林下詩美がSareeeを下して悲願の真紅のベルト奪取で大復活!“大恐竜”タンクを相手に初防衛戦へ!
3日、東京都・大田区総合体育館にてマリーゴールド『MARIGOLD FIRST DREAM2025〜初夢〜』が開催。
Sareeeはマリーゴールドの至宝たるマリーゴールド・ワールド王座(※真紅のベルト)を巻く外敵王者。マリーゴールドのアイコンたるジュリアを制しての王座戴冠を果たしたことでその地位を絶対的なものとし、ボジラ、高橋奈七永と強敵を制して防衛を続けている。
詩美は昨年9月まで行われたシングルリーグ戦で優勝を果たし、ビッグマッチである1月3日の大田区総合体育館で真紅のベルトへの挑戦が決定。しかし、優勝後の詩美はタッグ王座挑戦という機会はあったものの真紅のベルト戦に向けた動きは特に起こさず存在感が埋もれつつあった。
戦前の記者会見では、クールでロイヤルな姿勢で淡々とコメントした詩美に対してSareeeが「クールでロイヤルとかカッコつけちゃってさ。アンタただ無関心なだけじゃないの?この人多分なんにも考えてないんですよ。そんななんにも考えてない奴が、旗揚げしてまだ1年も経ってない新団体のエース、務まると思います?私は無理だと思いますね。こんなのにこの団体の一番の顔の真紅のベルトを巻かれた日にはどうなっちゃうんですかね、このマリーゴールド。真紅のベルトはこんな奴に任せられないっすね。マリーゴールドも、女子プロレス界も、2025年もSareeeがしっかりとこの団体、そしてプロレス界のド真ん中を歩いていくことを私が証明してみせます。お前さ、もういいよ。マリーゴールドのサブキャラでも一生やっとけ」と吐き捨てる。
これにブチ切れた詩美が机を蹴飛ばして立ち上がり、Sareeeに掴みかかって乱闘へと発展。Sareeeは「出来んじゃねーかよ!それをしっかりリング上でやれよッ!最初っからやれよッ!」と説教。両者の因縁は激しく燃え上がっていた。
試合は早々に場外乱闘となる荒れた立ち上がり。優位に終えたSareeeが得意のドロップキックを軸に攻め立て多彩なフットスタンプから裏投げを狙うが、詩美も渾身のジャーマン・スープレックスで反撃。
両者足を止めてのエルボー合戦やビンタ合戦で意地をぶつけ合っていき、Sareeeが裏投げを2連撃。さらに奥の手のリストクラッチ式裏投げを狙うが、詩美はスリーパーホールドで阻止し、ショッキング・ベイズラー、トーチャーラック・ボム、ハイジャック・ボムと最上位技3連撃で畳み掛けて3カウントを奪った。
Sareeeは「詩美、お前、今日みてーな試合できんだったら最初っからやれよ!めちゃくちゃ悔しいよお前に負けて。でもな!今日からは、お前がエースだ。お前がマリーゴールドのみんなをしっかり引っ張っていけよ!今日の借りは、いつか必ず返しに来るから。そのベルトの価値上げて、覚悟しとけ待ってろよ」と外敵とは思えない熱いエールを残してリングを去る。
詩美は「マリーゴールドに来て、このベルト持つことができて、叫ばせてください。林下詩美、大復活だーッ!」と雄叫び。
バックステージに戻った詩美が「今日からは林下詩美がエースとしてこのベルト獲ってマリーゴールドの看板背負ったエースになるんで皆さん見守っていてください。絶対に、私についてきてくれた皆さんに後悔させません」と抱負を語っていると、“大恐竜”タンクが登場。
タンクは180cm 96kgと女子プロレス界では規格外の体格を誇り、この日は初来日&マリーゴールド初戦でありながら“大怪獣”ボジラとともにタッグ王座を戴冠。この勢いのままに挑戦表明するも、詩美は「タッグと一緒にすんなよ。このベルトは、マリーゴールド・ナンバーワン・トップベルト!簡単じゃねーぞ。OK、チャレンジは認めてやる」と堂々と受けて立つ覚悟を見せた。
その後、詩美はスターダム時代の赤いベルト戴冠時と、今回の真紅のベルト戴冠時の心境の違いを問われ「前はチャンピオンとして精一杯だったんですが、今はチャンピオン、そして団体のエースとして今の自分はいろんな責任を持っていると思っています。たくさんの大きなものを背負う力が自分にはあると思ってます。たくさんのものを背負ってやっていきたいと思います」と胸を張った。
詩美はスターダムでのキャリア前半では格上の選手を相手に立ち向かっていくシチュエーションが多く、それは赤いベルトを巻いてからも続いた。
マリーゴールドに来た詩美は後輩や新人を相手にすることが増え、格上の強敵を相手にするシチュエーションは減っていった。そんな中で迎えたSareeeとの接触は詩美の“あの頃”の心を呼び覚ましたと言える。
大復活を果たし、新エースとして覚醒した詩美の覇道の行方を見守りたい。