛の尻を竹刀で叩く。苦痛とも歓声ともつかぬ叫び声をあげながら悶絶する男盛の尻に2発目の竹刀が飛ぶ。「おーう！」と叫んでもんどりうった男盛の脳天にZAPの一斗缶が直撃。
場外戦へ突入するとダンプは市原を捕まえ実況席のテーブルに叩きつけたあと竹刀でめった打ち。
リングに戻ると男盛が再び生贄に。バラモン兄弟が市原、サスケ、男盛まとめてボウリングで処刑。男盛のピンチを救いにカットにはいった市原が、シュウとケイをふたりまとめてランニングネックブリーカーで駆逐すると、息を吹き返したサスケがケイをスーツケースの上にあおむけにセット。アトミコを狙いコーナーポスト最上段に上がるが、シュウが妨害。逆に兄弟がサスケをふたりがかりでスーツケースの上にパワーボムで落とす。フォールは市原がカットするがサスケの受難は終わらず。シュウ＆ケイのサンドイッチ攻撃に動きが止まったサスケの頭上にダンプが竹刀を振り下ろしてフォール。極悪同盟が圧勝した。
試合後大声援のなかダンプがマイクを手にした。
ダンプ「徳島、最高！ラーメンもおいしかったよ！」
極悪女王のサイン会は鳴門の渦潮の如く何重にも渡る長蛇の列で、天井知らずの人気のほどが伺えた。
＜試合後コメント＞
ダンプ松本
「徳島の人はみなさん温かかったです。（興行前のプロモーションで訪れた際も）出会う人すべて優しい人ばかりでした」
第4試合
同郷の先輩後輩の対決は、試合開始から応援に駆け付けた両雄のファンの大声援と佐野の粘り強さと根性に煽られるかのようにGAINAのファイトが激しさを増していった。
リストの取り合い。GAINAに腕を絞られて表情をゆがませる佐野。切り返しいったん離れると今度はGAINAが佐野をヘッドロックに捕らえてショルダーで倒してエルボードロップを落とす。
佐野も果敢にGAINAの分厚い胸板にエルボーを叩き込んで投げにかかるが逆にGAINAにボディプレスでマットに叩きつけられる。フォールを返されるとスリーパー。佐野が必死のロープエスケープ。GAINAの攻撃は容赦なくショルダータックルで倒してどっかと腰を落としてのサソリ固めに佐野が悶絶。辛くも逃れた佐野をGAINAがコーナーポストにセットして串刺しラリアット。
GAINAのパワーに圧されっぱなしの佐野だったが大阪からの応援団の声援を追い風にカウンターのドロップキックをGAINAに見舞う。間髪入れず140キロの巨漢をボディスラムで投げ切ると観客がどよめき拍手が起こる。GAINAのラリアット3発を受けきった佐野がカウンターのスピアーで一矢報いブレーンバスターで投げる。だが反撃もここまで。GAINAが佐野を捉えてパワーボム、ダイビング・エルボードロップと畳みかけていく。スーパーラリアットを叩き込まれ万事休すかと思われるも本能的にフォールを返した佐野にGAINAがラストライドを決め佐野を壮絶にマットに突き刺し勝負が決まった。
試合が終われば、ノーサイド。
GAINAは倒れたままの佐野を助け起こして立たせると右手を差し出し佐野がその手を握り返すと観客の声援と拍手がふたりの漢を包み込んだ。GAINAが抱擁を交わしつつ佐野の耳元で「またやろう」と言葉をかけると佐野の表情が涙を堪えるかのようにわずかにゆがんだ。
＜試合後コメント＞
佐野蒼嵐
「温かい地元の空気を味わえて良かったです。強くなって活躍する姿、勝利する姿を地元のファンに見せたいなと思っています」
第5試合
日向寺とラッセから。リストの取り合いからロープ際に追い込まれるラッセ。ここは日向寺がクリーンブレイク。手四つに組んでからグラウンドに移行。ラッセが日向寺の足を攻めると日向寺はラッセの腕をチキンウイングに絞る。回転して切り返したラッセ。いったん離れてパンテーラJrとアステカに。
目を見張る鮮やかなルチャの攻防に観客が拍手喝采。パンテーラJrが故グラン浜田さんが得意としていたマリポーサ戦法を想起させる空中殺法で魅せると、アステカもショルダースルーから回転して立ち上がる。驚異のスタミナで繰り出す芸術的なアームホイップの投げ合い。永遠に続くかのごとく勢いが止まらず。
対峙したふたりがそれぞれ人生、ガネーシャと交代すると、打って変わってパワフルな力比べが展開。向き合ってガネーシャがナマステ、人生が合掌し、がっぷりよつに組んで力比べ。ロープを背負わされた人生がヘッドロック、ショルダータックル、側転してガネーシャの手を取ってコーナーポストで形を決めると徳島の大観衆の拍手と歓声の渦が人生を包む。流れるように拝み渡りへ。ロープをすべるように渡りガネーシャにブレーンチョップを落とす。
