【試合詳細】10・27 マリーゴールド新木場大会(昼) 高橋奈七永&青野未来vsボジラ&CHIAKI MIRAI&桜井麻衣&翔月なつみvs林下詩美&天麗皇希&松井珠紗 田中きずなvs山田奈保 石川奈青&マイラ・グレースvs瀬戸レア&勇気みなみ ビクトリア弓月vs南小桃

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『Marigold Fantastic Adventure 2024』
日程:2024年10月27日(日)
開始:12:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:215人

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○ビクトリア弓月
7分32秒 バッキンガム
●南小桃

▼タッグマッチ 15分1本勝負
石川奈青/○マイラ・グレース
10分7秒 トルニージョ・プレス→エビ固め
●瀬戸レア/勇気みなみ

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○田中きずな
6分42秒 Re:Dream
●山田奈保

▼6人タッグマッチ 15分1本勝負
MIRAI/△桜井麻衣/翔月なつみ
15分0秒 時間切れ引き分け
林下詩美/△天麗皇希/松井珠紗

▼タッグマッチ
青野未来&○高橋奈七永
15分36秒 クイーンビー・ボム→体固め
[ダークウルフ軍]ボジラ/●CHIAKI

奈七永&青野が“みくりんなーたん”タッグ始動?!ツインスター&スーパーフライのダブル前哨戦は大熱戦のドロー!

オープニング


 オープニングには大平ひかるリングアナと、欠場に入った後藤智香が登場。2人で対戦カード発表を行った。
 これから復帰まで見習いリングアナとして前説を担当していくことになった後藤だが、ゴチカ記者として1大会につき1人ずつ試合前にインタビューを行うことを発表。今回は山田奈保にインタビューを行ったとのこと。

後藤「私ゴチカ記者となりまして、事前に選手にインタビューしてきました!(※観衆からの「デキる女!」等の声に応えて)ありがとう!優秀!1大会につきお1人聞こうかと思いまして。まずはこの方!先日後楽園ホールにデビューした山田奈保選手にインタビューしてきました!『本日2戦目となります。プロレスラーになり幸せを噛み締めつつ1日でも早く自力勝利を挙げられるように!!』……ここ、ビックリマーク2つ!!『本日闘います。応援よろしくお願いします!!』ビックリマーク2つゥ~!!」

第1試合


 ハービィの欠場により3WAYの予定がシングルマッチに。デビューは弓月の方が先だが、入門順の問題か「弓月」「小桃さん」と呼び合う間柄の2人の初シングルマッチだ。

 ロックアップからヘッドロック。互いに側転やドロップダウンで攻撃をかわしつつ小桃が低空ドロップキックで先制。ボディスラムを狙っていくが、弓月が逆にボディスラム。
 弓月がキャメルクラッチで痛めつけ、ロープに飛ぶも小桃が素早くバックを取ってDDTから低空ドロップキック。さらに小桃がボディスラムからロープに飛んでドロップキック。「まだだ!」と2発目。「起きろ!」と3発目を放とうとするが、弓月がカウンターのドロップキックからロープ駆け上がり式のフェイスクラッシャー。さらにスワンダイブ式ミサイルキックで吹っ飛ばす。
 弓月はダブルリスト・アームサルトを狙うが、小桃が振り払ってロープを使ったコンプリートショットからロープ駆け上がり式のスイングDDT。さらにオクラホマロールから入る逆片エビ固め。腕も一緒に固めていくが、弓月が必死のロープブレイク。
 両者足を止めてのエルボー合戦となり、小桃が連打で打ち勝ってロープに飛ぶも、弓月がカウンターの払い腰からフィッシャーマンズ・スクリュー。「まだだ!」とダブルリスト・アームサルトもカウントは2。弓月がバッキンガム(※ケツアル・コアトル)を狙うが、小桃がスモールパッケージ、スクールボーイ、トルネード・クラッチと丸め込み攻勢からオーバークロスDDT。
 小桃はエルボー連打からロープに飛ぶが、弓月がカウンターのトラースキック。小桃は雄叫びを上げながら起き上がるが、弓月が容赦なくトラースキックをアゴに直撃させる。間髪入れずに弓月がバッキンガムを決めて3カウントを奪った。
 試合後に弓月が握手を求めると、小桃もしっかり握り返した。

