【インタビュー】「全肯定されてても面白くない」アンチの批判も跳ね返すGHC女子初代王者・天麗皇希が1・3大田区総合体育館大会での初防衛戦へ

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 11月11日、プロレスリングNOAHが新たに設けたGHC女子王座の初代王座を見事戴冠した天麗皇希。その初防衛戦の相手にはなんとタッグパートナーである後藤智香を指名。2025年1月3日の大田区総合体育館でのタイトルマッチが決定した初代王者にお話をお聞きしてきました!(聞き手:スレンダー川口)

――まずは初のベルト戴冠、おめでとうございます。
「ありがとうございます!自分的には無謀かなと思う気持ちと、でもせっかくプロレスラーになったんだから挑戦したいなっていう気持ちと。実は今年中にベルトを戴冠したいっていうのが自分の中で「こっそり目標」としてあったんですよ。」

――「こっそり目標」ですか(笑)
「実際この半年でベルトには4回挑戦してるんですよ。やっぱそんだけ機会をもらえたっていうのもそうですし、実際に取れたっていうのがすごく自信に今繋がってます。」

――お客さんも「おめでとう~!」って完全にお祝いムードでしたね。
「いや、もうめちゃくちゃお祝いしてくれて。LINEとかでも友達からおめでとうおめでとうみたいな感じでどんどん連絡きたり。」

――通知が終わらないやつですね。
「母の実家が栃木なんですけど、宇都宮大会のときに母の実家に行ったんです。そこは叔母が住んでるんですけど叔母がめちゃくちゃお祝いしてくれて。両親以上に結構親族みんながわあ~って喜んでくれて(笑)。ほんと嬉しかったですね。」

――そりゃもう一族みんなでお祝いですよ!まだ戴冠からひと月も経ってませんがチャンピオンとして実感は湧いてますか。
「めちゃくちゃ沸きますね。やっぱりいろんな媒体にベルト獲った自分の写真がたくさん上がってたりとか。戦いに対しても枕詞じゃないですけど「王者として」って付いたりとか、ファンの方のリプとかにも「チャンピオンの戦いに期待してます」とかいただきますし。」

――GHCと冠するベルト、正直厳しいコメントが来ることもあると思います。
「いやもう全然ありますね!自分に対してというよりもNOAHさんのアカウントに付いてるリプとかでやっぱり厳しいコメントもちらほらあるし。エゴサとかするんですけど(笑)、タグで検索してると「え?」っていうのも見たりしますし。それだけやっぱり歴史のあるベルトなんだなっていうのも、同時に実感してます。むしろランブルって形も良かったのかなって今では思ってます。」

――NOAHも2000年旗揚げで四半世紀近い歴史の中、初の女子王座設立、その初代王者、そりゃもう当然賛否ありますよね。
「全肯定されてても面白くないと思いますし、むしろやりがいあります!」

――丸藤選手のエールはいかがでしたか、ぐっときたんじゃないですか。
「はい、めちゃくちゃきましたね。自分がプロレスに出会う前からずっとプロレスの歴史を作ってきた方ですし、そんな方からおめでとうって言ってもらえたのがスゴい嬉しくて。同時に、わかんないですけど一緒にNOAH盛り上げてってほしいみたいなメッセージかなって私は思って、それもすごい嬉しかったです。実際にお会いしてお話した機会もあって「これから大変だと思うけど頑張ってね」みたいな感じだったので、嬉しいですね、やっぱり。」

――さて、年明けすぐの1.3(大田区総合体育館)は後藤智香選手とのタイトル戦が控えています。
「本人もマイクで言ってましたけど、私シングルで一回負けてるんですよ。智香にシングルで負けたっていうのが私的には結構悔しかったというか、負けないと思ってたので、自分は。でも「たった1回勝ったぐらいで」とも思うし。この自分の中に残ってるモヤモヤというか、チャンピオンになったから精算したいなって気持ちもありますね。」

