「YouTubeでしょーもないコメントするより直接見に来い馬鹿野郎!」17歳&16歳の悪堕ち美少女タッグがクソババアたちを倒して王座防衛!
19日、東京都・ベルサール新宿グランドにてスターダム『NEW BLOOD 16』が開催。【H.A.T.E.】吏南&稲葉あずさがNEW BLOODタッグ王座の初防衛に成功した。
NEW BLOODは若手や他団体との交流を主としたスターダムのブランドであり、昨年3月にタッグトーナメントを制してスターライト・キッド&KARMAが初代タッグ王者に。昨年9月に【wing★gori】羽南&飯田沙耶が第2代タッグ王者となり、ベビーフェイスとして堅実に防衛を重ねてNEW BLOODの空気を作ってきた。
そんな中、NEW BLOODのアイコンと言える吏南(17)がJTOの稲葉あずさ(16)とともに“ババア狩り”を宣言して世代交代を要求。今年7月には吏南&あずさが見事王座戴冠を果たすも、2人はともにスターダム本戦で猛威を振るう極悪ヒール軍【H.A.T.E.】へと加入。NEW BLOODの至宝たるベルトは悪童たちが支配している。
この日、H.A.T.E.の2人に挑戦を表明したのは【Rice or Bread】HANAKO&月山和香。
HANAKOは身長181cmの日本最高身長女子レスラー。未来のエースとの期待を背負って2023年3月にデビューし、今夏には海外遠征も経験。スケールも大きくなって凱旋したHANAKOはトップ戦線に絡んでいける存在となりつつある。
一方、月山はNEW BLOOD開始当初には全敗ロード真っ只中であり、いつも負けては試合後に泣いていた。その月山が今では後輩を引っ張って王座挑戦に臨む立場であり、この月山の成長ぶりが16回に渡るNEW BLOODの軌跡そのものとも言える。
10代の2人にとっては月山(32)もHANAKO(24)も等しく“クソババア”であり討伐対象。世代闘争とは別の熱を帯びた激しい闘いになることが予想されていた。
試合序盤、HANAKOが月山をアトミック・ドロップの形で投げ落とす合体攻撃を決めるなどして挑戦者が流れを掴みかけるが、吏南が場外戦へと持ち込んで分断し月山へ集中放火。
吏南は「ナメんじゃねーぞクソヤロー!こんなんでベルト取れると思ってんのかよ!」と月山の顔面を踏みつけ、注意しに来たレフェリーには「うるせー!クソジジイ!」と顔面にツバを吐く不遜な行為。
月山がロープを使ったコンプリートショットで一矢報いて生還すると、HANAKOが吏南をアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げながら振り回してあずさにぶつけ、2人へまとめて串刺しデスバレーボム。吏南はスピード、あずさは打撃力とHANAKOより上回るところを活かして対抗。月山も得意のヒップアタック連打や捨て身の場外プランチャでHANAKOに献身的なアシストを見せる。
最後はHANAKOと吏南の対面に。HANAKOは得意のビッグブーツからJPコースター、白鷺(※スタンド式肩固め)と猛攻。続く月山との合体攻撃が不発に終わると、逆に吏南の逆打ち+あずさの二段蹴りの合体攻撃が炸裂。最後は吏南が必殺のハイドレンジア(※変形卍固め)に捕らえてタップを奪った。
マイクを取った吏南は「HANAKOと月山、今日闘ってみてお前らのイヤというほどの、ウザいくらいの負けず嫌いさは伝わってきたよ。ただな!私から言わせてみればアメリカ1回行って結果がちょっとついてきたくらいでこのベルト、簡単には獲らせたくなかった。お前らがまたやりたいって言うならいつでも防衛戦受けてやるよ」と17歳にして7年目のキャリアを持つNEW BLOODのベテラン枠として愛をもって突き放す。
月山が涙で声を詰まらせながら「私たち諦め悪いからさぁ!Rice or Breadがそのベルト獲るまで絶対守れよ!クソガキ!」と吼えると、吏南は満足げに笑いながら「ずっと守っててやるよ、クソババア!」と応えた。
その後、【God’s Eye】レディ・C&八神蘭奈がリングに上ってきて挑戦を表明。
レディは吏南とフューチャー・オブ・スターダム王座を巡って争い完敗を喫した因縁があり、八神はあずさと同期であることから互いを強く意識する存在だ。
最後の締めを任された吏南はYoutube配信のカメラを探すと「YouTubeで見てるお前ら!チャット欄でしょーもないコメント書くくらいだったらNEW BLOOD、直接会場に見に来いよ馬鹿野郎ッ!見に来てるクソジジイ、クソババアどもはみんなセンスのあるお客様だァ!まだまだもっと私が先頭に立ってNEW BLOODを面白くしていくから、またお前ら見に来い!分かったか?!」と力強いマイクで場内を沸かせ、試合以外の“プロレスラー”としての実力の高さを誇示。
10代の若い力が育ってきている女子プロレス界の未来は安泰と言えそうだ。