<試合後コメント>

南小桃
「新木場、弓月とのシングルマッチ。弓月との差は大きいし、でもそれを早く早く埋めないといけないなとすごく感じました。次にシングルしたときは絶対に勝ちます」

ビクトリア弓月
「小桃さんとの初シングル。ホントはハミングバードも入れて3WAYだったんですけど、初めてのシングル。私はこのシングル出来てすごく嬉しいです。なぜなら、小桃さんとは自分が前の団体にいたときからのつながりがある人なので。こうやってようやく初めてシングルが出来て私はすごく嬉しかったです。でも、次やるときも、私と小桃さんが闘っても、必ず私が3を獲るので。皆さん、小桃さんの成長も、私の成長もお楽しみに」

第2試合


 4人それぞれにこやかに握手を交わし、マイラと勇気の対面でゴング。
 手4つからマイラが軽快なステップを踏みつつヘッドロックに捕らえ、腰投げからスリーパーホールド。すぐにレアがカットするも、石川が入ってきてマイラとともに串刺し攻撃を狙う。勇気&レアがこれをかわして串刺しエルボー連打。2人をリング中央でぶつけようとするが、マイラ&石川が上手くかわして逆に串刺しエルボー。マイラが勇気に貫通ドロップキックを見舞う。さらにマイラが投げようとするが、勇気が「マイラ、ナメんな!」とクロスアーム式の首投げ3連発。さらにハンマーパンチ連打も、マイラが前後開脚でかわしてエルボーで倒してからの低空ドロップキック。石川にタッチ。
 石川は勇気にショルダータックルからボディスラム、逆エビ固めと猛攻。さらにロープに振るが、勇気が強烈なドロップキックで反撃し、「ふざけんな!」と河津掛け。ロープに振るフェイントからハンマーロック式フロントネックロック。さらに胴絞め式へと移行して絞り上げるが、マイラがカット。石川がエルボー連打からコーナーに振って串刺しラリアット。ロープに飛んでショルダータックルと続ける。さらに「終わり!」とダブルアームに捕らえるが、勇気が南の風で切り返す。カウント2で返されるとレアにタッチ。
 レアは石川にドロップキック6連発。さらにボディシザースからジョジョポーズ式変形グラウンドコブラ。石川はロープに足をかけてブレイク。レアはロープを使ってのアームロックからロープへ飛ぶが、エプロンからマイラが捕縛。石川は「マイラ!センキュー!」とエルボーを発射も、これがマイラに誤爆。レアはスクールボーイからボディスラムを狙うが、石川が逆にボディスラムから側転式ダブルニードロップ。さらにジャーマン・スープレックスを狙うが、マイラがトラースキックでカットしようとする。これが石川に誤爆すると、レアがトルネード・クラッチ。さらにロープに飛ぶが、石川がカウンターのランニング・ネックブリーカー・ドロップからダブルアーム・スープレックス。マイラにタッチ。
 マイラはレアにツイスト・アンド・シャウトからボーダーシティ・ストレッチ。レアがロープブレイクすると、マイラは串刺しショルダータックル連打から串刺しバックエルボーを発射。これをかわしたレアが串刺しドロップキック、フェイスクラッシャー、低空ドロップキックと連撃し、サーフボード・ストレッチからキャトル・ミューティレーション。これは石川がカット。
 勇気が石川を、レアがマイラをロープに振ろうとするが、マイラ&石川がフライング・ラリアットの競演で迎撃。ハイタッチをかわしてからレアにダブルブレーンバスターを見舞い、マイラがレアにみちのくドライバーII。さらに必殺のスカイツイスター・プレスをキレイに決めて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

石川奈青&マイラ・グレース
石川「ありがとうございました!マイラと石川タッグ、いいんじゃないですか?!途中はどうなることかと思う場面もあったんですけど、結果的にこうやってちゃんと新木場、勝利を収めてるので!マイラとのこのグッドタッグを!」
マイラ「イエス!グッドタッグ!おそろいのこの髪型も石川のオレンジのコスチュームもすごく似合ってる!私たちなら出来る!」
石川「すごくいいタッグだって言ってます!ありがとうございました!」
マイラ「アリガトーゴザイマシタ!」
石川「マイラ、コメント!(※マイラにもコメントを促すも、マイラが少し考えても言葉が出てこず2人で笑い合いながら去っていく)」