――ぶっとばして精算したいわけですね。
「智香は11月、12月欠場してるんですけど、その間に自分が経験してきたこととか得たものとか、私は全部ぶつけたいなと思ってるんで、そこに智香がどう応えてくるのかなっていうのは楽しみですね。う~ん、でも何かわかんない。チャンピオンになったことがなかったし(笑)、ホントに正真正銘初めての防衛戦なので。自分がどういう感情になるのかなっていうのも楽しみです。」

――おお、なるほど。それは興味深いです。
「どういう気持ちになるんだろうって、そこが想像がつかないんです。実際自分がリングに立ってどういう景色が見えるのか、どういう感情で戦うんだろうかってずっと考えてますね(笑)。智香に対して作戦じゃないですけど、対策とかもいろいろ考えてはいるんですけど、そういう技術的な部分じゃなくて、気持ち的な部分である意味不安というか、いや、不安じゃないな、不安半分楽しみ半分って感じです。」

――初戴冠した者の恍惚と不安、二つ我にありですね(ニヤリ)
「(意に介さず)智香は今欠場してるのでまだベルト持った状態の自分と戦ってないんですよね。12.13新宿FACEで復帰するのでちょっとは当たると思うんですけど、え~、どうなるんだろうって(笑)」

――まず試合勘を戻すところからでしょうし。
「まあでも1.3に照準を合わせてくるんじゃないかと思います。」

――しかしデビューが5月、半年でタイトルマッチ4回やって1つチャンピオンになった、なかなか密度が濃いですね。
「この前別の企画で半年を振り返るってあったんですけど、「え?ホントに半年だよな?」みたいな感覚で(笑)」

――1年でタイトルマッチ4つって、大抜擢どころじゃないですよ。
「タイトルマッチってそういうレベルのものだと思ってたので。初めてのタイトルマッチが8.19後楽園の未来さんとのユナイテッドで。自分から望んだとはいえデビュー三か月ですよ(笑)」

――なかなか無茶しますね。
「小川さんの『期待してるからな』という無言のメッセ―ジかと思ってます。言葉として言われないですよ。言われないですけど、期待してくれてるんだなって感じます。」

――旗揚げ戦を観に行ったんですけど、皇希選手の側でゴチカ選手もイイなって思ったんですよ。プロレスファンからプロレスラーになってないから、ちょっと感覚が違ってて面白いという。
「そうなんですよ。自分とかはプロレスを全然見てなかったのでルールもちゃんと分かってなくて。お客さんとして会場行ってみた時なんか『うわスゴイ!わあスゴイ!』って思ってるうちに『あれ?あの人勝っちゃった』とか。失礼な話なんですけど何も知らない状態で見てたので、知らないからこその切り口、強みもあるのかなって思ってます。」

――その強みはスゴく反映されてる感じがします。
「チャンピオンになってからスゴくプロレスと向き合うことが増えたというか、今まで以上に考える機会が増えたんですよね。例えばこういう技やりたいなとかこういうやり方あるんだなとか、それをやることでちょっとずつ自分のカラーが出来て来てるんじゃないかなって。」

――アメジストが濃くなってきてる。
「前はアンチにも「こっちのことなんか知らんくせに!」とか腹立てたりしてたんですけど、今はなんか「覆してやるからな!」みたいな感覚になってる気がします。」

――それは自信がついてきた証拠ですよ!デビュー1周年はベルトと共に迎えたいですね!
「はい、必ず実現します!まずは私の初防衛戦、ぜひ会場で観てください!」

今回取材でご一緒した「YOKOAHA HOTROD CUSTOMSHOW2024」は今回で32回目、カスタムカーやバイクが展示される国内最大級のカスタムカルチャーイベントなんです。
入場直後に「このカラーリング、天麗皇希用ですよ!」と思わせるカスタムカーを発見し、テンション高めに歩き回りました。皇希選手は「このバイク、サドルのふわふわかわいい!実はバイク乗りたいんですよ~」といろんなカスタムバイクに興味津々でした。手足が長いからバイクは似合うと思います!

『MARIGOLD FIRST DREAM 2025〜初夢〜』
日程:2025年1月3日 (金)
開始:14:30
会場:大田区総合体育館
チケット
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=53134

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