ラッセが青コーナーに捕まる。日向寺が人生に挑発的な視線を投げながらラッセにキャメルクラッチを仕掛けると、人生がつかつかと入ってきて恐ろしい角度で地獄突きを敢行。あまりに堂々とカットに来たのでレフェリーも制止できず。
まともに突かれてダメージが深刻な日向寺をラッセがフロントスープレックスで投げ人生がはいると、日向寺にブレーンチョップを浴びせかけ、間髪入れず対角線上のコーナー最上段から拝みショルダーの猛攻。人生の勢い止まらず日向寺を念仏パワーボムで仕留めようとするがこれは日向寺がショルダースルーで逃れてミサイルキックを叩き込みフォール。カウント2で返した人生が日向寺を念仏捻りで飛ばして極楽固め。すんでのところでアステカがカット。
パンテーラJrとアステカがバチバチの打ち合い。パンテーラJrがパンテーラ・エスペシアルを狙うがアステカが切り返す。
ラッセがガネーシャに延髄斬り、フィッシャーマンズ・スープレックスと畳みかけるがガネーシャがラッセを捕らえ、ナマステポースをうやうやしく決めるとラッセを担いで強烈なターンバックル・パワーボムを見舞う。
ラッセが再び捕まり、串刺しトレイン攻撃からガネーシャがフォールするとパンテーラJrがカット。そのまま日向寺の腕を取ってコーナーポストを駆け上がり、雪崩式アームホイップで日向寺を投げ、続いてガネーシャをコルバタで飛ばす。アステカにはラッセとふたりでトラースキックと八面六臂の活躍を見せる。
人生がアステカを念仏パワーボムでマットに叩き落とし、ラッセがトぺ・スイシータで場外に飛んでガネーシャ、日向寺を排除。パンテーラJrがアステカにパンテーラ・エスペシアルを決め3カウント。
人生「来年はまたこの体育館で3月1日に開催することが決まっています。またご来場ください。本日はありがとうございました。」
＜大会総括＞
新崎人生
――全体を振り返ると今回デビュー戦を目前に控えた佐藤維選手のエキシビジョンマッチからセミの21歳佐藤蒼嵐選手の大健闘からメインイベントのルチャとパワーファイトが見事に融合した華やかな大団円まで全試合を通して生命力にあふれたポジティブな興行で浜田さん西村さんお二方の魂は脈々といまを生きるプロレスラーのみなさんの血肉となり魂が受け継がれているのだと感じました。人生選手は喜びも悲しみも越えた本大会を終えて、みちのくプロレスのその先の未来をどのように見据えておられますか？
「みちのくプロレス旗揚げの地である岩手県でルチャを文化として根付かせたいというのがあります。私が今回みちのくプロレスの代表になったときに掲げた公約の大きな柱のひとつとして、ルチャリブレを東北に根付かせるというのがあります。去年のふく面ワールドリーグ戦に、日本に浸透していない無名の若い選手を呼ぼうと思い発掘したところエル・パンテーラJrが引っかかって、彼の中にスターの可能性を感じたんです。そうしたらいきなりふく面リーグで優勝しました。そのこともあり、いまこれからどんどん若くて可能性を秘めたルチャの選手を呼ぼうという流れがあります。もうひとりいないかというところでサングレアステカが見つかって今回徳島に呼んだんですが彼は全くの初見でした。おそらくはパンテーラJrも初顔合わせだったと思います」
――えっ！でも息ぴったりでしたね。
「彼らは子供の頃からリング上が遊び場みたいな形なので、息を合わせるのはたやすいのだと思います」
――メインイベントのめくるめくルチャの攻防は、浜田さんが天国で眺めて喜んでいるような気がいたしました。
「日本人としてルチャの先駆者という意味では、浜田さんが築いたものがいまのみちのくのリングでこれから展開するのかもしれません」
――人生選手の故郷ということもあり年に一度の徳島にはやはりひとかたならぬ思い入れがあるかと思います。今回は極悪女王ダンプさんの参戦もありプロレス初観戦のお客様が多数足を運ばれた様子なので改めて徳島大会に寄せる思いをお聞かせください。
「徳島大会に関しては、故郷である徳島への恩返しです。徳島の人に喜んでいただけるプロレスを提供しています。徳島出身の選手を呼ぶのも徳島の人に覚えて貰いたいと思っているんです。徳島は人口が少ないですけどプロレスラーが多数輩出されています」