瀬戸レア&勇気みなみ
レア「ありがとうございました。初タッグ。よ、よい、これからまた組んでどんど……」
勇気「私は!」
レア「あ、ハイ」
勇気「私はレアさんと勝ちたかったです!」
レア「エッ、アッ……」
勇気「楽しみにしてたので!」
レア「アッ、ソ、ソレ、ソ、ソウ。ハイ……勝ちたかったね!!」
勇気「はいッ!」
レア「勝ちたかった!」
勇気「また一緒にお願いします!」
レア「お願いします!以上です!」

第3試合


 試合前に山田が「よろしくお願いします!」と元気に挨拶しながら握手を求める。きずながこれに応じると、山田はその手を引き寄せてエルボーで奇襲からドロップキック連発。倒れず耐えたきずなが「起きろコラ!」とドロップキック。

 足を止めてのエルボー合戦となり、山田が猛連打で打ち勝ってロープに飛ぶが、きずながランニングエルボーを巻き取って脇固め。山田がブレイクすると、きずながロープを使ったアームロックからドロップキックを狙うが、山田がカニバサミで倒してロープを使ったスタナーから低空ドロップキック。さらにロープを使ったニーロックからヒザへの低空ドロップキックを連打。さらに足4の字固めからフィギュアエイトで絞り上げるも、きずなはなんとかロープを掴む。
 山田はリバースタイガー・ドライバーを狙うが、きずながクラッチを切ってRe:Dreamを狙う。山田はこれをスクールボーイで切り返してロープに飛ぶが、きずなが強烈なエルボーでカウンターし、ジャンピング・ネックブリーカー。きずながロープに飛ぼうとすると、山田が足にすがりついて妨害。
 きずなは引き起こしてエルボー猛連打。山田が倒れてもマウントエルボー連打で容赦ない追撃。きずなはフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドからコーナーに上ってミサイルキック。カバーに入ろうとしたところで山田が下からスクールボーイから回転エビ固め。位置が悪くきずながすぐにロープを掴み、一旦ブレイクさせてからエビ固めのシーソーゲームに持ち込む。
 山田がロープに飛んでドロップキックから体固めも、きずながブリッジで抜けてロープに飛びドロップキック。さらに脇固めから腕十字を狙うが、山田が上体を起こしてエビ固めで切り返す。山田がロープに飛んでヘッドハンターからコーナーに飛び乗ってダイビング・フォアアーム。さらに山田がロープに飛ぶが、きずながカウンターのスピンキックからランニングニー。最後はRe:Dreamを決めて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

山田奈保
「ああ!2戦目!負けてしまいました!勝つのってそんなに簡単なことではないって分かってますが、きずなさんもすごくパワーがありました!きずなさんも、なんだろ、勝つことももちろんきずなさんはございましたし、ただ負けることも少なくはなかったはずです。ただ、その負けたくない、勝ちたいって思いが全部全部1発に乗っかってて、それがすごく重かった!私はそれに耐えきれずに3カウント獲られてしまいました。私もきずなさんみたいにもっともっとこの逆境を自分の力に変えて勝てる1発をお客さんの目で見てもらいたいと思います。また頑張ります!ありがとうございました!」

田中きずな
「今日は奈保さんと初シングル&初対戦だったんですけど、奈保さんは今日の試合がデビューから2戦目ということで。自分は前の団体にいたときは後輩がいなかったので、直接自分の団体の後輩として試合をするのが奈保さんが初めてだったのでちょっと緊張してたんですけど……。私の2戦目のときとはホントに比べ物にならないくらいスゴいし、技も多いし。でもやっぱり私も先輩になったので負けるわけにはいかないし、こないだツインスター挑戦して負けてしまったばっかりなんですけど、そこで止まってられないので、しっかりまた1歩ずつ上を目指して進んでいきたいと思います。ありがとうございました」

