「まだまだ目標っていうのはあるもんだな」ザック・セイバーJr.がリコシェを破りIWGP世界ヘビー級王座V4!日本での防衛戦を最優先にし地固めへ

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 5日、東京都・東京ドームにて新日本プロレス『JR東海 推し旅 Presents WRESTLE DYNASTY』が開催。ザック・セイバーJr.がリコシェを制してIWGP世界ヘビー級王座の4度目の防衛に成功した。

 ザックは2011年にNOAHに留学という形で初来日。2017年からは戦場を新日本に移し、コロナ禍で苦しい時期も日本に移住し活躍。3度のIWGPタッグ王座戴冠、2度のNEW JAPAN CUP制覇、NJPW WORLD認定TV王座での驚異的な長期政権維持など輝かしい結果を残して来たが、“IWGP”の名を冠するシングル王座にはいつもあと一歩のところで手が届かずにいた。
 そんな中、ザックは昨年のG1 CLIMAXで初優勝を果たし、同年10月には内藤哲也を破って悲願のIWGP世界ヘビー級王座戴冠。王者として迎えた今年の1・4東京ドーム大会では、海野翔太を破って3度目の防衛に成功した。

 この日、ザックはリコシェを相手に二夜連続の防衛戦を実施。
 リコシェはかつてDRAGON GATEや新日本プロレスで活躍し、WWEに渡ってからはIC王座、US王座を戴冠するなど大活躍。昨年夏にWWEを退団してAEWに活躍の場を移した。
 リコシェは昨年11月に新日本プロレス大阪大会に突如現れてザックの持つIWGP世界ヘビー級王座へ挑戦を表明。1・5でのシングルマッチが決定したが、1・4でザックが王座防衛を果たしたため、1・5の試合は同王座をかけてのタイトルマッチに。リコシェの約7年ぶりの新日本帰還試合は大一番となった。

 試合は、ザックのリングインを待たずにリコシェが奇襲し、トペ・スイシーダからスワンダイブ式ミサイルキック、サスケスペシャル、スワンダイブ式450°スプラッシュと畳み掛けるという衝撃の幕開け。
 ザックは冷静に対処し、多彩な形のネックツイスト、強烈なエルボースマッシュなどで首へのダメージを集中。ザックはドラゴン・スープレックス2連発からザック・ドライバーで決めにかかるが、リコシェは奈落式ロコモーション・ブレーンバスターで自分もろとも場外へ落としていく捨て身の戦法。リコシェは雪崩式の攻撃を狙うが、ザックは雪崩式ザック・ドライバーで切り返す
 リコシェはシューティングスター・プレスやベルティゴと連撃し、630°スプラッシュを放つもザックが回避したため自爆。ザックがセイバー・ドライバーで突き刺すも、リコシェは気合で返してグーパンチ連打。さらにラリアットを放つも、これをキャッチしたザックがクラーキー・キャットで捕らえるとリコシェが無念のギブアップ。
 ザックは“東京ドームで2日連続でIWGP世界ヘビー級王座(およびIWGPヘビー級王座)を防衛する”という史上初の偉業を成した。

 マイクを取ったザックは「リコシェ、待って。おいハゲ。リコシェ、ありがとね」と愛を込めた日本語マイク。
 そして英語で「新日本プロレスは世界で最高のプロレス団体だ。日本も新日本プロレスも大好きだ。新日本プロレスにはオレンジに輝く未来がある。TMDKがずっと新日本プロレスのトップに居続けるだろう」と叫び、TMDKの仲間たちとともに大会を締めた。


 ザックは大きなプレッシャーを乗り越えて東京ドームでの二夜連続防衛を果たしたことについて「20年間プロレスラー人生を続けているが、まだ自分のピークは来ていないと思う。まだまだ目標っていうのはあるもんだな」とさらなる成長の実感を得た様子。
 そして「TV王者のときはベルトを世界中に持って行って防衛し続けたいという話をしていた。だが、このIWGP世界ヘビーのベルトに関しては、日本国内で知名度と価値を上げていくことも大事だと思っている。モクスリーもどうしてるかわからないけれども、まずはこのベルトのステータスを上げること。日本での防衛っていうのを最優先に考えたい」と、世界に打って出ることの重要性を理解したうえで敢えて国内での地固めを行うことの必要性を説いた。

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