「俺の息の根を止めてベルトを獲ってくれよ…」DRAGON GATEの世代交代を望むYAMATOが新世代を突き放しての王座防衛で複雑な心境を吐露
- 2025-1-26
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25日、神奈川県・横浜武道館にてDRAGON GATE『THE GATE OF BAYSIDE2025』が開催。YAMATOがストロングマシーン・Jを下してオープン・ザ・ドリームゲート王座の5度目の防衛に成功した。
ドリームゲート王者として今回の王座戦へ臨んだYAMATOの思いは、昨年7月の王座戴冠時の14分に渡るマイクに濃縮されている。
今のドラゲーを支える新世代の頑張りを素直に称賛し「クソぶっかけて辞めていった奴ら」「裏切って敵に寝返った奴」を罵倒。そして団体の負の部分も背負う自分たちベテランがドラゲーの未来を担う若手たちに超満員の会場で試合が出来る環境を創ってやりたいという本音を涙ながらに吐露した。
このYAMATOの言葉に若手勢は奮起。自分のためだけではなく、団体のため、そしてYAMATOのためにも上の世代を超えて行かなければならないという意識が芽生えた。
その内の1人が令和新世代の旗手でもあるストロングマシーン・J。往年の名選手、スーパー・ストロング・マシンの実の息子だ。
Jは地元・横浜への凱旋大会での大一番に燃えており「去年ドリームのベルトを力強く守り続けたYAMATO。あの男に勝ってドリームを巻くことに価値があるんだ」とYAMATOが背負ってきたものを受け継ぐ覚悟を語っていた。
試合は互いが歩んできた歴史を確かめ合うかのようなじっくりとしたグラウンドの攻防に始まり、JがYAMATOの足へ集中攻撃。YAMATOが足をかばえば首へ、首をかばえば背骨へと攻撃箇所を切り替えてYAMATOの全身を破壊していく。
マシン・ラリアット、ランニング・ライガー・ボム、ダイビング・ヘッドバッド、ジャーマン・スープレックス・ホールドと畳み掛けたJが必殺の魔神風車固めを狙うが、YAMATOは全知全能のフランケンシュタイナーで切り返してgo 2 Hospitalを連打。Jのマシン・ラリアット連打を受け切った上で垂直落下式ブレーンバスターで突き刺し、ギャラリアからのラグナロクと畳み掛けて3カウントを奪った。
マイクを取ったYAMATOはJの父であるスーパー・ストロング・マシンさんとの思い出を語りつつ、DRAGON GATEを30年、50年、100年先まで紡いで行くための同志と認めてJと握手。
その後、YAMATOは菊田円、Ben-K、箕浦康太、シュン・スカイウォーカーを呼び出して公開説教。呼び出された4人とJ、網膜剥離で2023年12月から長期欠場中の吉岡勇紀を加えた6人は2023年5月に【令和新世代】としてDRAGON GATEの新時代を築くことを宣言したメンバーだ。
YAMATOは令和新世代が大言壮語を吐いたにも関わらず時代を築けていないことを叱責し「このDRAGON GATEのリングを引っ張ると言ったお前らの言葉はどこ言っちまったんだ?!それを今日聞くためにお前らを呼んだんだ!」と令和新世代の覚悟を問う。
無言を貫く箕浦、Ben-K、Jに対し、シュンと菊田がYAMATOへ食って掛かって口論へ発展。この事態を収拾すべく斎藤了GMがリングに上がり、2月5日の後楽園ホール大会にて令和新世代の5人にYAMATOを加えたメンバーで6人タッグマッチを行うことを宣言した。
バックステージに戻ったYAMATOは「去年1年、あの5人はどこに影を潜めていたんだ?世代交代させるんじゃなかったのか?今ベルト持ってるのは誰ですか?って話だよ。僕はボロボロですよ。シングルマッチでもシュンに負けたし、前哨戦ではJに負けたし、ダイヤにも何回も負けてるし。負けるよ、普通に。もう43なんだから。でも誰の腰にベルトがあるんだって話。振り返れば10年以上前になるけど、俺らが上の世代に噛み付いて超えていったように、お前らはそういう姿勢でいるべきなんじゃないのか?今のままじゃ口だけだよ。その内いつの間にかエスカレーターで自分たちがトップになってるって、そんな甘い世界じゃないじゃん?それだったら俺はずっとトップのままでいるよ。それが嫌だったら俺の息の根を止めてくれよ。俺からベルトを獲ってくれよ。それでお客さんが『お前ら(令和新世代)がトップだ』って認めるか分かんないけど、それでもリングの上は形の上ではトップだよ。お客さんが望まなくても形の上ではトップなんだから。そういうことです」と世代交代の望む気持ちと望まない気持ちが入り混じった複雑な心境を吐露した。