第4試合


 ツインスター王者のミライサクとスーパーフライ級王者の翔月。そしてツインスターを狙う詩美&皇希とスーパーフライ級を狙う松井というタッグで争うダブル前哨戦。

 チャンピオン3人側が奇襲してゴングが鳴ると、それぞれをコーナーに振って同時の串刺し攻撃。さらにリング中央で激突させようとするも、かわされてチャンピオン3人側が誤爆することに。MIRAIに対し、詩美のフラップジャックから松井の低空ドロップキック、詩美&皇希のダブルショルダータックルから詩美のエルボードロップが決まる。詩美が松井にタッチ。
 松井がMIRAIにミサイルキック。吹っ飛んだMIRAIが翔月にタッチ。

 翔月と松井がエルボー合戦。打ち勝った翔月がサッカーボールキックを放っていくが、松井がかわしてスクールボーイから低空ドロップキック。さらにロープに飛ぶが、翔月が腕を絡め取って脇固め。ロープを掴む松井に対し、翔月はロープの反動を使ったダブルニードロップ。さらにニーリフト連打からミドルキックを放つが、松井がキャッチしてフィッシャーマンズ・スープレックスからマウントエルボー連打。翔月も「ナメんな!」とマウントエルボー連打からゼロ距離ニーバッド、サッカーボールキックと連打。互いにロープに飛び、追走式のニーリフト。打ち勝った松井が串刺しスライディング・クロスボディを決めて詩美にタッチ。
 詩美が翔月にショルダータックルからアルゼンチン・バックブリーカーを狙うが、翔月が着地してロープに飛ぶ。詩美がキャッチしてコーナーに叩きつけ、串刺しバックエルボーからドロップキック。さらにバックフリップを狙うが、翔月が回転エビ固めで切り返してランニングニー。MIRAIにタッチ。

 MIRAIは詩美をロープに振って串刺しバックエルボー2連撃から串刺しラリアット。さらにバックドロップを狙うが、詩美が暴れて抜け出してブレーンバスターを狙う。膠着状態に陥る中、桜井が加勢に入ってダブルブレーンバスターを狙う。さらにそこへ皇希が加勢に。続けて翔月、松井と入ってきて3vs3のブレーンバスター合戦。これをチャレンジャーたちが競り勝って投げ捨て、詩美が皇希にスライディング・ラリアット。詩美がアルゼンチン・バックブリーカーを決めてからロープに飛んでショルダータックルを放つも、MIRAIも真っ向からショルダータックルで迎撃。肩と肩、意地と意地がぶつかり合う展開が続き、詩美が打ち勝ってラリアットを狙うが、MIRAIが巻き取って脇固め。詩美が前転で抜けようとするとMIRAIが腕十字に切り替え、さらに三角絞め、マフラーホールドも合わせる変形オモプラッタへと巧みに切り替えていく。さらに詩美の回避運動に合わせて逆エビ固めで決めに行くが、松井のカットが間に合う。
 MIRAIは「決めるぞ!」と咆哮を上げてロープに飛んでラリアットを発射。詩美がカウンターのラリアットで叩き伏せ、アルゼンチン・バックブリーカー。MIRAIが背面着地して急角度バックドロップ。詩美もムクリと起き上がってバックドロップでやり返し、両者大の字となりダブルダウン。それぞれタッチへ。
 桜井と皇希の対面。それぞれビッグブーツを放っていくが、翔月がエプロンからミドルキックを見舞うアシストから桜井がスタナー、低空ドロップキックと連撃。真っ向からビッグブーツで顔面を蹴り合う意地の張り合いとなり、皇希が連打で打ち勝ってロープに飛ぶ。桜井がビッグブーツで迎撃してミサイルキックで追撃。桜井は「決めるぞ!」と天に吼え、庶民征伐からダイビング・エルボードロップを狙う。これを詩美が場外に叩き落とすことでカットし、松井がコーナートップからのプランチャで桜井に追撃。
 松井が桜井をリングに放り込むと、皇希がアメジスト・インパクトを決めるもカウントは2。ならばと皇希は必殺のアメジスト・バタフライを狙うが、MIRAIがカットして下から担いでハリケーン・ドライバー。さらにそこへ翔月がセカンドからのダイビング・ダブルニードロップ、桜井がダイビング・エルボードロップを決めるも総出でカット。
 ミライサクの2人がダブルのバックドロップを狙うが、詩美がダブルラリアットでカット。松井が桜井にブサイクニーで追撃し、皇希がジャックナイフも翔月がカット。詩美がドロップキックで翔月を排除。MIRAIが詩美にエグいラリアット。松井がランニング・ネックブリーカー・ドロップでMIRAIを排除。桜井がビッグブーツで松井を排除。桜井が皇希にシャイニング・バスターのフェイントからバックドロップ。皇希が飛び起きてジャンピング・ビッグブート。桜井も即座に起きてシャイニング・ケンカキック。さらにロープに飛ぶが、皇希がカウンターのビッグブーツ。皇希がロープに飛ぶも、桜井がカウンターのビッグブーツ。すぐさまSTFを狙うが、技が決まり切る前に15分フルタイムドローを告げるゴングが鳴った。

桜井「今日は決着が付けられなくて、とっても悔しいけど、でも詩美、皇希。面白いじゃん!でもなあ、貴女たちみたいな即席タッグにミライサクが負けるわけがないんだよ!」
皇希「ミライサク、焦んなくていいですよ。私は詩美さんとはそのベルト、巻く景色がちゃんと見えてるんで。私たちでそのベルト、必ず巻きます」

 ツインスターを争う4人がベルトを挟んで視殺戦を展開する中、松井が翔月に突っかかって行ってあわや乱闘に。2つの王座を巡る争いはさらに過熱した。

<試合後コメント>

MIRAI&桜井麻衣&翔月なつみ
桜井「前哨戦ということで、いきなり。ツインスター、すごい挑戦者が続々と来てくれて嬉しいんだけど、皇希、相手を変えたみたいだけど、強い相手とタッグパートナーになったからってミライサクに勝てると思ってんじゃねーぞ」
MIRAI「今日はまあ、引き分けだったんですけど、皇希さぁ、『焦んなくていいですよ』って言ってたけどさあ、負けてパートナー変えて挑戦してきて、焦ってんのそっちなんじゃないですか?」
翔月「ミライサクと初めて組んで。タッグチャンピオンということで、はじめましてなんだけど組みやすかったし、自分も松井珠紗というね、まあ良きライバルだと思ってるんですけど、シングル、両国ぶりに出来るということで気を引き締めて行かなきゃいけない試合だったんで、まあドローっていうのでちょっと悔しい結果ではあるけれども、自分たちは、ミライサクも、次ね、タッグ勝ってもらって、自分はまた、この2人にリベンジ、誰かと組んでリベンジしたいとも思ってるんで、それまで守り続けてくださいよ」
桜井「もちろんです」
翔月「ということで、いいタッグチームだったんじゃないかと思います」

林下詩美&松井珠紗&天麗皇希
皇希「タッグタイトルマッチ前の前哨戦。正直私は今日勝つつもりで詩美さん、珠紗さんと組んで闘ったんですけど、結果はドローで。正直メチャクチャ悔しいですけど、でも、今日のこのドローがあったからこそ、私は詩美さんとベルト獲れると確証が持てたのですごくいい闘いになりました。お客さんもミライサクがタッグのベルト持ってるの飽きてきてるころだと思うんで、私たちで獲りましょう」
詩美「即席タッグだけど、この林下詩美がいるんでね。タッグ戦当日は私たち2人のタッグが勝って、あのタッグのベルトをいただきたいと思います」
松井「ミライサクと翔月なつみ、どっちもチャンピオンで。やっぱベルトの壁は高いなって私は改めて思ったんですけど、だから面白いでしょう?次組むときは、全員ベルト巻いて、逆転してまた改めてミライサクと翔月なつみの前に立ちたいと思います」

第5試合


 奈七永に続いて青野も選手コール時に「パッショーーーンッ!」と叫び、場内からどよめきが起きる。

 青野が「パッション行きます!」と先発を買って出ていき、CHIAKIとの対面でゴング。
 青野がパッションコールを煽っていき、ロックアップでの力比べ。これはCHIAKIが競り勝ってアイアン・メイデン。さらに髪を引っ張って痛めつけ、ヘアホイップを狙うも青野がニーリフトから逆にヘアホイップ。青野がヘッドロックから腰投げ。CHIAKIがヘッドシザースで切り返してクリーンブレイク。青野が前蹴りからロープに振るが、CHIAKIがショルダータックル。青野がネックスプリングで跳ね起きてドロップキック。ロープに飛ぶが、ボジラがエプロンからミドルキックを見舞ってカット。ダークウルフ軍が場外乱闘へと持ち込み、観客席のド真ん中に叩き込みながら大暴れしていく。
 場外では奈七永とボジラのエルボー合戦がヒートアップ。そんな中でCHIAKIが青野をリングに引きずり込んで顔面ウォッシュ。さらにボディスラムで叩きつけ、CHIAKIを背負ったボジラが2人分の体重でボディプレス。CHIAKIがボジラにタッチ。
 ボジラは青野にボディプレスから顔面をコーナーに行くども叩きつけてから投げっぱなしヘアホイップ。青野がヒザへの低空ドロップキックからミドルキックで反撃し、奈七永にタッチ。
 奈七永とボジラが幾度も幾度もショルダータックルで正面衝突。完全に互角と見るや真っ向からのエルボー合戦を展開。奈七永は劣勢になるも「パッショーーーンッ!!」と叫んで猛連打。受け切ったボジラが強烈なショルダータックルで奈七永をふっとばす。
 ダークウルフ軍の2人がストンピングの雨あられも、奈七永がそれぞれに張り手を見舞ってからダブルドラゴンスクリュー。青野がCHIAKIを39ロックで、奈七永がボジラを足4の字固めで捕らえるパッション・サブミッション・フォーメーション。ボジラがロープを掴んでブレイク。
 奈七永は「このクソボジラが!」とバックドロップを狙うが、ボジラが振り払ってラリアットを発射。奈七永はこれをかわしてバックを取るが、ボジラが振り払ってぶっこ抜きブレーンバスター。さらにボジラも「パッショーーーンッ!!」と叫んでラリアットを発射も、かわした奈七永がジャーマン・スープレックス。青野にタッチ。
 青野がボジラにサッカーボールキックを猛連打し、「おっしゃ!上げるぞ!」とボディスラムにチャレンジ。耐えたボジラがぶっこ抜いてボディスラムで叩きつけ、セントーンで追撃。ボジラは青野に串刺しスプラッシュから昇天で叩きつけるが、奈七永がスライディングDでカット。
 奈七永は青野との連携を提案。2人でロープに飛んでいくが、CHIAKIが場外から足を掴んで妨害。ボジラがダブルラリアットから青野にジャーマン・スープレックス。青野はボジラのヒザにローキック連打も、ボジラは河津掛けで切り返すというテクニカルな一面を垣間見せる。さらにラリアットを狙うが、青野がバックを取ってレインメーカー式ローキック。さらにロープに飛んでラリアットを狙うも、ボジラがパワースラムで迎撃。CHIAKIへタッチ。
 CHIAKIは青野に側転式ダブルニードロップからアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げ、そのままムーン・ウルフを狙う。青野が着地してローキックも、CHIAKIがサミングからロープに飛ぶ。青野がこれをその場式の変形パワースラムで迎撃し、奈七永にタッチ。
 奈七永はCHIAKIに串刺しラリアットから串刺しエルボー&チョップを連打。これをボジラが強烈な逆水平チョップでカット。CHIAKIがスピアーを発射も、これがボジラに誤爆。奈七永は「アホンダラァ!」と叫びながらバックドロップ。さらに奈七永のスライディングD+青野のスライディング・ラリアットの合体攻撃が決まるも、カウントを叩くレフェリーをボジラが場外に引きずり出して妨害。リングにイスを持ち込んで奈七永に一撃食らわせる。

 さらにボジラがリング上にセットしたイスに奈七永を座らせ、ダークウルフ軍がダブルのビッグブーツでイスごと吹っ飛ばす。ボジラがCHIAKIを射出するカタパルト式串刺しドロップキックが炸裂し、CHIAKIがフィッシャーマン・バスターを狙うが、振り払った奈七永がラリアット。さらにロープに飛ぶが、CHIAKIがパワースラムで迎撃。
 CHIAKIが引き起こすと奈七永がビンタからジャーマンを狙う。ここに青野がハイキックを合わせようとするが、これが奈七永に誤爆 CHIAKIが奈七永に首固めからフィッシャーマン・バスターで突き刺すもカウントは2。
 CHIAKIがアイアン・メイデンも青野がミドルでカット。ボジラが青野をラリアットで排除し、奈七永へ串刺しスプラッシュを放つが、これがCHIAKIに誤爆。奈七永のCHIAKIへの変形ブルーサンダー+青野のボジラへのキャプチュードの競演が決まり、最後は奈七永がクインビー・ボムでCHIAKIを頭からぶっ刺して3カウントを奪った。

奈七永「よっしゃあ~っ!パッション勝ったぞ~ッ!パッション!パッション!パッション!パッション!高橋奈七永、ご覧の通り絶・好・調!そして青野……みくりん!お前もパッションが案外似合うじゃねーか!」
青野「パッショーーーンッ!」
奈七永「調子はどうなんだよ」
青野「おいなーたん!
奈七永「なーたんじゃねーよッ!」
青野「パッショーーーンッ!」
奈七永「パッショーーーンッ!」
青野「調子はどうかって?私は野崎渚を破ってV2になったばっかり。もちろん絶好調に決まってんだろパッション!奈七永さん、Sareeeのベルト、狙ってるみたいですね。でも私も真紅のベルト、狙ってますんでよろしくパッション!」
奈七永「おいオメーよ!大体よ、1本持ってんだからよ。私はよ、1本も持ってないんだよあ?スゴいよねアンタ。欲深い女だよ。そうじゃなきゃプロレスラーとしてはこのプロレス界を生き抜いて行けないと思うんで、そういうパッションは大・歓・迎!ですけども、私がSareeeから赤いベルトを奪ったら、お前をいの一番に挑戦者に指名するから!(※観衆へ)もっと盛り上がれ!私は絶対ベルト取るんだからな!オイ!オイ!オイ!悪いけど、林下詩美に勝つ相手はSareeeじゃないよ。1月3日にたどり着くのはこの高橋奈七永だ!ってことで!今日は昼夜新木場大会。マリーゴールド一色になるんですが、皆さんもちろん夜も来るよね?!来るよね?!OK!じゃあ昼の部を一旦締めたいと思います。皆さんご起立ください!青野も最大限のパッションを!」
青野「パッション!」
奈七永「シャイン・フォーエバー!マリーゴールド!パッション!」

<試合後コメント>

高橋奈七永&青野未来
奈七永「ありがとうございました!」
青野「ありがとうございました!」
奈七永「みくりん」
青野「はい!なーたん!」
奈七永「みくりんなーたんコンビ、初めてタッグ組んだんですけど、中々良かったんじゃないの?」
青野「(※枯れた声で)どーですか?!私は最高にパッションして、全部声、パッションで置いてきちゃいました!」
奈七永「置いてきちゃったか」
青野「はい!」
奈七永「声置いてきたか!」
青野「置いてきちゃいました!」
奈七永「そんぐらいでいーじゃん!いーよいーよ!それが白のチャンピオンの証でもあると思うし。そのパッションが!だからお前、とりあえず1本ちゃんと守っとけよ!」
青野「もちろん!」
奈七永「守っとけよ!私がSareeeから赤いベルト、必ず!必ず!獲って!一番に指名してやるから」
青野「最高じゃないですか。私それ絶対約束守ってもらいたいんで、応援してます。なーたん」
奈七永「おうおうおう、なーたんじゃねーよ!」
青野「最高です。Sareeeからなーたんが獲って、なーたんから私が真紅のベルトを獲る!そして二冠になる!最高ですッ!」
奈七永「最高じゃねーよ!」
青野「絶対にそうしましょう!」
奈七永「お前が思い描いてるもの、私はそうさせないけども、そーやって色々マリーゴールドが活性化していくことが一番だと思うので。今日のボジラもね、Sareeeに負けてショック受けて弱くなってんのかと思ったら全然つえーし最高じゃん!相手としては!こうやって切磋琢磨してマリーゴールド、どんどん勢いを増していきたいと思います」
2人「「パッショーーーンッ!!」」

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